2008年12月31日水曜日

浅草

年末の浅草。観光客で混雑、お腹がすいたのにあっちもこっちも行列。しょうがないので時間をはずし2時近くにようやくメトロ道りの”すし栄”さんに。
お腹ぺこぺこで口も聞かずに食べ終わり、ご主人と世間話を始めた。なんとここのご主人サンバカーニバルの発起人の一人とのこと。

その昔、浅草寺の横で盆踊りをしていたのだが、音響装置の性能がよくなりすぎ、病人が静養できないと広場の隣の病院からクレームが付いてしまった。さてどうしたものかと思案中「カーニバルなんてどうだ」、との意見が出、それを耳にした伴淳三郎さんが「お前らブラジル行って来い」と指令を出し、鶴の一声で調査団派遣。ビキニも珍しく照れちゃうような時代に、本場物のサンバを目にした面面はまたも思案。でもやっちゃえ、ってことで始めたものの、「結局盆踊りのノリでサンバ祭りならず、”サン婆祭り”になっちゃったんだよね。」
それからいくつもの改良改案を重ね、現在の姿にたどり着いたとのこと。確かに10年ほど前に見に行ったとき、”サン婆”さんらしき方のお姿も拝見したが、それはそれでなかなか。最近はバージョンアップしてるそうだから来年はちょっと覗きに行ってみようかな。

現在はご主人組織からは引退なさったそうだけど、面白いお話が聞けてとってもうれしかった。おすしが三倍おいしく感じたお昼ご飯だったのだ。

2008年12月26日金曜日

エステ、眠気と戦う

ロングヘアなので美容院にはあんまりお世話になっていない。高級な化粧水はエタノールがはいっているので肌に合わず、無印良品のアルコールフリーでことはすむ。・・・とあれこれ言い訳しているのは、私が使う美容関係の出費はかなり低いということで、1年に1度くらいタルミゆく顔にお金をかけてもバチはあたらないのではないかと自問自答していたわけで・・・。で、ついに迷いながら、弁解しながらエステに行った。

「まずお化粧を落としてください。」
「あ、どうせそうなると思って、すっぴんで裏道を走ってきました。」
「あら、おきれいですね、素肌とは!」

すごい、そこまで言うか・・・・。いくらお世辞とはわかっていても、すっかりうれしくなってしまう私。心まで解きほぐしてくれるのね。そしてマッサージが始まった。

「目の周りとあごの下の老廃物を潰して、リンパの流れを活性化します。」
「いっぱいたまっているので、ガンガンお願いします。」
ごゆっくりおやすみください、さい、さいさい、さい・・・・・」

気持ちがよくって気が遠くなる私。薄れる意識のその奥でかすかに聞える貧乏性の声。
「もしここで寝てしまい、手を抜かれたらどうする~。」
あ、そうか、私は起きているのよ、と手置きなおしてみたり、足を組み直してみたりして、必死にアピール。ああ、しかし抵抗むなしく少なくとも4回は気を失った。

お客様~今日はこれで終わらせていただきます。」
はっと、我に返る私。ああ、本当に気持ちがよかった。でも、なんだかどこか満ち足りないところが・・。なんだろ。そして気が付いた、私の貧乏性・・・。今度は手を抜かれてもいいから、眠たくなったら寝てしまおう、どうせお顔の皮は引力にはさからえないのだから、せめても芯からリラックスして疲れをほぐさなくちゃね。
じゃ、また来年(行けたら、ね)。

2008年12月22日月曜日

アイスダンス

浅田真央選手はすごい。昔NHK杯でカタリーナ・ビットを生で見たときその飛び散るオーラに驚いたものであるが、おそらく浅田選手はその上を行くと思う。またキム・ヨナという望んでも得られないライバルがいるということは、彼女にとってこの上もない幸運なのではないだろうか。

いくつか感激したスケートはあるけれど、アイスダンスについてちょビット。まず何年たっても忘れられない1984年サラエボ、イギリスのトービル&ディーンの”ボレロ”。 覚えている方もたくさんいるに違いない。

それからひと世代後、今、浅田選手が滑った”仮面舞踏会”のCDがにわかに売れているそうだけれど、クリモワ&ポノマレンコの”仮面舞踏会”は一押し、それから”G線上のアリア”。リンクしたものとは違う時に見た可能性が高いのだけれど、運よくYoutubeにアップされていたのでまた見ることができた。ウレシイ。90年代頭の顔した2人、遠目には何となしパトリック・スェイジとデミ・ムーアが踊っているよな・・・。 これを見ると、浅田選手はロシアの系統を、全く素晴らしいほどに受け継いでいると言える。ロシアのバレエに代表される振り付け、そしてそれを踊る彼らの表現力は震えるほど美しい。

2008年12月19日金曜日

かわいすぎる猫

また見つけた。顔といい体型といい猫格といい三拍子そろった子。いるんだよね、こういうオモシロイ子。どうやらアメリカまでこのキュートさが飛び火してるみたい。
とりあえず、滑り込むねこと、特訓する猫。ほかにも笑える動画がてんこもり。ほんとかわいいよ。

2008年12月17日水曜日

ボウリング

ワカの誕生会。もし雨になったとする、子供たちが動き回れるスペースは我が家にない。となるとTVゲームくらいしかない。子供が日中からTVゲームは不健康だし、何より誕生日が記憶に残らない日になってしまう。オットと2人で考え込む。オット曰く、子供のころの誕生会でボウリングに行ってとても楽しかったと言う。今でも覚えているということは、きっとワカが大人になっても思い出してくれるかもしれない、と思いボウリングに決定。

さて近所のボウリング場は、ここ5年ほどですべてなくなってしまった。一番近所は渋谷のシブヤボウリング。週末は混んでそうだから念のため予約の電話してみると、希望の時間帯はすでに満員御礼。気を取り直し、次は品川方面。まず品川プリンス、何度か利用したことがあり子供連れも多かったので誕生会にはよさげ。しかし、なんと年末は大会が入っていてほぼ満杯状態だって。ボウリング場が少ないのか、ボウリングが流行っているのか。なんだか不安になってきた・・。そしてお次は、隣駅の田町、東京ポートボウルと田町ハイレーンがある。田町ハイレーンは20ン年前に行ったとき、すでにレトロな空気が漂っていた。HP(タイトルをクリック)を見ると外観はあのまんま、けっこう老朽化してるだろうなぁ、それに子連れが行くと場違いかも。と思っていると、あら、高校生以下は3ゲーム靴代込で一人1,000円というパックが。お台場で観覧車に乗ると一人900円也と考えると、ケッコウお得ではないか。電話してみると、やっぱり「週末は混んでますね~、来てみてください」。残念なことに予約は受け付けていない。ま、ショウガナイか、背に腹は代えられない。

さて当日、田町ハイレーンに到着。20ン年前と同じ外観。とっても狭いエレベーターで5階へ。肝心のボウリング設備は新しくなっていて、そして満レーン(?)状態で、親子連れが沢山、ゴロゴロ、カーン、カーンと活気に満ち溢れている。心配した待ち時間も20分ほどで順番が回ってきた。ついてる。

ノーガーターレーンはボールが転がりさえすれば、狙いを定めても定めなくても、一投目(10本ピンが立っていれば)絶対一本は倒れる。完全に狙いが外れたボールが柵に当たり、跳ね返り、もう一回反対の柵にあたり、ちょうどいい所にボールが命中しストライク、なんてことがあったりする。ボウリングというよりビリヤード。ここ田町ハイレーンはストライクを取ると、スコアを映す業界初、液晶ハイビジョン画面にスロットマシーンがあらわる。7が3つ揃うと何か貰えるようだけど、絶対揃わない。揃わないとお姉さんが画面に出てきて、”ごめんなさ~い”ってポーズをとって謝る。このおやじ向け演出は小学生にはウケてなかった。

3ゲームは短いかなと思っていたけれど、床に穴が開くのではないかと思うほど全力投球する子供たちは、2ゲームも終わると疲れてガタガタしてくる子も現れ、ちょうどいい塩梅で終了。思い出に残ってくれたらいいなぁ・・。

2008年12月16日火曜日

グエルム

韓国、2006年、ポン・ジュノ監督。何とも面白い映画を見た。

貧困や不衛生はリアルに映され、見ている者の漠然とした不安を煽る。
アメリカの発言を鵜呑み、外面や学歴で人を判断する社会。
しかし小市民は警察も軍隊も頼らず自分の家族を守ろうとし、学生は反政府のデモを行う。
そんな社会をボッシュの絵を彷彿とさせる怪物が、体操選手のようにぬらりぬらりと動く。
とてつもなく強い怪物に、火炎瓶やらアーチェリーやら道路標識やらで立ち向かう人間が、哀れでもあり愛おしくもなる。

無知、いい加減さ、下品さのブラックユーモアに笑わされたと思いきや、容赦なくバッサリと恐怖が襲う。恐怖の真っただ中においてさえ、滑稽さを引きずる人間たち。このアンバランスな世界は、素晴らしい俳優陣による演技があってこそと思う。俳優陣に拍手。

2008年12月13日土曜日

The Rainbow Connection

セサミストリートが出たところで、も一つYouTube。
私の大好きな歌の一つ"The Rainbow Connection"。森の中でかえるのカーミットが歌う。しんみり、ホンワカと聞いてほしいのだ・・。(タイトルをクリック)
よい週末を・・。

2008年12月12日金曜日

ベン・スティラー

"トロピック・サンダ"ーの話ついでに、ベン・スティラーについてちょビット。”リアリティ・バイツ”、”アメリカの災難”から始まってほとんど彼の映画は見た(と、どうでもいいことで胸を張る)。そして彼は好きな俳優(監督)というだけでなく、ある瞬間から愛しの俳優になったのだ。そのある瞬間とは”セサミストリート”でのベン。嬉しいことにYouTubeでアップされている。チャラ~ン "Friends & Neighbours"を歌うベン・スティラー、ああ、素敵。なんとなしに恥ずかしそうに歌う姿、そして着ぐるみがたまらなくキュート・・・(だからって志村けんがお相撲さんの着ぐるみで歌ってもだめなのよ。ちょっと古かったか・・)

2008年12月11日木曜日

あきらめないで

12月9日付、日経夕刊「あすへの話題」、小枝至さんのコラム

「あきらめないで」 
 35歳でその人の将来が見えるという説があるが、本当だろうか。(中略)
 先日、ある会合で「私はどちらかといえば勝ち組に属すると思いますけど」と三十代の人が発言してびっくりした。何を基準に勝ち組とか負け組とか分けるのだろうか。現在の収入や社会的地位で判断しているとしたら、愚かなことである。(中略)
 個々人の考え方が多様化している中で大学卒の資格が将来の成功の必要条件と考えるのは何かおおかしい。人生の目的はもっと種々あってよいし、目的もなしで大学で四年を過ごすのは個人にとっても、国家にとってもムダである。また一般教養の高さと学歴の関係も怪しくなってきている。
 人の潜在能力は努力を積み重ねないと顕在化しないものである。若い層には、「三十五歳で将来が見える」などと言わず、諦めないで、個々人のブランド(特技、経験、他の人からの信頼など)の向上につとめていただきたい。意義ある人生を送れたかは最後に決まるものであるし、その判断基準は人によって異なるものであろう。

抜粋しようと思ったけれど、ほとんど書き写してしまった。当たり前のことを言われているのであるが、人生の先達が書かれる文章はずっしりと心に響く。子育ての指針とするとともに、これからの自分もあきらめずに行きたいとしみじみと思った次第。

2008年12月8日月曜日

甘苦上海 (68)

紅子さんの運転手趙さん、姪の黄蓉さんが夜のお仕事をしていることに胸を痛めているようだ。で、京と周敏のことを妄想して嫉妬の炎を燃やすよりも、趙さんの相談のほうがラクだって思った紅子さんは。

お金を貸して欲しいということなら、お金と一緒に猫を押しつける。
「話してみて」
「・・・昨夜遅く、と申しましても、もう朝方だったんですが、黄蓉が台所でケータイで話しているのを聞いたのです。黄蓉はいつも朝四時頃に戻ってきて、ソファに寝ます。私は黄蓉を起こさないように、一階の台所で2人分の朝食を作ります。黄蓉はどうかすると夕方まで寝ています」
「夜の仕事だものね」
「同僚の小姐と小声で話していました。日本の男からお金を巻き上げる相談のようで・・・黄蓉はその小姐からお金を借りていました・・・それで、言われるまま男の写真を撮ってきたみたいです」
「写真・・・」
「黄蓉が眠ったあと、枕もとののケータイを見ました。ケータイカメラに、日本人の男の裸の寝姿が写っていました・・・他にも何枚か男の部屋の写真が」

さて、頭をよぎるものがあるでしょう、どう出るか紅子さん。でもケータイは黄蓉が持ってるし、趙さんに頼んだまして持ってこさせるか。・・・いや、もしかしたら趙さん何もかもお見通しで、何か画策してるかもしれないし。もっと考えれば京さんと趙さん結託して・・・。あれこれ、あれこれ・・・。
今後の展開を期待してますんで、お願いしますよ~。

2008年12月7日日曜日

WALL・E

人類は廃棄物で汚染された地球に住めなくなり、宇宙船(ノアの方舟)で飛び立つ。その後700年間太陽電池で黙々と仕事を続けるゴミ処理ロボットWall・E、他のロボットもすべて壊れてしまい最後の一台。人間のいない地球に置き去りにされた”ET”(姿が似てます)といったところ。そこに探査ロケットEVE(ちょっとアイボが入ってます)が現れる。前半はほとんどセリフが無く、映像と効果音のみ。しかし、あのマイク・ウォシャウスキーが目玉一個ですべての感情を表現したように、Wall・EもEVEも大変表情豊か。また、CG映像、背景は砂埃から、細かいところではゴキブリ君のひげの動きまで、ますます素晴らしい。今までと違い実写も効果的に取り入れられている。

後半は言ってみれば”2001年宇宙の旅”その後、を行くストーリー。2001年がまだの人はまずこちらを見れば、笑えるツボも増えること間違いなし。船長が立ち上がるところなどは、膝を打ちましたわ。後で調べたら、スタントン監督は「私が最も影響を受けた70年代SF映画へのオマージュなんです」と語っている。御意!

京都議定書にサインしないアメリカもあれば、こういうアメリカもある。と、あきれたり感心したりしながらも、来年にはそのままエプコット・センターあたりにアトラクションができているんだろうな、と思ったりもする。・・・一言で言うと、いい映画なのだ。

2008年12月5日金曜日

ゲルマン魂

会社の同僚がドイツに帰国した。2月に早々と10月帰国の辞令が出てからというもの、延々8ヶ月をかけて引っ越しの手配が始まった。
いくら帰国が嬉しくたって、なんだってそんな早くから準備するのかと思った。家具や家電製品を売却したり、安い運送会社を探すために見積もり取りまくったり、転居先を探すために帰国したり、余った有給使うためにたくさん休暇をとったり、その合間にちょっと仕事したりと綿密なスケジュールを立て、最後はピタッとゴール。その全行程を夫がこなす。財布のひもは大抵の場合、男が握っているのだから、当然と言えば当然なのであるが。

ゲルマン系の方々、たいがいは一度決めると多少の障害物は跳ねのけ、計画通りに突っ走る。よほど自分に自信があるのか、はたまた融通がきかないのか。チャランポラ~ンの私などは見習うべきことが沢山あるが、実際、見ているだけで息切れがする。しかし当人もきつかったらしく、すべての船便を送りだして帰国まであと1週間、というところであえなく発熱。どんなに強靭に見えてもやっぱり生身の人間だものね。ちょっと安心。病気まで計画に入っていたら驚きだけど。

2008年12月4日木曜日

ホテル・バビロン

BSで11月から始まったBBCのドラマ。(HPはタイトルをクリック)
「来るもの帰るが如し」のおもてなしなぞどこ吹く風、いかにお客に金を使わせるかに全神経を注ぐホテルのマネージャー。常連さんであろうともひとたびお邪魔リストに入ると、いびり出そうとあの手この手。しかしそこに人情やら正義感が意外な形で顔を出し、中くらいでハッピーエンド。

登場人物のキャラクターは、はっきり色づけされてブレがない。全員自己中心、上司の顔色やらチームワークより自分の利害が最大の関心事。しかし、見ていて気持ちがいい。だって、この人たちはみな自分の仕事に忠実なのである。ということは向き合っているのは常にお客、理想的な従業員たちなのではないか、と思えるが・・・。お客にはお金持ちという枕詞が付く。
大金持ちをコケにしながらも、やっぱり小金は大事、っていう労働者目線に共感するのかな。

2008年12月3日水曜日

甘苦上海 (63)

京君をモノにすると鼻息荒く始まった連載も早63回目。すっかりモノにされちゃった感のある紅子さん。仕事仲間の”鈍感な”(私じゃなくて紅子さんが言った)日比野さんに、若い恋人のことを自慢したくてしょうがない。ちらっとほのめかして見たものの、冗談としか受け取ってもらえないようだ。さてこの2人の食事風景。

 「殻付きのクマモト牡蠣に、レモンと不思議な香りのするソースをたらして、殻ごとすすった時、京の切れ長な目をおもいだした。わたしを小馬鹿にしたような・・・世界のすべてにタカをくくり、同時に絶望したような鋭くて濁った目が、私の口の中で溶けて、するりと体内に滑り込んだ。
 私は、あ、と声を上げそうになり、あわてて日比野をみた。日比野はいかにも日本のオジサンという姿で、前屈見でフォアグラを救っている。安心した。やはりわたしと京の関係は、まともではない。
 日比野はよく食べる。快楽に忠実なオトコだ。仕事もできるし、誠実でもある。正直に素直に意見をいってくれもする。」

牡蠣を京の目に見立てて飲み込む一文、恐れ入りました。しか~し、生牡蠣食べられなくなりそうだ・・。
日比野さんのこと”鈍感”とか”日本のオジサン”とか言っときながら、よいしょもする紅子。その日比野さんと食事の後散歩に出かける。

「日比野と二人で、新天地を歩いたことなどなかった。家族でもないし、恋人でもないので、会話も歩幅も間が取れない。私は立ち止まる。「・・・、あ、満月だわ、見て?」 ZENという店の上にぼんやりと丸くて白いものが浮かんでいる。日比野に京のことをしゃべってしまいたいのを、ぐっとこらえる。」

その時である、日比野の太短い腕が後ろから私の肩を包み込んだ。突然のことに身動きができない。さっき食べたクマモト牡蠣が胃の辺りからせりあがってくるような感覚を覚える。耳元でフォアグラのにおいがかすかに残る熱い息。「うさぎさんがおモチついてるね。」と囁きが聞こえる。
・・・・な~んて、妄想、妄想、失礼!

2008年12月2日火曜日

リトル・ロマンス

12才のアメリカ人少女ローレン(ダイアン・レイン)とフランス人少年ダニエル(テロニアス・ベルナール)、2人ともIQが高すぎて同年齢に話の合う友達がいない。そんな少年と少女が偶然ベルサイユ宮殿で出会う。はじめてのデートで知り合ったちょっと怪しげで博学の老人ジュリアス(ローレンス・オリビエ)から、ベニスに伝わるロマンチックな伝説を聞く。日没の鐘が鳴る間、ゴンドラに乗り”ため息橋”の下で恋人たちがキスをすると永遠に結ばれる、と云う。ローレンは父親の転勤でパリを去ることになり、ダニエルとベニスへ行こうと思い立つ。子供だけじゃ国境は越えられないので、ジュリアスに付き添いを頼んで家出。あんまし頼りにならないジュリアスとあれこれあって、2人はベニスに辿り着く。ケチなゴンドラの船頭を川にけり落とし、2人は”ため息橋”の下へ…。

ただお互いが好きというだけではなく、感性を共有する2人。大人社会の妥協、迎合、不条理、ちょっとした絶望感などを、それほど深刻ではないけれども、敏感に、あるいは予感のように感じ取っている。そんな子供たちを、一人前の人間として扱ってくれる大人たち。すっかり大人の世界の人間になってしまった私は、はたして自分はこの微妙な年頃の子供たちの”理解者”となっているのだろうか、とふと思う。

監督はジョージ・ロイ・ヒル。既に”明日に向かって撃て”、”スティング”等立て続けに名作を生み出していた1979年。ダニエルとローレンが入った映画館で“ スティング”が上映されている。しかし2人は”名作”を前に居眠り、クライマックス近くの銃声で目覚める。”ため息橋”に向かうため、映画一番の見せ場で席を立ってしまうダ ニエルとローレン。子供は結局映画を見てない、ヒル監督、何が言いたかったのかしらん。映画のラストシーンは記憶に残る。大きく飛び上がったダニエルの姿をとらえ映像がパッと止まる。”明日に向かって撃て”の2人が、飛び出したところで終わったように。

それにしてもダイアン・レインのかわいいこと!今はとっても素敵な女性に成長した彼女。
そして、ローレンス・オリビエ。なんだか見ていて涙が出そうになる、笠智衆さんを見ているとせつなくなるような気分、分かるでしょ?
”小さな恋のメロディー”はずーっとトロッコで行っちゃうところで映画が終わるけれど、子供ながらにあのあとどうしたのだろうかと心配していた。設定はちょっと違うけれどおそらく最後は”リトル・ロマンス”みたいに切なく、でも明るく、終わったかもしれない、と思う。子供の別れはなんて希望に満ちているのだろう。
久し振りに見たけれど、前見たときよりず~っと面白かった。

2008年12月1日月曜日

子供に注意されるとき

土曜日の午後、ダイニングで宿題をしているワカの横で私はみかんを食べていた。

ワカ「・・・あのね、もうちょっと静かに食べてくれる?」
私 絶・・・・句!

