2008年3月31日月曜日

マジック・キングダム その1

3日目はマジック・キングダム

すんごくひろいパーキング、係りが駐車位置まで手旗信号で誘導してくれる。ここで駐車エリアを覚えておかないとおうちまで帰れない。駐車したらカートの停車場までちょっと歩く。電車のように連なった電気カートが一台で7、80人乗っけて、モノレールの駅まで連れて行ってくれる。モノレールの駅では係員が乗車口を支持してそこにおとなしく並ぶ。ここまで大変スムーズなのだが、まるで自分が羊さん、もしくは宅急便の物流センターに到着した荷物になったような気分。モノレールはびろろ~んと広いディズニーの敷地内を走って、やっとマジック・キングダムの入り口に到着。ここは東京ディズニーランドを想像してもらえばおおよそOK。では、東京ディズニーランドに無いアトラクションからお勧めを二つほど。

Monsters, Inc. Laugh Floor
映画のエンディングのように笑いでエネルギーを集めるというコンセプトで、待ち時間から笑わせてもらえる。「お待ちのみなさ~ん、両手を挙げてください。」大人も子供も素直に手を挙げる(これも笑える)。 「隣の人のにおい(脇の下の意)がしなければ、まだ人が入れるスペースがありま~す。もっとつめてくださ~い。」 隣の人と顔を見合わせてから”ウゥ~”(英語風に発音してね)という”くさそう”な反応の後、爆笑。日本じゃウケないだろうなぁ。
劇場ではスクリーンに映ったマイク・ウォシャウスキーの案内で、モンスターたちの漫才を聞く。途中場内に仕掛けてあるカメラが、漫才のダシに観客(サクラじゃない)をスクリーンに映しだす。ということはスピーカーから流れてくる声は全部録音じゃないのか。写された観客の顔は何もしてないのに100%笑いが取れる。こうゆうワザとユーモアには感心させられるし、大好きだ。

Mickey's PhilharMagic
ミッキーとドナルドがディズニーのミュージカルをメドレーで紹介する。3Dメガネで飛び出す画面を見るだけでなく、たとえばシャンパンを開けるシーンではポンという音とともに、風が顔に当り、水しぶきがかって、シャンパンの香りがする。最後は画面から吹き飛ばされたドナルドが、劇場の後ろでお見送りしてくれる。これ、絶対お勧めだし、グローバルな内容だから東京ディズニーランドにも造ったらいいと思う。

<番外編>The Hall Of Presidents
歴代43大統領のロボットが全員壇上に集合、全大統領が紹介され、主な大統領がそれぞれのアメリカの歴史を語るまじめなアトラクション。ワシントンやリンカーンはもちろん声優さんだけど、現大統領は本人の声。博物館とかではなくって、ディズニーランドにあるのが興味ブカイ。日本では見られない(見せない)ディズニー(=USA)がある。あんまり書くとスベリそうだからこの辺で。

2008年3月30日日曜日

ケネディ宇宙センター

さて2日目はケネディ宇宙センター。数日前、親子で尊敬している土井さんが、シャトルで飛び立ったばかりである。その憧れの地にいけるとあって、ワカと私は朝からワクワク。

まず始めに”スペースシャトル発射シュミレーション”を体験。シュミレーションルームにはシートベルトつきの座席が20ほどある。シュミレーションが始まると、まず座席が後方に90度グイーンと倒れる。ベットに寝て足を上げている、と思えばいいのだが、なんだか座り心地が悪いし、後頭部に血がたまりそう。宇宙飛行士はこの体勢で、打ち上げまで何時間も待たされるという。そしてカウントダウンが始まってガガガガガガガガ~~~~と座席が激しく揺れる。視覚効果と音響と振動でほんとに上昇しているよう。結構上がっていったと思うのに、まだ上を向いたままの体勢。映画の"アポロ13"の打ち上げシーンでは、この状態からバッコーンと前に上体が倒れ、そして今度はビシーッと後ろにつんのめる。結構緊張していたら・・・、さすがそこまではしなかった。シュミレーションの最後は、この部屋が無重力になったらもっとすごいのに、なんて贅沢なことを考える。

