2011年7月27日水曜日

夏休み

去年の夏はオットとワカが2人で里帰り、結局私は夏休みも冬休みも春休みも取らず。そして、今年は家族で遊びに行こう!とお正月に1人で誓った。海外旅行は運賃の安い春休みにしていたが、いろいろと予定が合わず夏休みを検討することに。しかし格安航空券は大抵3か月ほど前にならないと料金が決定しない。しかも学校の夏休みが始まるころから、航空運賃はガガガっと上がる。あんまり高かったら、あきらめるしかない。

そんな中、ブリティッシュエア、いいシステムありがとう。どのくらい前から予約が入れられるのかは分からないけれど、1月ですでに7月分の購入可能。最低料金は設定されているものの、相場制になっていて予約の多い便は運賃が高く、少ない便は安く設定されている。通常の夏休みでは考えられないお得な運賃を見つけることが出来た。しかも羽田発。自宅から自転車で行けば、空港までタダだ!と喜ぶワカ。ちょ、ちょっとそれは・・。

そんなわけで、ちょいとブログをお休み。もしかしたら向こうで更新できるかもしれないけれど。
ではみなさんも良い夏休みを!

未確認生命体

実家に行くと、部屋の片隅に未確認生命体が・・。
毛の生えたアルマジロか
ツチノコだった

どうせメタボよっ!!
と睨まれる。


2011年7月24日日曜日

モンスターズ Monsters

ギャレス・エドワーズ監督(英国映画)。彼はきっと「スーパー8」の子供たちのように育ったのだろう。この映画、制作費130万円というから、驚き。


今から6年前の7月13日、NASAの宇宙探査機が地球外生命体のサンプルを搭載したままメキシコに墜落し、拡散した未知の生物は繁殖を始める。人類は立ち入り禁止エリアを作り、巨大タコのようなエイリアンに攻撃を仕掛ける。アメリカ人カメラマンのコールダー(スコット・マクナリー)は会社の社長令嬢サム(ホイットニー・エイブル)をアメリカまで連れ帰るよう社長に頼まれる。数日で危険地帯は完全に閉鎖、時間はあまりない。しかしコールダーのちょんぼで安全な海路での帰路を経たれてしまい、一番危険な陸路を通り抜けてアメリカに向かうことになる。


いや〜、こうきたか!おすすめです。
アメリカは中米との間に高い壁を作り、エイリアンの侵入を防ぐ。それだけでなく、中米まで出向きエイリアンを倒すために毒ガスまで散布する。エイリアン観光に出かけたサム、エイリアンの写真で一儲けしたいコールダー。どこにも逃げることのできない貧しい人たち。国境でアメリカの作った高い壁を見ながら、コールダーが言う、「あの壁の向こうにはこちら側であったことなど何もなかったかのように、普通の生活が営まれている。」サムは言う、「壁を作ったら安全なのか?」


エイリアンを別の単語に置き換えれば、アメリカと中米との複雑な問題が見えてくる。「第9地区」といい、この「モンスターズ」といい、本当のエイリアンはどこにいるのだろうか?知らないもの、異質なものに対しての恐怖を克服するには、それをしっかり見つめ、理解するしかない。

2011年7月21日木曜日

みんなのエネルギー・環境会議

本日、7月31日に長野で開催される会議の記者会見が開かれた。
「日本では対話の仕方、議論の仕方(民主主義の基本)が育っていないのではないか」
「誰かに決めてもらって後で文句を言う」
あ〜、耳が痛い。


エネルギー民主主義ではなく、エネルギーで民主主義を考えようと提案をしている。
「こうあるべき」という特定のスタンスを打ち出すのではなく、再生エネルギー、原発についての賛成/反対を含め、様々な立場や考え方をオープンに論議、対話する場を作ることを目的にしている。