ついこの前まで「お口をちゃんと閉じて食べないと恥ずかしいでしょ。」と注意していたのは私。だけど、私、神様に誓って口は開いていなかった。いやしかし、ちょっとのどが渇いていたので、2,3房をまとめて口に入れたのがまずかったのか・・・。しかし何よりもショックなのは私が確実にオバサン化してるということ(別名”おやじ母”とも言う)。そう思うとこれからはお風呂上がりに下着姿でうろうろしたり、ボヤ~っとテレビを見たり、PCでゲームなんてしてる姿、もう見せられまへん。花村の久乃おかあさん見習って今日から襟を正さねば。
どちらかというとワカはポヨヨ~ンとしたタイプで怒ることのない穏やかな性格、それだけに直球を浴びると何ともイタイ・・。

あれこれ親の言うことを素直に聞いていた子供時代が遂に終りを告げつつあるのね、きっと。
ひらひらと舞い落ちる落ち葉のように、なんとなくさみしい母であった。

2008年11月29日土曜日

だんだん

あ、あ~んぐり・・・、石橋君。後藤先生とそんな繋がりがあるんだったら、みやび堂の社長に取り入って祇園に切り込まなくても、京都医大産婦人科に行けばよかったのに・・・。故郷を捨てても人脈は捨てるな。

それにしても伊武雅刀さんはなぜ必ず、「先生、こちらはあきまヘン」と序曲をつけながら登場するのだろう。ダダダダダダ・・・、でたな~、妖怪。ああ、失礼、面白い(がっている場面ではないのだろうけどね)、やっぱり好きだわ。

2008年11月27日木曜日

猫の水面下

”猫の下はこうなっているんです”がウチワでちょっと話題に。
これは笑えるし、目からウロコ、猫様ニュース
たいがい猫のことは知り尽くしていると思っていたけれど、青い、青い・・・。
謙虚にならなくちゃと、教えられた一枚。

2008年11月25日火曜日

ブラザーズ アンド シスターズ

日本では11月から第2シーズンが始まった。ロサンジェルスのウォーカー家、母親役をサリー・フィールド、子供にカリスタ・フロックハート、レイチェル・グリフィス等、上院議員役にロブ・ロウなどが出演。まだまだ現役バリバリの母親と5人の成人した子供&亡夫の愛人の子供1人、これだけいればありとあらゆる問題を毎週せっせと運んでくる。

長男 トミー:不妊治療を経て体外受精で双子を授かるが、1人出産で亡くしそれ以来妻が鬱っぽい。
長女 サラ:3人の子供の母で亡父の遺言で会社を引き継ぐも、夫との別居で傷心
当次女 キティ:大統領を目指す共和党上院議員と婚約した元キャスター、現在は婚約者の広報担当
次男 ケヴィン:弁護士でゲイを公言。恋人は(キティの婚約者の弟で牧師)マレーシアに転勤し傷心。
三男 ジャスティン:911後2度も戦地に送られ(一度目は志願)、イラクで負傷し帰国。
三女 レベッカ:隠し子。サラの夫を誘惑し別居に至らせる。実の母に愛想を尽かし、シーズン2よりウォーカー家に居候。

ヒーローズよりは登場人物を把握しやすいかな。この家族、誰一人をとっても口が減らないのには感服。あそこまでガンガンものが言える家族って、正直、疲れる。しかし、何か事が起きると、家族それぞれの立ち場から多面的に語られるあたり、なかなか面白い。それはドラマ自身が結論を決めつけず、解釈の逃げ場が多いということにもなる。ま、これだけ情報が溢れて視聴者の意見の多様化が進む中、こうでもしないと多くの人を満足させられない、ということもあるのかも。

いずれにせよ、役者は皆素晴らしく話のテンポも軽く、見ていて飽きない。

2008年11月23日日曜日

トロピック・サンダー

大好きなベン・ステイラーとロバート・ダウニー・Jrと”カンフーパンダ”で見直したジャック・ブラック。
・・・なんだか劇場が静かだったなぁ。笑っていいのか悪いのか、ここ2,30年の大作、小作含め真面目な映画やら俳優の私生活もチェックしてないとツボが押えにくいのは確か。たぶん私もツボをはずしたところが結構あったに違いないけれど、それでも大いに笑えたのだ。

役作りに異様な執念を見せるロバート・ダウニー・Jrは、マイケル・ジャクソンの逆バージョン、実はオットにバカにされるから黙っているのだが、冒頭彼とはわからなかった。トム・クルーズはもともとコイけどますますコクなり、でも「オレは2枚だけどこんなのもできるのよ」のビミョーな姿。我を忘れるほど役にはまるカメレオン俳優もいれば、何をしても”我”が出てしまう俳優もいる。どちらが良くて悪い、ということではない。トムとはペネロペ仲間?のマシュー・マコノヒー、この2人を出すあたりもベン・ステイラーのお遊びかしら。

映画業界、社会問題、芸能情報、あれこれ突っ込みすぎた感はあるけれど膨満感はない。映画が大好きで、でもそんな自分の情熱を面と向かって出すのもね~、そんな照れくささと自分の情熱を笑いものにした、好感の持てる映画なのだ。

2008年11月21日金曜日

だんだん 患者の身代わり

あれこれ小さいところは無視して大雑把に楽しく見てるのであるが、今日の石橋さんの郷里を捨て医者になることをあきらめたというくだり、”患者の身代わり???でお父さんが亡くなった”。

 散歩していたら患者さんが車に轢かれそうになり身を呈して助けた。
 自らの臓器を患者に生体移植、または大量に輸血。ブラックジャックか。
 病気の患者の代りに漁に出かけ遭難。
 患者の連帯保証人になり・・・・、暗すぎるか。

ま、いっか。ほっとこう。
それにしてものぞみちゃんの日本髪がだんだんサマになってきているような、それとも見慣れただけなのか。それから夏八木勲と伊武雅刀。爽やかなはずの朝の茶の間に夜の街の熱風が・・・。濃くて分厚い空気を感じながらもついつい見てしまう、怖いもの見たさであろうか。せっかくだから”スネークマンショー”やってくれないかなぁ、グゥアッハッハ・・・。

2008年11月19日水曜日

ビリ~~~~!!

2年ぶり1場所1回こっきりの東京公演。待ちに待ったこの日のため、数日間PCリラックスタイムを削り、体調を整える。

一言、よかった。
今回は先行予約で何とアリーナAを手に入れることができた。結構端っこだったけどね。それでも生ビリーが肉眼で見えたし、前のほうなので音のエコーも少なく最高のコンサートだった。

”ストレンジャー”で始まるや否や全員総立ち冒頭から盛り上がりと歓声、とにかく最後の”ピアノマン”まで2時間出ずっぱり、歌いっぱなし、弾きっぱなしのビリー。私の中での圧巻は2年前と同じで”Just the Way You Are”と”Honesty”。泣いた、ほんとに。”Just the Way You Are”では「My X first (?) Wifeに作った」って自ら紹介し、歌の中で永遠という言葉が出てきたら「こうはいかなかったけど」と手で軽くジェスチャー。笑える。永遠に続かなくとも、こんな歌を作ってもらった女性、心底ウラヤマシイ。
例の如く東京ドームの音響に不満げな彼ではあったが、張りのある伸びやかな声で、往年の名曲を素晴らしいグループと一緒に完璧に歌い上げる。・・・ああこの人は歌の職人なんだな、そして自らも称しているようにエンターテイナー、それも最高級の、と心底思う。

大画面に映るビリーがこちらを向くたびに、自分と目が合ったような錯覚を起こし、(なぜか画面に)思わず手を振ってしまう私。まわりの人たちものりのり、直立不動の背広姿で一緒に歌う外国人、エアロビクスのレッスンのようにずっと跳ねてるOLとサラリーマン風のアベック(なんか古い響きではあるが)、かなり上手に大きな声で「ヒューヒュー、ホーホー」と合いの手を入れるお兄ちゃん、などなど、なんだかすっごくいい感じの観客に囲まれて、始めから終りまで踊りっぱなし。今日になって足腰が痛い・・・。でも元気が戻った、ありがとう。

2008年11月18日火曜日

鬼のかく乱

週末から体調崩れ、とほほ・・・。貞子みたいに電波で悪いものがうつるといけませんので、ちょびっと休みます~。

2008年11月14日金曜日

かわいいネコちゃんたち

YouTubeのかわいいネコちゃん特集

ちょうだい”とかわいすぎる声でなく猫。

世間話する猫”。翻訳と編集に軍配

セロテープに固まる猫”。この目つきただものではない。

異様に犬に人気の猫”。たぶん自分のことを猫とは思っていないだろう。

カモを育てる猫”。子供は任せてのアンジェリーニャ。

2008年11月13日木曜日

Before Sunrise

久し振りにBSで。
ストーリーはアメリカ人学生ジェシー(イーサン・ホーク)と、フランス人学生(ジュリー・デルピー)が電車の中で知り合い、ウィーンで1日を過ごす。以上。と、いうと~ってもシンプルなあらすじなのだけれど、その1日にとにかくいろんなことがぎっしりと詰まっている。
夏なのに哀愁を帯びたウィーンの街角が、若い2人のたわいもない人生観-実はとても哲学的であるのだが-が、そして惹かれあう姿が目を釘付けにする。恋するとこうなっちゃうのはわかるんだけど、この2人を見ているとこそばゆくなって、オットとふたりしてテレビの前でテレまくる。きっと誰もがこの映画のいくつかの場面を、自分の経験と重ね合わせながら見ているに違いない。忘れていた胸の痛みがよみがえるのだ。ふ~ぅ。

そして数年前、この出会いから9年後の2人を描いた続編”Before Sunset”を見た。続編でも彼らはとっても素敵なのだけれど、時の流れは2人の風貌も生活も確実に変えてしまっている。悲しいことであるが。会話も甘酸っぱさからほろ苦さに変わり、あの時の希望の未来であるはずの現在は、生活に追われる現実となってしまっている。
しかし過ぎてしまった一瞬の輝く過去は、どこかで自分の未来を希望やら情熱やらに変えることができるのではないかという期待を感じさせる。今度は大人の胸を締め付けるような一篇になっている。私はこの続編がとても好きだ。

2008年11月11日火曜日

猫がしゃべる

実家の母が言う。ミケ子が朝「ゴォハァン~」と言いながら起こしにくるって。
うっそだ~と言いながらも、実は半分信じている私。YouTubeで見つけたTalking Cats、なんともこじつけみたいだけど、こんなかわいい子がいたらいいなってうらやましかった。そして、ついに、ついに、我が家にも出たか!(・・・化け猫じゃないんだから)。すると母曰く、「でも”ゴハン”ぐらいじゃね。世の中にはもっとすごいのがいるから、”マグロうまい”っていう子もいるのよっ!」
・・・言ってるような、言ってないような、でも猫好きには、特に飼い主にはそう聞こえちゃうのよね。ああ、かわいい。そういえば昔、ご飯食べながらフガフガ言ってる猫、いたなぁ、うちにも。

2008年11月6日木曜日

猫アレルギー

私は猫が大大大好きだ。先週末、友人が猫をもらったというので-しかも2匹!-いそいそ会いに行った。まだ3,4か月のかわいい盛りで、箸が転げてもおかしい2匹は休む暇なくあちこち走りまわっている。しかし、やっぱり・・・、私はくしゃみ鼻水が始まり、目も痒くなって・・・。

子供のころから猫を飼っていた私、実はひそかに猫アレルギーを疑っていたのだけれど、医者にはハウスダストと言われていた。ここ10年、ミケ子のいる実家に頻繁に遊びに行っているのに症状が出ないし、気にもしていなかった。

猫アレルギーは猫に存在する「Felc1」と言う毛や皮膚の油腺から出ている物質が原因だそう。あれだけ走りまわったら飛ぶだろうなあ、猫の毛やフケ。しかしなぜミケ子には反応しないのか。確かに、私がいる時間は奥の部屋の座布団の上から動かない、全く、根が生えたようだ。しかも猫のくせに自分で毛づくろいをしないので、母がコロコロ(粘着テープで埃を取るやつ)で毎日お手入れしているそうなのだ。これじゃあ空気中にアレルゲンが少ないのも頷ける。

オットが人間以外の動物は立ち入り禁止しているので、今後猫ちゃんを飼うことはないだろうけれど、アレルギーと思うとなんとなくガッカリ。しかし、がっかりどころかゼツボーしている人のために、世界ではアレルギーを起こさない猫の開発まで行われているのだ。ん~、これね、こういうのは私、ハンタ~イ。

日曜日の朝、目覚めると窓からはやさしい朝の陽ざし、陽を浴びたお布団の上にくるりんと丸まった猫ちゃんが、っていうのが私の夢なのだけどね。しょうがない、近所の猫友に声をかけるだけで満足することにしよう・・・。

2008年11月4日火曜日

ヴィルヘルム・ハンマースホイ

国立西洋美術館でヴィルヘルム・ハンマースホイを見た。デンマークの画家で生前は有名だったのだけれども、亡くなってから長い間忘れ去られていたそうだ。ミニマリズムな室内のしかも同じ場所を、時間・季節を変えて何枚も描写している。写実的であるけれども、どこか夢の中で見たような非現実的な風景にも見える。その光の移動や強弱が織りなす陰影は、フェルメールに影響を受けたというのもうなずける。

自分の良く知る人物しか肖像画は描かない主義だったそうで、彼の作品に出てくる多くの人物は彼の妻、イーダ。しかしほとんどが後姿。室内もイーダの服装もグレーの濃淡が織りなす静かな世界、ひときわイーダのうなじが白く美しい。あんまり写実的に描かれるのをイーダが嫌がって後ろ向きが多いのか、ヴィルヘルムはうなじが好きだったのか。だとしたら江戸時代のようで風流ですな。
北欧の低いく薄い光に包まれた絵がほとんどの中で、緑と青が鮮やかな”ライアの風景”と黄色い光に照らされた”ローマ、サント・ステーファノ・ロトンド聖堂の内部”が別の世界のようだ。
絵で空気を描くことができるのだ、と実感した展覧会だった。

すっかり魅せられてしまった私、カタログを買おうと思ったら・・・、あまりにも現物と色が違うのでやめてしまった。あの光と色は頭の中にとどめておこう。

展覧会についてはタイトルをクリック

2008年10月31日金曜日

猫の手

猫ちゃんは本当はかなり何でも自分でできるんだけど、めんどくさいから人にやらせているのかも知れないのだ。タイトルクリックしてね。

お腹が空いているというよりも、「見て見て、私(オレか?)も出来るも~ん」ってかんじ?

2008年10月30日木曜日

甘苦上海 (29)(30)

リンパ線を知り尽くして上海エステ業界で体を張って商売している紅子さん、京君と別れて家に帰ってからお風呂に入いり、昔の思い出やら商売に思いをはせている。(水戸黄門の由美かおる・・・)。紅子さんの長湯に付き合ってたら土曜日から水曜日までかかった。昨日やっとバスローブをはおったところで携帯電話が鳴る。

29
(前略)
「もう眠っちゃいましたか?」 京だった。頭の中のいくつもの数字が消えた。「・・・いまバスタブから出たところ」「じゃあ、裸なんだ」「はい、そうですよ」これは嘘。(何を期待してるのだ!)でも裸に近い。「これから、紅子さんのところへ押しかけて行こうかと思って・・・」
電話の声の背景に、軽い音楽とざわめきが漂っている。若くて甘やかな匂いまでも。(これはいい表現だなぁ。こういうことある、ある。ワカが公園から電話してくると、若くて砂場の匂いがしてくることがある)「わたし、お風呂から出たばかりなのよ」「いいじゃないですか」「よくないよ。毎日の手順通りに洗顔だってすませちゃったし」
押しかけてくる、どういう意味だろう。(変な期待してないわよね、紅子さん)けれど京ならやりかねない。来られたら困るのか、というと、それもよいような気がしてきたが…(ほらやっぱり期待してる~)いややはり困る。(そうなのよ、一度鎧を脱ぐとまたつけるのが大変なのよ、ここはちゃんと断りなさい、上に立つのよ!)
 
30
「実はいま、彼女と一緒なの、豚の店で」(ほら、だから言ったこっちゃない、先にびしっといっておかないから~。)あっけらかんとした京の声に途方に暮れたが、すぐ気持ちを取り直した。今日は相手の気持ちを斟酌しない、というより平気で引っ掻く。それも無邪気な笑顔でだ。
(紅子、読者に豚の店の説明を始める 中略)
「彼女と一緒って?」 「ほら、前に言ったでしょ、周敏、アナベル・リーの」(あれぇ?前っていうか、今日だったんじゃなかったっけ?それともほんとに5日間くらいお風呂に入ってたのか、私、どこか読み飛ばしちゃったかしら)
(中略)
「デートなんでしょ?どうして電話なんかしてくるのよ」(中略)「押しかけて来て欲しくなかったら、こっちに出てきませんか?お化粧なんかしなくても、紅子さんは奇麗です」(いや・・、それは・・・ちょっと・・)酔っているのかもしれないが、傍らの周敏の反応が見えない。(携帯、テレビ電話に変えたら?あ、そしたらこっちも見えちゃうか・・・)「京さん、私本気で怒ったら怖いよ。(コワそう)わたしのことタカをくくると、どうなってもしらないわよ」ここは一番、怒っておいたほうがいいだろう。(今頃・・・、遅い、遅すぎる。)

でも、行っちゃうんだろうな、紅子さん・・・。

2008年10月28日火曜日

噛み合わない会話

TV「~~~これで、誰でもアルキメデス!」
ワカ「アルキメって誰?」
私「アルキメデス?」
ワカ「ア・ル・キ・メ!」
私「アルキメデス?」
ワカ「だから、アルキメって。アルキメってどんな人?」
私「???・・・。(耳が遠くなったのかなぁ、アルキメデスのことだろうなと思いながら)ギリシャの数学者。」

あとで考えると、「アルキメです。」と思っていたのじゃぁ・・・。このまま思い込ませておいても面白いけど、かわいそうだから訂正してやらなくちゃ。

2008年10月27日月曜日

リサイクリング

10月からゴミの収集方法が変わった。
特に資源ごみ、今まで燃えないゴミだったプラスチック容器・包装、新聞雑誌以外の古紙が資源ごみとして収集されることになった。なぜプラマークが付いているのに燃えないゴミなのか、といぶかっていたが、やっとこれからリサイクリングされるのか、とにわかに張り切る私。

さて分類してみてわかったこと、我が家の燃えないゴミ95%がリサイクルプラスチック容器だったのだ。今までバンバン捨てていたのでよく見ていなかったけど、あっちもこっちもプラマークだらけ。イチゴなんかが入っている透明のプラスチック容器には、型押ししただけなのでよーく目をこらさないと見逃す。野菜や果物を包んだプラスチックの袋を止めている1センチもないような簡易クリップにもプラマーク。フランスパンの紙袋の窓にはプラマーク、袋は紙マーク、破らないように静かにひきはがす。しつこいからとことんやる。

こうなってくると、プラマークを探すのが日々の日課、いやそれどころか日々の楽しみに。はじめはめんどくさがっていたオットまで一緒にプラマーク探し。ゴミを捨てるにも目的意識がでるわけで、なんだか毎日が明るくなったよな・・・。これが茂木さん言うところの、身近で味わえる達成感、ドーパミン放出というものなのかしらん。安上がりでいいわ~。

それにしてもプラマーク探し以前に、どうにかならないのかしら、この過剰包装。

2008年10月25日土曜日

今週の”だんだん”

だんだん見慣れてきた。 登場人物に意地悪な人がいないし、京都弁を聞くと安らぐのだ。

めぐみが看護婦になった暁には「病気になって、めぐみの病院にいくから。」って楽しみにしている、こうたくん。でもめぐみは短時間で介護福祉士に進路変更。めぐみの職場でお世話になるには、病気になるよりも時間がかかりそうだ。

そして今日のめぐみ独唱”守ってあげたい”。鳥肌が立った、別の意味で。あれが「歌をあきらめます宣言」でよかった。もし淡谷のりこさんやサイモンがその場にいたら、責任者を呼べ!と言われ、石橋さんもろとも撃沈。 ザ・ピーナッツも、リンリン・ランランも、こまどり姉妹も、ジュンとねねも怒っちゃうかも。

おかあちゃん(よしこさん)は女の株を上げた。私もいざというときは、こういう懐のふか~い女になりたい。それにしてもお父ちゃんまきこさんに「覚悟はできているのか」って。引導を渡すほどたいへんな娘なのか、めぐみは・・・。

2008年10月24日金曜日

EATALY

九月末に代官山にオープンしたイタリアの食品スーパー。EATALYがある場所は低層の建物がパティオを囲んでいる。以前はブティックやインテリアショップが入っていたのだけれど、今はその大半がイータリー。パティオでは野菜が屋台に盛られ、カフェも出ている、店内に入る前から楽しいのだ。

思っていたよりも店内は広く、たくさんの食品が並んでいる(コーフン!)。パスタは約80種、すっきりとシンプルな包装で、中身のパスタがそのままパッケージのデザインになる。カシコイ。
チーズ、ソーセージ、ハム類はドンドンド~ンと塊が置かれたりぶら下がってたりしている。当然のごとくにおいも強い、が、なんというかプロフェッショナルのにおいなのだな、これが。ワイン、オリーブオイル、香辛料などは容器を見るだけで職人気質を感じる、趣味がいいし、統一感がある。それもそのはず、独立の小さな生産者の商品を集めて、イーターリーブランドとして販売しているそうだ。作る人は良いものを生産することに集中すれば良い。どうりで大量生産のにおいを感じないわけだ。

パンはさすが日本で焼いているが、これが絶品。小麦の香ばしさがしっかりと口に残り、噛めば噛むほど味が出る。パンを美味しく食べようとチーズとサラミを買った。チーズは実に新鮮、サラミは濃いにおいと味がタフな味を醸し出している。

お値段に関しては割高感は否めないけれど、外食するよりは安いし、何よりもおいしい。またひとつ楽しみが増えた。

イータリージャパンはタイトルをクリック

2008年10月23日木曜日

甘苦上海(23)

紅子さんと京くんはお酒を飲んだあと主席公館酒店の最上階にあるオープンテラスのフレンチに行く。紅子さんは京くんの恋人(周敏さん)についていろいろと聞き出したりする。食事が終って2人は小路の暗がりを歩き始めた。

(前略)体は暑いが、汗は退いている。バーで飲んだジンフィーズやワインが効いていた。こういうときは心にも無い言葉が出てくる。「周敏さんと、一緒に暮らせばいいのに」返事のかわりに、手を握られた。(・・・そうかなぁ・・、話聞いてないんじゃないかなぁ)そのまま歩く。京は背が高いので、私はぶら下がるような不安定な姿勢だ。(ン~、ぶら下がるような姿勢?ちなみに236cmと168cmでもぶら下がるようにはならない。クリックしてみてね)
 (中略)暗い場所では、私も幼い気分になれる。「ねえ、キスしようよ」と私はつないだ手をぶらぶらさせながら言う。(手のぶらぶらは幼いかもしれないが、言ってることはお・や・じ)「なんで?どうして?」(しかもこんな返事あるか??)「したくなったから」「じゃ、しよう」(確かに会話は幼い・・・・)
 (中略)京の唇は固い。そこから溶けて出入りするものがない。たぶん私の唇も固くなっているのだろう。(なんだか痛そうなキスだ)周敏は、どんな唇としているのだろうと考える。カラダを離して私は言った。「全然、良くないよ、京さんのキス」「愛がこもってないからなあ」「晩御飯御馳走になっといて、キスして、愛がこもってないからなあ・・・それでも、お金を出して欲しい」「だめ?」(ダメ)「出しますよ、12万元ぐらい」(今時点1元14.26円だから、え、え、えッ1,711,200円!!)「ありがとう、紅子さん、大好きだ!」(大好きだ、ってほかに言い方ないのか)京は再び私を抱きしめた。私の体は京の薄い胸に包み込まれる。(背が高いんだよね、京君。しゃがんだか?いや、そんなことはどうでもよろしい。ロマンチックに浸っている場合ではないのだ)「これだけで12万元は高いけれどね!」(高い!高い!高すぎるっ!)見当違いの言葉しか出てこないのは、なぜだろう。(見当違いじゃなくって、計算違いしてないか?)そんな言葉とは遠い気分なんですがね。(つづく)