敷地内はバスツアーしてくれる。展望台で下車、ひろ~おい敷地を眺めているとそばに建設現場のような建物、実は巨大なキャタピラーなのだった。組み立てセンターから打ち上げ基地(というのかな?)まで、シャトルを乗せて一週間かけて運ぶらしい。よく見ると、その超巨大なキャタピラーがノソ~ノソ~ノソ~と動いているではないか。打ち上げ基地から組み立てセンターに戻っていくところか。

バスで施設間を移動中、運転手が下を見ろと言う。すると道路脇の湿地帯にワニさんが・・・。ここ一帯は猛禽類だのアリゲーターだのペリカンさんだのが、のんびーり生活している自然保護区でもあるのだ。

食事と別館も含めて全見学行程5時間程。いつかまたここに来て、今度は打ち上げをこの目で見てみたいと思った。施設内で見る短編映画のナショナリズムにはちょっとひいちゃったけどね・・・・。土井さん無事任務を遂行されて、本当にお疲れ様でした(これもナショナリズムね)。

買い物

基本的に買い物があまり好きでない、ちょっとでも迷ったら絶対買わない。オットに”けち”といわれる。いいものは欲しいけど、お金は出したくないって言うんだから、やっぱり”けち”なのだろう。ここ3年ほどはお気に召す靴が、お気に召す価格で見つからない。手持ちの靴がよたよたになってきて、さすがにどうにかしなくちゃなぁと思ってはいた。日本でも探せば安く買えるのだろうけど、ものぐさだから探せない。

休暇中で時間がたっぷりあるから、アウトレットモールに行く。到着約5分後、既に見つけた、フェラガモとコールハーンのパンプスとサンダル。全部で4足買って4万円以下(!)。向こうの人たちの標準サイズでいいのは残ってないから、小さい足はこういうときお得。これで少なくとも向こう3年は新しい靴を買わないだろうなぁ・・・。

次は郊外にドドーンと建っているSEARSというデパートに行く(買い物キライなんじゃなかったっけ?)。デパートと言っても、量販店に近いかな?あった、あった、Levi'sのジーンズが21ドル(日本で見たあの値段は何だったのだ)。安いけどこの前買っちゃったし、試着がメンドウなので自分のは買わない。そこでちょっと大きメのをワカに買い、そのお古をはこうと505を購入。何しろ伸び盛りだからワンシーズンで着れなくなる。来年の春私におりてくる頃には、クテンクテンになって味のあるはき古しが出来上がっているかな~。ホクホク。

とまあ、今回のショッピングは大満足であった。チャン、チャン。

2008年3月29日土曜日

EPCOT

モーテルは192号線から少し奥まったところにある。この道路沿いはディズニーパラダイス。
まず1日目はEPCOT"Experimental Prototype Community of Tomorrow"(実験未来都市)に行く。

しかしなのだ、朝8時半から夜9時までいたのに、アトラクションの詳細が思い出せないぃ。目は開いていたけれど、脳みそは寝ていたらしい。日本とここはちょうど昼夜反対だから。

しょうがないから、思い浮かぶことを書こう。とにかく広かった、ビロロ~ンと。
フューチャー・ワールドでは、リビング・シー館。水族館とアトラクションが一緒になっている。確かニモに出てくる亀さんと一緒に乗り物が動いたようなおぼろげな記憶がある。これは気に入った。ユニバース・オブ・エナジー館。"ひぐらし亭"の客席がすっぽり入りそうな大きさの乗り物が三つあって、それが体育館みたいな部屋がいくつもつらなっている中を、一緒にガガガ~ッと移動していく。大切なエネルギーを考えようと言うテーマなのだけれど、相当エネルギーを浪費しているに違い無い。 全部アトラクションは制覇したはずなのに、思い出せない。この二つがかろうじて記憶の片隅に、何たること。

