2013年2月2日土曜日

映画ひとこと 1月

週末が立て込んでいてなかなか映画が見られなかった1月。どうにか3本。


ルビー・スパークス/Ruby Sparks

若くしてデビュー作が好評を博し、その後ずーっとスランプに陥っている主人公カルビン。セラピストに誰か好きな人の物語を書くように勧められ、ルビー・スパークスという女の子の物語を書き始める。ある朝目覚めるとなんとルビーが家にいるではないか。驚きながらもルビーと楽しい毎日を送り始めるカルビン。しかもルビーは彼がタイプライターで打つそのものの理想の女性になる。が、カルビンのエゴと束縛は自分の書いた小説にもかかわらず、うまくいかなくなってくる。

脚本はルビー役のゾーイ・カザン、「エデンの東」のエリア・カザンの孫娘。コメディという光が当たる所の裏には影がある。影に追いつめられた時はちょっとコワイけど、最後は何となく予感できそうなロマンチックなエンディング。


ロンドンゾンビ紀行/Cockneys vs Zombies

祖父の老人ホームが再開発のために立ち退きを迫られていると知ったボンクラ兄弟は、銀行強盗で資金を調達しようと企む。その頃再開発地の古代遺跡の扉を開けてしまった作業員はゾンビに噛み付かれ、ロンドン中の人々が次々とゾンビに変身、街中ゾンビだらけになってしまう。老人ホームの老人は武器を持って立ち上がり、若者と一緒にあの2階建てバスでロンドン中を逃げ回る。

不況で困るのはいつの時代も高齢者と若者。自らの力でたくましく立ち上がって、見ていてスカッとする。数あるゾンビ映画の中でも高位置、かな。




ルーパー/Looper

タイムマシンで送られてくる人間を抹殺する「ルーパー」(ウーパーは付かない)ジョー(ジョセフ・ゴードン・レベット)の目の前に、未来の自分(ブルース・ウィルス)が表れる。未来の自分を消せば、後20年自分の人生が待っている。しかし未来の自分は別の未来を思い描いている。

白人にしては平ペったい顔のジョセフ・ゴードン・レベット、有名になって整形したのかと思いきや、ブルース・ウイルスになるためつけ鼻をしていたのだ。お話の内容は既視感があるけれど、勧善懲悪で終わらないところが気に入った。