ああ、紅子さん、もちっと面接してからのほうがいいと思うのだけど・・・。なんだかほっとけない、紅子さん。

2008年10月21日火曜日

プロフェッショナル 100回記念

あ~面白かった。茂木健一郎さんが100人のプロフェッショナルの仕事を分析して、いかに活用するかをレクチャー。

よいアイディアを得る
寝ること。いや~、それなら大丈夫、任せて、と喜んだものの、ただ寝ただけじゃだめで、とことん考えてから、寝ることが大事。空っぽの頭でのらりくらりしながら寝てもだめなのか・・・。そうしてとことん考えて集められた情報は、寝ている間に整理整頓され、目覚めたときはひらめきやすいらしい。しかし、ひらめきも場所を選ぶとか。外の情報から遮断されている環境がいいのだって。飛行機のなか、タクシーのなか、勿論トイレとかお風呂とかもね。

プレッシャー克服法
笑う。これは意外にも簡単、しかもポジティブになれる。よし、やるぞ、という気分になってしまった。順番としては1.脳がうれしくてたのしい 2.笑う、あるけれども、実験で、1.口角を上げて笑った表情を作る 2.脳が影響を受け考え方がよりポジティブになる、ことも可能ということがわかった。こうして無理矢理でも笑って、脳をポジティブにすると、前頭葉が適切に働き目の前の仕事に集中できるらしい。 苦しいときは、「ヘンになっちゃった」と思われない程度に笑ってみよう。

決まりごと。自分の意思で集中モードにはいるのは、はなかなか至難の技らしい。そんなときプロフェッショナルたちは決まりごと通りに体を動かすとスイッチが入るそうだ。それは仕事前の儀式のようなもので別に難しいことをするわけではないが、毎回同じ決まりことを繰り返すことによって、体が集中モードに入るようにスイッチを入れてくれるそうなのだ。ふーむ、いろいろと決まったしきたりが世の中にあるのは、集中モードに入るための大切な準備だったのだな。

モチベーションをアップ
憧れの人を持つ。よい振る舞いを見ると、ミラーニューロンなるものが働き、自分も同じように振舞うようになるそうだ。近くに憧れの人が見つからなければ、どんなに気に入らない人でもその人のよいところを見つけるようにする。こうしてミラーニューロンを活性化させよう。

小さな成功を大切にする。どんなに小さな課題であっても成功すれば、脳のなかでドーパミンが出てカイカンを得る。苦しくてもやり遂げればカイカンが得られると記憶されれば、小さな成功体験がやる気持続につながるとのこと。日々、努力、目標は低く、夢は大きく。

やる気、モチベーションと言われるものは、それぞれの個性によって表現や手段は違っても、プロフェッショナルたちは同じような脳の使い方をして達成している。ある人はスポーツで、ある人は医療行為で、ある人は農業で。表現や成功はみんなそれぞれのやり方でいい。みんな違って、みんないい。

2008年10月20日月曜日

ジュラシックパーク

ケーブルでジュラシック・パークとロスト・ワールド鑑賞。あれじゃ恐竜も怒りますわ、と登場人物-特にジュラシックのガキンチョ2人-にイライラするのがわかっていても最後まで見てしまう。そこがスピルバーグのなせる技。

映画を見た翌日、ワカ。
「昨日の”サファリ・パーク”面白かったね!」
当たらずと言えとも遠からず、ってとこかな。

そして、私。
ワカ「ね、ね、あの恐竜なんだっけ。」
私「コドモドラゴン。」
オット「いや、ステゴザウルスだ。AAAND、KODOMOではなくKOMODO。」
・・・・だって、ステゴザウルスって聞くと、一人で街角にぽつねんとしている恐竜を思い浮かべてしまうんだもん。

2008年10月18日土曜日

赤坂由香利

ジャズヴォーカリストの赤坂由香利さん、初めていった彼女のコンサートで「'Round Midnight」にすっかり圧倒され、これまで4回ほどライブに足を運んだ。
歌の間に入る語りはオノ・ヨーコさんのような高くて柔らかい声なのに、歌声は低くてハスキー。そしてピアノも素晴らしい。
日本語のアクセントが全くない英語でゆっくりと歌詞を捕らえて、伸びやかにそしてノスタルジックに歌い上げる。ジャズだけでなく、ボサノバやポップスもOK。ちょっと間違えばダサくなってしまう、カーペンターズやライオネル・リッチーの曲をなんとも粋に歌いこなしてしまうのには脱帽。

いろんな方と協演されているけれど、日本の”ヨーヨー・まぁまぁ”(と赤坂さんが言っていた)こと、古野光昭さん(チェロ/Bass)とのデュオがお気に入り。古野さんの哀愁を帯びた押えた音色は、曲の底のほうで海のように大きくやさしくゆれている感じだ。
赤坂さんのHP(タイトルをクリック)を見ると、いろいろなところで演奏しているようなので、お近くでライブはあるときは是非!

2008年10月17日金曜日

だんだん

いくらなんでも家族に双子の入れ替わりがわからないわけがないよね~、と思いながらも、いや、これはTVだからもしかしたらボケまくってくれるか、とも期待していた。そのボケ役は、案の定バンド仲間のこうたクン&夕闇が邪魔したか蕎麦屋の祖父母、ま、このくらいで終わらせるのが朝ドラらしいかな。どっこい、なかなか良かったのは入れ替わっためぐみとのぞみに出会ったときの、吉田栄作、石田ひかり、三林京子、藤村志保の表情。

吉田君、若い時はなんだかこっぱずかしくってまともに見られなかった。「俺はビックになる!」なんて言ってたような、いないような・・・。しかし時は過ぎ、ちょっと前に久し振りに”ダイヤモンドの恋”を見た時、役者として難しい年齢なのにいい風に年をとった、と半分くらい直視できるように。
しかし、三林さんは和泉雅子さんと一緒に路線がかわってしまったなぁ・・と、私の独り言。

さて、お父ちゃんは、シジミと家族を捨てて単身大阪でボクサーを目指していた。なんや、ドラマティックな展開どす。まだまだ続きがあるって竹内さんが言ってたから、明日が楽しみだ。

そして、アミとユミの区別がつかない私にも夢花とめぐみの区別はついた、よし。しかしマナとカナはどっちと言われると・・・。

2008年10月15日水曜日

甘苦上海 (15)

ドアの向こうのヒトをモノにしようと、夕日を味方に付けて部屋に入った紅子さんであったが、やっぱし、若い地元の先客がいた。彼の名は京。彼はゲンキンにも若い娘をさっさと追い返して、紅子さんを大胆にもベットに押し倒したまではいいけれど、お金の話などでなんだかウヤムヤになり、ふたりでお酒を飲みに出ることになった。

「京さんお見通しのように、わたし、京さんを欲しいと思って、それでアパートまでいったんだけど、(そんなにすぐ言っちゃっちゃあだめよ。)京さんとセックスしても、そんなことで京さんを手に入れたことにはならないって、解ってきたわけで・・・」
 アルコールが身体に入ると、頭脳の血の巡りも良くなるのだろうか。(いや、そんなことはないと思う)言葉にしながら、わたしはわたしが感じていたことを、ひとつひとつ確認していく。
「ああ、なるほど。」と京は、私の言葉を咀嚼している。(咀嚼するほどの話でもないと・・)お酒で濁り始めた眼は、」遠い場所を泳いでいる。(ほら、もう目も泳いじゃっているようだし)
(中略)
(京)「・・・、とりあえず、そういう関係になっておいて、この男がはたして、それだけの価値があるかどうかを、ゆっくり考えてみればいい。それで何か、損はありますか?」わずかな身構えもない、素直なまなざし。(ついさっきはお酒で濁っていたはずなんじゃ・・)植物の茎を向いたような、生々しい美しさがある。(いったい何の植物であろうか、フキか、ウドか?)
「私が若い未婚の女性だったら、そんなことは言わないでしょう?」
「そうですね、言いません。(そ、そんなあっさりと・・。)未婚女性には、結婚とか、妊娠とか、人生の面倒なストーリーがくっついてくるから、損得勘定が単純ではなくなる」(あのね~、既婚だったり中年だったりしたらもっと面倒よ~!)
「でも私は、面倒なストーリーがない、(え、えっ!同調するか?)つまりそれって、関係が下半身で楽しめるかどうか、すごくわかりやすい話しなわけね」「そういうことです」
なんとすっきりした考えだろう。(って、いうかなんて言うか、ちょっと~!)ここで妙に感心してはいけない。(そうです、おっしゃる通り)

・・・というわけで、ほろ酔い気分の中継、終わり。ここまで約2週間。上海現地時間ではまだ1時間くらいしかたっていない模様。

2008年10月14日火曜日

ゲット・スマート

「40才の童貞男」、アメリカ版「The オフィス」でまじめなボケ顔が愛らしいスティーヴ・カレル。テレンス・スタンプ、アラン・アーキンの熟れきった渋顔も素敵。アン・ハサウエィはきれいでかっこいい。

60年代のTVシリーズの映画化。メル・ブルックスのギャグの世界。こうなるんだろうなと思った通りになるのに、やっぱり笑わされる。しかも60%くらいのツボの押さえ方で、おかしいんだか、ばかばかしいんだか、なんだかね、という笑いの境界線をさまよう。その境界線を超えるか超えないかは観客の人生経験だの趣味だのに任されていて、ハマると120%笑える。60%ゆえに下ネタさえも完全に落としてしまわず上品な下品になる(?)。スティーブ・カレルのコクないスマートさも映画をウルサクしていない。

家族でウケたギャグのすり合わせをしたら、それぞれ目の付けどころが違っていた。あるシーンを見て笑っているうちにたたみかけるようにギャグが続いていて、見逃しちゃったりしてるのだ。トムとジェリーやらバックスバニーを、笑うために何度も見ちゃうような人にお勧め。DVD買っちゃおうかな。

2008年10月10日金曜日

落ち着かないハシビロコウ


学校の振替休日、平日で雨の上野動物園。

お目当てのハシビロコウ君はすぐそこでこっちを向いて立っていた。”動かない鳥”で有名、写真を撮り放題かと思いきや・・。目が合うや否やこちらの微笑みの完了も待たず、ブゥ~ンと反対っ側に飛んで行ってしまった。何で何で?と飛んでったほうに移動するとまたブゥ~ン。とった写真は後ろ脚だけとか、羽根の先っぽだけとかばっかし。(ハシビロコウ君の動く姿はタイトルをクリック。)

そのうち「あんた、なによ。」みたいな一瞥をくれてから、ホントーに厭そうな顔をして、しかも足早に歩いて木の蔭に行き、動かなくなってしまった。あの大きなくちばしも隠れるほど完璧な角度でこちらにおしりを向けて。かなり嫌われたようだ・・・。クスン。しかもあとの4匹は小部屋に入ってるらしく、おしりさえも拝めず。

(紳士服のポスターのような(メスだったらごめん)写真はウィキベディアから)

しょうがないから、くまさんを見に行った。そしたらマレーグマがケンカ中(と思う)。正確に言うと1匹がとてもあれて他の2匹を蹴散らしていた、というべきか・・・。どこかの家庭で見たような風景だ。雨の日はみんな機嫌悪いのかな?同情。

結構降りも強くなってきたので、早めに切り上げて精養軒のカレーを食べに。カレー好きのワカ、スプーンまでしゃぶりつくすその姿を見ていると、なぜか先ほどみた猿山が目に浮かんだ。

2008年10月9日木曜日

緒方拳 in MISHIMA

Mishima: A Life in Four Chapters(ポール・シュレーダー監督:1985年)では日本映画とは違った角度から、名優緒方拳さんを見ることができる。この映画は三島家のご遺族との関係か何かで(とアメリカでは書かれている)日本未公開に終わった。おそらく国内ではビデオもDVDも発売されていないと思う。

ロイ・シェイダーのナレーションとフィリップ・グラスの曲が流れる中、「金閣寺」「鏡子の家」「奔馬」の三つの作品にドキュメンタリー風な三島由紀夫自身の話を織り交ぜていく。三作品では坂東八十助、佐藤浩市、沢田研二、永島敏行が出演。素晴らしい脚本は、俳優の真の実力をこうも引き出すものかと驚かされる。そして、緒方拳さんはドキュメンタリー風のチャプターで市ヶ谷駐屯地での籠城・割腹自殺に至るまでの姿を演じている。そこには緒方拳さんの顔の皺の動きひとつも無駄にしない鬼気迫る姿がある。三つの物語がそれぞれ彼の人生の伏線であるかのように破壊、死に至るところで、緒方さん演じる三島由紀夫もクライマックスを迎える。理想の高さ、潔癖さ、弱さ、古さ、アロガンツなどすべての感情を余すところなく緒方さんは演じきっている。

この映画で三島由紀夫の”様式美”に対する解釈-カメラ、セット、音楽、衣装-には舌を巻いた。それだけに三島家のご遺族にはつらい映画なのかも知れない。”フィクション映画”として作品をとらえず、彼の”思想”や”趣味”をいいように解釈し、映画が独り歩き始めるかもしれない不安はぬぐい去れない。しかしすぐれた作品とは人間の普遍的なものを表現しているという立場に立ち、このように完成度の高い映画、また、緒方拳さんの渾身の演技を日本で見られないのは何とも残念な気がする。

2008年10月8日水曜日

ノーベル賞

宇宙の成り立ちに必要な素粒子であるクオークがまだ3つしか発見されていなかった時代に、6つのクオークがあれば宇宙の成り立ちが証明できるという論文を発表したそうだ。

電子顕微鏡でも見られないクオークというものを想定して宇宙を考える。サイズもその時間も広さも桁外れに小さくて長くてそして大きい。すべてはこの素粒子から始まって私達も存在しているわけで・・・、考えただけで気が遠くなりそうだし、なんだかコワイ。

益川敏英さん(68)は論文発表から実に35年後の受賞に「たいしててうれしくない、2002、03年に我々の理論が証明され、科学者としてはこれで終わったこと。あとは社会的現象です」と至極まっとうなお話。しかし南部先生との同時受賞について聞かれると、自分の研究の出発点である南部先生の話をしながら感極まって言葉が詰まり、そしてそのことについては「うれしい」とハンカチを目にあてる。

論文を発表した当時、益川さんは上司に社会との接点なしに科学の勉強も成り立たないと、大学でのの労働組合の役員をしながらこの論文を書いたということ。そして、考えるときは散歩しながら、とにかく歩きながら考え続ける。何者にも邪魔されないスポイルされた環境よりも、雑音の入る世界で仕事をする大切さを言われていた。

私はまったく物理学はわからないけれど、わからない世界のことを頭の中で空想しその果てしなく遠い世界に思いを馳せることはある。他にいい言い方はないのかと考えたけど、あえて言っちゃうと”純粋なロマン”を感じてしまったのである。

2008年10月6日月曜日

イグ・ノーベル賞

10月3日の日経22面のすてきな記事

ハーバード大学で10月2日、今年の授賞式があった。北海道大学の中垣俊之准教授ら6人が、「真正粘菌」という単細胞生物が迷路の最短距離を導き出すことを発見して、認識科学賞を共同受賞した。三センチ四方の迷路の入口と出口に食べ物を置いておくと、脳も神経もない粘菌がなんと最短距離で迷路を進むらしい。「単細胞=頭が悪い、ではない」と中垣氏はあいさつ。ありがとうございます。

平和賞は”植物にも人間と同じような尊厳がある”との考えを推進する、スイス政府の生物工学に関する倫理委員会とスイス市民が受賞。これにはふか~く同意。植物にクラシック音楽を聞かせると成長が早いとか、結構知られた話も身近にある。神社のご神木なんぞは人間通り越して神様だし。

話がずれるけど、ずっと前、ある男の人が”植物の気持ちを知る機械”(だったっけか?)を開発したというのをTVで見た。ちょっと記憶があやふやなのだが、その機械はバウリンガルのように植物のお話を翻訳するわけではない。ワイヤーを植物に巻きつけるかなんかすると、ワイヤーのもう一方をつないだアナログの電流計みたいな機械から植物の”キュイ~ン”とか”ジジジジ・・・”いう鳴き声(ほとんどノイズ)が聞こえてくる。いろいろ鳴き声を聞かせてもらったけど、その中で忘れられないのが大根。まな板の上の大根さんをバッサリときると、周波数が合ってないラジオの音量を大きくしたような”ギャイ~ン”という金切り声。い、痛がってる・・・。それを見てからというもの、しばらく野菜を切る時に「失礼します。」と挨拶してから料理した。

話をイグ・ノーベルにもどしてっと。そして生物学賞は、”犬に寄生する蚤は猫に寄生する蚤よりも高くジャンプする”ことを突き止めたフランスの研究家。・・・楽しい。

なんかいいなぁ、一生懸命学問する人間って。

2008年10月4日土曜日

かわいそうなぞう


土家由岐雄さんのノンフィクション童話。戦争中の上野動物園で市民の安全のために餓死させられたぞうさんのお話で、多くの人が一度は読みそして涙したに違いない。ああ、思い出しただけでも、うるうる・・。
長年終戦記念日で朗読を続けていた評論家・秋山ちえ子さん、その朗読は2005年に終わってしまったが今年8月にCD化された。その英語翻訳版をシンディー・ローパーさんが朗読している。昨晩NHKで来日したシンディーー・ローパーさんのインタビューを見た。

政治家ではないので歌で平和を呼びかける、また、戦争は絶対いけないと。そして「かわいそうなぞう」の朗読をとインタビュアーに頼まれ、まさにぞうさんが餓死し、飼育員がその体を抱きながら戦争が終わることを叫ぶ場面を、あのハスキーな声で静かに読み進むうち、涙で声が詰まってしまった。

90歳を過ぎ、なおかくしゃくとした秋山ちえ子さんに会う。秋山さんに誠心誠意礼を尽くしたシンディーの姿を見て、彼女がどれだけこの絵本に心を動かされたかがよくわかる。アメリカでの売り上げはすべて上野動物園に寄付されるとのこと。

2008年10月1日水曜日

甘苦上海

昨日から日経朝刊で連載開始。今日は2回目。
主人公早見紅子が上海で誰かを訪ね、ノックしたらハイと返事があった場面。

この声の主を私のものにする。ここまで来たのだから、逃げない。やり遂げた数々の仕事上の困難と同じに、今回もきっと上手くいく。
 ドアが開けられるまでの数秒間、両手で眼尻と目の下のたるみを押した
 51歳の肌は磨きあげたばかりだ。夕陽を味方にし、背中に受けて立てば、しわやたるみも目立たない。ドアを開けた瞬間、39才の男の目を奪いこのアパートに似つかわしくないほどに洗練されて映るには、無表情でいたほうがいい。私は表情を捨てる。”

仲良しのお友達として言っちゃう。まず、この声の主をちゃんと確認してから、私のものにしよう。お父さんが来てるかも知れないし。それから数秒間しかないのに、目の下押したらだめ、戻ってこないかもしれないわよ。夕日か・・、それより眩しくてしわやたるみどころか目も鼻も見えなくなるかも。しかし、訪問時間も計算済みなのは褒めてあげよう。 理性は捨てないように。

これから毎朝楽しみだわ、わくわく。

2008年9月29日月曜日

ポール・ニューマン

ポール・ニューマンが亡くなってしまった。本当に寂しい。スーパーマーケットに行ったらドレッシングとポップコーンのラベルのポール・ニューマンが笑っていた。

私が映画を見始めた頃は既に大スターであった。リアルタイムでは「スティング」、「タワーリングインフェルノ」、「スラップショット」あたりから。それから名画座で「明日に向かって撃て」、ビデオとかなかったからテレビの再放送かなにかで「ハスラー」とか「引き裂かれたカーテン」とか見たっけ。
みんなそうだと思うけど、「明日に向かって撃て」でバートバカラックの「雨にぬれても」の曲の流れる中、たれ目のキャサリン・ロスと自転車に乗るシーンはその新鮮さに目を見張り胸を高鳴らせた。

ニューシネマの時代が去ってからは「ハスラー2」(マーティン・スコセッシもいい)や「ノーバディーズ・フール」。特に「ノーバディー~」はブルース・ウィルスやメラニー・グリフィスがニューマンと素晴らしいハーモニーを奏でている。正直、彼の老いを目にしてちょびっとつらかったけど。
83歳は早すぎるとはいえないのかも知れない、でも、生きていてほしかった。

2008年9月28日日曜日

アイアンマン

原作は日本にあんまりなじみがない、だって、知り合いの若者が”アイロンかける人”と思ってた。”スパイダーマン”シリーズでおなじみのマーベル・コミックが原作で1963年にアメリカで登場。だから映画の舞台はベトナムからアフガニスタンに、バージョンアップしたパワードアーマーは着脱可能、などコミックとは設定が異なっている。(映画についてはタイトルクリック)

さてコイけど大好きなロバート・ダウニーJr冒頭の脂ぎった姿を砂漠でそぎ落とした、ざっくりとワイルドなカンジがなんともいい。いろいろあったけど完全復活を成し遂げたようでうれしい限り。”アリー”のときは本当にがっかりしちゃったから。”何とかマンもの”にロバート・ダウニーJr.が出たのは意外だったけど、グウィネス・パルトローが出ているのも意外だった。それにしても彼女は超美脚である。あの困ったような表情がやっぱり素敵。そして、悪役のジェフ・ブリジス、こ、こんなに老けなくっても・・・。それにしても、ナットクのキャスティング。 俳優と同じくらいパワードアーマーはクール。
そして物語はアメリカのみを完全に正当化していない。この際深読みせず素直に受け取とってすっきりと映画を楽しもう。

この手の映画は心の底ではいつもたかがコミックの実写版・アクション映画、って思って見に行くのだけれど、俳優のその真剣さに結局は最後まで見入ってしまう。勿論どれとは言わないけど、中にはコミックそのものってゆう映画もあるけどね。スパイダーマンしかり、Xメンしかり、へんに持って回って気取った映画より後味がよい。

2008年9月27日土曜日

ざびじい・・・

学校の行事が週末に入り平日が振替休日になった。季節もよいので、有給とってワカと電車でも乗りに行こうかと思っていた。で、先日そんなことを晩御飯食べながらお話もしていた。そしたら昨日、休みの日はナントカ君とヘノヘノ君とモヘジ君と遊ぶんだ~、って。

高齢出産でそれまでの夫婦の自由気ままな生活に慣れていた私は、楽しい?育児をしながらもその束縛感にもヒーコラ。いつか自分で計画立ててほっといても楽しくやってくれる日が来てほしい、と成長と解放を夢みてその日を指折り数えていた私。しかし、いざその足音が聞こえてくると・・。友達と楽しくやっているのは何ともうれしい、けど、なんだか遠足の話がうやむや、そして何よりざびじいので、未練がましくも一言。
「ママ、会社お休み取らなくって、いいのね?」
「あ、そうだった、忘れてた。ごめんね。お弁当だけお願い!」
・・・なんだかこれじゃ立場逆転だわさ。

