2006年12月22日金曜日

仕事納め

今年も今日で仕事納め。
仕事は明るく、楽しく、仲良く、快調だった。年末にはお払い箱寸前だったコピー機、やっと買い替えOKももらえたし。家庭も円満、健康で言うことなし。

今年は懐かしいがキーワード。
久しぶりに昔勤めていた会社の同期と再会した。ナマビリー・ジョエルも拝めた。フランスに帰ってしまったVさんが出張で日本に。ドイツのSちゃんとも4年ぶりで再会。と、同時に懐かしい人が亡くなってしまった。M子おばちゃん、小学校の同級生のお母さんS子さん、ドイツのGおばあちゃん・・・。青島さんも岸田今日子さんももちろん知り合いではなかったけれど、私の時代の懐かしい人達。

私生活では王子が中心だったのは言うまでもない。考えてみたら学校、学童、習い事中心で毎日がまわっておった。あと3年もしたら、すがっても振り払われてしまうような関係になってしまうだろうし、今はこの翻弄される世界にどっぷりと身をゆだねることにしよう。

2006年12月14日木曜日

のだめの玉木君は・・・、

確かにかっこいい、けど、ちょっと変わった顔。
いわゆるノーブルなハンサムではなく、
味のある興味深いお顔。
(フジテレビHPより)


とてもいいです。目を開けていても、瞑っていても、白めむいても、ハンサムだ。のだめちゃんが狸寝入りの千秋にチュってした時の、なんと美しい寝顔!まさしく”眠れる森の美男”!目を瞑ってもその目が綺麗・・・。 頬からあごにかけてのシェイプが完璧。

のだめ放映前、女性出演者に混じって黒一点で出場した”ネプリーグ”を見たときは、「お顔はいいけどなんとなく・・・」って思ったのだが。しかし”功名が辻”などを見ると、やっぱり空のオツムではこの役は無理と思い直す。トム・クルーズだって字が読めないし、役者という才能があればよろしいのだ。後は努力あるのみ、がんばれ~!

プロとして当然のことではあるが、画面端っこでセリフがないときも、常に面白い”オレ様顔”を小演技してらっしゃる姿はなかなか。タイプから見るとコメディーの2枚目役がはまるかと。この先、大げさなギャグを飛ばさなくても笑いが取れる役者(ヒュー・グラント系か?)になってもらいたいな、などと勝手に夢を膨らませている。 まずは台湾、香港あたりでぜひぜひキャリアーをつんでいってもらいたい。世界はとっても広いのだ。
今日もオレ様に会えるのかと思うと、胸が高鳴る私であった・・・。

2006年11月29日水曜日

ビリー


11月28日火曜日 東京ドーム 夜7時、ビリー・ジョエルのコンサートが始まった。NY出身、NYにはまだ特別な響があった17の夏、その頃写真で見た彼のあの射るような風貌は、すっかり変わってしまったけれど、大きな瞳と鼻にちょっぴりかかった美しい声は変わっていない。

懐かしい曲が続く。”オネスティー”、”素顔のままで”はやっぱりビリー以外は歌えないし、歌ってはいけない。”イェスタディ”をポールしか歌えないように。「日本だけですよ。」のナマ”ストレンジャー”。ソニーのコマーシャルだったかな、女の人がスプリンクラーの下にいる白黒の映像だったと思う、そのバックに流れていた”ストレンジャー”。そしてまずドーナッツ盤レコードを買って、ピアノマンのアルバムを買って。

指は迷いもなく鍵盤を縦横無尽に駆け巡り、お尻までつかってピアノがメロディーを奏でる。鍵盤上の指だけでなく”ビックショット”では、持っているマイクを如意棒のようにくるくる回してステージ上を闊歩。失敗してマイクをぶつけないかと、 実はちょっと心配した。

