2012年3月27日火曜日

一年

あっという間の一年。確実に風化を続けているあの日の記憶を留めようと、この2週間を過ごした。どんなに胸を痛めても、被災者の方々と思いを共有する事は私にできる訳がない。ただ、心から犠牲者の方々の冥福をお祈りして、自分のためでなく他の人のために働き、日々生活を続けるだけだ。

原発に関してはこれからもうやむやにならないよう、目を光らせて行かなければいけない。政治やメディアの思惑に注意しなくてはいけない。

がれきの問題も、料金値上げの問題も、真っ当な理由やデータがあれば受け入れられる。何が何でも反対なのではなく、それを要求している人たちの言う事が信用できないのだ。適当にあしらわれる事が我慢ならない。

これで、すべての原発が止まる。経済が、とかなんとか言うけれど、企業は電気料金云々の前に、遅かれ速かれグローバル化の波に飲まれて海外に出て行ってしまったであろう。

福島原発は未だに安定していない。もう一年、まだ一年。

2012年3月10日土曜日

シャーロックホームズ/シャドウゲーム  Sherlock Holmes: A Game of Shadows

シャーロック・ホームズ第2作目。全体の流れとワルモノの悪巧みは理解できたけれど、途中幾度かついていけない展開あり。ホームズのおつむの回転の速さについていけないのか、編集で端折ったのか、もともとそれほど意味がないのか。それでも、面白いのだ。

またまたものすごい爆発(砲撃)シーン。もちろんCGではあるだろうけれど、そのままの速さで見ると、ズバババ~、ドッカ~ンでアットいう間、労力の割には一瞬でシーンが終わってしまう。それを前回同様、実はこんなことが起きているのだと(思っているかどうかは解らないけれど)、スローモーションで見せてくれる。サム・ペキンパーもやっていた、と言われればそれはそうなんだけれど。違いはというと、役者の動きが、運動選手のごとく実に美しい。普通の動きというよりも、マーシャルアーツや走っているところやそんな「意識した運動」がゆっくり見られるのだ。映像技術だけでは無く、役者の日頃からの鍛錬もおおいに関係しているだろう。「マトリックス」のように洗礼された動きをポーズとして見る、というより泥臭くって汗臭い動きの流れを継続して見る面白さがある。

水を得た魚のような、ダウニー・Jrとジュード・ロウ。シャーロック・ホームズはとにかくキタナイけれど、色っぽくてかっこいいロバート・ダウニー・Jr。繊細だけれど懐の大きいワトソン君役にぴったりのジュード・ロウ。何といってもスルメのように噛めば噛むほどいい味のでそうな”色気”と、軽妙で絶妙なセリフ回しが見どころ。

シャーロックとゼンゼン似ていないお兄さん役を演じているスティーヴン・フライ。すっかりおじさんになってしまったけれど、いい味出してる。ちょっと話がずれるけれど、彼の出演作「ピーターズ・フレンズ」は大好きな作品の一つ。(冒頭、ティアーズフォーフィアーズのEverybody Wants To Rule The World が流れるとゾクゾク)。彼はエマ・トンプソンやヒュー・ローリーやケネス・ブレナーのお友達だ。

音楽のハンス・ジマー、やっぱりこの人は天才ダワ。

2012年3月5日月曜日

ヒューゴの不思議な発明    HUGO

後ろに「不思議な発明」が付いているもんだから、アカデミー作品賞に子ども向けの3D映画かぁ、大御所スコセッシ監督だからかな?位にしか思ってなかった。しか~し、完全に裏切られた、いい意味で!

終盤のジョルジュ・メリエスの映画のシーンは特に素晴らしい。メリエス以外にも映画の草創期に生まれた”マジック”を、スコセッシ監督はいくつもの仕掛けをして、この”HUGO”の中に重ね合わせて描いている。スコセッシ監督の、先達への真直ぐな敬愛の念は心が洗われるし、ただ映画が好きでひたすら撮り続けているのであろう謙虚な姿には胸が熱くなる。ああ、泣ける。スコセッシの映画は美しくてしっかり見ていたいのだけれど、何しろ名作ト言われる作品は、突然血みどろが始まる。「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「カジノ」・・・。思っても見なかった、コワイ思いをせずに、しかも涙で見ることができるとは!

老人と若者、100年前の動く絵画を見た人たちと今の3Dを見る人たち、世代を超えて、時代を超えて、それぞれの立ち位置で同じ感動を共有する、まさしく映画の醍醐味が余すところなく伝わる最高の映画。いつの時代も、見つけ出し、それを育て、送り出し、語り継いでいくのは若い世代なのだ。スコセッシ監督の子どもたちへのなんと優しいメッセージだろう。そういう意味では子ども向けの映画でもある。

私はなぜに映画館に足を運ぶのか。たかが映画、されど映画・・・。
これを見逃したら、損。

2012年3月4日日曜日

世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 Cave of Forgotten Dreams

とても長い邦題だけれど、まさしく内容はそのままのドキュメンタリー映画。
1994年に南仏で発見されたショーベ洞窟。3万2千年前に描かれた壁画をヴェルナー・ヘルツォークが研究者の話等を交えて3Dで撮影。



冒頭、畑の中を歩いているようだけれど、突然フワフワとカメラが上空に上がる。どうやってとったのだろうと不思議に思っていたら、どうやらリモコンつきの小型飛行機にカメラを乗っけていたようだ。洞窟のなかでは使っていないはずだけれど、ヘルツォーク監督は色々試しているご様子。大切な洞窟が人間の吐く二酸化炭素などで壊れないよう、1日4時間x6日しか撮影が許されていない。与えられた時間を無駄にしないようカメラを回し続け、膨大な編集作業を行なったに違いない。