次はワールド・ショーケース。11カ国の建物やらアトラクションやらが集まっている。中国は力が入っていたなぁ。メキシコは空いていた。ドイツはビアホールが盛況。がんばったけど、ちょっとオシイ感の漂う日本の五重塔とお城。こんなのが人工湖(と思う)のまわりをドンドンドンと囲んでいる。気が付いたらフューチャー・ワールド側にあるアトラクションのファストパスの時間が迫っている。歩いていったら遅れそうなので、湖の連絡船に乗る。広いのがわかるでしょ? ファストパスのアトラクションが終わった時点で、9時からの湖上ショーを前に情けなくもわれわれ一同電池切れ・・・。ふらふらと帰路に着く。

それからもうひとつ、来場者の80%が老若男女問わずマイケル・ムーア監督もしくはコニタン体型なのには結構驚いたなァ。モーガン・スパーロク監督が体を張って撮った”スーパーサイズ・ミー”は現実なのだ。大きなお世話と思うけれど、この国の健康やら医療やらの行く末を憂いてしまうのだった。

2008年3月28日金曜日

オーランドまで

6時に目が覚めるとまだ真っ暗。7時過ぎにようやく明るくなり始め、カーテンを開けると外は一面の霧。急いで朝食を済ませ、パタパタと荷物をまとめチェックアウト。ホテルのシャトルバスに乗って空港へ戻り、近くのHertzでレンタカーを借りる。

車を借りて、いざ出発!出庫ゲートで伝票チェックのため窓を開けようとしたら、ワイパーは踊り、ドアロックはバシバシ、ウインカーはピカピカの大騒ぎ。大丈夫か・・・。しかし、車道に出てしまえばアクセルとブレーキさえ踏めれば、誰でも運転できる高速道路のような道がずっと続く。標識も見やすいしね。途中、マイアミで親戚を迷いながらもピックアップし、1回休憩をはさみ約6時間で目的地に到着。ほっ。

さて日本からネットで予約したモーテルは思ったより広くて新しくて綺麗。バスルーム2つ、システムキッチン、洗濯機、乾燥機付きの120平米、うちより広い・・・。車から荷物をおろして、早速近くのスーパーでお買い物。オーガニック食品は高めだけど安心だし、何しろサイズが大きいのでお買い得感100%である。魚500グラム(たった600円!!)、ブロッコリー、にんじん、マッシュルームが今夜のメニューだ。

オーブンもなべも大きいから料理しやすい。明日からがこの旅の本番だから、しっかり食べて栄養つけておかなくちゃ。

2008年3月27日木曜日

マイアミまで

夕方6時過ぎの飛行機でまずシカゴまで。
成田はガラガラ、チェックインもさっさと終る。機内食は好きくないので、搭乗前にお蕎麦屋さんで腹ごしらえをする。持ち込み手荷物の検査のところで、カップ酒を持ったおじさんが二人。液体が持ち込めないので、廃棄するか飲み干してくださいといわれ、「いや~、まいったな~」っと言いながらもうれしそうに飲んでいる。

飛行機は定刻どおり出発。飛行機に乗ったらまず酔い止めを飲む。乗り物酔い用というより睡眠薬代わり。そんでもってテトリスを2,3回もすると気を失ってしまう。映画もほとんど見ずに、とろとろと寝ていたらあっという間に到着。

11時間以上かかっても、シカゴ現地時間は出発した日の時間より前に時計が逆戻り。とっても得した気分。国際空港のターミナルは新しくて綺麗。まず入国審査に進む。パスポート見せたら、指紋検査。まず右手の人差し指を押し付けて、次に左手の人差し指、最後は両方の親指をギュギュッと。これで終わりかと思いきや、鬼太郎のお父さんみたいな丸いカメラで写真撮影もある。