これからはBW<Before Waka>に戻って、またオットと2人で楽しく遊ぼ~っと、老後に備えて、ね。

2008年9月26日金曜日

ジャニス・ジョプリン 恋人たちの座談会 (再)

リアルタイムで知っている人ではなく、この時代の音楽やら映画は70年代半ばになってから追っかけた私。だからその時代の風を肌で感じることもなく、彼女をモデルにした79年のベッド・ミドラー主演「ローズ」でこんな人なんだな、というくらい。ベッド・ミドラー迫真の演技も当時はまじめで純粋な(?)私にはあまり好感が持てず、したがって映画の後、わざわざジャニス・ジョップリンのレコードを聴てみよう、と思うこともなかった。

さてこの座談会、ジャニスが世に出てから出会った恋人の中から選び抜かれた4名が、40年あまりの年を経てサンフランシスコに集い彼女との恋愛を語り合う。

4人の中では一番最初の恋人は同じバンドのビッグブラザー&ホールディングカンパニーのギタリスト、ジェームス・ガーリー。彼は妻子持ちで結局2週間ぽっきりで別れることになってしまう。その妻ナンシーにおどろいた。ビーズ作家であった彼女を紹介した写真、スッピンで片方の胸がブラウスからポロリン。(ほかに写真なかったのか。)一筋縄ではいかない人々が集まりあの音楽を作っていたのだな、と改めて感じた次第。後に彼らはバンド仲間と一つ屋根の下に住み、ジャニスはジェームスへの思いを抱きながらも、ナンシーと友人になったという。

2番目の彼氏は反体制の旗手として知られたシンガー、カントリー・ジョー・マクドナルド。彼にはジャニスとの間には苦い思い出がいっぱい、思想的には一つも共通点がなかったという。次から次に出てくる真実に驚いてか、他の3人が笑いながら話していても真面目な面持ちで言葉すくな。今のカントリー・ジョーはウッドストックのころの彼とは全く別人のようになっている。40年たてば、人間、生まれ変わるのかも。

3番目の彼氏ギタリスト、サム・アンドリューはこの座談会の進行役を務めていて、彼女とは深い関係が短かったせいもあるかもしれないけれど、淡々と客観的に話を進行。でもところどころ僕が友達として一番付き合いが長いのだ、みたいなプライドがなんとなく見えたような気がしちゃう。

最後の恋人、ブラジルで出会ったデイビッド・ニーハウス。彼は、僕が最後と信じていると言い(実際は彼の旅行中にジャニスはほかの人と婚約し、彼と再会する前に死んでしまうのであるが)、なんとなくジャニスに冷たいカントリー・ジョーに怪訝なまなざしを向ける。彼女の思い出を涙目で語る彼の今の顔にはブラジルで彼女と写した写真の面影は、もう、ない。月日は本当に容赦なく過ぎていく。

何をもって4人はこんなに自由に彼女について語ることができたのか。4人のはっきりした記憶、それを語る飾らない言葉には、彼らのジャニスへの気持ちがあふれている。まるで恋愛映画ような素晴らしいドキュメンタリーを見せてもらった。
…いいなぁ、4人も集まってくれて。

2008年9月25日木曜日

ライオン犬

レオタードが似合うサンシャイン・タエちゃんも無事見つかったことだし、-ま、タエちゃんしっかりしてるから(?)、あんまり心配してなかったんだけどね- 今度は世にも珍しい”ライオン犬”が登場。・・・・でもどこから見ても犬にしか見えないんだけど。
”つけられた名前わさお”と”秋田犬と判断した獣医”さん、青森の海辺の町で潮とイカ焼きのにおいに囲まれたやさしい風景、勝手に妄想しておなかが空いてきた。

記事:

日本海に面した青森県鰺ケ沢(あじがさわ)町で、名物のイカ焼き店を経営する菊谷節子さん(65)が飼っている秋田犬とみられるわさお」(雄、推定1歳)が人気者になっている。

 菊谷さんが昨年11月、捨てられているのを見つけて連れ帰った。白く長い毛並みに細い目と、純粋の秋田犬には珍しい風ぼう一見ライオンに似ているが、獣医が秋田犬と判断した。旅行者のブログで紹介されると一躍、注目されるようになった。

 観光客からは「癒やされる」と評判。イカ焼きの売り上げ増につながり、「拾ってあげた恩返しかも」と菊谷さんも目を細めている。【塚本弘毅@毎日新聞】

人気者となっている秋田犬の「わさお」=青森県鰺ケ沢町で2008年9月9日、手塚耕一郎撮影

(人気者になっている秋田犬の「わさお」=青森県鰺ケ沢町で2008年9月9日、手塚耕一郎撮影)



2008年9月24日水曜日

久石譲in武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~

久石譲さんのお嬢さん麻衣さんが歌った「ひまわりの家の輪舞曲」(崖の上のポニョ)。

もう一度自由に歩けたら
思いっきりお掃除をして
お洗濯をして お料理を作って
お散歩に出掛けよう

(中略)

お迎えはまだ来ないから
その間にちょっとだけ歩かせて
もう一度だけ踊りたい
そよ風になって

(中略)

お迎えはまだこないから
窓のガラスをふくだけでいいの
もう一度だけ踊りたい
そよ風になって

人間の老いを宮崎駿さんが綴り、それをゆっくりと麻衣さんが静かに歌い上げる。いつか自分の体がままならなくなったとき、何が懐かしくなるのだろうか。今はいない祖母やおばたちを思い出し、何とも切なくて優しくて、誰もそばにいなかったからボーボー泣いてしまった。この曲を聴いた後、目の前につみあがったお茶碗やら、洗濯物でさえ大切に見えてくる。青い鳥に見えるか見えないか、それはそこにあるものを見る自分自身次第。こうやって一瞬でも何かに心を洗われる瞬間があるって幸せなことだなぁ。

2008年9月22日月曜日

アリクイのタエ

メスのミナミコアリクイ、「タエちゃん」が脱走して3日目。この日は午前9時すぎからサンシャイン水族館の職員や救助犬3匹を投入し捜索が続けられていますが、まだ発見には至っていません。

 しかし、タエちゃんをおびき寄せようと20日に水族館の床下に設置した好物のアボカドが21日朝、何者かに食べられているのがみつかりました。

 「断言はできませんが、アリクイの可能性もあるのかなと」(広報担当者)

 水族館によりますと、ネズミが食べた可能性も否定はできないということですが、アボカドを置いた床下を中心に引き続き捜索を行うとしています。(21日13:41)

タエちゃん脱走2回目、前回は向いのペンギン山で見つかった。引き戸を開けるのも上手だし、怖いもの知らずのタエちゃん、吉良邸で上野介を探す赤穂浪士の如く、あちこちの引き戸を開けまくっている姿が目に浮かぶ・・。

タエちゃんの“わが道を行く”姿はタイトルをクリック。

2008年9月16日火曜日

ベン・ハー

昨晩、見始めたら止まらなくなってしまい、長~~~いのに、結局最後まで見てしまった。
戦車の競走シーンは何度見ても驚嘆。最近はCGばかり見せられているので、なおさらそのカメラやらアクションに驚く。カメラだけでなくおなかに響く馬の蹄と戦車の車輪、そして大観衆のどよめきなど音もすごい。
スタントたるやあっぱれの一言。メッサーラがこれでもかこれでもかとぼろ布のように引きずられる、とってもイタそう。撮影中スタントマンに死者が出たとかでないとか・・・。この壮大なスケール、ローマ人もびっくりだろう。

そして懐かしの淀川長治さんのコメント見つける。1926年版の“ベン・ハー”の解説なんだけど、「トーキー」になってワイラーが撮った戦車シーンの解説が、実に面白い。ご本人真剣なので悪いのだけど、ククク・・・。彼の頭の中では、しゃべりながらフィルムがクルクルまわっている。あのお顔、声を思い出しながらどうぞ。

淀川長治のクラシック名作劇場

2008年9月15日月曜日

純情きらり 再放送

9月29日19時45分からハイビジョンで再放送。DVD買ってないので、2年ぶりの再会。朝の連ドラっていつも前作の余韻を引きずっていて、にわかに新しい世界にもテーマソングにも入り込めず、1,2週間はストーリーに乗れない私。最初のほうでちょろりちょろりと登場していた達彦さんには、ぜんぜんフォーカス置いて見てなかった。今回は最初っからジーっと入り込んで、ますます突っ込みながら見ちゃおうと思う。

再放送の予告編を見ていたら、あおいちゃん変わってないようでしっかり変わってる。
それにしても篤姫は面白い。勝海舟さん曰く「力ではなく心で動かすもの。」
心動かされる政治家がいないのかな、今は。それともそんなことは妄想の世界なのかな。それよりもテレビや新聞に、面白おかしくパッチワークされた政治家を見せられているだけなのかしら。

2008年9月10日水曜日

10歳の男子

ワカと友達の会話を小耳(大耳?)にはさんだ。

少年M  「好きな人いる?」 (でたっ!)
ワカ  「どういう人?」 (なんという質問)
少年M  「女の子。」 (そりゃそうよね)
ワカ  「家族でもいい?」 (家族に女の子はいないでしょうが!)
少年M  「家族以外。」
ワカ  「いない。」 
少年M  「XXちゃんは?」 (名前が聞き取れない、もう一回言って・・・。)
ワカ  「・・・・・・。」
- 会話終了-

え~っ、これでおしまい?もっと聞きたかったのだ。しかし、単語ばかりの俳句よりも短い会話。少年Mにはいるのかな、気になる女の子。あ~面白かった!

2008年9月9日火曜日

緑のしろくま

名古屋市千種区の東山動物園でホッキョクグマの体毛が緑色に染まった。飼育池の藻が体毛に入り込んだためで、まるで抹茶を浴びたような姿に来園者もびっくり。 原油高に備えて冬の暖房費を少しでも確保するため、動物園が池の水の入れ替えを節約。例年より池の藻が大量に発生したのが原因らしい。
 
東山動物園によると、白く見える体毛は実は透明で、温かい空気をためるよう空洞になっている。水温の下がる10月ごろには、中に入り込んだ藻が消えるため、元の白い姿に戻るという。 職員は「
お子さんにシロクマと分かってもらえれば」と心配顔だが、ホッキョクグマは苦手な夏も終わって元気そう。(写真・記事/産経ニュース)

このみどりくま君たち海の向こうでもニュースに。クヌート以来、シロクマに異様に敏感なドイツ。こう言ったらなんだけど、藻でうす汚れただけの極東のシロクマ君を“クヌートはもう古い!特別種、緑のシロクマ”と写真入りで報道(タイトルをクリック)。
しかし、動物ネタはなごむ、どこの国もね。

2008年9月7日日曜日

INTO the WILD

「イントゥ・ザ・ワイルド」は、ジョン・クラカワーのノンフィクション「荒野へ」をショーン・ペンが映画化した。主人公の青年クリスが求めたものや捨てきれなかった感情、そしてそれを取り巻くアメリカの大自然を丁寧に、しかも若者からの等身大の視線をもって描かれている。役者としての彼は映画によって好き嫌いがあるんだけど、監督としての才能にうならされてしまった。

大自然とクリスの回想、彼の妹のナレーションがうまく織り交ぜられていて、2時間半、一瞬たりともつまらないシーンがない。そして俳優陣の素晴らしさに脱帽する。クリスを演じたエミール・ハーシュ、いいです。しかし、あんなに減量して大丈夫だったのか・・。そしてロンを演じたハル・ホルブルック、彼を見ているだけで涙が出てきそう。その他出てくる全員、誰もがいい、キャスティング大成功。グランドキャニオンでキャンプしていたデンマーク人も”らしく”って笑えた。

見終わった後はしばらく主人公クリスの”思想や心理葛藤”を考えちゃって、ついつい彼に説教したくなった。しかし、これは”ノンフィクション”を”映画”にしたものであって、クリスの生き方を否定するものでもなく称賛するものでもない。ノンフィクションをノンフィクションのまま、映画を媒体にその文字の世界を現実の世界に戻したショーン・ペンの素晴らしい手腕に、拍手。

できれば20代にこの映画を見て、そしてもう一度今の自分の年に見てみたかった。クリスの親世代に共感してしまう自分が、年をとってしまったことを感じさせられ、それがちょびっと哀しい。

2008年9月5日金曜日

瞳のお父さん

もうわかってから一週間たっちゃったけど、勝村政信さんでしたね、お父さん。今年の初めシアターコクーンの”キル”ではすっかり主役(妻夫木クン)を食っちゃっう存在感、拍手~。瞳のお父さん、そんなにインパクト強い役じゃないから流して見ていればフツー。でも、ローズママいうところの”バブルがはじけた顔”、ウ~ン、出てる出てるそんな顔つき。やっぱり勝村さんうまい。

小さい頃に別れてしまった娘に、”プリン”を勧める父親。「プリンたべよう、プリン買ってきてよかった、プリン出して、プリン、プリン。」と”プリン”を連呼する。話が持たないからプリンのプラスチック容器をスプーンでカタカタカタと音たてて食べる。お仕事では渋~いお祭りのポスター作ってるのに、娘には”カワイイ”チラシを持っていく。頭の中には一般的な年齢を測る物差しはあっても、十何年の娘の成長を簡単には測れない父親。
ふ~む、ワカが家を巣立ち里帰りしたら、私こんなかんじかなぁ。大人のワカに子供のころの大好物、ゼリーとかざるそばとかを用意して待っているのだろうなぁ、と先のことを思って一人勝手にシンミリしてしまった。

毎日出てくるちょっと情けなさそうな三毛猫ちゃん、今日は雨で出番なかったけど、明日は出てきたらいいな。ベロひっこめたほうがいいよ、乾いちゃうからね。

2008年9月3日水曜日

女性ティンパニ

今日の日経文化面にティンパニ奏者の野村文子さんの記事が出ていた。99年からマンハイム歌劇場管弦楽団でティンパニの副主席を務めている方だ。入団した時はドイツのプロオケ市場初の女性ティンパニ奏者といわれたとか。

95年にドイツまで会いに行ったベルリン芸術大学のプント先生に、「日本で結婚してお茶碗洗ってなさい。」、と言葉のパンチをくらってからもしっかり食い下がり大学院に入学。在学中は先生を追い回し、無理と言われながらもヘッセン州立歌劇場管弦楽団に研修生として合格する。楽団100年の歴史の中で打楽器では外国人も女性も初めてだったそうだ。その後、オーディションさえ受けさせてもらえなかったり、落とされたりを繰り返し、ついに合格、マンハイムの楽団に入団する。

私はいつも大切なところでドドド~ンとおなかの底に響くティンパニが大好きである。そして楽団がマンハイムと知ると何とも懐かしい響きがよみがえってきた。私は80年代に1年ほどマンハイムで暮らしたことがある。野村さんも書いているように、町と歌劇場の距離が近い。当時は日本ではあまり見なかった思い切った斬新な演出のオペラやバレエを楽しんだ。またマンハイムには音楽学校(音大)があってそこの生徒たちとお酒を飲みに行くこともあった。

マンハイム城を前に碁盤の目のように整然と区画された市街地、緑豊かなルイゼンパーク、そしてゆったりと流れるライン川の岸辺で草をはむ羊さん。ちょっと足を伸ばせばハイデルベルグ(橋を渡れば工業地帯なんだけど)。モーツアルトも就活したというマンハイム学派の土地で、一人の日本人女性がマレット2本で道を切り開いていると思うと何とも嬉しい。いつかマンハイムで演奏を聴けることを夢見つつ、これからの活躍を蔭ながら応援しよう。

2008年9月2日火曜日

コツメカワウソ

(記事はタイトルをクリック)
基本的にはゴマちゃんの形なのだけど、ぴちぴちと出ているお手手とあんよがかわいい。ゲンキ(オス)クンとモモ(メス)ちゃんという名前もつけてもらった。赤ちゃんを見ているお母さんも負けずにかわいい。
サンピアザ水族館HPにお邪魔したらこーんなかわいい写真。


そしてサンピアザ水族館のHPにはこーんな写真も。フウセンウオの赤ちゃん。

付録: 大阪のカワウソちゃんたち6枚連続写真でっせ。

2008年9月1日月曜日

ハンコック

このハンコック、肉体が地上のどんな物質より固く、百人力の力持ち、空も飛べるし、なんと年をとらない(しかし成人はしている)。おまけに悪者相手にお話しながら板金加工の特技を披露。
こんなとてつもなく濃いキャラクターを、ウィル・スミスはあっさりと仕上げている。しつこさ満載のハリウッド映画なのに、途中でゲップ(失礼)が出ないのは、ウィ ルのおかげと思うのだ。きっと良い人で、誠実なのだろうなと勝手に思う。93年の「私に近い6人の他人」、彼なしではあの映画はありえないほど印象深かった、それ以来のファン。もう一人シャーリーズ・セロンも映画を落とさず、しっかり持ち上げている。この方が美しく、上手いのは周知の事実、本編では更に笑いもとる。

そして突っ込みどころ満載。たとえば、記憶喪失のハンコック(ウィル)がメアリー(セロン)に、自分たち二人の関係を訪ねたときのやり取りには驚いた(わたしも記憶喪失のため字幕どおりではないのであしからず)。
ハンコック「おれたちはいったいどういう関係だたっんだ。」(知りたいよね、こんなきれいな人だもの。)
メアリー「兄弟よ!」(??そ、そう来るか・・・。冗談のつもり?)
ハンコック「嘘だ!”」(文字どおり受け取ったか、ハンコック。)
ハンコック「兄弟があんな態度(メアリーがキスを誘うムードを盛り上げる)をするか?」(そんな理由じゃなくって、どこからどう見たって兄弟には無理があると思うのだが・・。汗)

これといってメッセージもない(あるのかも・・?)のだけれど、ホントのところとっても面白かった。ホントよ。

2008年8月29日金曜日

肩が攣るほど餃子

ワカと大好きな泰興楼の餃子を食べに行く。皮がモチモチしていてこんがり焼きあがっていてとってもおいしい。餃子は一人分の注文で充分、他はご飯ものか麺ものを一人分。最近のお気に入りは”軟焼きそば”。野菜たっぷりのしょうゆ味でこれまたとっても美味。

餃子はなにも付けなくてもそのままで美味しいのだけれど、やっぱり私は醤油だれで食べたい。醤油、酢、ラー油を7対2.5対0.5位の割合。つけ皿が全長12㎝のこの餃子にはちと小さい。銀座の天龍のつけ皿も小さいし。つけ皿の標準規格があるのかな。

そしていつもなんだけど、これを全部平らげるともちろんおなかがパンパンになる。そんでもって肩が痛くなる。胃袋が下に引っ張られて肩のあたりの筋が攣るような、とでもいいましょうか。・・・こんな症状は私だけかと思いきや、ワカに話すと「僕もそう!」だって。遺伝か。わかってくれてうれしい。

さてここの従業員といいますと、皆さん本場から(と思う)。注文内容を確認したくなるほど日本語がたどたどしい人もいるし、総じて愛想がない。けれど、実は実は、話しかけると表情が緩むし、結構気を使って飲み物を頻繁に継ぎ足してくれる。冬は酸辣湯麺(スーラタンメン)もお勧め。

2008年8月28日木曜日

ぶつぶつ言っていたわりに、知らぬ間に登場人物に親近感が湧いてきて、結果、毎朝欠かさず見ている。個人的にイタかったシーンもちらほらあったけど、まず主人公がカワイイ。そして、前田吟さんと西田敏行さんの掛け合い見てると、”おじさんモエ”しちゃう私。
ちょいと顔出す顔なじみの俳優が意外なキャスティングで楽しませてくれる。たとえば田中健さん、近藤正臣さん、ラ・サール石井(なぜか呼び捨て)などなど。田中健さんがおじいさん役をした時は、マイルドな電気ショックを受けたけど、なんの、ぴったりと役にはまりワイルドな中年の魅力を振りまいていた(と、思ったのは私だけ、か)。

今週は小松政夫さん。頑固な元会社役員、ずんずんずんずん、コマツの大親分の役。ヒップホップは嫌いだけど、”電線音頭”だったらよかったのか。
これからの楽しみは、絶対出てくるであろう瞳の実の父親。さて誰が演じるのだろう、なんだかとっても楽しみなのだ!「そーでしょ?そーでしょ?そりゃそうだモン」

2008年8月27日水曜日

観光客

この夏、上高地と飛騨に行き外国人観光客が多いのに驚いた。河童橋のおみやげ物売り場では日本語があまり聞えない。温泉に泊まれば日本語の下に中国語とハングル語の文字が併記されている。旅館のちゃぶ台の上にはお風呂の入り方を英語、中国語、ハングル語、スペイン語の四ヶ国語で説明した紙が置いてあった。 高山、白川郷ではわかる範囲では、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、英語、中国語、ハングル語、日本語が飛び交い、何語かわからない外国語もちらほら。

たとえばマリークレールやフィガロで「フランスの田舎を旅する」なんて特集があるように、どこかの国の雑誌に「日本の温泉に浸かる」なんて特集がされているのかも知れない。「欧米のホテル内を浴衣やパジャマで歩いてはいけません」とむかーしガイドブックに書いてあったみたいに、「日本の旅館では浴衣にスリッパを履いてピンポンをしましょう。」なんて書いてあるのかも。

白川郷でカキ氷を食べていたら隣の席に座っていたフランス人が興味津々。カキ氷と教えたら喜んで早速注文していた。なんか特別なものに見えたのかも知れないけれど、ごらんの通りのダダの氷にシロップなのよ、ウフフ。馬籠の坂道上がっていたら、坂道を下りてきた韓国人のガイドさんに元気な声で「こんにちわっ」といわれたので、同じくらい元気に「こんにちは」と返した。そしたらガイドさんの後に続くグループの一人づつが「こんにちわ」、すれ違いながら25人にお返事する羽目に。しかし、あんなに満面の笑顔で挨拶されるとこちらもうれしくなるし、何よりも私が楽しかった。
風景やら買い物を楽しむのは勿論だけれど、見知らぬ土地の人に道を教えてもらったとか、明るく挨拶をしてもらったとか、私にはそんなことがとってもうれしい思い出になった。日本にくる観光客が少しでも多く楽しい思い出を作ってくれたら嬉しいなぁ。

2008年8月24日日曜日

和宮

まだちょっとしか出ていないけれど、今晩あたりから中心になってくるであろう和宮がヨイ。恥ずかしながら、私はこの女優を全然知らなかった(浦島花子だから・・・)。土曜日の昼間NHKを見ていたらその堀北真希さんが出ていた。実に落ち着いた受け答えをしていて、インタビュアーのNHKのお姉さまアナウンサーよりもしっかりしていたような。物腰、話し方、それから顔立ちが凛としている。

後半に入った「篤姫」、中だるみ(番組でなくて、私の)もなく久しぶりに三分の二を乗り切った。衣装が楽しみだし、新人中堅ベテラン入り乱れ尚且つ安心感のある配役がオキニ。そしてなにより史実を誰も悪者にならないっていう人間賛歌にデフォルメしたストーリーが、楽観主義の私にはうれしい。特に日曜の夜の番組だから、ね。