とにかく対話、メディアからのまた聞きで判断せず、いろいろなところに足を運ぼう。直に話を聞くと、その場の空気の明るいこと!
菅さんがどんな人かはもちろん分からない。でも、がんがん引っ張っていくリーダーシップよりも、ボトムアップで理性的に政治を動かすことができる国の方がいい。軍事クーデターも暗殺もなく、ソーシャルメディアも自由に使える成熟した国に住んでいるのだから。

 

 

 

 

 



Streaming by Ustream

2011年7月20日水曜日

Dr. House Season 6

楽しそうな医師たち
シーズン5では、鎮痛剤の過剰摂取による幻覚に悩まされるハウス。後ろめたさと後悔も極限だったのだろう、アンバーが「Can you see me
?」とばかりにあらわれ、消えてくれない。メリンダを呼んだ方が良かったか。しかもカディに思いが通じてあんなに喜んでいたのに、全部妄想・・・。ようやく観念して自ら精神病院に向かったハウス。

幻覚は見なくなったものの、いたずらするやら、薬は飲まないやら、精神科の先生をバカにするやらで、反抗ばかりして退院させてもらえない。肉体的な疾患はお手の物だけど、精神的な疾患に関しては思うようにいかない。ついに同じ病棟の患者を自分なりに診断(?)し、大けがを負わせてしまったおりには、もはやハウスの神通力もここまでか、と思った。そんな中、入院患者である義理の姉の見舞いに訪れる知的な人妻リディアが気になるハウス。存在感ばっちりで何かあるかも・・、で、リディアが病気で倒れ、それをハウスが救うのだ、と想像してみた。しか~し、まさかハウスが彼女に会うため、外出許可を懇願するほどのロマンスが生まれるとは。リディアを演じるのはフランカ・ポテンテ(ラン・ローラ・ラン、ボーンシリーズ)。

フランカ・ポテンテ@リディア
ハウスの回復と言うのは、はたしてどういう状態を指すのか。どこからどこまでが性格なのか、病気からなのかよくわからないし。まず、薬を飲む行為ではなく、治すために薬を飲むという意思、これは彼を変えただろう。天邪鬼ハウスにはバイコディン以外は受け入れがたく、そのあたりの葛藤がよく伝わってきた。そして恋愛や音楽。これはもろ刃の剣、でも、ハウスには何よりもの良薬だったみたい。

シーズン5では悪化の一途をたどるハウスの薬物依存。どうなっちゃうのだろうと心配していたけど、こんな形でトンネルを抜けるとは。いつものようにハウスマジックが飛び出さずとも、しっとりと見ごたえのある2話だった。そして来週からまた病院のクルーにあえる、楽しみ。

2011年7月19日火曜日

トラウマ

オットが”Trauma”と言うのを聞いたワカさま。


ワカ 「トラウマって外国語だったんだ~!」
私  「日本語だとおもってたの?」
ワカ 「そう。馬がトラを見てすごく怖かったことが忘れられないのかと思ってた。」


因みにギリシャ語。
かってに思い込み、本当の意味を知り驚く少年。他にもザクザク出てきそうだなぁ。

2011年7月18日月曜日

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2 Harry Potter and the Deathly Hallows Part 2

2001年から始まったハリー・ポッター・シリーズが遂に完結。

IMAX3Dで堪能してきた。まさにCGのオンパレードであるけれど、並外れたファンタジーが他の映画のCGと一線を画している。まず舞台、古いノスタルジーあふれるどこかに魔法使いが潜んでいそうなイギリスの風景。そして小物、全く架空の”もの”ではなく、そこにある普通の”もの”が驚くべき力を持っている。存在理由や用途に無理矛盾が無く、ストーリーの骨組みが頑丈だ。CGの効果が思う存分発揮されている。が、今回のCGでイチオシは魔法の世界ではない。ハリーや友達の19年後。今まで出てきたどの魔法よりも驚いた。