入国審査を済ませて荷物を受け取り、国内便にチェックインするとすでに乗り継便の搭乗時間。到着が遅れていたら乗りそこなうのではないかと思うようなタイミングである。それにしても国内線のターミナルは古いなァ。シカゴ出発7時過ぎの便(B757)で3時間飛ぶと、目的地のマイアミ。

マイアミとシカゴでは時差が一時間あるので、飛行機の到着時刻は11時をまわっていた。チョびっと損した気分。空港の外では遅い時間なのに、いろいろなホテルのシャトル便を待っている外国人がウヨウヨ。普通だったら眠くてぼーっとしている時間なのだが、時差ぼけで目はパッチリ、頭も冴え渡り、元気いっぱい。

ホテルに着いたら12時をすっかりまわっていた。アメリカのホテルの部屋はほんとに広~い。ベットもデカイ。あんなに機内で寝たのにまたぐっすり寝てしまった。

2008年3月15日土曜日

HEROES 最終回

なんだかよく分からなかったけど、まずはめでたしめでたし。


サイラー君はヒロ君の日本刀で串刺しにされ、不気味な気配を残しつつ消えた。ワカはサイラーくんがゴキブリに変身したと言っているが・・・。
サイラー君の悪の力まで吸い取っちゃった爆発寸前のピーター君、ネイサンのLOVEにつつまれ兄弟水入らずでビューンと飛んでってしまった。遠い空の彼方で爆発の光、クレアを連れて行ったほうが良かったんじゃないのかなぁ、戻ってくるか?

勇敢だけどサイラー君を甘く見たマット君、あっけなく返り討ちにあうも助かった模様。
家族のために壁抜けがんばったDL、早く病院に行ったほうがいいよ。ニキはジェシカがいなくても怪力を発揮、かっこよかった!モリーちゃんは、同年齢のマイカを見てうれしそうだった。

さて、サイラー君の最後の一振りでぶっとば飛ばされちゃったヒロ君。その猛威に時空間移動をコントロール出来ず、到着した先は「大草原の小さな家」の舞台みたいな所。しかーし、現れたのは、どことはいえないがビミョーな騎馬侍の一団。こっから先はシーズン2、アンドー君も連れて行ってやってね。


HPであなたのHEROES度検定をしてみた。以下結果報告。
【モヒンダーのレベル】です。高い水準にありますが、まだわかっていないことがたくさんあるようです。HEROESの力についてもっと学ぶべきことがたくさんあるという点で、父の遺志を継いで研究を続ける遺伝子工学の教授モヒンダーのレベルです。

2008年3月14日金曜日

は~るになれば、

す~がこもとけて
どじょっこだの、ふなっこだの
よ~るが明けたと思うべなぁ~

ってな具合で近所の池に、冬眠から覚めたかえるがうじゃうじゃと大発生したそうだ。今年は、例年になくこの現象に興味を示すワカ、かえるの目の色から鳴声までこと細かく観察日記に記す。あわててあれやこれや思いつくことを書こうとするため、句読点がなく(川上未映子風?失礼・・)主語も述語もあったものではないが、「ああ、春が来たなぁ。」、というカエル的臨場感にあふれている。

ワカの観察日記:”かえるがかえるのせなかに乗ったまま水面にうかんでいっしょに息つぎをしてから、また沈んでいった。”
私:「へぇ~、おんぶがえる見たの?、かわいいねぇ。親子かな。」
ワカ:「これはコウビをしてるんだよ。」

・・・・・教えてくれてありがとうございました。順調な成長を見せるわが息子であった。

2008年3月13日木曜日

乳と卵

テレビでお話している川上さんがとてもチャーミングだったので、その日のうちに本屋で買ってきた。独特な文体については既にあちこちの書評に書かれている通り。

その終わりそうで終わらないけどすとんと終わる長い一文は、たとえば映画でのワンシーン・ワンショットのよう。つらつらと句点を読みつないで行くと、頭の中で色やら匂いやら姿かたちが思い浮かび、そんな空想の中にフラッシュバックしてくる自分の記憶。どこにしまってあったのか、というような懐かしい断片がよみがえり、一語一句が我が事のように身に沁みる。