最後の”ピアノマン”。あ・・・、みんな口ずさんでいる、静かに、でもしっかり聞こえてくる。そしてその静かなドーム観客の歌声に、ビリーが伴奏を付けてくれる。なんて、なんて、贅沢な瞬間。悪名高い東京ドームの音響もこうなったらどうでもよろしい。「このドームの音響も変わらないね~」とチクッと皮肉を言っていた彼も、これで帳消しにしてくれたらよいのだが。でももしかしてドームがちゃんとした会場であったら、きっともっと来てくれたに違いない・・・。

そして私は10代のときのように再び、彼に完全にを奪われてしまいました。ありがと。ビリー。

2006年11月28日火曜日

パンダの飼育係


2006年11月23日、四川(しせん)省臥龍(がりゅう)市のパンダ研究センターで、かわいらしい子パンダたちの日なたぼっこが見られた。(Record China)


今度は飼育係さん写ってる。ああ、それにしても”心底”かわいい。
右奥の子など、これ以上へたれないくらいへたっている。だっこされているのは、くしで毛づくろいしてもらったいるみたいだ。気持ちいいだろうな、パンダも、飼育係さんも。この後この子たちは自分で歩いて戻ることができたのかな。それとも乳母車に乗せられてからからおうちまで帰ったのかな?

2006年11月19日日曜日

レノン

当然ではありますが、私にはお構い無しにどんどん周りは変化していく。今はもうない喫茶店のお話。東横線の線路づたいに自由が丘駅から5分ほど歩いたところに”レノン”という喫茶店があった。平屋建てで道路に面したところから2,3段階段を上がると、レノンのめがね模様のついた扉があった、ように記憶している。

大人っていつからをさすのだろう。大人になったら絶対入りたいと思っていた。そこは私にとってはいつまでもおとなのバリアが張られた場所だった。はじめて入ったのは18の時、母の同僚で私より10歳程年上のお姉さまが連れて行ってくれた。彼女はスカッシュのコーチをしていて、朝が弱いのか宵っ張りなのか仕事は遅番専門。家が日暮里だったので仕事が終わってから、自由が丘あたりで飲んだ時はよくうちに泊まりに来た。のんびりとした面白い人で、ヘビースモーカーで、いつもぽわーんと11時ごろ起きてきた。

その日もうちに泊まってのんびり起きてきて、出勤前のコーヒーに私がついていったのだったと思う。いつも想像の世界だったレノンの店内は、思っていた通り大人の世界だったような気がする。タバコの煙が窓から入る陽ざしの中を白く燻っていた。なにを注文したのか覚えていない、なにを話したのかも。そこに入ることができたという、くすぐったいうれししさだけが思い出される。もちろんビートルズがかかっていたに違いない。でもそれも覚えていない。

そのお姉さまは2年前、運転中に突然脳溢血で他界してしまった。彼女のきれいな眉とあのふわっとしたユーモアが本当に懐かしく思い出される。その壊れてしまった脳の片隅に、私と一緒に座っていたレノンでの記憶は残っていたのかしら・・・。

2006年11月13日月曜日

自転車で砧公園


王子が自転車に乗れるようになったので、週末は早起きして3人でサイクリングを楽しんでいる。はじめは近くの駒沢公園でくるくるとサイクリングコースを回っていた。が、週末はウォーキングとジョギングをする人がとっても多く、おまけにお犬様までいるので、人(犬)口密度が高い。

そこで、ちょいと足(タイヤ)を伸ばして砧公園まで行ってみた。う~ん、いいのだ。ここのサイクリングコースを走っているとNYのセントラルパークにいるよう。大げさではない(ちょっとだけ、かな?)うちのこやかましい外国夫も否定しなかった。駒沢公園のサイクリングコースより多少短いが、人口密度が低く、それに公園のなかにほとんど建物は無く、外の喧騒も木々で遮断されている。だから、ただただ緑の中なのだ。

今年は暖かいので紅葉にはちと早いけれど、はっぱも木の実も11月らしくあちらこちらに舞い散っている。木の実を自転車のタイヤがぱちぱちとはじき飛ばす、そしてたまにバシッっとつぶれる(ビンゴ!)。乾いた枯葉の上ををかさかさと走り、その香りが立ち上りす~っと体に入ってくる。斜めからの長い木漏れ日がちらちらと目の前をかすめる。