ボルデモードの魂を保管した残りの”分霊箱”を見つけ、ハリーだけでなく、友人がわが身を捨てて大奮闘。かなり激しい戦いになる。魔界の王者が学校の生徒相手にここまでするか?と思ってしまう。
ロンとハーマイオニーのロマンスもほほえましいけれど、スネイプ(アラン・リックマン)の初恋には思わずウルウル。志を貫くためにわが身を捨ててワルモノになりきる、これもひとえに大義、いや、純愛のため。もちろんハリーが中心ではあるけれど、それぞれのキャラクターが独自の役割をしっかりもち、かなり見ごたえがある。こどもたち、大きくなったわ・・・、シンミリ。

第4作目辺りからあんまり細かなところについていけず、今回も「だから、”杖”が誰のものでそれがどうしてどうなったわけ?」てな具合。いつかあのなが~い本を読んでみよっと、と、去年も言っていたような。

あ~あ、本当に終わっちゃったんだな。サミシイ。

2011年7月16日土曜日

ニール・ダイアモンド Neil Diamond

スイート・キャロラインやソング・ソング・ブルーなどは誰もが思わず口ずさむ。
私がと~っても好きなのは『Crunch Granola Suite』(1972)。ボブ・フォシーは『Dancin'』(1978)という題名でこの曲に振り付けをしている。オリジナルは静かな夜明けを思わせる前半、ドラムとギターがニール・ダイアモンドのボーカルをぐんぐん盛り上げる後半、あわせると約8分。骨の髄からカッコイイ!アップしてくださった方、Thank you very much! 
全曲バージョンもあるけれど、ここでは後半の約四分半。

2011年7月15日金曜日

こんなブログ

「脱原発」を掲げて3度の福井県知事戦を戦った高木文堂さんのブログ
7月12日の記事。スッキリとか書かれていて分かりやすい


首相の苦し紛れの延命策と言われながらも、原発の再稼働をめ​ぐるストレステストの導入で、「脱原発」 vs.「原発維持」という対立軸ができつつある。再稼働をめぐり、あえて海江田経産相と対立してみせたことで、敵は産官複合体の中にある「原子力ムラ」であることを示すことができた。しかも、九州電​力のやらせメール事件のせいで、原子力ムラの住人が姑息で卑怯であるというイメージが次第に浸透している。また、経団連の米倉会​長が管首相の術中にはまって守旧派丸出しの対応をするので、経済​界の中でもソフトバンク孫社長楽天三木谷社長など脱原発派​との対立の構図が鮮明になってきた。管首相は「郵政」を上回る政治鉱脈を掘​り当てたといえよう。「脱原発」解散の可能性は急速に現実味を増​している。


解散に関してのみ、今はどうかなぁと思う。それにしても「原子力・ムラ」じゃなくて「原子・カムラ」に読めてしまう私。「カムラ」なんて言葉は無いけれど、なんとなく「闇の世界で強そう」な響きが・・・。

2011年7月13日水曜日

今月のパン教室

手前が外がパリッ中がフワッのキャロットパン、奥がパン生地の上にホワイトソースをのせたグラタン。ホントに焼き立てのパンは、何も付けなくても美味しい。おまけに無添加。

一カ月に一回のペースで習い始めて早一年。全くの初心者、最初の何カ月かはパンの味以外何も頭に残らず、行くたびに一から出直し。トホホの生徒を相手に、Y先生、忍耐強い。他の生徒さんが優秀だから、ま、いっか。

せっかくだから家でも焼けば覚えも良くなるだろうけど、最低限必要な用具さえ無い我が台所(言い訳)。そして、最難関は温度管理。パンの世界では常識でも、何せ私の料理といったら「目分量」と「勘」。ハードル高し。