緑子と巻子の卵まみれのクライマックスには胸が締め付けられる。私の中の緑子はいつ巻子に変わって行っちゃったのだろうと(あ、豊胸はしたくないけどね)、なんだか涙が出そうになった。極めて個人的なことのようで、実は普遍的な世界が、淡々と誇張することなく、優しく、そこはかとないユーモアで綴られている。読み終わったあと、ありがとう、と言いたくなった。

2008年3月12日水曜日

Gパンを買う

暖かくなって気分も朗らか、何かがピーンと来て「Gパンを買おう」と思い立った。前回買ったのは20万年ほど前のこと、あんまり良くわからないからとりあえずはLevi'sだろうと下見に行った。・・・・しかしながらGパンに1万円以上払う決心の着かない私。そのままGAPへ。をっ、値段が下がる、7千円~9800円。・・・・それでもまだ渋る。

そしてユニクロ。をををっ、3990円。気分が明るくなった私はBoyfriendのバギーを試着。これはいい、おしりが小さめにしっかり収まって、腿の付け根からひざまではすっきり見える。縫製も丁寧。で、ほとんど即決で買い。その後がまたまた良かった。すそ上げ終了までなんと待ち時間15分で無料。満足(満脚?)。

バギーにはパンプスサンダル系がいいのかもしれないけど、歩き回るには不便。どんな靴履こうかなぁ。そういえば、スニーカーも25万年くらい買ってない。

2008年3月11日火曜日

Heroes Season Final 前夜

今宵は最終回。
さて前回のヒーローズ、いつのまにやら影の男からど真ん中に陣取るサイラー君。指先電ノコで不気味な音を”ツュ~ン・・・・”。せっかく改心しかけておうちに帰ったのに、頼みの母上がサイラー君にワをかけてヘンな人。ますますドツボにハマって、やけのやんぱち状態。

まだまだ活躍が期待できそうな皆さんが早々と消されてしまう展開、クライマックスに近づき拍車がかかる。まずあっけなく、リンダーマン(「時計じかけのオレンジ」アレックス)と、トンプソン(ジュリア・ロバーツのお兄さん)。アイザックは哀れな姿のまま20回から床の上にほったらかし、前回は爆発寸前だった放射能男テッド君もサイラーくんを前にしては放射能漏れも起きなかったようだ。

NY爆発が刻一刻と迫る中、木刀で精神世界を追求する日本人親子。ヒロ君とお父さん。あまり時間をかけてられないから修行は超スピード。お父さん、さすがに習得が早すぎると思ったのであろうか、「長い道のりを、短い時間で歩んだな。」って。ヒロ君のお父さん、指南はするけれど一緒に戦ってはくれなさそう。一番強そうなのに。

一方、ハンサムインド人のモヒンダー(個人的にはひげをそって欲しいが)とベネットお父さんとモリーは三人で”1½騎打ち”。その横でおまわりさんのマットは殴られて失神中。ネイサンは個人的野望で頭いっぱい、アンドー君は勝算も無いまま鬼退治に出かけるし、マイカのお父さんも重体。ハイチ人と透明人間もまだ無傷だけれど行方不明、クレアはたたかれ強いけれど攻撃能力ゼロ。戦力になりそうなジェシカはニキとナイスバディの取り合い。残りはヒロ君とピーター君くらい。ああ、どうやってあのコワイサイラー君に立ち向かうのか・・。

2008年3月10日月曜日

魔法にかけられて

アンダレーシア(おとぎの国)のお姫様が、魔女に現代のNYへ飛ばされてしまう。テンネンのまま舞い踊り、True Loveを見つけるというお話。パロディーはおもしろかったけど、テーマを何もかも詰め込みすぎちゃった感あり。リアルな世界を描いていても、どこまでも続く明るいディズニーワールド。お姫様がリアル、現代女性が御伽噺、とそれぞれの”めでたしめでたし”を選ぶあたり、ミョーに納得。