東名の出口にスタバのドライブスルーができた(いい場所に出店するよね)。そこでふかふかのソファーに座り、王子はココア、私たちはコーヒーを飲む。都心のように、さあここでねばるぞ~っという雰囲気の人は見かけない。これから東名に乗るのか降りたのか、なんとなく心はその行き先に向いているような楽しそうな人たちばかり。

昨日あたりから朝晩ちょっと冷え込んできた、来週あたりは砧公園も紅葉が進んでいるかも。

2006年11月8日水曜日

ああ、しあわせ・・・


記念撮影をするために起こされた、今年生まれのパンダたち。眠くてまだ動けないようで、
地面にへばってしまった。(Record China)
四川(しせん)省の臥龍(がりゅう)パンダ研究センター
本日、いや今年、イチオシの写真。この輪の中に混ぜてもらいたい。なんてったって中国のこういうところがとても素敵。飼育係の方のお顔が見たかった。
記念撮影するために今年生まれた17匹の子パンダを起こしたらしいが、う~ん、よくわからない。この子たちが起きている時間に写真取ればいいのに、と思うのは素人の考えか?いずれにしろ赤ちゃんというものはいつまでも寝てるし、おきてもすぐまた寝るし、やっぱり無理にでも起こさないと、いつまでたっても写真なんて取れないのだろう。そういえばうちの王子も、生まれたころの写真で目が開いているものはほとんどなかったな・・・。
いや~それにしても、何度見ても目じりが下がってしまう・・・。

2006年11月3日金曜日

フィンランドカフェ


フィンランド観光局が毎年秋に開催しているフィンランドカフェ、今年は場所を中目黒から赤坂アークヒルズに移して11月1日から始まった。暑いのが苦手なオットが、秋の訪れとともに楽しみにしているイベントなのだ。

カフェで順番待ちの間、併設のショップを見る。ムーミングッズ、家庭雑貨、アクセサリー、洋服、クリスマス用品などが売られている。壁には”レニングラッド・カーボーイ”のポスター、懐かしいの。10年ほど前、新宿歌舞伎町でのライブに行った。エレベーターが壊れていたか小さすぎたかで、ビルの外階段を昇らされたっけ。ロシア民謡でコーフンしたお客さんがジャンプしながら踊って、ライブハウスがグラグラ、結構コワカった。

さて、ランチは1,500円で2種類、今週のメニューは”きのこソースのミートローフ+サケのスープ”、”サンドイッチ(卵とサケ)+グリーンピースのスープ”、それにそれぞれ飲み物がつく。うちのオットは肉と卵がキライ。健康上でも宗教上の理由からでもなく、ただ味がキライ。で、キライなものを申告したら、”ニシンとサケのマリネ・オープンサンド”を用意してくれた。ありがとうございます、ほんとに・・・。で、ついでにダシが動物性を使うからってスープもキライなのだが、それ以上の要求はさすがはばかられたらしい。私とワカはミートローフを注文。

お味のほうは・・・。まずパンが美味。黒パンとカラントの入った白いパン。普段は”白いふわふわ”のパンがお好みのワカも、「おいしい!」と残さずお食べになった。スープは嫌いなはずのオットも「おいしい!」と飲み干している。サーモンスープはたまねぎ、セロリ、ジャガイモ、スモークサーモンに香り付けにディルが入ったコンソメ味。家で作れるかとリクエストされた。できますよ~、きっと!楽しみにしていてね。ランチタイムにデザートがオーダーできないのでオットとワカは残念がっていた。

そのあと、アークヒルズの近所にあるスェーデン大使館の「壁の花展」を覗きに行った。そこでワカ様たち、先ほどフィンランドカフェで食べ損なった北欧デザートを発見!ちいさなアップルタルトとマジパンでできた”掃除機”という名前のお菓子。大使館のテラスに座って中庭のグリーンと城山ヒルズを眺めながらいっぷく。ほんとに気持ちのいい日。 北欧・・・、行って見たいな。