そんなスタートではあったけど、少しずつパン作りの常識にも慣れて来た。桃栗三年柿八年、継続は力なり。

2011年7月12日火曜日

珍しく空が青い

六本木ヒルズ52階の森美術館で”French Window”を観賞した後で、同じフロアーにあるシティビューに足を運んだ。

節電はしているというものの、六本木ヒルズは自家発電施設を完備しているから、なんとなくヨユーを感じる。春から夏にかけて空はかすむのだけれど、この日はきれいに澄み渡っている。涼しい展望台から見ると、ギンギンに暑いはずの東京の街も、海や空の青さで涼しげに見えるから不思議。こんなことならカメラを持ってくればよかった、と思いながらiphoneで撮影。
上の方に真昼のお月さま

東京タワーと東京湾

東京スカイツリー

積み木のようにビッチリと建物が
全部に水も電気もガスもいきわたっているのって
いまさらながらに驚いてしまう

2011年7月11日月曜日

アイ・アム・ナンバー4  I Am Number Four

見るからにワルモノのモガドリアン星人に侵略され、生き残った9人のロリアン星人は地球に逃れ守護者と一緒に身を隠していた。モガドリアン星人はその9人を番号順に殺し、ナンバー3が敢え無く餌食になってしまった。(英語をすっかりマスターした)主人公の高校生ジョン(アレックス・ぺティファー)はナンバー4、「次は自分だ」と聞かされ守護者とアメリカ(国内だけ)を転々と逃げ回る。
この9人は大人になると超能力が覚醒し、ガゼン強くなる。ジョンにエネルギーのようなものが手から放射される超能力の兆候が現れ始める。守護者はオビワンのようにその能力をコントロールするように言う。そしてスパイダーマンのようにあれこれ試し、自分の能力に驚くやら嬉しいやらのジョン。高校ではフィルム写真(サイトを持っているのでデジタルもこなすと思うけど)が趣味のサラ(ダイアナ・アグロン)と知りあい、両想いに。追手の気配を感じ、守護者が逃亡をせっつくも、そんなこんなでもたもたしているうちにモガドリアンに見つかってしまう。


ティーン向けのSF小説の映画化。SFというよりもどちらかと言うと学園ドラマ。高校生の学園モノが大好きな私とオットは、学校の廊下や、ロッカー、校庭はもちろんのこと、高校生がワイワイ学校で群れいているのを見るだけでも結構楽しい。最後のバトルは学校が舞台になるのだけれど、作者は学校に恨みでもあるのか・・。校舎も校庭もボロンボロンにされてしまう。


サラちゃん
ニコンのほかにキャノンも持っている
一作目の興行成績でシリーズ化が決定される予定で、この調子でいくとちょっと難しいらしい。TVでもロズウェル(ちょっと古いけど)やヒーローズなどで見たような、設定自体に目を見張る斬新さが無いかな。とはいえ、この映画に登場の若者たちはこれからも楽しみだ。主人公を演じたイギリス人俳優アレックス・ぺティファーはなかなかのハンサムボーイ(私イケメンという言葉がなぜか苦手)。サラはGleeでクイン役のダイアナ・アグロン。この二人は実生活でもお付き合いをしていたって(過去形)。ナンバ-6役のテリーサ・パーマーの戦闘ぶりには目を見張るものがある。私が好きだったのは、守護者ならぬ守護犬で、これが普段はビーグルなんだけど最後に大化けする。


9人の内3人は殺されちゃって、これから謎の光る隕石で残りの6人を探しあてるのだけど、なんだか南総里見八犬伝みたいな話だわ。

2011年7月9日土曜日

Glee Born This Way

自分自身の嫌いなところは、実は他人から見るとチャームポイントであったり自分にとってのかけがえのない個性であったりする。レイチェルはユダヤ人特有の鼻が大嫌いで、整形をみんなの前で宣言する。エマは自分の赤毛がコンプレックスだというけれど、最大の問題である”潔癖症”に目をつぶっている。そうしてメンバー全員が自分の嫌いなところをTシャツにプリントして、歌を歌うことをシュースターとエマが提案する。カロフスキーがいじめをやめることを条件に、カートは転校先から戻って来る。カロフスキーはサンタナの策略に乗らざるをえなかったんだけどね。こうして久々に"New Directions"がそろって、”Born This Way"を歌う。シーズン2ではサンシャインとレイチェルがトイレで歌って、スーに「うるさい!」と怒鳴られた”Telephone"に続き2曲目のLADY GAGA。
ちょっと写っただけでも分かる、やっぱりブリトニーの踊りはダントツ。