王子様のジェームス・マースデンについて。彼を初めて認識したのは”X-メン”のサイクロプスなので、顔をというよりアゴだけしか見ていないのだが、かっこよかった(登場人物全員ステキだけどね)。その後”アリー”でナマ顔にご対面。アリーがよろめくほどツボにははまらずも、歌のうまさには目をみはる。その後”X-メン2、3”でアゴとドバーッ(放射能の飛び出る音)を2回見る。”スーパーマン”でナマ顔におめもじかなうも、ブランドン・ラウスの「これでもか!」のスキ無し顔面&肉体を前に、色男サイクロプス、すっかりかすむ。そして”ヘアースプレー"。濃厚なジョン・トラボルタとクリストファー・ウォーケンに対し、少ない出番ながらも さ わ や か な印象を残す。この映画で彼はTriple Threatと分かり、彼へのポイントうなぎ上り。今回の王子様役では、その顔立はまさしくディズニーアニメの世界そのもの、サイクロプスしかり、彼には人間くさくない個性があるのかな。そしてぜひミュージカルをしてもらいたいと思った次第。

2008年3月7日金曜日

中を外にあわせる

久しぶりに前髪を切ってみた。
髪を切った直後は顔が髪型にシンクロしない。たとえば観光地なんかによくある顔だけ出す記念撮影用のパネルに収まっているような。それが1日、2日と少しづつ顔が髪の毛についていき、いよいよ1週間も経つ頃にはだいぶなじんでくる。洋服だって普段の傾向と違う色やらデザインのものを着る時は、こっちのほうから洋服に歩み寄っていかなくてはいけないことがある。
”ぼろ~はぁ着ぃてても~コーコロは錦ッ”とも言うが、外側は密接に内面とつながっているのだからして、中身がしぼみつつあるいま、もう少し気をつかったのが良いかなと思い始めている。

ちょっとレベルが違うが、解説、前置きなしに賞賛の”笑い”がもれてしまうのは森村泰昌さん。この方のは魂まで外側に完全にトランスフォーム、でもどこかに森村さんの御印が残っている、ここがすごい。

2008年3月6日木曜日

女の道は一本道 

女の道は一本道に御座います。
定めに背き引き返すは恥に御座います。

すっぱーんと一本!、いいキメ台詞だったなと妙に納得、拍手しながらも、なんとなく違和感、男の道も一本道だ、とか、お断りしてわき道行く選択肢ってあったのかなぁ、とか。

日経(4日夕刊)篠塚英子さんのコラム「女の道は一本道、ではない」、現代社会は女にとって寄り道後戻り可能と心強いお話。(篤姫さまではないが、決して後戻りできない女性もいらっしゃるけれど・・・。)
”一つ曲がり角、一つ間違えて、迷い道くねくね~”というのもあったなぁ。寄り道、戻り道、曲がり間違えそれもこれも全部自分の道。自分の前に一本しか道が無い、というのもおもしろくない。(そういえば、小梅さんも正平君に言ってた、「すんなりなるよりは、ずっとええ。」って。)

さて、自分の道を振り返る、一本道である。それは当然そう、身一つのわけだから歩ける道は一本だけ。しかしなのだ、暗い五叉路のど真ん中で、電柱に付いた裸電球の光を浴びながら立ち止まる姿は目に浮かぶ。未来に向かっての一本道など見えぬ。
このセリフ、堂々と人生を振り返ることができる老女が言ってこそ。佐々木すみ江さん、キマってました。
篤姫展のポスターには「女の道は、前へ進むしかない、引返すのは恥でございます。」、意味はこちらの方が個人的にはしっくりくる。が、あのイ ッ ポ ン道という演歌的なキップのいい響きにはちょっとかなわないかな?
”今日のただいま修行中”
松坂慶子(演技指導)
宮崎あおい(生徒)
篤姫様