2008年8月22日金曜日

男子400メートル

日本男子オリンピックトラック競技に初参加から96年かかって初メダル。女子を合わせても80年ぶりというから特別な瞬間を見せてもらったと言えるだろう。昨日は有力チームがボロボロとバトンを落とした中、日本チームは淡々とリレーをつなぎ予選3位で通過。

第一走者ちょっと軽め塚原選手は素晴らしいスタートを切り、第二走者ちょっと軟らかめ末続選手はしっかり第三走者ちょっと硬め高平選手につなぐ。この高平選手、いや、速い、素晴らしかった。そしてアンカー朝原選手36歳、解説者曰く”乳酸がたまって辛いところを踏ん張った”走りでゴール。

レース前、塚原選手はカメラの前でサングラスと亀田チックなジェスチャー、それを見ていた解説者、「(会場に)入ってきたときからハイテンションです、も少し力抜いたほうがいいでしょうね。」と一言。にわか陸上観戦者の私もちょっと不安がよぎる。レース後のインタビューではその小生意気(失礼!)な態度がだんだんだんだん下り坂になり、最後は涙で声がつまり誰かに(画面には手しか移らなかったけどたぶん末続選手)「こいつ、泣くな。」みたいな調子で頭をポカンと叩かれていた。
末続選手は日本陸上が外国選手に比べて劣るといわれたときも、歯を食いしばってがんばってきた先達のおかげ、とあのちょっと軟らかそうなお顔でジーンとくるコメント。
高平選手は泣きながら誠実な口調で「朝原さんが最後かもしれないからがんばった」って、尊敬しているのだなぁ。
朝原選手はあの日本人離れした中高のお顔で「ラッキーなこともあったけど、日本の陸上が世界レベルにある」と卑下せず高ぶらず、淡々と勝利を噛み締めていた

それにしても金のジャマイカチームは4人とも9秒台、ダントツで速かった。これでボルト君カルガル金3つ。

2008年8月21日木曜日

ボルト

にわか陸上観戦者の私にもはっきりわかるほど速かった。ボルトは終始余裕だった。待ち時間は寝てるし、あくびしてるし、ふらふらしてるし、肩の力抜けまくり。100メートルのときも決勝ゴール間際は「あれ、何でみんなそんなに一生懸命なの?」ってふうにサラ~ッと流していた。

200メートルは生身の人間世界ではぶっちぎりだったけれども、マイケル・ジョンソンの生霊が19.32で一緒に走っている。あっぱれ、0.02の差でWR。今度は全力出していた、と見えていたが、ビデオを見るとゴール間際彼の目は掲示板をちらり、あらら、まだ余裕があるのだ・・・。必死に後を追っていた下界の走者は皆力尽き、あちこちで倒れている。2位3位がいずれもファウルで失格、ボルトの爆風に当てられたのか。会場には翌日22歳になるボルトのために”Happy Birthday to you~~~!"の曲が、そのコーフンの渦の中で、金色のプーマ?(だとう思う)を脱ぐと、靴の裏はもっと秀吉チックにメタリックな真ッ金。カメラに向かって「オレが一番、オレが一番」と2回。エンターテイナーでもある。恐るべし21歳。

目もくらむ黄金の靴底(写真:共同)

速く走ってナンになる、といわれてみれば返答に困るが、極限を目指す人間の体、動きはただ、ただ、美しい。

2008年8月19日火曜日

威信映え和

そのまんま変換したらどうなるかやってみたらこうなった。なんか結構いい線いってるかも。
イシンバエワさん、素晴らしい。スポーツ嫌いな天の邪鬼オットに「美しい。」と言わしめたあの一点の隙もない四肢と完璧なフォーム(おまけに美人)で24回目の世界記録更新。
アテネまでは敵なしの鳥人ブブカがいた。彼はオリンピックとは相性が合わなかったみたいだけれど、なんと世界記録を35回も更新、未公認で7メートル飛んだっていうから(にわかに信じがたいが)生きながらにして伝説のアスリート。そして、ここに彼の伝説を継ぐ女神誕生。

しかし、高跳びとはなんとすごい競技だろう。まず重たい棒が要る、そしてそれを担ぐのではなく前向きに差し出した形で持ち、尚且つ走らなくてはいけない。そのうえそれをしかるべきところに突き刺し、なんと頭を下にして飛び上がる。だいたい飛ぶのもすごいと思うが、私に言わせてみれば、落ちるのもすごい。下にマットが敷いてあっても5メートルも6メートルも上から落ちるのは絶対コワイ。

さて、イシンバエワさん、限界は?と聞かれ
このお客さんのおかげで、記録が出せた。限界? ないわ。あるとすれば、空だけね」
スタチンスキと比較され
「彼女が4メートル90を跳んで驚かれても、それは私が4年前にクリアしている高さ。今の私には何ともない。だから、なぜ騒がれるのか分からない」。そもそも「ライバル」という扱いをされることすら「イライラする
ブブカの更新記録については
あと12回ね。記録更新なしの生活なんて、退屈なだけ。だから、ずっと挑戦します」

女王様、もとい天女様はどこまでも強く、前向き、いや、上向きである。

2008年8月18日月曜日

ハムナプトラ 呪われた皇帝の秘宝

ブレンダン・フレイザー(39歳)筋肉も隆々、おなかが6つか8つに割れているナイスバディ、一見のんびりしてそうなのに動きも早い。22歳の息子がいる役には若すぎるような・・・。
そして不死身で2000年の間シャングリラを守り続ける呪術師に、ミッシェル・ヨーお姉さま。ジェット・リーとの殺陣もお手の物、上を下への大騒ぎの映画のなかで一人落ち着き払っている。この呪術師、洞窟で潜んでいる間に英語も習得した模様。
登場人物の中では、ちゃんと人の話を聞いていた雪男が一番好き。一匹欲しい。

家族で楽しく見られるけれど、あそこまでCGのオンパレードだと実写ではなくアニメをみているよう。マイケル・ジャクソンのスリラーが懐かしい私であった。

あ、予告編の”Wanted”はすごい、何を見に来たのか一瞬忘れちゃうようなトレーラー、この広告大成功、必見!

2008年8月15日金曜日

今日のオリンピック

今日で金6個目。いったい彼は疲れというものを知らないのか、それとも哺乳類が海に戻る進化の途中なのか。フェルプスって、もしかしたら3人位いたりして・・・。しかし、こうなってくるとどうしても彼に8個取ってもらいたくなってくる。

水泳がオリンピックで燃え上がる競技であれば、テニスはオリンピックで湿ってしまう競技らしい。フェデラーもビーナス姉妹も姿を消してしまった。サッカーもワールドカップみたいに場外が乱れるわけでもなく、世界1を争うというにはなんとなく物足りなく。オリンピックと言えども世界1のダブルスタンダードが必要な競技もあるのだ。

フェンシング

決勝を見た。はっきりいって勝敗だのルールだのが全然わからないけれど、なんとも美しい。会場が暗転すると二人の選手の白い姿が浮かびあがり、まるで舞台でも見ているようである。その中で重心を前後に移しながらしなやかに腕が伸び、その先にはこれまたしなやかな剣が伸びている。
しかし、外から見る美しさと反比例して、ヘルメットの中はあついだろうなぁ、頭からつま先まで防具で覆われて隙ナシ。しかも一日に何試合も死闘が続くわけだからさぞかし不快指数が高いことと思う。
はたして、試合後ヘルメットを取ると二人とも汗びっしょり・・・、太田は髪が短かったので原型をとどめていたけれど、クライブリンクはその金髪が汗で頭にぴったりと張り付いていた-ダースベーダーは大変だ-。汗でべたべた、水も滴るいい男、二人とも男前だわ。

で、彼のコーチであるオレグさんの喜びようって・・・、よっぽどうれしかったのね。こんなに一生懸命指導してくれていたなんて、感激。でも・・・、これはちょっと怪しげ。(写真 :REUTER)

2008年8月14日木曜日

環境

久世コーチのことを聞かれ松田選手は「仕事でもないのに、お金のためでもなく、一生懸命に指導してくれた。」と言っていた。そのコーチは松田選手のことを「特に目立つ子ではなかった。」と言っていた。ボランティア(?)のコーチと普通の元気な子供にビニールハウスのプール。英才教育やら最高の環境などというものは一体何なのだろう、と考えてしまう。もし一般的にいうところの最高の環境があったら・・。それでも最高の環境を100%利用できる才能がなければ、それは平凡な環境に過ぎないのだろう。

「松田選手には並はずれた向上心、あきらめずに続ける努力があった。」と久世コーチは言っている。もてるものすべてを発揮して、自分の立っている場所で最大限努力すれば、すでに世界への第一歩を踏み出しているのだ。

そして、おおおおお!北島優勝!

・・・・言葉が出ません。彼のインタビューの返事、4年という月日の彼の成長を感じさせる。

2008年8月13日水曜日

お盆という静かな時間

今日はワカがキャンプに行くので、出勤前に新宿まで見送りに行くことに。電車混んでるからいやだなぁ、と思っていたら、ガラ~ン・・・。そうなのだ、世の中はお盆休みなのだ。電車も街の中もすいている。
会社は山手線で考えると新宿とは反対側にあるので-ならば中央線で行けばいいのだが、そうも簡単な場所でもない-、仕事前に移動で体力を使い果たしてしまうのではないだろうかと思っていたが、お盆のおかげで楽勝。暑さでちょっとは疲れたけどね。
会社の中もすいている。ヤクルトおばさんも休暇、お弁当お姉さんも休暇、電話もならない、メールも来ない。ああ、いいなあ、お盆と正月の東京は。

我が家も人口が3分の2になる。あと数日ワカがいないので、オットとデートの約束をしたけれど、お店も休みかも。そしたらキンキンに冷えたビールでも飲みながら、まったりとDVD見ようかな。ロマンチックにペルセウス座流星鑑賞とか。星野ジャパンも見たいけどオットは全く興味なし。オットの国では野球はマイナー競技。いずれにせよ、残念なことにスポーツが好きくないオット、たとえば”夫の国VS妻の国”何ぞになって物が飛ぶよりマシ、と思うようにしている。

2008年8月12日火曜日

誰、応援

(毎日新聞/平田明浩撮影)
(固まりましたか)ダーレ・オーエンはレーザー・レーサーを使わずに決勝に進出したそうだ。レーザー・レーサーがどれほどの威力があるのかシロウトの私にはよくわからないけれど、記録に関係していることは推測がつく。しかし北島は言っていた(Tシャツに書いてあった)「泳ぐのは俺だ」。すべてのスイマーにフィットするわけではないのかも。                         
北島はすごい、本当にすごい。でも私は勝った彼のそばに集まってきたライバルたちと一緒のこの写真にさらに感動した。北島よりもうれしそうにしているオーエン君のこの屈託のない笑顔。
                                              
200メートルもみんな頑張ってほしいのだ。だから、”誰、応援”(しつこいか・・・)

2008年8月10日日曜日

バットマン ダークナイト

ヒース・レジャーの映画と言ったらほかの俳優さん怒っちゃうだろうか。ジャック・ニコルソンも嫉妬してしまうんではないだろうか、というジョーカーである。とりわけ看護婦姿はすごすぎた。

今回のレイチェルはケイティ・ホームズからマギー・ジレンホールに、この人はブロークバックマウンテンでヒースの恋人だったジェイクの実妹。目じりの下がり具合などどことなくケイティに雰囲気が似ているけれど、断然上手。
どの映画でも「私はここにいます。」のマイケル・ケインが小結ならば、モーガン・フリーマンもこの位置では負けない。両者カルークこなして貫録勝ち。
肝心のバットマンは悩んでいるんだかいないんだかよくわからないけれど、ジョーカーがコワイと思っているのは確か。でもこれはジョーカーがすごいから。
ツーフェイスのアーロン・エッカート、前半の正義の味方はよい、が後半は狂気にかける。だってジョーカーがすごいから。

と、言うわけでヒースのジョーカー全編炸裂のバットマンだった。面白かったのだ。

2008年8月3日日曜日

お出かけですか レレレのレ~

親愛なる赤塚不二夫様、

私はクリスマスプレゼントに「テクマクマヤコン」のコンパクトを買ってもらいました。篠山紀信とカメラ小僧はぜんぜん似ても似つかなかったのになんだかとっても納得してました。レッツラゴンの水島牛次郎のお父さん水島新司は本当に男ドブスなのかと気になったし、イラ公が大騒ぎするたびに一緒にイライラしました。バカボンに出てくるカオルちゃんはすごすぎるし、これまたすごいお顔の武居記者は本当は先生にいたぶられていたのではないかと心配してました。

ああ、あげてもあげてもきりがない。本当に楽しかったです。日本語が母国語でよかったと思えるのも赤塚先生のおかげでヤンス。たのしませり。今年もホンカンのこと思い出してうなぎを食べただよーん。悲しいのだ、本当に悲しいのだ。でも泣かないべし。大好きな「バカボン」と「レッツラ・ゴン」を読んで、悲しいけれど、笑うのだ!ニャロメ!、これからは毎日まんがでコニャニャチワ。

2008年8月1日金曜日

平均寿命

昨年の日本女性の平均寿命が85.99歳、23年連続世界一になったそうだ。

先日ワカが鼻の穴が膨らむくらいうれしそうにコーフンして言う。
ワカ 「今日、すっごくいいことがあったんだよ。」
私 「どうしたの?」
ワカ 「パパが82歳まで生きるって!!!」

どうやら質問事項に答えると予想寿命が出てくるHPを見つけて、二人で試してみたらしい。質問は”煙草を吸いますか?”とか”脂っこいものはよく食べますか”とかそんなことらしいんだけど、あのワカの歓びかたを見ていたら、毎日摂生して長生きしなくちゃいけないなと思った。
子供って、こういうところが本当にかわいい。

2008年7月30日水曜日

世界コスプレサミット

今年で6回目を数えるコスプレサミット。外務省のHPでこのタイトルを見つけた時は、一瞬読み間違えたのではないかと、もう一度、一文字一文字読み直してしまった。真面目な文面にこの写真、サラリーマンNEOもびっくり・・。
そして、今年も各国代表の皆さん外務省を表敬訪問するらしい。同じ建物の中で国家間の紛争だの難問を真剣に語り合っているところで ねぇ・・。一国の光と影なんだな、これこそほんとに”ビミョー”。でも何で外務省なのかな。100歩譲ってポップカルチャー関連とみて文化庁、コピーライ ト関連でみて特許庁あたりであればわかるんだけど、ね。
お役所が力入れてるコンテンツもの、コスプレとかアニメとかマンガなどはサブカルチャーだからよいのだと思うのだけど、権威とは関係ないところ。

とはいえ一般人としては、これにハマル気持ちはわかる。私はいわゆる”少女マンガ”にずっぽりはまった。60~70年代に「マンガばっかり読むと、バXになる。」と言われながら、週刊マーガレット、少女フレンド、少女コミックとそれぞれ別冊も爆読。次から次へと現れる新鮮な題材、読み手に媚びてなくて、作家はみな個性があって、楽しかったな。ここのところずっとご無沙汰だけど、ワカをそそのかして一緒に読みはじめようかなぁ。

2008年7月26日土曜日

カンフー・パンダ

トレーラーで見たときはパンダがかわいくなくって、大好きなドリームワークスだけどパスしようかなと思っていた。しか~し、面白い。全編休みなく大人も子供も笑える上質なユーモア、そして動物達の動きや表情が絶品。
ナンと言ってもその豪華な声にも驚き。ジャック・ブラック、ジャッキー・チェン、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リューなどなど。ロビン・ウィリアムス追いつけ追い越せのハイパーで濃厚なジャック、ちょびっと苦手なタイプなのだがこの映画ではとってもいい味出している。

主人公のパンダ『ポー』はラーメン食堂のあととり息子なんだけど、なんとお父さんは鳥(サギかな?)。そしてお父さんの仕事用帽子は毛糸かなんかでラーメンをかたどって箸が刺さっている。このお父さんがいいのだな、ビックバードみたいな顔して一番おいしいセリフを言う。
気になったのはシーフー老師。何の動物なのかわからなかった。顔は狸に似ているんだけどね。

暑くて疲れていても、とっても楽しく笑えて元気になれる一本。終わった後で拍手している人がいたし~。あんまり深読みせずに、ジョークを楽しもう。是非お勧め!

2008年7月24日木曜日

北京のミッキー、ではないネズミ

(読売新聞 7月23日)

北京の金融街の一角に、5匹のネズミの人形が登場した。
 地元の西城区政府が、北京五輪を盛り上げようと設置。重量挙げ、体操などのポーズを取るネズミの耳には、正方形の穴がある。

 担当者によると、中国の古銭をかたどったもので、ねずみ年、五輪、金融街のキーワードをもとにしたデザインというが、ネズミの顔立ちは、ディズニーの「ミッキーマウス」を思わせる。
 昨年には偽ミッキーなどを登場させた遊園地が、米ウォルト・ディズニー社から著作権侵害の指摘を受けたが、担当者は「耳に穴がある。コピーではない」ときっぱり。

 しかし、通りかかった親子は「ミッキーちゃんだ」と大喜びだった(北京=竹内誠一郎)

笑った。セントくんもマントくんもナームくんもびっくり、どこの世界でもお上のセンスには間違いはないのだ!竹内記者もオリンピックにミソはつけたくないけれど、納得がいかなかったのね、きっと。
写真のネズミクンはソフトクリーム、もとい、聖火を持ち、後ろのは洞窟の上で軽々とあん馬をしているが、あとの3匹は何をしているのだろうか。見たい。

2008年7月23日水曜日

末端から年をとる

昔見たNHKの「阿修羅のごとく」というドラマのなかでなぜか記憶に残ったシーンがある。娘達が干からびて縦にヒビの入った鏡餅を見て、「何か思い出さない?」「お母さんのかかと」。というような会話をしてけらけらと笑う、という場面。ま、大人の女のフクザツな心境を表しているのだと今なら思えるけれど、まだ若かった私はなんと冷たい娘達なのだろうと寂しい気持ちになった。

そしてそれからン十年、なんと私のかかとが・・・。そう、縦にしわが入っているのだ。がっくり。誰かにかかとを笑われているのじゃぁ・・・。
いろいろ調べてみると、軽石でこすったりするより、とにかく保湿、だそうだ。そして冬場に使っていたThe Body Shopのボディ・バターという名前からして濃そうなクリームをすりこむことにした。その名のごとくまさにバターのようにコッテリしている。お風呂から出てまだ皮膚がやわらかいうちにこのバターをたっぷりすりこむ。そのまま裸足で歩くと床がネトネトになるので、暑いけど綿の靴下をはく。

はたして、2,3日で効果が出始めた。あきらめずに何かしてみるもんだなぁ。
あんまり効果の出ない腹筋のほうは始めてから2ヶ月、40回できるようになった。続いている、どうにか。で、かかとのような劇的な変化はないけれど、おなか周りの更なる膨張、崩落は阻止しているようだ。とにかく地道に続けていこう。

2008年7月22日火曜日

ピアノの発表会

今月の頭にワカのピアノの発表会があった。今年のお題はハチャトゥリアンの「少年時代の画集」から2曲。ハチャトゥリアンはバレエ組曲では「ガイーヌ」、「仮面舞踏会」、「スパルタカス」などで舞台を見たり、実は私若かりし頃踊っちゃったりしたこともあった。ワカの課題曲はピアノの発表会ではよく弾かれるそうだけど、楽器を嗜まない私は初めて聞く曲。

一曲目の「バースデー・パーティー」はワルツで和音の響きが素晴らしい。「仮面舞踏会」のワルツを思い出し、久し振りに聞いてみた。もう一曲は「エチュード」と言って、哀愁誘う短調の旋律に単純な和音とリズムの繰り返しを織り込みながら軽快に進んでいく。もしワカがピアノを習っていなかったらこの曲とは一生出会うことがなかったのかと思うと、ちょっと遅かったけどそれでも出会うことができてなんだか得した気分。

ハチャトゥリアンは18歳まで正規の音楽教育を受けたことがなかったとか。まったくの想像だけどおそらく音楽教育が必要ないくらい、彼の日常には音楽があふれかえっていたことに違いない。社会主義時代のソ連で私が想像もつかない生活や思いのなかで作られた曲を、時を経て一人の男の子が汗水たらして日本の片隅でその曲を練習している。ま、それを言い出したらすべてのクラッシック音楽はそうなってしまうのだけれど。月並みなことばだけれど、音楽は素晴らしい・・。

そしてハチャトゥリアンの有名な「剣の舞」。ゲルギエフが早回しの指揮でウィーンフィルがなりふり構わず息も絶え絶えに、しかも2回も(!)演奏してる。まるで”トムとジェリー”、もしくは”バックスバニー”のコントのよう。ぜひ暑気払いにご覧あれ。あ、息しながら聞いてね。

2008年7月18日金曜日

金のなる木

10数年前、会社でポツリと「あ~あ、金のなる木があったらな~。」と言ったら、それを聞いていた上司の一人が翌日「ほら、あるよ。」と言って鉢植えをくださった。ちょっと違うんだけど、と苦笑いしながらも上司のボケに癒された。その日からその金のなる木は彼の苗字をとってカンザキさんと命名、今でも元気にしている。

このカンザキさん、全然手がかからない。日陰も日向も大丈夫、水もそんなにほしがらない。箒にちょっとひっかけて葉っぱが落ちたとき、「ごめんね」と謝って落ちた葉っぱを植木鉢に挿しておいたら、そっから平然とニョキニョキと伸びていく。あんまり手がかからないのでかえって申し訳ないくらい。

そんなカンザキさんにも一度驚かされたことがある。5年前にマンションを買い換えた時、我が家のCASHが底を尽きそうになったことがある。いろいろ計算して決めたこととはいえ、やっぱりキツかった。そんな折り、何とカンザキさんが根こそぎばったりと倒れたのだ。驚いた、金のなる木が・・。そして我が家もここまで来たか、とがっくり。

でもそこからカンザキさんの本領発揮。あれこれせずに(今考えるとかわいそうだけど)、私は元の鉢植えにグサリとカンザキさんを挿し込んだ。そしたら、何事もなかったようにまた淡々と生きている。えらい。カンザキさん、身代わりになってくれたのね、あなたのおかげで今日も元気に暮らしているよっ。

2008年7月16日水曜日

レオがいっぱい/ドルトムント

世界に約200匹の白ライオン。そのうちの7匹が6月30日、ドイツのドルトムントにあるサファリパークで誕生。月曜日にお披露目があったそう。男の子4匹に女の子3匹。(記事はタイトルをクリック、記事の中の写真をクリックするともう3枚見られますヨ)インタビューされてる赤ちゃん、なんて言ったのかな。

そしてこの赤ちゃん達はKiboとMawensiという2匹の 白ライオンから、なんとおんなじ時間に生まれたというから、なんだか絵本か映画の世界の話みたい。Kiboはすぐ赤ちゃんの世話を始めたけれど、Mawenshiはあんまり興味を示さないらしい。動物園ではもうちょっと様子を見るつもりだそう。