2011年7月8日金曜日

古賀茂明氏が語る 日本中枢の崩壊

新聞を見てはどよよ~んとしているんだけど、一筋の光を見たような動画。古賀さんは経済産業省のお役人。楽観的かもしれないけれど、官僚にも、政治家にも、電力会社の社員にも、世のため人のため、自分たちを見直そうと考えている人が必ずいると思う。私たちはメディアリテラシーを持って、そんな芽が摘まれないようにしっかり世の中を見る必要があるのではないか。ソーシャルメディアってほんとに革命だわ。

2011年7月7日木曜日

フクロモモンガ

フクロモモンガは狭いところが大好き。2匹は顔を出しているのではなく、はみ出ているのだ。
よく酸欠にならないもんです。

2011年7月6日水曜日

Herbert Grönemeyer

映画「ラストターゲット」で音楽を担当したHerbert Grönemeyer(ヘルベルト・グレーネマイヤー)。今では歌手としてドイツ語圏で有名だけど、その昔俳優もやっていて「Uボート」にも出演していた。

この曲は"Halt mich"英語に訳すと”Hold me"。彼の曲を初めて耳にしたのが88年。ドイツに行ってそろそろ日常会話くらいはできるようになった頃、ラジオからよく流れていたきれいなメロディーが気に入って「カセットテープ」を買い、ウォークマンで毎日聞いた。
最近のコンサートが英語訳をつけてアップされていたので埋め込み。

2011年7月5日火曜日

ラストターゲット  The American

ちょいと皺が目立つけどやっぱりステキ
スナイパーのジャック(ジョージ・クルーニー)は、女友達(?)と雪原を散歩しているところを突然狙撃される。襲ってきた殺し屋を始末し、女友達も敵の一味と思い非情にも撃ち殺す。組織の連絡係パヴェル(ヨハン・レイセン)からイタリアの田舎町で連絡を待てと指示を受ける。


ジャックは美しい自然に囲まれ、中世の面影を残すカステル・デル・モンテという古い町に身を隠す。そしてパヴェルから、潜伏中の仕事として狙撃ライフルの制作を依頼される。他人との関わり合いを拒みつつも、ベネデット神父(パオロ・ボナチェッリ)や娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)と恐る恐る淡い交友を持ち始める。しかしここにも彼をつけ狙う殺し屋が現れ、疑いや不安が膨らんでいく。狙撃ライフルも完成し、これを最後の仕事として引退しようとするジャック。誰が味方で誰が敵か、空気がピーンと張り詰める。

G・クルーニーはオーシャンズみたいなこじゃれた脱力系のワルモノではなく、腕はいいけれどいつも何かに脅えて緊張状態にある役どころ。常に戦闘状態なわけで、頼れるのは自分だけ。懸垂(ムキムキ!)、腹筋運動(軽々!)、柔軟体操(柔っ!)も「どうよ」とばかりに見せてくれるG様。しかし、ジェームスボンドのように不死身には見えず、安心していられない。カメラがジャックを狙うスナイパーの目線のような動き、例えば遠くから主人公を捕らえたアングルになると、何かが起きそうでキンチョーする。人気のない不気味な静けさの漂うシーンも心臓に悪い。出来上がったライフルを渡す場面、今までいた人たちが立ち去って、ジャックがひとりぼっちに。『俺たちに明日はない』のラストシーンが頭に浮かび、手に汗握る。
ボッティチェリの絵から抜け出したような
ヴィオランテ・プラシド