2008年3月5日水曜日

ルルちゃん

photo by Kyodo
今朝の朝刊の写真に目が釘付け。この毛の逆立ち具合といい、膨らみ方といい、まるでトトロにでも出てきそうな。
おたる水族館で二月に生まれた世界最小アザラシ、ワモンアザラシのルルちゃん。眉毛がお公家さんのようだけど、お口の周りが"カール”のひげおじさんのよう、コロンコロンで、たまりません、このかわいさ。
おたる水族館の正式ブログが素朴で、北の国していて、なまらしゃっこそうで、いい。(なまらしゃっこい=とても冷たい、だそう。)

2008年3月4日火曜日

潮田健次郎 -私の履歴書-

今月の”私の履歴書”はトステム創業者の潮田健次郎氏。
小学6年生に結核のためサナトリウムで療養、小学校を形だけしか卒業できなかったが、全て独学で進んでこられた方である。今日は彼の生涯の糧になった四つの教えについて。

第一: 「人と同じことをしていたら、人と同じ結果しか得られない」
第二: 「寝ていて人を起こすな」(率先垂範)
第三: 「破廉恥なことだけはするな」 (破廉恥=法に触れるようなこと、良心に反するようなこと)
第四: 「好漢、惜しむらくは兵法を知らず」(大きな器で謙虚に学ぶ)

ご本人は謙虚に「これらの教えに接したからといって、平凡な子供が急に優秀になったわけではない。」と書かれているが、家業を通じこのようなことを学ばれたということは、やはり統領たる器を持って生まれてきた方なのだろうと思う。そしてこの教え、実業家だけでなく普通の生活、育児にも大切なことばかり。

2008年3月3日月曜日

春琴

世田谷パブリックシアター、サイモン・マクバニーの”春琴”を見た。

春琴の体は小さな子供の人形から少し背の高い少女の人形へ、そしてそれを生身の人間が人形振りをし-この女優さんの動きが素晴らしかったのだけれども-、ここまでを深津絵里さんが浄瑠璃のように春琴の人形と人間を操りながらセリフを言う。そして晩年の春琴の肉体は深津さん本人に移行していく。劇中、幾度となく語られるが、春琴は医学的にも盲目であるが、佐助もある種の盲目で、目は開いているが妄想を見ている。お互い闇の中に生きていたのである。しかし佐助はバシバシぶたれ、そのこの世の痛みもしくはカイカンを通して、観賞用の人形だった春琴が、生身の人間へと移行していったのであろう。打たれてしなる。佐助のその背中の美しさ。疑いも持たず、飽きることもなく、ひたすらあがめるその盲目的な姿。OBSESSION。そんな一生もきっとどこかにあるのだ。

深津さんは肩に力の入らない自然体の女優さんととして認識していたのであるが、ところがどっこい、やはり女優の強さはかくせない。腹のそこから出るあの春琴(特に幼少時代)の声にはゾクゾクするものがあった。淡々と読み進まれる谷崎の文体、役者たちの美しい計算された動き、最小限の小道具、三味線の音、そして春琴の盲目の世界を思わせる美しい照明、それらが渾然と絶え間なく舞台の空間を動かす。2時間弱の”極彩色の闇の中”はあっという間に幕を下ろした。

2008年3月2日日曜日

JUMPER -Dokodemo Door-

時空を超え、姿を変え、果てしなく続くメイス・ウィンドゥとアナキンの戦い。サメのえさにされず、どこかの岩山に置いてけぼりにされながらも不敵な笑みを浮かべるメイス・ウィンドゥ、そしてもったいぶってあんまり出てこないダイアン・レイン、それは、続編(そのつもりよネ)でさらに激しさを増す、両者の戦いへの前兆か!!!

以上