一度でいいから抱っこしてみたい、ライオンの赤ちゃん。

2008年7月15日火曜日

ポニョ

”おはよう日本”で宮崎駿さんが”崖の上のポニョ”について話していた。DGを使わず原点に立ち戻り、総べて手作業で作ったそうだ。この心意気にもの創り民族としてはうれしくなってしまう。手伝ったわけでもないのに(できないか・・)、気が遠くなるような作業で溜息が出る。

この”ポニョ”、映画館の予告編で女の子が「ポ~ニョ、ポニョ、ポニョ、さかなのこ~・・」って丸々一曲歌っているのだけど、歌詞が頭にぴったりと張り付いてしまう。気がつくと「ポ~ニョ、ポニョ、ポニョ・・」と口ずさんでいる。オットから「やめて~!」と言われるが、私だってやめたいもん、でも止まらない~。
週末にトイザラスに行ったら、またこの曲がかかっていた。「せっかく忘れかけていたのにぃ・・」と溜息交じりのオット。お店の中ですれ違う人も、やっぱり「ポ~ニョ、ポニョ、ポニョ」と歌ってた。

曲はさておき番組の中で、宮崎さんが「子供にしか見えないものがあって、そのかけがえのない子供時代を取り上げてしまうのはどうか・・。」みたいなことをおっしゃっていた。ン~、2度とないあのミラクルな現実の世界を。大人の価値観で侵食してはいけないのだ。もうすぐワカの夏休みが始まる。彼には楽しくってそしてどこまでも青空が続く夏休みになってほしいなぁ。
”宮崎駿のすべて~ 「ポニョ」密着300日 ~”は8月5日の”プロフェッショナル仕事の流儀”で放送、忘れないようにしなくちゃ。

2008年7月14日月曜日

ホートン

あの短い原作をどうやって長編にするのかと思っていたら、ずっと笑い転げていられてしかも哲学も生きた映画に。声はジム・キャリーとスティーヴ・カレル。(オフィシャルサイトは題名をクリック)
ジム・キャリーは”濃い”ので見ていて疲れることがあるけれど、役者だね~、「マン・オン・ザ・ムーン」などは大好きだ。スティーヴ・カレルは「40歳の童貞男」で涙が枯れるほど笑わせてもらった。二人とも本当に素敵な声。

ドクター・スースのナンセンスな世界は、子供から老人までそれぞれの経験で解釈できる全世代向けの絵本。何回見てもおかしくて、悲しいときも笑える私がお勧めの絵本を一つ。"Ten Apples Up on Top"。頭にリンゴを乗せて動物達がバランス競争をするんだけど、どんどん白熱してリンゴは増えるし小物も出てくる。すごいことしてご満悦のほとんど飛んじゃった顔が面白ければ、その大技を見て自分の小技にガッカリしている顔もまた面白い。そのどうでもいいことで競争しているのがなんと”犬”と”トラ”と“ライオン”。ナンセンスなハイセンス。

ま、笑いのツボは人それぞれだけど、きっと誰にもDr.Seussの絵本の中から自分のツボ本が見つかると思う。

2008年7月11日金曜日

明るいニュース

(記事はタイトルをクリック)
この法案はヘンとは思う、けれど、ルーマニアのことをあまりよく知らないから軽々しくは言えないが、気持は分るような気がする。

事実を報道することが報道の原則だけれども、客観的・事実云々の前に、ゴマンとあるニュースの中から報道機関が選択という判断を加えているわけで。どんなに客観的に報道されていたとしても、私たちはメディアのシガラミを通してニュースを見ているのだ。メディア・リテラシーを身につけなければいけないなぁ。そうすれば偏向報道などに、いちいち腹を立てなくてもよくなるかもしれない。

2008年7月9日水曜日

マン・マ・ミーア

10代の頃のアイドルといえば、まず英語入門編でカーペンターズ。それから「キラークイーン、がんばれ田淵」のクイーン、変なめがねの王様エルトン・ジョン、眉毛なしのデビッド・ボウイ、さわやかな10CCその他モロモロ。そして趣味が悪いといわれつつも(大)好きなABBA。

そのABBAの曲でつづられた映画のプレミアがストックホルムであって(記事はタイトルをクリック)、ABBAのメンバー4人そろって現れたって言うから、コーフンした。メリル・ストリープ、ピアーズ・ブロスナン、コリン・ファースなどが出演しているそうだ。そしていつものように、日本公開はいつも世界中で一番最後(と、思う)、来年年が明けてからだそう。早くみ~た~い~!!

ABBAのダンシング・クイーンが印象的なオーストラリア映画で「プリシラ」ってゆうのがあった。これはとってもイケル。1994年の映画だから、もう10年以上前になるのか・・・。ゲイ3人のロードムービーなんだけど、あのコレクターのテレンス・スタンプが圧倒的な貫禄で -他の2人も勿論よいのだけれど- 一人勝ち。ヒューゴ・ウィーヴィング は後に、「マトリックス」で黒いサングラスをかけて”沢山”出ていた。この映画ハリウッドでリメイクされ、パトリック・スウェイジとかウェズリー・スナイプスとかがドラッグクイーンになったのだけど、こちらのほう、私はあまり好きくなかった。「3人のエンジェル」という邦題もクルシイ。

とにかくABBAの曲は今も世界中いろんなところで生き続けているのだ。オットはダサいといってCDを買わせてくれない。でも私は知っている、オットがABBAの曲全部歌えちゃうのを。

2008年7月8日火曜日

鶴瓶の家族に乾杯

特にこれを見ようと思っているわけではないけれど、夕食の後片付けが終わって、さて洗濯物でもたたもうかなと思い、さわやかなにおいの洗濯物の山に埋もれてTVをつけると、この番組をやっている。普通の人たちの普通の生活をたらりんと写しているだけなのに、面白い。和み系リアリティ番組。

先週と今週は鶴瓶さん、勝村政信さんと福井県永平寺町に。
勝村さんがそのへんを自転車で走っているガキンチョに声をかけると、まあ、話すは、話すは、絶好調。
勝村「大きくなったら、何になりたい?」
ガキンチョ(ハイテンションで)「お笑いの人!!、テレビに100回くらい発情して、変なこと沢山する~!!!」
ほんとに面白いこの子・・・。意味もわからず、的確な間違いをするところがすごい。

来週もまた洗濯物をたたみながら、パチッとリモコンのスイッチを入れたらこの番組がほのぼの~と流れているのかな。それにしても一週間が早い、早すぎる。

2008年7月7日月曜日

眠い

雨が降ると赤ん坊は良く寝る。ワカはもう赤ん坊でも幼児でもないけれど、雨の日の朝は何度か声をかけないと起きてこない。なんだかとっても眠そうだったので、晩ごはんの時聞いてみた。

私「今日は学校で眠くなかった?」
ワカ「眠かったよ」
私「何時ごろ?」
ワカ「2時ごろかな、給食の後。」
私「それは眠いよね、私もそう、お昼ご飯の後。(しまった、い、威厳が・・・)」
ワカ「会社で?」
私「ん、昔、高校生の時かな(汗)。5時間目は何の授業だったの?」
ワカ「テスト、国語の。」

普通眠くなるかなあ、テストの時・・・。ま、会社で眠くなる親の子だから、ね。

2008年7月5日土曜日

男優 2

打ち上げ花火のようにいいなと思う男優の系統を見ていたら、なんとなく自分の好みが見えてきた。例外もあるけれど、

うだつが上がらない
仕事がぱっとしない
ストレスやら不満を抱えている

って役柄が多い。

この役柄が結構重要なポイント。メル・ギブソンは他の映画では心ときめかない、だって強そう。そう、たとえばトム・クルーズはどんな窮地に陥っても100%輝ける未来が待っているだろうな、と思ってしまう。ジョニー・ディップはとっても素敵だけど、ほったらかしにしておいても一人で楽しくやってくれそう。ハリソン・フォードなんて色っぽいけれど、頼む前から助けられてしまいそう。いい男ブラッド・ピットも携帯電話がいそがしくてお話できなさそう。

ン、要するに私の場合は、何とかしてあげたい、という気持ちを起こさせる(&色っぽい)いろいろ苦労してそうな人が好きなのだ、な。そういわれてみれば、ロバート・ダウニー・Jrが薬物中毒になっちゃったとき、私だったらほっとかないわ、とか、ジョナサン・リース・マイヤーズがアル中と聞けばお話相手になってあげるのに、とか・・・。私が何とかできると思っちゃえる、この妄想のなせる業。映画スピンオフの楽しみ方。そういえば高校生のとき枕の下に夢に出てきますようにって、アル・パチーノの写真集を置いて寝たなあ。ほとんど出てきてくれなかったけど。

2008年7月4日金曜日

コメントの仕方

ご質問がありましたので、タイトルをクリックしてください。

自転車を買う

あちこち直しながら大切に使ってきたけれど、いよいよガタガタになり粗大ゴミを手配した。いつも3週間くらい待たされるのに、1週間後の予約がとれる。慌てた、自転車がないととっても不便なので、今週中に買わなくちゃ、と自転車好きの友人になにがお勧めか聞いた。そしたらビアンキを強力に薦められて、お店も教えてもらって、早速出かける。

お店に入るとおそらく店主と思われる人が、ばらばらになったピンク色の自転車相手に仕事中。店内はシロウトでも気がつくクロウト相手の雰囲気。・・・およびでない、か? 乗るのが難しそうな自転車が沢山ある店内を一回りしてから店主(らしき人)に声をかけてみた。

私「あの、ビアンキのスポーツタイプじゃないの探してるんですけど。」
店主「ないね~、2008年モデルは全部売れちゃったから、販売元に問い合わせてもないから、無理よ。ほら、このスポーツタイプも全部”売約済み”だから。」 といって売約済みの赤いタグをひらひらさせる。
ケンモホロロ、しかも別のものを進めてくれる気配もなし。私は自転車がほしいのじゃ~、じ~て~ん~しゃ~!と地団太は踏まなかったものの、本当に自転車が必要だったし、つれなくされてもここにはきっといいものがあるに違いない、っていうなーんの根拠もない確信みたいなものがあって、モ1回聞いてみた。

私「ビアンキの他に何かお薦めの、あります?ビアンキにこだわっているわけじゃなくって、こちらでビアンキ買った方が、本当にいい自転車を薦めてもらったって言ってたものですから・・・。」もしかしたらシロウトやらイチゲンさんには売りたくないって思ってたりしたらと、さりげなくビアンキを連発しながらヨイショ。
店主「ああ、ビアンキはいいからね。」(さすが、あんたには分からないだろうけど、とは言えないわなぁ。)
私「商品厳選してらっしゃるだろうから、こちらで何かいいの、ないですか。」
店主「そう!納得いかないものは置かない。」 

この辺りから打ち解けてきて、やっとカウンターの下からビアンキのカタログが登場。立て板に水の説明を聞きながら、本当に自転車が好きなんだなぁ、この人と思う。で、出し惜しみしてるわけじゃなくて、本当にビアンキの在庫は品薄らしいことは分かった。店主いわく、よっぽどの高級車じゃない限りメーカーにこだわっても、今やほとんどの自転車は中国か台湾製。品質は問題ないし、後は好み、デザインだね、って。

で、結局”ラレー”の自転車を買った。キャッシュで払ったら5%割引してくれた。アフターサービスもちゃんとやってくれるって。そしてその帰り道、新しい自転車で風を切って走るその爽快なこと!この夏の楽しみがまた一つ増えた。

2008年7月3日木曜日

男優

家定様の何にか分からないけれど、はまりかけている私。好みに一貫性のない私はその法則を探すべく、好きな男優を挙げてみた。ジョン・キューザック、マッド・デイモン、ベン・ステイラー、マイク・マイヤーズ、ジョージ・クルーニー・・・。ん~、好みにばらつきがあることは確か。

以下、打ち上げ花火ではまった男優の年代順一覧。

小さな恋のメロディー:マーク・レスター
チッチとサリー:沖 雅也
アメリカン・グラフィティ:ポール・ル・マット
狼たちの午後 (ボビー・デアフィールドまで):アル・パチーノ
男達の旅路:鶴田浩二
黄金の日々:市川染五郎(松本幸四郎)
戦場のメリークリスマス:デビッド・ボウイ
危険な年:メル・ギブソン
誰かに見られてる:トム・ベレンジャー
白蛇伝説:ヒュー・グランド 1
ストレンジ・デイズ:ラルフ・ファインズ
フォー・ウエディング:ヒュー・グランド 2
スピード:キアヌ・リーブス
純情きらり:達彦さん

これ以外にもいっぱいあったような気がするけど、思い出したらまた書こう。それにしても恋心って一体何がきっかけで火がつくのかしらん。

2008年7月2日水曜日

家定様 その2

公方様、距離の目算誤ったか、それとも確信犯か。近過ぎる、公方様と御台様の顔。押したら引くのが柔の道、公方様寝返った、さてどう出るか御台様。え、えっ、ふつう、くすぐるか~?。いやしかし、照れ隠しにはなかなかの一手、さすが機転の利く御台様。ここまで御台様どうにか繋げた、さあ、次はどう出るか、公方様。やめなさいといって手を握っちゃったりするかと思うけど。・・・・ぶつけるか、頭。志村けんのバカ殿様だったらここでオチなのであるが。しかし公方様の場合先週高速地団駄を踏んだ後、ぱったりとお倒れになったので、もしかしたらこちょこちょにコーフンしてまた気絶なさったのかと、一瞬思っちゃったのだ。

と、言いつつ、大いに照れた私であった。それもそのはず、よそ様の寝床を覗いているわけで・・・。あ~あ、こうして全国の女子がときめいちゃってるのかなあ。

2008年7月1日火曜日

うなぎ犬を見てうなぎ

カートゥンネットワークで大好きな”天才バカボン”の再放送を見ていたら、これまた大好きなうなぎの話。ホンカンはうなぎが何よりも好物。あの手この手でうなぎ犬を捕まえて蒲焼にしようとするのだが、うなぎ犬のお友達のパパとバカボンが一生懸命それを阻止。最後は怒り狂ったホンカンが近所のうなぎ屋の店内で暴れまくり器物破損。お金がないのでうなぎ屋さんには蒲焼焼く(つまみ食いなし)仕事で償うってゆうストーリー。それを見ていたら私もワカもムショウにうなぎが食べたくなってきた。因みにオットはうなぎは食さない、にょ~ろにょ~ろしてコワイそうだ。

土曜日の昼、早速ワカとうなぎ屋さんへ。2階の座敷に通されると、畳とうなぎのたれと山椒の匂い・・・。ここは一つ景気良く”松!”と言いたいところであるが、小心者の私は”梅”を注文。ワカは”うな丼”にご執心であったが、仲居さんにやんわりと「”うな重”ですね。」と訂正される。器が違うだけと説明しても、なんだか納得がいかない様子。そういえばまだワカは”うなぎ屋でうな重”を食べたことがなかったのだ。ガキンチョには高級だからね。

いよいよ出てきた”うな重”、ふたを開けて「あ、そう、これ、これ!」と喜ぶワカ。「やっぱり学校のうなぎより美味しいよね。学校のはちょっと硬いんだよね、ゴムっぽいって言うか。」へ~、学校でうなぎが出るんだ。私の時は鯨のから揚げだったけど・・・(古っ)。肝吸いの肝は今ひとつだったようだけど、初めてのうなぎ屋デビューに大満足。東京のうなぎももちろん美味だけど、私、一番好きなのは名古屋のうなぎ、だがちと遠いのだ・・・。

2008年6月30日月曜日

消えたドイツ人

職場のドイツ人が何人が消えてる。私のグループのドイツ人はセミナーの予習?があるとか。隣のグループの若者は出先から遅れて出社とか。でも、私は知っている、みんな夜中にEURO見てたのだ。

ここ一週間、ドイツは盛り上がっていた。日本にいるドイツ人もしかり、でも彼らは盛り上がっていても沈着冷静に見える。ドイツ語というのはたいしたこと言ってないのに、あの言葉のヒビキ、あたかもアカデミックな戦略でも語っているように錯覚してしまう。例えば”哲学的”な表現を一つ。

”Der Schiedsrichter hat Tomaten auf den Augen.”
(デア シーズリヒター ハット トマテン アウフ デン アウゲン)

直訳: 審判は目の上にトマトを載せている。
意味: あの審判は見えてない。

ん~、昔日本にも野菜系の例えがあったなぁ、”あいつの頭はピーマンだ”っていうの・・・。
さて、ドイツ一お堅い新聞でさえ、週末には”後、たった3日!!”なんて一面に写真入りの記事。国民一丸となって期待していたんだろう。ああ、それなのに・・・。会社のドイツ人の皆さん、消えたのは許す、だからお願い、八つ当たりしないで欲しいのだ。それともショックで今日は休暇かな。

2008年6月28日土曜日

オットのこだわり

ケータイにこだわりを見せたオット。実はかなり広範囲にわたってこだわりがある。

金曜日、先に帰宅しているオットに駅から電話を入れたとき。
私「トイレットペーパー切れそうだったよね。」
オ「XX(指定銘柄)を買ってきてください。あ、OO(指定商店)にしか売ってないからね。」
私「遠いからヤです。何でもいいでしょ、次に好きなの自分で買ってくれば?」
オ「じゃ、あと1ロールあるから、XX以外は買わないで~。あした自分で買いに行くから。」
私「でも、何かあって沢山使っちゃったらどうするの?オシリ拭けなくなっちゃうでしょ?困るでしょ?何でもいいよね!」
オ「え、えっ~、だめだ、XXじゃないと拭いた気がしな~い。」

・・・・、今までわたしがテキトーに調達してきたのが気に入らなかったのだなぁ。そういわれてみれば最近もっぱらオットが買ってたなぁ。・・・と思いつつ、とぼとぼと家路とは反対方向にトイレットペーパーを求めて歩いて行く私であった。

2008年6月27日金曜日

ケータイ

共稼ぎ家族の連絡用以外に、携帯をあんまり利用していない私。家に帰ったらかばんに入れっぱなし、週末は家族と一緒にいるから携帯を持って歩く必要もなく、月曜日に電話やらメールがあったことに気が付いたりしてる。といっても、携帯のメール、一週間に2,3回来れば多いほうなんだけどね。オットはもっとすごくて、普段は電源を入れていない。これは正直困る、何度もお願いしたけれどバッテリーがもったいないとか言って改善の余地なし。自分が電話する時だけ電源を入れる。メールも使わない。興味もない。なんで持っているかっていうと、・・・何でだろう。

ところが、突然ソフトバンクヘ行こうという。どうやらiPhone が欲しいらしい。電話もしないし、iPodも持ってるし、なんでこの期に及んでこの携帯が欲しいのか。返事は「カッコいいから」。これで携帯の電源入れてくれるようになるといいのだけれど。それより7月11日に手に入るのか?Wii版スマッシュブラザーズの時みたいに、また大騒ぎしちゃうのかしら。

2008年6月25日水曜日

JUNO

映画オフィシャルサイトは題名をクリック

フ~ム、ここまで徹底的に普通の会話を賢くピンポンさせるのか・・、まさに脚本の勝利!
人生哲学はお金や年齢や学歴では語れない。そこらに転がっているものを一つ一つ拾い上げて、それを洞察する力なのだな、と。それを自然体で見事に演じたエレン・ペイジに拍手。
実は主役に隠れて、ジェニファー・ガーナーがとてもよいのだ。

2008年6月24日火曜日

エアコン洗浄

先々週の金曜日、超暑がりのオットが今年初エアコンを”ピッ”した(私はその場にいなかった)。さわやかな冷風で至福の時を過ごそうと思ったのに、”目が痛くなるほどかび臭かった”、そうだ(いなくてよかった)。オットは普段から大げさなので話半分にしても、そろそろ洗浄しなくちゃなぁ、とは思っていた。それに、夏の暑いのはがまんできるけど、暑いと沸点が下がりちょっとしたことで青い火花が飛ぶオット。それを見ているほうがよっぽど暑苦しい。

まずメーカーに電話すると、ナ、ナ、なんと壁掛け一台よんまんえんもするという。「お高いですけどね、部品を一つ一つ全部外して奥の奥まで洗浄するので、よくあるクリーニングサービスとは違うんですよ。あれはね、表をチョコチョコって感じですからね。」・・・そう説明されると”チョコチョコ”に1万何がしを払うのもなんだかなぁ、と思えてくる。

しかし、調べれば調べるほど、どれもこれも大差ないような・・。面倒くさくなってしまい、結局クリーニングに関しては、一番妖しげなヤXダ電気にネット特別価格で申し込んでしまった。新規参入だし、想像だけどどこかの業者さんに外注しているだろうから、ヤXダの名前に傷がつくような人には頼まないだろうし、と一応シロウトなりに考えてみたのだけど(ウダウダ)。

そしたら結構早くヤXダ電気から予約確認の電話、しかも時間の融通利かせてくれて3日後に作業員が2人で洗浄に来てくれる。所要時間は一時間半、オヨヨ~~~!目も覆いたくなる程ばっちかった、ほんとに。そして翌日、またヤXダ電気から電話。今度は作業員の態度とかエアコンの調子を聞いてきた。あまり期待していなかっただけに、なかなかのサービスで今回は良い選択だったかな。それに、この夏の家内平和も一応保たれたし。ほっ。

2008年6月23日月曜日

家定様

昨日の”篤姫”。家定様が大奥の廊下をたったったっと歩いて篤姫の元に向かうところ、私、盛り上がった。パタンと寝返りを打つ家定様にも照れたが、その手に触れようとする篤姫の手の動きにも照れた。あおいちゃんの手の美しいこと。どのシーンでも今を咲き誇る花ように美しいお姫様なのだ。こういうプラトニックといいますか、奥ゆかしい恋心にはぶら~ん、ぶら~んと揺さぶられるものがある。

大久保さん、”鬼”になるのか。お母上「金棒になります。」と言うのかと思った。ネプリーグのファイブボンバーでいつも爆弾爆発の原田泰造君、こんなに芸達者だったとは・・・。見直した。

2008年6月21日土曜日

鹿男 あおによし、歌もよし

なんとワカが学校の音楽会で鹿男のエンディングを演奏することになった。本人は張り切っているので、水を差すわけにもいかなかったが、実を言うとあの名曲がまったく別の曲になりそうでコワイ。
ワカはやる気マンマンで目指す楽器をゲットすべく、わざわざ学校で楽譜のコピーをもらい、オーディション???目指して、家で練習するっていう。CD買う前にとりあえずYOUTUBEでさがしていたら・・・。

すごいもの、見つけた。 
おたさん、ありがとう。

2008年6月20日金曜日

徳一の恋 (ただし猫版)

(タイトルをクリックしてくださいね。)

私もぜひお願いしたい。いくらでも払います。
それにしてもこのワンちゃん、息してるのか?まさか、蘇生マッサージじゃ・・・。

2008年6月18日水曜日

ブロークン・フラワーズ

劇場へ行けず、やっとDVDで。

例のごとくつまんな~いお顔がすっかり定着してしまった感のビル・マーレイ。”グランド・ホッグ・デイ”とか”クイック・チェンジ”などが好きだったのだけど、あの頃はもちっと表情があったような気がする。とはいえ、あの動かない顔でいろいろな感情を表現できるところがすごい。