ヴェンダース監督が舞台を表現するために3Dを使ったように、ヘルツォーク監督も洞窟の立体感を映し出すために3Dを使った。窓から風景を眺めるような奥行を実現した3D、そんな映画の世界が幕を開けたようだ。絵は二次元であるけれど凹凸のある洞窟を利用して描かれている。3D映画はその立体感を実に表情豊かに見せてくれた。

洞窟内の絵はまさしく芸術作品のような壁画の連続。絵画とはどの時代でも画家とそうでない人に別れるものなのだなぁ、とつくづく思う。3万年の文明が今に劣っているということはない。この映画に出てくる研究者も同じことを言っている。今の、常識で物を考えてこの洞窟を見てはいけない、と。

芸術と宗教とサイエンスの根っこは全てひとつである、ということを実感させられる。普通の人が書いた落書きではなく、このような壁画が何万年後の私たちの目の前に現れる、何か大きな意図が働いているような・・・。そして私もその僥倖に巡り合えたのである。

オリジナルのナレーションはヘルツォーク監督が自ら担当しているが、日本ではオダギリジョーの吹き替え版。これが案外いいのだ。

2012年3月2日金曜日

ブレーキング・ドーン Breaking Dawn Part 1

1作目は年甲斐もなく高校生のラブストーリーにトキメイテしまい、2作目をかなりのテンションで待ちわびたものの、鑑賞後、少々トーンダウン。3作目は「やっぱり、ヘン・・・」だったけれど、本作である4作目パート1には実は密かに期待してはおったのだ。
感想は、あ~んぐり。なんでもあり~!とはこのことか。

ベラとエドワードはついに結婚。結婚式前夜のベラが見たヘンな夢から始まる。そしてサプライズ・ハネムーンの行き先はなんと太っ腹にもリオ・デジャネイロだった。リオって、ヴァンパイアにはあんまり合わないような気がする。さすが100歳のエドワードはポルトガル語も習得済み、流暢に操っている。

ハネムーンのホテル、覗き見をしているようで居心地悪し。ロマンチックバイオレンスとでも言おうか、一夜開けると寝室はまるで竜巻にでも襲われたようにめちゃくちゃ。ここで、観客は笑うべきだったのだろうか。部屋中破壊されているのに大きな怪我もせず、ものすごーく嬉しそうに目覚めるベラ、対照的なのは異様に落ち込むエドワード。

それでも幸せいっぱいの2人の世界は一転にわかにかき曇る。これが最大の謎で、ベラがナント妊娠してしまう。なしてヴァンパイアに子どもが出来るのか?! 100才超のエドワードは「不滅の子」の存在をなぜか知らないようだ。しかし狼族は他人のことをよく知っていた。ベラの妊娠を知ったジェイコブの遠吠えを聞いただけで、総てを察知して集まる狼たち。しかし話し合いは必要だったようだ。このまま狼語でガウガウと話が進むのかとおもいきや、CG狼の姿のまま英語で話し合いが始まる。一瞬「ベイブ」を見ているのかと。

胎児にエネルギーを吸い取られ、ベラがどんどん痩せてひょろひょろになっていく様は、なかなか見ごたえがあった。こんなに衰弱しているのに、ドクターもいるのに、点滴をするわけではない。彼らのとった手段は紙コップだ。輸血用の血を紙コップに入れて、マックシェイクみたいに蓋をしてストロー差して、「このほうが飲みやすいから」って。もう何でもいいから口に入れたいベラは、「おいしい・・・」。歯には血が歯垢検査の薬剤ようにくっついて、目もランラン、なかなか真に迫ってはいた。

出産の陣痛では、ベラの背骨がボキッと折れたような音、あれはとっても痛そうだった。それから先はドクターハウスもまっさおの、許可なし医療行為オンパレード。ほとんど虫の息のベラに「可愛いでしょう」と満面の笑顔で赤ちゃんを見せるエドワード。のんびりしていたから息の根が止まってしまった。あわてて吸血鬼の蘇生(?)が始まる。全部が相当ヘンなので軽く受け流してしまったが、エドワードはたしかベラをがぶがぶと噛んでいた。で、何が根拠かわからないけれど、ひとしきり噛み付いたあと「もう大丈夫だ」とエドワードは言うと、寝たままのベラをほっといて、狼と吸血鬼の戦いを見学に言ってしまう。戦いの最中、突然ジェイコブとエネズミの話を始めるんだけど、そんな大事なことは立ち止まって落ち着いて話して欲しい。

そしてトリはマイケル・シーンのコスプレ。

・・・突っ込みはまだまだあるけれど、この程度にしておこう。ここまで来たからには、見るわよ最後まで、パート2、絶対。

2012年3月1日木曜日

Dream Snow    ゆめのゆき


エリック・カールの「ゆめのゆき」。
いつも素敵な絵本をご紹介くださるエリリンさん(紫草のくさまくら)が、図書館でこの絵本を借りられたとのこと。

サンタクロースのような農夫が、子供たちにではなく、日頃お世話している(なっている?)動物たちにプレゼントをして歩くお話。最後のページにボタンがついていて、それを押すと綺麗な音がチロリロリンとなる。

残念ながら、エリリンさんが手にした絵本は電池切れだったということなので、家にある絵本のボタンを久しぶりに押してみた。

iphoneで撮影したので、音が小さいけれど、少しでも伝わるかしら。
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絵本の裏表紙には農夫のモデルになったバリー・モーザーさん(右)がエリックカールさん(左)と一緒に載っている。
どちらもほんとにサンタさんのような風貌。優しさオーラに包まれている。