クララ役のヴィオランテ・プラシドはとっても美しく、顔だけでなくその四肢に至るまで彫刻のようだ。それだけにただの娼婦には見えない。神父役のパオロ・ボナチェッリはなんだかマフィアのボスに見えなくもない。アメリカ人のジャックには中世の町並みと同じくらい、そこに住む人たちは自分からは遠い人種に見えたのだろう。その辺りも物語のテンションをあげる。

音楽はドイツ人歌手のヘルベルト・グレーネマイヤー。私、この人の大ファンでクレジットで名前を見たときはコーフンした。静かなピアノの音が映画全体をやさしく包んで素敵。

激しいアクションもCGもないだけに、よけい臨場感が増す。渋い。

2011年7月4日月曜日

マイティ・ソー   THOR

マーべル・コミックの映画化。
アスガードという神様の国の王子ソー(クリス・ヘムワース)は、そのオレ様ぶりに父親である王様(アンソニー・ホプキンズ)の怒りをかい、すべての能力と、武器である神様の鎧とハンマーを取り上げられ、つまりムキムキだけの人間になり地球に追放されてしまう。落とされた先で科学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)と知りあう。天空では長年争っている巨人族の住むヴィランがアスガードを滅ぼそうと企み、また地上にいるソーを抹殺しようと追手を送り込んでくる。

予告編をみて怪しげではあったけれども、監督がケネス・ブレナーで、共演者がアンソニー・ホプキンズやナタリー・ポートマンなので見てみることに。・・・やっぱし・・・。CGが多すぎて神様の世界が軽く見えちゃう。地球と神様の世界のコントラストもしっくりこず、何となくアンバランス。アスガードと他の星を結ぶ橋(ビフレスト)の番人ヘイムダルは面白いと思った。浅野さん、ポスターを見ると期待が膨らむけど、顔写真の4分の1ほど出番なし。もっとさらりと宣伝し、「実は結構いい役だったじゃない!」、みたいな方が良かったかも。

この映画と『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』、『キャプテン・アメリカ: ザ・ファースト・アベンジャー』をクロスオーバーさせた映画、『ジ・アベンジャーズ』(The Avengers)が2012年に公開されることが決まっている。こちらもかなりの豪華メンバーでロバート・ダウニー・JRも含め他の3作品の主人公、スカヨハ、サミュエル・J・ジャクソンも出演が決まっている。この前振りと思えば見ておいてよかったのかもしれない。そうだ!こちらに期待をつなぐとしよう。ということは『キャプテン・アメリカ』も見ることになるのかぁ。


2011年7月1日金曜日

エネシフジャパン 

新聞を読んでいると、政治の混乱ばかりが目につく。TVの番組で、政治家の姿は「彼らを選んだ自分たちを映す鏡だ」と言っている人がいた。そうだな・・と、自らも情けない気分になってくる。最近はそうしたマスメディアの目を通した情報は最低限に、あとはソーシャルメディアを見るようにしている。その気になればいくらでもダイレクトに情報を得ることができる。そうすると世の中捨てたものではないと思える情報も手に入る。

エネシフジャパンは原発や化石燃料から自然エネルギーへのシフトを呼びかけている国民と議員の共同イニシアティブだ。”呼びかけ人”を見ると、そうそうたる市民メンバーに目を見張る。また、超党派で議員が名前を連ねているのを見てとっても嬉しくなってしまった。近い将来の政界再編成、そんな希望をうっすらと感じちゃったりして・・・。勉強会の様子はサイト内にリンクされているUstreamで見ることができる。興味深い話ばかり。

被災地域の復旧は最重要事項だと思う。そしてできることなら、自然に優しい街として復旧、復興がなされたらと思う。岩手県葛巻町のような街に。因に町長が普及しない一つの原因にあげている原発コストは、自然エネルギーに比べて決して低いものではないことがじわじわと周知されてきている。

自然エネルギー自給率180%の岩手県葛巻