ギャレス・エドワーズ監督(英国映画)。彼はきっと「スーパー8」の子供たちのように育ったのだろう。この映画、制作費130万円というから、驚き。
今から6年前の7月13日、NASAの宇宙探査機が地球外生命体のサンプルを搭載したままメキシコに墜落し、拡散した未知の生物は繁殖を始める。人類は立ち入り禁止エリアを作り、巨大タコのようなエイリアンに攻撃を仕掛ける。アメリカ人カメラマンのコールダー(スコット・マクナリー)は会社の社長令嬢サム(ホイットニー・エイブル)をアメリカまで連れ帰るよう社長に頼まれる。数日で危険地帯は完全に閉鎖、時間はあまりない。しかしコールダーのちょんぼで安全な海路での帰路を経たれてしまい、一番危険な陸路を通り抜けてアメリカに向かうことになる。
いや〜、こうきたか!おすすめです。
アメリカは中米との間に高い壁を作り、エイリアンの侵入を防ぐ。それだけでなく、中米まで出向きエイリアンを倒すために毒ガスまで散布する。エイリアン観光に出かけたサム、エイリアンの写真で一儲けしたいコールダー。どこにも逃げることのできない貧しい人たち。国境でアメリカの作った高い壁を見ながら、コールダーが言う、「あの壁の向こうにはこちら側であったことなど何もなかったかのように、普通の生活が営まれている。」サムは言う、「壁を作ったら安全なのか?」
エイリアンを別の単語に置き換えれば、アメリカと中米との複雑な問題が見えてくる。「第9地区」といい、この「モンスターズ」といい、本当のエイリアンはどこにいるのだろうか?知らないもの、異質なものに対しての恐怖を克服するには、それをしっかり見つめ、理解するしかない。
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