2006年11月1日水曜日

KONYAKU

またまた・・・、外国夫、おとといの”談合”に続いて今日は・・・。

外: KONYAKUってなんだか知ってる?
王子: おでんに入ってるやつでしょ?
外: 結婚の約束をすること。”こにゃく”、Hahaha、へんだよねぇ~(馬鹿にした笑い)
私: それは ”こ ん や く” 食べるほうは ”こ ん に ゃ く”
外: どっちらでも、僕には関係ない

確かに・・、ローマ字で書くと紛らわしい、読み方が。
そして、こんにゃくついでにちょっと。日本こんにゃく協会というHPを見つけた。すごい、「こんにゃくリンク」もある。大変キメの細かい統計も掲載されていて、かなりしっかりした協会とお見受けした。このまじめなHPから、協会のそして生産者のこんにゃくに対する情熱をひしひしとかんじる。(婚約より面白そう。)

そういえば今週のNikkei Weeklyのヘッドラインに”DANGO”ってあった。日本人特有の商売体質を、翻訳しないでそのまま使ってインパクトを与えようと思ったのだろうけど、あれじゃ”だ ん ご”が頭に浮かぶ~。一瞬、”楽しそうな記事か?”な~なんて思われそう(な、わけない、か)。せめて”DANGOU”とかにしたほうが良いと思うのだが。

2006年10月31日火曜日

ナマホウソウ

外国夫のハイパーな朝。
いつものようにNHKのニュースを見ていたら「ナマホウソウ(生放送)」という言葉が突然ツボにはまったらしい。響がヘンなんだそうだ。「”ナマホウソウ”ミマスカ~、”ナマホウソウ”シマスヨ~」次第にそれは「アナタノ”ナマホウソウ”ミセテクダサイ~、ワタシノ”ナマホウソウ”ハココデス~」。
・・・ほんとにヘン。放送コードに触れそうなのだ。

2006年10月27日金曜日

待ち遠しいクリスマス


アラブ人もインド人も日本人もクリスマスが好き。イエスさまの誕生日というよりも、世界共通の冬祭り。最近ハーロウィンがにじりこんできたので、ウィンドウディスプレイは今は黄色。これが終わると感謝祭もないことだし、おそらく一斉に赤と緑に街中が変わっていくことと思う。

教会では第一待降節からクリスマスの準備が始まる。クリスマスツリーは門松と同じようなもので、前もって飾っておかない。本来ならイブ、早くとも23日あたりにもみの木を手に入れる。飾りつけはイブから、3人の賢者の日(1月6日)まで残る。日本の場合、その間にもっと大事なイベント、お正月が入るので、25日が終わったと同時に(気の早いところは24日)ぜ~んぶクリスマスのデコレーションが取っ払われてしまう。26日も第二クリスマスとしてお祝いするヨーロッパに比べると、なんとも味気なく終わりがあっけない。かとおもったらヨーロッパのお正月はあっさりしたもの、1月1日だけ祝日で2日からはもう普段と一緒。ということで、そう!日本人のお正月=西洋のクリスマス。クリスマスツリー=門松、シュトーレンとかクリスマスプディング=お餅、プレゼント=お年玉、etc... 形こそ違え洋の東西を問わず、この時期に家族で集まって楽しくお祝いしているのだ。

それはそうと我が家の外国夫はクリスマスに異常なまでの情熱を注ぐ。そして王子がおそらく今年もサンタクロースを信じているので(今年あたりが最後か・・)、ますますがんばりがいがあるようだ。又その季節が近づいてきた。

2006年10月24日火曜日

談合

今朝前福島知事の逮捕のニュースがテレビで流れたとき。わが外国夫は突然うれしそうに言った。「これはridding bidの話でしょ?」そして王子に「日本語でおかしいんだよ、ridding bidってね、なんていったっけ、だん、だん・・・」「だ・ん・ご・う」「そうそうDANGO!」 「”だんご”じゃなくて”だんご”」「どっちでもよろしい、だんご~、だんご~(トトロの歩こ~歩こ~で歌う)」。「・・・・。」

