日本男子オリンピックトラック競技に初参加から96年かかって初メダル。女子を合わせても80年ぶりというから特別な瞬間を見せてもらったと言えるだろう。昨日は有力チームがボロボロとバトンを落とした中、日本チームは淡々とリレーをつなぎ予選3位で通過。
第一走者ちょっと軽め塚原選手は素晴らしいスタートを切り、第二走者ちょっと軟らかめ末続選手はしっかり第三走者ちょっと硬め高平選手につなぐ。この高平選手、いや、速い、素晴らしかった。そしてアンカー朝原選手36歳、解説者曰く”乳酸がたまって辛いところを踏ん張った”走りでゴール。
レース前、塚原選手はカメラの前でサングラスと亀田チックなジェスチャー、それを見ていた解説者、「(会場に)入ってきたときからハイテンションです、も少し力抜いたほうがいいでしょうね。」と一言。にわか陸上観戦者の私もちょっと不安がよぎる。レース後のインタビューではその小生意気(失礼!)な態度がだんだんだんだん下り坂になり、最後は涙で声がつまり誰かに(画面には手しか移らなかったけどたぶん末続選手)「こいつ、泣くな。」みたいな調子で頭をポカンと叩かれていた。
末続選手は日本陸上が外国選手に比べて劣るといわれたときも、歯を食いしばってがんばってきた先達のおかげ、とあのちょっと軟らかそうなお顔でジーンとくるコメント。
高平選手は泣きながら誠実な口調で「朝原さんが最後かもしれないからがんばった」って、尊敬しているのだなぁ。
朝原選手はあの日本人離れした中高のお顔で「ラッキーなこともあったけど、日本の陸上が世界レベルにある」と卑下せず高ぶらず、淡々と勝利を噛み締めていた
それにしても金のジャマイカチームは4人とも9秒台、ダントツで速かった。これでボルト君カルガル金3つ。
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