あらすじは、主人公のドン(ビル・マーレイ)が、元ガールフレンドらしき人からピンクの封筒と便箋にタイプライターで書かれた手紙を受け取る。彼との間に19歳になる息子がいると書いてあるが、差出人の名前がない。これといって行動を起こすわけでもなく煮え切らない彼に、友人が昔の4人のガールフレンドの居場所を探し当て、彼女らを訪ねることを勧める。乗り気ではないがピンク色とタイプライターを手がかりに、手土産の花束を持ち元ガールフレンド達を訪ねる旅に出る。

ジム・ジャームッシュのロードムービー・乗り物がちょっいと豪華版(”ストレンジャー~”よりもね)。面白い音楽をバックに私達はドンと一緒に自動車に乗り、飛行機に乗り、ガールフレンドをたずねる旅に出る。いい感じ。ガールフレンド達は彼と別れてからそれぞれの人生を歩み、それはどこか微妙に”壊れている”ように見える。ところどころにピンク色の物が現れ、彼の意識に念を押していく。しかし、ブロークンなのは彼女達ではなさそうだ・・・。シャロン・ストーンとか、ティルダ・スィントンとか気になる女性が登場する中、アニマル・コミュニケーターという不思議な職業に就いたカルメン役のジェシカ・ラングはトシを召されたけれどもとても魅力的。

そして、やっぱり、ジム・ジャームッシュは映画オタクだ、と思った。

2008年6月17日火曜日

テニス

ワカ、近所のテニススクールに通い始めて約1年。コツもつかめてここのところ楽しいらしい。
「昨日の練習どうだった。」
「うん、楽しかったよ。・・・だけどね、相手の子がヘタで困っちゃったんだよ。」
「(おっ、エラソ~!)ラリーにならないの?」
「そうなんだよ、バシッって打ってくるから打ち返せないんだよね。」
「(それってもしかして・・・・?)・・・。」
「あれじゃ、先生も打ち返せないと思うよ。」
「ボールがOUTになっちゃうわけ?」
「っていうか、バーンってうってくるだけじゃなくって、すぐネットまで近づいてきてポンって。」
「・・・。」

そういうのを”上手”というのではないだろうか・・・。

2008年6月15日日曜日

覚えられない

ワカはハリソン・フォードとリチャード・ギアがごっちゃになっていたが、私にもそういうことが、ある。なぜか記憶の回路に入らない顔がある。好きキライではないことは確か、覚えられない顔のパターンがあるわけでもないようだ。

例えば、パフィーのアミとユミがどっちがどっちかどうしても覚えられない。SMAPの吾郎ちゃんが変装すると誰だかわからない(他の4人ではないと思うので多分吾郎ちゃんと思ったが、もしかしたらゲストかもしれない。)。美人なのにナオミ・ワッツの顔が覚えられない。”花より男子”の4人のうち1人も覚えられない。加齢が理由ということでもない、と思う。なぜならピチピチの時もこういうことがあったのだ。今は大丈夫だけれど、十朱 幸代さんと丘みつこさん、ボブ・ホスキンズとダニー・デビードの区別がつかなかったり、”炎のランナー”のランナー達が覚えられなかったり(2回目にどうにか分かった)。

この方々とはお付き合いがあるわけではないので日常生活に支障はないが、たとえば学校の教頭先生とか、ワカの友達のご父兄とか、隣のご主人とか、やっぱりちゃんとインプットしておかなければ、とっても失礼になるとは思っているものの・・・。ああ、だめだ。近眼のセイにして逃げていられるのもはじめのうちだけ、と反省。

2008年6月14日土曜日

インディー・ジョーンズ 

あー面白かった。やっぱりスピルバーグという人は一味違う。個人的には彼の撮った”問題作”といわれるものは進んで見る気がしない。でも”娯楽作品”は別。他の追随を許さないと思う。カーチェイスだとか、殴り合いだとか他愛もないアクションを、次から次へと遠くから近くから上から下からと迫力満点でつなげていく。次から次へとアイディアが泉のように湧着あがってくるのだろう。例のごとく、どう考えてもありえませんのシーンもますます健在。それを期待しているのは私だけではないだろう。

それからなくてはならないジョン・ウィリアムスのテーマ曲。あちこちでもう結構、というほど聞いているが、映画の中であの前奏が「タン タタタン、タン タタタン、、、、」と始まるとワクワクしてくる。この曲あってこそのインディー・ジョーンズだし、インディー・ジョーンズがいてこその曲。名曲だわ・・・。

さて、ワカは我々以上に楽しんだようだ。劇場から出る時も電車に乗っているときも、「面白かった」の連発。あれこれお気に入りのシーンを思い出してはニヤニヤしている。しかし、大きな勘違いが。
「ねえねえ、あの主役の人、Shall We Dance?の人でしょ?」
・・・間違えてる、役所広司と、もとい、リチャード・ギアと。年齢も顔も違うけれど、10歳から見たらみんな同じ顔に見えるのかもしれない。

前作から19年、待望のシリーズ4作目。19年前私はインディーのようにワイルドではないけれど、マイルドな放浪の旅に出ていたのでシリーズ3作目を見ていない。オットはこの3作目が一番好きだといっている。来週あたりDVDが到着する予定。楽しみ。素直に笑って楽しめる、是非大きな劇場で。

2008年6月13日金曜日

アラウンド40

腹筋運動を始めてからかれこれ3週間が過ぎた。なんと、続いている、しかも20回できるようになった。はじめは勢いにのっていたから、今頃は30回位できるようになっているはずだったのだけれど、疲れるのだ、このところ。でもがんばる。

で、今日は金曜日。なんとなく見始めて、結局皆勤で見ている”アラウンド40”。竹内まりあの日記風テーマソングもちゃんと歌える。いつまでもいい、竹内まりあ。

天海さんは何に出ても天海さんなんだけど、さっぱりしていてきれい。いい人なんだろう、きっと。そして相手役の藤木直人君、こちらもさっぱりタイプ。彼はカッコイイ、と友人に言ったら、「甘い」と一言。私の好みが甘いのか、それとも彼のマスクが甘いのか。ま、それ以上追求しなかったけどね。さえない人の役でぼよよ~んと台所に立つ筒井道隆君、この役はもう一押しってところだけれど、彼は良い。
それから、大場久美子さん。「私このごろプリンプリンちゃ~んと言われます。私のプリンは~・・・」というCMがまぶたに浮かんでくる。長い間この世界でがんばっているのだ、と感心。

来週は最終回、予告編をみるとパタパタパタと話がたたまれていきそうな雰囲気で楽しみ。もう3ヶ月たっちゃったのね。

2008年6月12日木曜日

ベンジャミン

18年ほど前に買ったベンジャミン、毎日声をかけたりして大切にしている。我が家の守り神である。買ってきた時すでに1.5メートルくらいあったから、樹齢は20年を越えていると思う。剪定するとなんだか痛そうなので、はさみを入れずに好き放題にさせたあげたら、枝も葉もボーボーに伸びて、アダムスファミリーの髪の毛のオバケみたくなってしまった。ワイルドでステキ。そして、今年初めて”実”がなった。驚いて調べてみると、これは「隠頭花序」と言い正確には”花”らしい。その実の中で花が咲いているそうだ。

今年も青葉かプチプチと沢山目を出してとっても元気なんだけど、心配事が一つ。”実(花)”は成熟した時と、老齢に達した時または環境悪化で生命の危険を感じた時に子孫を残すために付けるらしい。要するに後者は声無き訴え、断末魔の叫び、って言うことか?実は買ってきてから植替えを一度もやっていない。結構大きくなっているので植替えも簡単ではなさそうだし、私がしたらかえって根を痛めそうでコワイ・・・。植木屋さんとか花屋さんって植替えとかやってくれるのかしら。6月の宿題なのだ。

2008年6月11日水曜日

未知の部族

(記事はタイトルをクリック)

未知の部族に現代人が驚くのと同時に、この人たちも航空機に驚いちゃったことと思う。(もしかしたら写真用のポーズ?「どうだ、かっこいいだろう」って)。私たちがネットで彼らの写真を見ている頃、彼らも洞窟に飛行物体を書きながら部族会議をしているかもしれない。

遠い将来、天然エネルギーが枯渇して、食料も底をつき、戦争やら何やらで文明社会が滅んじゃったとする。世界には文明とつながりのない部族が100ほど存在しているそうだけど、この人たちが人類の生き残りになるのだろうか。そしてまた文明が生まれ、洞窟の飛行物体の絵が発見される。それを見た未来の文明人は「昔、宇宙人が地球に来たのかもしれない・・・」なんて想像するのかも・・。手塚さんの”火の鳥”、思い出した。

2008年6月10日火曜日

ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛

前作の子供たち4人がニョキニョキと大きくなって登場。”魔女とライオン”ではオリジナルの本に軍配上げた。今回は本を読んでないせいかも知れないけど、映画は楽しめた。オットには宗教的な教えが鼻についたようだけど、仏教国に無宗教で育った私、問題なし。かえってそういう前知識がなかったので、ナルニア=自然 VS テルマール=人間、と自分勝手に解釈して(いつもだけど)観賞していた。

さて、カスピアン王子の人気がうなぎ上りだそう。ベン・バーンズというイギリスの俳優。そういえば映画館には子供連れだけじゃなくって、若い女の子も沢山いた。ちょいと長めの額にかかる黒髪に黒い瞳のエキゾチックであってノーブルなお顔立ち、2008年の王子様はこの人でよいわ、賛成。

さて、”白い魔女”の吹き替えをした大地真央さん。NYでのプレミアに出席した模様がディズニーのサイトに出ていた。
”(前略)薄紫色のウンガロのロングドレスに、ドレスと同系色のブルガリのアクセサリーをつけた大地さんがレッドカーペットに現れると、その凛とした美しさに海外マ スコミのカメラの放列から一斉にフラッシュが浴びせられました。中には、「皇室の方ですか?」と海外のテレビメディアから質問されるなど、出演者に負けず 劣らずの注目を集めていました。”
・・・・なんと返事したのかなぁ。

2008年6月9日月曜日

胸が張り裂けるほどの悲しい出来事が起きる。

私は子供に伝えたい。それでも、人生は素晴らしくて、楽しいもの。つまらなくなったり、絶望したりしてもまたいつか幸せがやってくる。でも、魔法のような幸せが天から降ってくることは普通はないの。君達が夢描いている希望の未来は人間である限り、寝て、起きて、働いて、食べての繰り返し。

幸せって何?暖かいお布団があったり、家族の笑顔があったり、美味しいご飯が食べられたり、そんな当たり前のことなの。簡単に思えるかもしれないけれど、それは毎日の積み重なる努力の上に成り立っていて、実はどんな人も結構がけっぷちを歩いている。だから、そういう生活は平凡ではなくて、有難いということ。誰にも頼らず、誰も傷つけない、雑草のような人になってね。自分の力で幸せを見つけられるまで、お父さんもお母さんも君を支えていくから。

心からご冥福をお祈りします。

2008年6月6日金曜日

オバマ氏ゆかりの地 沸く

6月5日(日経 夕刊)

<前略>・・・、オバマ氏と同じ読みの福井県小浜市では、村上利夫市長が「市民の支援の気持ちが通じたのではないかと喜んでいる。これからも同じ「オバマ」の縁を大事に健闘を祈ります。」とのコメントを発表。市民団体では、女性フラダンスチーム「おばまガールズ」が六日から、(オバマ氏の)出身地ハワイを訪問し地元のイベントに参加。「オバマ候補を勝手に応援する会」も八月下旬に訪米する予定だ。

ちなみにゆかりの地とは出生地のハワイ、少年時代を過ごしたインドネシア、ここまでは分かる。ここに小浜市が入るのはよく考えると強引だとおもう。でも、ウケた。「おばまガールズ」もすごい。本場ハワイまで行ってしまうのか・・。「”勝手に”応援する会」は、自分たちの立場をわきまえた命名に好感が持てる。 しかし、アメリカに行って一体何をするのか、興味ある。くれぐれも間違って共和党の陣地に「OBAMA」Tシャツ着て降り立たないようにね。

天国の青い蝶

ウィリアム・ハート主演 (2004年カナダ/イギリス)。
脳腫瘍をわずらって余命いくばくもない10歳の少年が、赤の他人の憧れの昆虫学者に幻の蝶”ブルーモルフォー”を見に連れて行ってくれと頼み込み、お母さんと3人でジャングルに向かう。題名に”天国の”って付いているから涙のエンディングになるかと思いきや、ドラマティックに騒がないミラクルな結末になっている。実際にあったことというから、事実は小説より奇なり。

植物、ムシ、鳥、ワニ、カエル、サル、ナマケモノ、アリクイなどなど、が生き生きと美しい。ブルーモルフォーだけはうそっぽいのだが。動画動物図鑑のような映画。ムシさん大好きにはたまらないだろうなあ。人の意志や優しさみたいなものが前面に出ず、自然に生かされている人間がさらリと描かれていることが心地よい。

2008年6月4日水曜日

“逃避行”のペリカン戻る 鳥羽水族館に1カ月ぶり

中日新聞 6月3日

行方不明になっていた鳥羽水族館のコシベニペリカンの「ピー」が約一ヶ月ぶりに戻り2日、恒例のお散歩ショーに出演した。同館に3羽いるコシベニペリカンの名はピー、ター、パン。ピーの逃避行で飼育担当者は、トリオ存続をあきらめかけていただけに、やや汚れて黄ばんでいるものの「野性味を帯びた」雄姿目を細めていた。

(名前の付け方がいい。)

 ピーが逃げ出したのは4月28日の閉館後。1・5メートルほどの柵に上っているのを担当者が発見、餌で降りるよう誘導したがそのまま飛んで逃げた。もと もと羽の一部を切ってあり飼育エリアの天井部分は何も覆われておらず総出で周辺の海などを捜索したが見つからなかった。

(実はペリカン君羽を切られたから飛ばなかったのではなくて、ほんとは飛べるけど飛ばないだけだったのだ。水族館の職員さんがみんなで「ピーちゃ~~ん!」と大声で探す姿が目に浮かぶ。)

 
その後、目撃情報はあっても捕獲できずにいたが、1日「(同市堅神町付近の)池の浦にペリカンがいる」との通報で出動。岩場にウに交じって留まっているのを発見した。捕物劇は数時間に及んだが、羽も切られていて長く飛べず、海上で取り押さえられた。

(うに混じっていたのか・・・、さすが伊賀上野の三重県だ。しかし海上でって・・。船で追っかけたのか?)

 浅野四郎副館長は「漁師によると1週間ほど前から、池の浦に姿を見せ、干潮時に藻場で何かをつまんでいたようだ。薄汚れたものの元気そうで安心した」と話す。
 ターとパン、ほかの種のペリカン5羽とともに出演したショーでは、疲れも考慮され3往復するところを1往復で免除された。食欲も旺盛で、飼育担当者は「目が鋭くなった」「たくましくなった」と安堵(あんど)している。(遠藤健司) 


(疲れてるのかなぁ、まあ、休暇明けの出勤って言うのは辛いからね。目が鋭くなったって言う表現が飼育担当者らしい。遠藤さんこれからも宜しく。)

ワカが泣く時

昨年の6年生受験率90%の公立小学校、当然みんな放課後は進学塾に行っている。勉強することは良いことだと思うが、我が家は進学塾には通わせない、と決めた。

でも勉強の習慣づけと読み書きそろばんは必要ということで、小学校3年生からKUXXNを始めた。速く正確にということなのだが、時間を測ったことはない。継続は力なり、で細々と続けている。一見つまらなそうに見える算数、お経のような計算の羅列と思いきや、大変よく計算された並び方をしている。で、計算もクライマックスを迎えると、ちょうど良い頃合に文章問題が出てくる。さてこれがワカを悩ませる。

初めての問題には1人でも出来るように、とっても親切なヒントが付いている。そのヒントで手順はわかっても、完全に理解して文章を数字に変換するのはワカには難しい。教えてもらっても分かった気がして終わりになるのが子供、クチを出さずほっておく。・・・・すると泣くのだ、分からない、と。助け舟を出すとどうにか解ける。でも「なんとなく」解けたってフウなので、どうしてそうなったのか説明を求めてみる。適切な説明の言葉が口から出ないぃぃ・・・、そして、また泣く。説明を求めただけなのに、これではいじめているようではないか・・。

友達とケンカしても、親にこっぴどくしかられても、かけっこで負けても泣かないワカが、算数を目の前に涙。それだけに、やっと解けたときのあの解放感と満足が入り混じった笑顔はいい。算数から数学、もっとすごいのよ、学問に王道はないのだよ、ワカ、人に頼らず微分のことは積分でしよう(あ、凍りつきましたか?)。

2008年6月2日月曜日

太陽を盗んだ男

1979年のジュリー主演の映画。(詳細やストーリーはタイトルをクリック)
懐かしい70年代終わりの東京の風景。当時はイカしていただろうけど今はイケてないセリフの連発。でも分かる、これがあの時代だったのだ。

新宿の高層ビルの壁を押さえるジュリー。DJ役の池上季実子にこうしていないとビルが倒れてくる、みたいなことを言うと、季実子さんも一緒に壁を押さえる。壁押さえで意気投合したのか、あちこちデートしたあと、二人は突然木場の材木置き場で、水に浮かんだ丸太の上を歩いている。丸太の上は危ないので(かどうか分からないが)桟橋に移ったふたり。いきなり噛んでいたガムをペッと吐き出すと季実子さんの唇を奪うジュリー、ガムが甘いわ、と季実子さん、今度はジュリーに自らクチヅケ。あのガム結構長い間噛んでようだけど。すると何を思ったかジュリーは季実子さんを抱き上げ、木場の海に放り込んだ。よく分からない。季実子さんはそれでも投げ込まれる間際に、放射能で汚染されて抜けやすくなっていたジュリーの髪を掴み抜いたようだ。後日銃撃に巻き込まれ死の間際、その髪の毛が36本あったとジュリーに報告する。シュールだ。

70年代を彷彿とさせるのが”トラック野郎”の菅原文太さん。ジュリーを追っかける刑事役。なんだか別の意味でコワイ。この刑事さんが出てくると、刑事ものTV番組にしか見えなくて正直引いてしまった。彼がパトカー引き連れてジュリーを追いかけるシーンはまるで西武警察。ジュリーとの最終決戦でのドンパチ打たれまくっている文太さんは”ケープフィアー”のロバート・デ・ニーロはたまた”ミザリー”のキャシーベイツのようにタフ。このシーンはほとんど”太陽にほえろ”(もっとコワイ版だけど)。映画に必要だったのかなぁ。ま、このごちゃ混ぜ感も含めての作品なのかも。

突っ込みどころ満載なんだけど、何かそれだけではない時代のノスタルジーのようなものを大いに感じる一本であった。

2008年5月30日金曜日

マイケル・J・フォックス

BSで毎晩マイケル・J・フォックスを見てしまった。今まで何度も彼の映画を見てきて何にも思わなかったのに、突然彼の色気に気がつく私。親愛なるジョージ・クルーニーの色気を三ツ星レストランのスープとすると、マイケルは関西料亭のお吸い物。例えに色気がないか。要するに、男らしさムンムンではなく、利発さで母性本能をくすぐるタイプの色気といいましょうか。

”バラ色の選択”では、彼のはじけたような明るさにシャがかかったような印象があったけど、後に彼が病気を告知された頃と分かる。関係あるかどうかは定かじゃないけど、告知を受けて2,3年はどん底だったと言っていたからなぁ。何も知らない私たちは、それでも明るく元気なマイケルを見続けていたのだけれど。

2006年にES細胞の研究を支持する民主党候補への応援CMを見たときは、ショックだった。スケボーの、マ、マーティーが・・・。私の頭の中で彼はマーティで、自分の思っていた以上に身近な存在だったのだなぁ。京都大学のES細胞の研究を聞いて、彼は喜んでくれたのだろうか。がんばれ、京大!!マイケルを宜しく。

2008年5月29日木曜日

Dr.HOUSE

やっとやっとシーズン3が始まった。
シーズン2の最終回はハウスが銃撃されて、”ジェイコブス・ラダー”風な展開でよく分からないまんま終わっちゃった。で、第1回はいきなりジョギングしてるハウス。まだ彼の妄想の続きかと思いきや、すでにシーズン2の最終回で手術が成功して足の痛みがなくなっていたらしい。やっぱり私、最終回のストーリーについていっていなかったのだ。

スケボーまでしてる。でも周りの人は元気に歩いて、薬漬けでもなく、しかもなんとなしにカドが取れたハウスがしっくりこないらしい。前髪下ろしたアリソンは彼のデートの誘いを断るし、ジェームズはしらふの彼に「君は、ハイだ。」なんて言う。そんなにいじめてもらいたいのだろうか、みんなマゾだったのね。
どちらかというとサド役のカティは、寝込みを襲われたのにセクシー寝巻きでうれしそうに見えたのは私だけか。

アリソン役のジェニファー・モリソンとロバート役のジェシー・スペンサーが、婚約破棄をしたそうだ。私からのコメント、特になし。そういえばジェシーはアメリカン・アイドルのアイドル・ギブズ・バックでバイオリンを弾いてた。芸能界で勝ち残っていく人は、やはりニ芸か三芸くらいに秀でているのね。

2008年5月28日水曜日

ちょっとはおしゃれ

衣替えをした。ここのところ私の着ている物が、世の中からずれ始めたような気がする。あんまりハヤリスタリのないものを着てるけど、そんなシンプルな洋服にも緩やかに流行はあるらしい。襟の大きさとか、ズボンのまた上の長さとか。しばーらく髪を振り乱しておしゃれから程遠い生活していたけど、ワカも大きくなってきたし、もちっとわが身を振り返ろうという気分になってきた。雑誌に登場するようなおしゃれな格好をする元気も先立つものもないけれど、今年は何万年振りにクローゼットの新陳代謝を図るかな。

新しいお洋服買おうかなと思うと、腹筋のモチベーションが上がる。15回出来るようになったし。腹筋運動をやりっぱなしだとおなかが硬くなるので反りのストレッチも入れる。これが結構キモチいい。腹筋と反りを始めてから10日目くらい、もみ返しが来たようだ。効いてる、効いてる。来月のバーゲンセールの頃には多少なりとも贅肉が削れていたらいいなあ。なんか、張り合いが出てきたワ。

2008年5月27日火曜日

右往左往

パスポートを更新することになった。私のもワカのも5月上旬で切れてしまっている。自動車免許みたいに失効猶予がない。とはいえ、新たに必要なのは戸籍謄本のみ。楽勝とおもっていたのだが。

さて、区役所で戸籍謄本を取ろうと申請書を見たら悪い予感・・。3年前に隣の区から移ったとき、本籍は前の区において来たことを思い出した。ためしにカウンターで尋ねてみると、「住民票はつながっているんですが、戸籍関係は本籍のある所でもらってください。」しょうがないので、その日はあきらめて翌日隣の区まで出向くことにした。

翌日、近くにある隣の区の出張所まで行く。申請書を書こうとしたら、ない、申請書が。カウンターの向こうの職員に聞くと、なんと出張所での戸籍関係の取扱は止めたとのこと。電車にのって別の支所まで行かなくちゃ行けないそうだ。前は取れたのに~と言ったら、「3年前からこうなってます。」ととげのあるお言葉。毎日通っているわけじゃないんだから、そんなコト言われたって・・。

それでも、めでたく遠い支所で謄本を手に入れ、今度は有楽町の交通会館にある「東京都生活文化スポーツ局 都民生活部 旅券課 有楽町分室」へ行く。そして、そこでも待ったがかかる。ワカの申請書の署名が保護者代筆ではいけないのだそうだ。それって、出直して来いってことなんだろうか。ボケと不運が重なってなんだかイラッと来る私。「皆さん子どもの申請書フォームを一度ご両親が取りにきて、家で記入してから提出してます。」なんて言ったりするもんだから、プツンと来た私は「暇な人はね!」と言ってしまった。そりゃ、銀座に住んでいれば出来ますよ、そういうこと。そしたら私の剣幕に怖くなったのか、いったん奥へ引っ込み「一応申請は受け付けますので、不足部分は郵送してください。」だって。・・・初めっからそう言ってくれればいいのに、それともコワイ人向けの奥の手なのか?