どうも日本人の長母音は外人には軽視されがちです。英語の場合は日本人が伸ばして聞こえる母音はたいてい「R」。DANGORにすればよいのか・・。ま、朝早くから楽しんでくれたので、これはこれで良しとしよう。
 

2006年10月20日金曜日

鼻声

王子と他愛ない話をしながら、夜道をのんびり歩いていた。王子の声がなんとなく鼻声に聞こえる。
ここのところ会社でも風邪の人がいるし、学校でもお熱を出した人がいると聞いているから「風邪ひいちゃったかな?」と聞くと、そんなことはないと言う。

「ちょっとまって。」といって王子は静かになった。車が通る狭い道なので、前と後ろで一列になって歩いているから、後ろの王子は見えない。で、まもなく「これでどう?」という声。
あれあれ、鼻声ではなくなってる。「鼻声じゃないね~、良かった。」と私。そして王子「やっぱりはな○そだったのか・・・」。やだ~~~~~!

2006年10月18日水曜日

ハウス

秋の夜長、FOXチャンネルの”ハウス”が楽しみ。

ハウスの仕事に(超)真摯なところ、そこはかとなくやさしいところが好きだ。このヒュー・ローリーは”ピーターズ・フレンズ”という映画で見たことがあった。うらぶれているのに、知性が感じられてすてき。リサ・エデルシュタインは、女性の役なのになんとなく男に見えてしまう。”アリー”でのオカマ役があまりにもはまっていたからか。ロバート・ショーン・レナードは大人になりました。うん、うん、いい風に年取ったですね。

”ブラックジャック”の”神技”も気持ちが良いけれど、ハウスは”神の手”を持たないところが面白い。ただカンは大変鋭い。何か違う、なぜかは分からないけれど、違う、ということが、ピーンとくる。そしていろいろ調べる、これもエライ。とはいっても、たいていは彼の部下がハシリ(主に患者の家宅捜索)をするのであるが。そして、やってみよ~!といろいろと薬を試す。これはちょっとコワイ。まさに人体実験。激しい薬の量に見ているだけでオーバードーズ状態。素人ながらに心配になってしまうのだが、大丈夫なのだろう。原因不明の症状に毎週少なくとも3回くらいは間違った治療を施し、そのたびに患者はシミそうになるのだ。結果的には患者は直るのに、毎回行われるこの3回の人体実験のためであろう、毎週部下と患者の家族は彼の診断に疑いの目を向ける。一見さんの患者の家族は分かるが、職場のみなさ~ん!これだけ一緒に働いて、そして、毎週結果を出しているのだから、もうちっと信用してあげて~。アメリカ人の皆様、個人主義なのだ。いや、医療現場に馴れ合いはないのだ。

ところで、カンの話。人生ではこの手のカンがとても大切なのではないかと思うのだ。人間関係、仕事の方向、子供の教育などなど、何か違う、しっくり来ない、というときはきっと違っているのだ。そうしたら一生懸命自分の気持ちが落ち着く方向へ、進む努力をしなくてはいけない。あきらめたり、一つの考えにこだわっては得なことはない。
・・・とはいいつつ、今まで私はその”カン”だけで人生を歩んできたような気がしないでもない。就職、結婚、出産、家の購入。でもどうにか回っているんだから、最良の選択をしてきたのかも、ね。

2006年10月17日火曜日

低血圧

健康診断で「血圧が低いですね、フラフラしたりだるくないですか?」と聞かれた。最近ちょっと疲れ気味だったので、低血圧の症状を調べてみたらすべて当てはまる。今までもずっと低かったのに今回初めて指摘されてしまったので、周りの人にいろいろ聞いてみた。

ある人は、「もともと低血圧の人はその状態しか知らないので正常なときと比べようがなく、治療後自分がつらかったんだということが始めて分かるのよ、だからすぐ病院へ行きなさい」、と言う。
又ある人は、「私もそうよ~、高血圧よりいいじゃない」と自慢げに言う。
母は、「我が家の家系なのよ、病院に行ったらとんでもない薬がたくさん出るから行かなくてもよろしい、だから私運動してるのよ」と自信たっぷりに言う。
夫は、「ぜんぜんその手の話は分からない」と、めんどくさそうに言う。ちなみに夫の母は高コレステロール、高血圧で激しい食事制限をしているので、私と対極に位置している。
バレエの先生は「私も低血圧です。自律神経がよく働くように、運動がとてもよいのですよ、バレエとか、ヨガとか」とこともなげに言う。

それにしても、この手の話にいつも影響されてしまう。たとえばアスベスト肺の話を読んだだけで、今まで自分の通った解体現場が目の前をよぎり呼吸困難に、インフルエンザの時期になると周りをウイルスが飛んでいる姿が見えるような気がしたり。
ウディ・アレンが「ハンナとその姉妹」でなにが何でも自分が重病だと信じていたけど、あれが他人事に思えないのが、なんとも・・。

2006年10月13日金曜日

かぼちゃ

ここ数年日本でもハ-ロウィンが盛り上がりを見せている。
王子が生まれてから毎年ジャック・オ・ランタンを作っているのだが、数年前までは大きなかぼちゃは、麻布のナショナルスーパーくらいしか手に入らなかった。ところが昨年あたりから、近所の花屋さんでもちらほら見かけるようになる。

とはいっても、表通りは高い。平均5千円くらい。裏通りといったらその花屋さんに失礼かもしれないが、とても形のいいものを2千円未満で見つける。その日は大雨、本当の大雨。でもこれを逃すといつまたいいかぼちゃに出会えるかわからない。で、大雨の中5キロはするであろう大かぼちゃをつれて帰った。翌日首が動かなくなった。

いくら10月とはいえ、くりぬいてしまうと足が速いので、最後の一週間くらいまではそのままでドカーンと置いておく。マジックでくりぬく場所を描いて飾っておいても楽しい。でも顔を描いてしまうと、頭を切って、中身を出すときになんだかいたそうなのだ。ライナスがルーシーに「かぼちゃを殺した!」と叫ぶ気持ちもわかる。

あと2週間、週末は窓を飾ろう。

食べ物につられて、人間ドック

年に1度の勤め人のイベント、人間ドック。毎年どこで受けようかと診療所選びに余念がない。私の診察場所選びの基準はというと、A.家から近い、B.新しい、C.食事券が出る。(検査の中身がどうかなんて素人ではわからないし。)Cについては予約のとき食事券は出ますか?とは聞きにくいので、とりあえずA.B.で選ぶ。そして今年は六本木ヒルズクリニックで健康診断に予約。もちろん六本木ヒルズにある。

受付の方、電話の対応を含めてとても感じがよろしい。 当日、まず気がついたのが男性客(?)がいない。男女の日程を分けているのか、別スペースになっているのか、男は受け付けないのか。全体の印象は、まず待ち時間が短くてよろしい。そして機材が新しい。全部IT化されているので、記入用紙を持って歩く必要がなく、IDカード(これ、失くすと525円払うそうです)のバーコードを読み取っておしまい。採血は若い人だったが上手だった。針を2度刺されたり、痛かったりすると、それだけでそこの診療すべてに対しての疑いの芽がにょきにょきと出てくる。その血液検査は即日結果が出て、午後口頭で説明も受けられるそう。今回は時間がないので紙レポートで済ませた。 肺活量ではお兄さんが、「吸って、吸って、吸って、吸って~、はいて、はいて、はいて、はいて、~」と一緒になって苦しがってくれるので、一生懸命できた。診療所内にはいつまでのその人の声がこだましていた。