10年に1回とはいえ、半日かかり。せめても申請用紙がPCからダウンロードできればいいのに。と言ったら「外務省の決定することなので私では判断できませんっ。」と言い切られる。「あなたに文句言ってるわけではないのよ、都民からの要望を窓口として伝えて欲しいといっているのです、わかりましたね。」とちょっと凄んで返すとまたそのお姉さん奥へ入ってしまった。すると責任者です、と今度は男性職員が・・。あらら・・・、ナンだかホントに怖がられているみたい。

この旅券発行の仕事、各都道府県が外務省の窓口になっていて、その業務を都が民間業者に委託しているそうだ。だから私がお姉さん達に吠えても虚しいだけなのだ。あーあ、10年に1回でよかった。それにしても写真のために親子で散髪に行ったり、足掛け3日もかかってしまったのだ。

2008年5月24日土曜日

落ちたくない私

洋服のサイズは変わらないのに、ズボンをはくと肉がはみ出る。筋肉が脂肪に変化、とっても気になる。おなかだけじゃなくて、顔とか腕とか、やわらかくなったお肉は、とろりんと落ちていくような気がする。正確には地球の真ん中に引っ張られっぱなしということだ。こどもはぴちっと張ったお肌を保ちながらぐんぐんと上に伸びていく、若さというのは引力に抵抗する力なのだなあと、つくづく思う。

時の過ぎ行くままにこの身を任せ、脂肪と私が漂いながら落ちて行くのも幸せだよと、日々を過ごしていたのだが、先日ある女性とパーティーで一緒になりスポーツの話になった。男性はみんなゴルフの話をしていたが、その女性はゴルフに行くひまがあったら腹筋運動したほうがいい、と言う。ゴルフと腹筋運動を比べるのかと思いつつ話を聞いていると、なんと彼女は腹筋を毎日100回以上こなすという。 ・・・すごい。確かに胸の下からウエストまでが見事に引き締まっている。

そして、単純な私は即始めた、腹筋運動。ただし朝晩10回(これが限界、ゼーゼー)。6ヶ月後には霜降りがロースに変わっていることを夢見つつ。

2008年5月22日木曜日

American Idol 7 Final

David COOK

昨日のマッチを見る限り、Aかもしれないなぁ、と思っていた。特にAの一曲目Elton Johnの”Don't let the Sun goes down on me ”は鳥肌が立った。Cも最高だったけど昨日のAは天才&入魂だから、今までのはるか上を行っていた。
サイモンがほめすぎちゃったから、Cに票が行っちゃったかな?いや、今までの戦いを平均すればCが上回ったのもうなづける。

とにかく終わってしまった。(民主党候補者選びもそろそろ・・・。)

2008年5月21日水曜日

日本語検定

日本語検定2級を受験する人に日本語の細かいところを質問され、頭を抱えている友人がいる。ネイティブは考えながら使っているわけではないから、あらためて聞かれるとすぐには答えられない。でも、漢字は大丈夫と思っていた矢先、

「次の空欄に漢字をあてはめなさい ”無 O O 中”」 という問。迷わず「」と「」入れた友人。
間違いではないとは思うけれど・・・・。

2008年5月20日火曜日

アホウドリ


火山噴火による絶滅を回避するため、伊豆諸島・鳥島から小笠原諸島・聟島(むこじま)に2月に移住させた特別天然記念物アホウドリのヒナ10羽のうち最初の1羽が19日朝、巣立った。他の9羽も順調に育っており、順次旅立つとみられる。(毎日新聞)

先月、「ダーウィンが来た!“アホウドリただいま復活中”」でヒナが聟島に移動されたところまでを見る。黒いビッグバードみたいな3ヶ月のひな(山階鳥類研究所HPより)は、右写真のポーズのままトレーに乗せられて「アレ?ナンだ、ナンだ?」と唖然とした姿。なんともはかなげで、そしてポヨヨ~ンとしたかわいさに目元が緩む。壮大な計画のためとはいえ、親元を連れさらわれて不憫・・・。当然のことながら山階鳥類研究所は既に人工飼育の模擬実験を行っており、満を持しての移動。そして本日、10羽が無事に育っていること、巣立ちが始まったことを知る。めでたい

今度は旅立った子たちが、繁殖に戻ってきてくれることを・・・。

2008年5月19日月曜日

The Office Japanese Version

2001年と2002年にBBCで放映された”The Office”、底抜けに面白い。見ていないけど、NBCがアメリカ版のリメイクもしている。

で、”Saturday Night Live”で真実が明かされた。なんと、この”The Office”のオリジナルは「その事務所」っていう日本の番組だそうだ。
・・・・、どこまでも笑わせてもらえる。

それでは、堪能ください”The Office-Japanese Version”。

2008年5月16日金曜日

American Idol Top 2

大方の予想通り、ファイナルはDavid対Davidになった。Syeshaは覚悟が決まっていたのか、さっぱりしたもので、吹っ切れた様子で歌っていた(ように見えるだけかな?)。男性シンガー同士の対決は、シーズン2以来になる。

ここまでくれば50%の確率なので、凝りもせず、私の予想。
David C
・・・かな?(弱気)。サイモンは自分が選んだ歌をDavid Cが理想どおりに歌い終えたとき、珍しく拍手を送り、しかも大満足のコメント。姿形もオーティション初めの頃とは比べ物にならないくらい、すっきりかっこよくなってきたし。クリスのタイプでトップ4くらいで消えるかなと思っていたら、全米の心を着実につかんでいったようだ。しかし”アイドル”ってこと考えると、David A君のほうがふさわしいのよね。デビュー後を100%アメリカン・アイドルに牛耳られるよりも、二番手あたりでメジャーデビューしても良い、と思う。クレイやクリスみたいに。
David A君ももちろんいいんだけど、毎週彼の歌を聴いていると最初の頃の感動も薄まり、上手なことが当たり前のような気がしてくる。気の毒だ、客の要求はどんどん高くなっていく。奥深さって言うのかなぁ、もう少しスパイスが欲しい。でもすごいのは確か。そういえばDavid Aのお父さん、出入り禁止になってしまったらしい。どこまで出入り禁止なのかは定かではないが、先週彼が歌ったスタンド・バイ・ミーの歌詞をアレンジして、そのアレンジが著作権に引っかかっちゃったとのこと。アメリカン・アイドルの製作者はオカンムリだそう。
来週が楽しみだけど、これで終わってしまうと思うと、サビシイ・・・。

2008年5月15日木曜日

フィクサー 

4日間の出来事を挟み同じシーンが繰り返されるのだが、2度目に見る主人公マイケル(ジョージ・クルーニー)の一挙手一投足がまったく違って見える、見る側の心理を突いたカシコイ映画だ。俳優は多くを語らず、カメラも静かに動く。70年代の映画の趣がある。
人の善悪を色で表すと白とか黒ではなく灰色で、人それぞれ白黒の割合が違う。いろいろな割合の濃淡を持った人たち(でも、殺し屋の二人は黒だ、黒!) 、その濃淡が変化する姿を演じる俳優は誰もすごい。

マイケルがぼろぼろになりながらも自分の子供に「大人に絶望するな、心の強い人間は大丈夫だ。」と言い聞かせる場面と、そして、さらにもっとぼろんぼろんになって、突然美しい風景に心奪われる場面が心に残る。それでも人間は一縷の望みと投げなしの正義で、大きな不安に打ち勝とうとがんばっているのだ。

ラストシーンは崩れ落ちるカレン(ティルダ・スィントン)と、タクシーに乗っているマイケルの表情が素晴らしい。(映画詳細はタイトルをクリック)

2008年5月14日水曜日

会社のペット


会社のゴミ置き場によたよたになったカニサボテンが置いてあった。元気そうなはっぱを切り取って、水につけておいたらねっこがニョキニョキ伸びてきた。

なんだかかわいいので、目もつけてみた。そしたらモリゾーに。
この先どうしたらいいのだろう。水のやりすぎは根が腐るって書いてあるから、土に植え替えてあげたほうがいいのかなぁ。

2008年5月13日火曜日

酒井家のしあわせ

普通の家族が、片田舎で普通に生活している。
世の中がなんとなく見えてくる次雄(中学生)には、親はサエナクみえるし、妹は訳の分からない幼児、先生はノウテンキ、友達もなんとなくうざったく感じる。すでに都会には見られなくなってしまった懐かしく優しい心のふるさとのような風景の中を、少年のもやもやはうろうろと徘徊している。

やがて次雄はいい加減に見える大人たちが、自分の考えが及ばないところで一生懸命生きているこにも気づくし、そして、子供という立場の傍観者でいることからちょこっと抜け出す。次雄を取り巻く大人たちはそれぞれ大きな荷物を背負ながら、平凡な生活をこつこつ守っている。意識的に無意識を装っているのかどうか分からないけれど、その淡々とした平凡な大人たちの力強さが大好きだ。普通の家族と町の風景に一度も飽きることもなく、私の中ですべてが普通から特別な存在に変わって行った。

空にも舞い上がるような、人生が180度ひっくり返るような幸せは、生涯に何度くらい訪れるのだろう。暖かいお布団、美味しいお味噌汁、雨上がりの香り、子供の笑顔・・・・。日常に転がっている小さな喜びを積み重ねて平凡に生きていくことが、とても難しくてとても大切だということに、私はいつごろ気が付いたんだっけ・・・。

(映画詳細はタイトルをクリック)

2008年5月12日月曜日

あさり汁

母の日は実家の両親と兄弟を呼び我が家で手巻き寿司をすることに。お魚はいつもの渋谷のFOOD SHOWで仕入れる。大晦日ほどではないにせよ買い物かごの奥様方、結構殺気立っていた。人が沢山いると良い物がドンドン売れてしまうような気がするのよね、きっと。

さて、お魚や野菜のパッケージには”お母さんありがとう”のハートマークのシール張られている。・・・意味がわかんない。ん~、たとえば子供がお小遣いで買ってきたお魚をさりげなく冷蔵庫にいれ、冷蔵庫を開けたお母さんの”サプライズ~!”にするのか?たとえば晩御飯を作ってあげて皿の上にそのシールを貼り直すのか?・・・”お母さん(今日もお買い上)ありがとう”ということなのだろうな、きっと。

さて、あさりがこんもりと無造作に山盛りにされている。パッケージに入っていないと、格別美味しそうにみえる。貝殻の状態をみて中身が判断できるほどの眼力はないが、春はあさりの季節、きっと美味しいに違いない。そして、おいしいあさり汁を思い浮かべ生唾が。しかし、いつもの悩みが「あさり頂戴!」に待ったをかける。今までさんざん食べてといてナンなんだけど、実はあさりを料理するのがコワイ、何度やっても慣れない。生きたものをかまゆでにするわけだから、あさりの身になるとなんともぞっとしない。あさりが鳴声を出さないのがせめてもの救いだ。「アチチッ」なんていわれたらどうしよう。そういえば美々卯の”うどんすき”はとっても美味しいのだけど、生きたえびさんを土鍋にいれる(今もそうなのかな?)のが本当にコワイ。一度とてもタフなえびさんが、土鍋の中から大ジャンプをしたことがあった。と、思いながらも「おじさん、一山頂戴!」。

あさり汁のおだしはいい具合に出来た、後はあさりを入れるだけ。ゆでている最中はかわいそうで見ていられないので、完全に成仏したと思われる頃までふたを開けない。で、チョびっとの間台所を離れる。「もう、済んだかな、出来たかな。」とぶつぶつ言う私に妹は「あのね、自分が素手で格闘して手に入れられるものは食べていいのよ。私は牛さんや豚さんに勝てるとは思えないから、食べないの。」 なある、一理ある。
騒いだくせに、出来上がったあさり汁をオカワリする私。春のあさりはぷっくりとしていてホントにおいしかった。あさりさん、ご馳走様でした。

2008年5月8日木曜日

American Idol 7 Top 3

Jason君脱落。Bob Marleyの"I shot the sheriff"はこけちゃったから・・・。女の子に絶大な人気を誇っているJason君であるが、おばさんの私も好きだ。本来ならばむさくるしい髪型もきれいな顔立ちにぴったりはまっているし、何よりもあのヒョウヒョウとしたところがいい。シツコイけどウクレレのOver the Rainbow は出色だった。

それにしてもいつも最後の3人かブービーのSyeshaが残り続け、ついにトップ3。この調子でファイナルまで残っちゃったりして・・・。

2008年5月7日水曜日

ガンジーなワカ

ワカが「ジジヌキをしよう」、とトランプを持ってきた。二人でジジヌキはあまり盛り上がらないので、七並べをすることにした。これも二人向けではないけれどね。

私はゲームを始めると普段かぶっている猫が跡形もなく消え本性が現れる。自慢するわけではないが、負けず嫌いで且つとても意地悪い。身内をほめるわけではないが、実家の母は私にワをかけて負けず嫌いで意地悪い。しかしなのだ、孫相手となるとこれが同じ人間かと思うほど人格が変わる。ワカの喜ぶ顔が見たくて、わざと負ける。それだけでも十分だと思うのだが、勝たせた孫をさらに褒め称える。だから私はワカには前もって宣言しておく。私は強いわよ、それに意地悪だからね、と。 横から「ほんとに、そうだ。」といつもいじめられているオットの声。

ああ、なのにワカは私がほしいカードをどんどん7の横に並べてくれる。私は馬鹿ね~そんなカード出して、という口調で「ありがと~ね~っ」と言うと、悔しがるかと思いきや、「ママが喜ぶかと思って・・・・」。ああ、なんて心優しい、これじゃシンデレラと継母だわ、と思いながらもナサケをかけることもなく勝っちゃう私。ガンジーなワカも、負けると悔しいらしくなんとなく涙目。

一人っ子っていうのは競争なく育ってるからなぁ。いや、でも私みたくイジワルになる必要もないし、常に競争する必要もない。たとえばイソップの太陽のように、彼なりの力で世の中を歩いていけばそれはそれでよいと思う。君はそのままでいいのだ、ワカ。

2008年5月6日火曜日

なべを買う

クリステルの24cmなべを買いに代官山のチェリーテラスに行った。このクリステル、16,18,20cmを10年程使っているのだがとても重宝している。握りが取り外せるのでおなべをマトリューシュカのように重ねて収納できるし、オーブンにもそのまま使える。煮物、ご飯、蒸し物など何でもOK。冬は湯豆腐や水炊きをしてそのまま食卓に出す。

チェリーテラスさんのレシピの中で、洗物を少なく済ませたいという友人に紹介して、とても喜ばれたメニューがある。暖かくなってきたのでちょっと季節に合わないけれど、なべひとつでしかも20分以内でできてしまうグラタン。難点があるとすれば、オーブンの火加減によっては結構こびりつくこと。後片付けのなべはひとつなんだけど、ささっとはいかないわけで、そんなときはなべを傷めるのでこすらず水とベーキングソーダを入れて一晩置いておくとよい。”伊藤家の食卓”ではこげたなべを天日に当てていたけれど、まだやったことはない。

今晩は20cmなべで沢山ラタトイユを作った。残ったら明日サンドイッチにして持っていこうっと。うまみが出てもっとおいしくなっているに違いない。

2008年5月4日日曜日

紀元前一万年

人間がその昔、自然の中でどのように生きていたかということを考えると胸が弾む。リーダーになる条件というものは、本来なら今も昔も変わらないものと思う。けど、経済というものがその形を完全に変えてしまったのかもしれない。いずれにせよ、かわいい子には旅をさせよ、人間いろんなものを見るにこしたことはない。

あともう今はいなくなった動物、マンモス、サーベルタイガー、ダチョウににた肉食鳥が大暴れ。サーベルタイガーは義理人情に厚かったなぁ。それにしても猛鳥が退治されたときの、鳥嫌いオットの高らかな笑い声ときたら。それからあの時代の人間の皆様のヘアースタイル、現代でもいけます。(アメリカン・アイドルのJason君、そのまま映画に出られそう。)

ワカいわく、「昨日の映画(I'm not there')より解りやすかった、うん」。・・・私も。
’10,000BC’家族でどうぞ。

I'm not there

6人の俳優の職人芸を見るよう。ケイト・ブランシェットは相変わらずすばらしく、性を削り取り残った人間としての表情やら言葉がまっすぐ聞えてくる。ウディの映画に”ゼリグ”というのがあったけれど、彼女はまさしくそれ、カメレオンなのだ・・・。

しかし、私にとってボブ・ディランの世界は、飛行機がまだアメリカ大陸までひとっとびできなかった頃と同じような距離感がある。その世界を理解して、この映画に特別な何かを感じることができないのがちょっと寂しい。映画の中でボブが「女だから理解できない」みたいな事いって奥さんのひんしゅくを買っていたけど、そのままそっくり私に向けられた言葉のようで・・・。

2008年5月2日金曜日

TVの言葉使い

毎日の楽しいことを綴ってエネルギーにしようと始めたブログであるが、”瞳”でのバトル&はっきりしない天気で朝コケル。あのバトルに耐えられないのは、私が古いのか・・。だったら見なければ良いのだが、簡単に朝の習慣を変える気にもならず、まったりと1ヶ月が過ぎてしまった。

先日NHKで「赤毛のアン」の英語講座を見た。作家の松本さんと”幾島様”がプリンスエドワード島を訪ね原書を読み進めていく。今回は怒ったアンが石板でギルバートの頭をたたき、ギルバートの頭ではなく石板が真っ二つに割れる場面。あくまでもおしとやかに「面白い場面ですね~。」と語り合う二人、限りなくお上品で物静か、しかも口角がやんわりと上がっている。アンの通った学校を模した建物の中で、展示物の真っ二つに割れた石板を見ながら、「これで頭をたたいたんでしょうか・・・」って優しくコメント。幾島様は少々松本さんに歩み寄って会話を続けようとしているように見受けられるのだけれど、松本さんはまるで”2001年宇宙の旅”のハルのような雰囲気でズンズンズンと講座を進めていく。

そして最後まで、お二人ともそのお上品な会話のまま、アンの青春の世界をフワワ~ッと漂っていた。たとえ後ろにグリズリーが立ち上がっていても、二人の会話は淡々と進んでゆくに違いない。「あら、熊です。これは危険かもしれません。」「そうですね、逃げないとたいへんですね、先生。」 なんてね。

ここまで物腰の柔らかい日本語を求めはしないが、朝くらいは普通の言葉遣いを聞きたいのだ・・・。

2008年5月1日木曜日

American Idol 7 Top 4

昨日はJasonとBrookeがコケたけど、中でもBrookeの一曲目はかなり響いたらしく、残念ながら本日脱落。それにしても予想がまったく当たらない私。前シーズンまでも当たったためしがないので、結果予想ではなくって私の好きな順番にしてみた。

1. David C
2. David A
3. Jason
4. Syesha

David Aが優勝とは思うのだけど、David Cの方が私は好きダワ。ここまでくれば25%の確率だからねぇ、でも、この私だから、全部外れるってことも大いにありうるし、今日は私の好きな順番ってことで。それにしても後1ヶ月でAI終わっちゃうのか・・・。寂しい。

2008年4月29日火曜日

スパイダーウィックの謎

映画を見に行くとは約束していたけれど、午前中ばたばたしていたので何を見に行くかちゃんと聞いていなかった。電車の中でニコロデオンの映画と聞いたので、スポンジ・ボブみたいなアニメなのかと勝手に想像し後悔しかけてたら、"スパイダーズウィックの謎"という実写版の映画だそうで、ちょっと安心。

この映画の題名でググルと、頭から7つ目まではカツラのサイトが並ぶ・・・。ウイック(ウィッグ)がヒットするのね。それはさておき、これは妖精の秘密が書かれた本を、人間の子供と悪い妖精たちが取り合う話(以上)。映画の内容はさておき、俳優の話をしよう。
お母さん;メアリー・ルイーズ・パーカ、スパイダー・ウィック;ディビッド・ストラザーン(マイ・ブルーベリーナイツでお会いしたばかり)、悪い妖精の親分;ニック・ノルティ、ルシンダ叔母さん;ジョーン・ブローライトが、脇をこれでもかと固めまくっている。主役で一人二役のフレディ・ハイモア君。がんばってます。彼主演の”オーガスト・ラッシュ”もそろそろ公開されるし、子供から少年になって女の子のファンがどっと増えそうな予感。

ワカとワカの友達は期待していたより面白かったそうだ。特に、鼻の穴の4つある豚さんが、かわいい小鳥を捕まえて食べるところが・・・。私はというと、妖精がほんとにいたらいいなって、ね。このトシになりまだそんなことを・・・、ま、思うのは勝手だし~。

2008年4月28日月曜日

オベントバコ

ワカの遠足のお弁当を作ったついでに、自分のお昼分も。このオベントバコは40年以上前に買ったもの。もちろんずっと現役だったわけではなく、小学校の中学年以降は、胃袋にあわせてどんどんデカ弁になっていったわけで、また陽の目を見るまでざっと30年くらいは冬眠していたのである。

再登場はワカが保育園に通うようになってから。しかしヨロコビもつかの間(誰の、ベントバコの?!)ワカの胃袋は弁当箱の容積を瞬く間に追い越し、また食器棚の奥へ・・・。そして私の食欲が悲しくも衰えてしまったおかげ(?)でめでたく再々登場。ミッキーでも、バンビでも、白雪姫でもなくって、グーフィーなのがシブイ。想像するに「バンビが良いい~」、と”ミニミー”は文句を言ったに違いなく。

ずっと前に、このオベントバコを小さな手で開けている”ミニミー”がいたのだなぁ、と1人で勝手にノスタルジーのお昼休みであった。