そして、出ました、昼食券。なんとグランドハイアットの「チャイナルーム」(中華)、「旬房」(日本)、「六緑」(寿司)、「ジュニパー・カフェ・アンド・バー」から選べる。朝ごはん抜きなので、うれしさ倍増。今日はよい日だ。あまり迷わず「旬房」に行った。従業員の接待がタイヘンよろしい、さすがホテル。厨房が覗けるカウンターに座る。目の前では珍しく女の板さんが、秋刀魚と小魚の串焼きをしていた。奥ではこざっぱりした板さんたちが、きびきびと料理している。見ているだけで飽きない。カウンターには趣味のいい焼き物が並べられ、出てくる器は素朴なものが多い。お通しに山芋ときのこを寄せたもの、お味噌汁は八丁赤味噌、てんぷらはえびと野菜と白身魚、ご飯は私の好きなやわらかめ。食事中の茶を切らさず、最後に大変おいしい緑茶と、今年初めての柿が出た。

・・と、完全にお食事につられてしまい、来年もここでしようと心に決めたのだった。

純情から芋

”純情きらり”が終わって早2週間。最終回のあの日、「桜子は死んだのか?」「明日から達彦さんを毎日オガめなくなるのか・・」と、それぞれの思いで涙腺をうるませていた視聴者の前に、どかっと現れた予告編。「次は私です~!」私で悪かったわね~、ちょっと違うで~、と画面いっぱい出てきたあの姿。

う~ん、さすが、藤山さんは、すばらしいの一言。芸達者。それに周りの方々も素敵。香川京子さん、庶民の役をなさっても優雅、イーデス・ハンソンさん、懐かしいわ~。映画では強面の国村さんや小島さんがほのぼのと芯からあたたかい。筒井康隆先生、お芝居もなさるのだ!大阪にはひとつ筋の通った”芸”の世界がある、といまさらながらに感心。

昨日のプロポーズのダメオシ場面、あの中年の二人が妙にかわいらしい。ああいう”高次元”の恋愛結婚っていいわ~。あきらめも、妥協も、あせりも、打算もなくってね。だけど笑っちゃったのが、先生の子供たちへの説明。いいたいこと言って最後は「よかったな~!」って、あれじゃ半ば催眠術。子供たちぱちぱちぱち~って拍手してるし。チッチャイ子の扱い方心得てる。そして、長女への「おかあちゃん」説明もヨカッタ、さすが自然体のお医者さん。心も体も一体で人間を診る事ができる、こんなお医者さん、良いわ。

達彦@福士くんがマロニエ荘の廊下にもたれる姿に腰砕け状態だった私が、あっけなく”芋たこなんきん”を楽しく見る毎日。それにしてもNHKさん、朝の連ドラがんばってるね!

後ろの人

友人が行っているカイロの先生、後ろに憑いているものが見えるらしい。その治療室にはヘンなものが侵入してこないように水晶でバリアを張り巡らし、良い”気”を持った人しか入れないようになっているそうだ・・・。母にその話をしたら、整体やら指圧やらする人には珍しくないそうだ。へぇ~、そうなんだ・・。母は、密かにその手の話と占いが大好きだからなぁ。

そういわれてみれば子供のころにアレルギー体質だった私。近所のお好み焼きやさんのおばあさん(おばさんだったかも・・・)が、悪いものをお祓いしてくれるからと、何度か行かされたことを思い出した。お店では見せない厳しい顔したおばあさんが、仏壇の前に座り「ん~、ん~」とうなりながら私に手かざしをする。何か説明を聞いたような気もするが、思い出せない。ただ、ただ、30分はじっと正座させられていたような気がする。効果が出たのか出ないのか、お布施をしたのかしないのか、子供だった私にはよく分からないが、いつの間にかその治療も終わってしまっていたなぁ。

こういう話は積極的に信じようとも思わない、が、否定はしない。道を歩いていて、ヘンな人のビーム感じて避けて通ること、なんとなく行きたくない方向があったりすること、などなど何かしらのお助けがあるからか・・。こうやって特に苦労もせず、大病もせず、のほほんと毎日を送っていられるのは、後ろにいる(ところでなぜ前じゃないのか?)皆様のおかげなのかと、ふと、思う。できれば、お会いしたいものなのだ。