2009年4月30日木曜日

American Idol 8

ん~、昨日もアダムとクリス、やってくれました。毎年全然当たらないから今年はやってなかったけど、やっぱりやっちゃおう。

1. クリス
2.アダム
3. マット
4.アリソン
5.ダニー

ダニーはナイスガイで歌もうまいけれど、華がない。でもダニーの絶大なる人気で、地味目のマットが落選するかもしれない。アダムが一番いいと思うんだけど、”アイドル”となるとクリスかな。本日トップ4発表です。今日本時間12:30。

で今5:30、なんとなく予感が当たり、

We say goodby to Matt

しょうがないけれど、しゃみしい。

2009年4月28日火曜日

つばさ

お風呂入ってく?

すごいよね、これ。泣きながら笑ってしまった。
つばさちゃんはかわいいし、オジサン、オバサンたちはひそかに芸達者で固めてるし、”てるてる家族”みたいなのりで楽しいヮ。

2009年4月21日火曜日

クィーン

2006年作品。ヘレン・ミレン(エリザベスII世)がその年のありとあらゆる賞を総なめにしたこと、記憶に新しい。素晴らしい職人芸である。

女王の孤高を描くため、メタファーを実に美しく挿入し、登場人物をデフォルメさせた”フィクション映画”である。しかし、現職の人々が実名で登場してくるもんだから、単純な私はドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥ってしまった。登場人物はそれぞれ立ち位置が明確なだけに、性格が単純、誇張されている。ご本人たちはそれぞれに言いたいことはあるだろうけれど、女王が納得できる形で描かれていれば、特に王室の方々は納得いくのだろう。

女王は国民がタブロイドに踊らされることなく、冷静に自分のことを理解してくれる、と最後まで信じている。並々ならぬ重圧を背負い、真摯に職務をこなし、国民を信じている女王を理解するのはトニー・ブレア。私はこの”登場人物としての”ブレア首相に、大いに共感。このブレア首相を演じるのは、”フロストXニクソン”でフロストを演じたマイケル・シーン、いいですヨ、また何ともいえぬ”小物”ぶりが。

まるで”時代劇”を見ているような世界が脈々と続く王室。予行演習済みで国葬にぴったりと、自分の葬儀プロジェクトをダイアナに取られてショックが隠せない王太后。ショックを和らげようと、もっと滅入りそうな鹿狩りにウィリアムとヘンリーを誘い出すエディンバラ公。シニカルなユーモアが漂うコメディ要素も随所にみられる。

そして他人(国?)事とは思えない、王室の意義に付いて真面目に考え込まされた私であった。

2009年4月16日木曜日

American Idol 8

Top8から7への結果は、Lil(ゲストのタランティーノがファンだって)とMattがブービー争い。で、結果、Mattが去ることに。失礼ながらMatt君については、予選の映像でもあまり目立っていなかったし、気がついたらTop36にいた人という印象を勝手に持っていたのだけれど、Top12後はお気に入りの4人に入っていただけに残念。 と、思ったら出ましたっ、ワイルド・カード。ここで切りましたか。

Adamは”Born to be Wild"を歌って、激しくマイ・ステージを作り上げていたのだけど、サイモンは「ロッキーホラーショーみたいだ」って。あはは、確かに。彼の場合は残るかどうかはもう関心事ではなく、次はどんなステージを見せてくれるか。くれぐれも”自己陶酔の世界”に気を付けてもらいたい。

Dannyは今回ボトム3に入っちゃったけど、シーズン5の中高年齢層にも受けのいい”テイラー”タイプで残ることができるか。

2009年4月15日水曜日

フロストXニクソン

主演は舞台と同じ、ニクソン役を演じたフランク・ランジェラとフロスト役のマイケル・シーン。まさしくアメリカがお題の映画であるが、”ヒーローX悪者”的なこれまたアメリカ特有の押しつけがましさがない。監督はロン・ハワードなんだよね~、これが、新鮮な驚きだった。

フランク・ランジェラあっての作品。舞台と映画では当然演技も変わってくるが、舞台俳優はやはりすごい。ニクソンのカリスマ性、うっ屈した性格、懺悔や後悔、闘争心、プライド、満たされない心、ひとつ漏らさずその声、顔の皺一本に刻みこむ。もちろん素晴らしい脚本あっての作品ではあるが、ニクソンがなぜ大統領になり、そして失脚したのかをナットクさせずにはいられないフランク・ランジェラの力量がものを言う。

また”小物”を演じるマイケル・シーンは、不自由のない家庭で育ちケンブリッジを卒業、その軽さ、真面目さ、人好きのするテレビ業界の人間を嫌みなく演じている。ニクソンにお上品にノックアウトされる表情、大統領とテレビ司会者の重さの違い、一瞬の隙をついたインタビュアーとしての”正義”を嫌みなく演じている。

最終的には”性格”が全て、ってことか。大統領からだいぶ身近な話になっちゃうけど、リーダーの条件とは、って最近職場でまさしく"人格”について考えさせられることが多い。
そして、
視聴者は話の内容ではなく、一瞬の映像だけで物事を判断するのくだり。2者のガチンコ勝負、実は視聴者との三つ巴だったわけでもある。軽いのはTVを信じる私たちでもあるのね。


2009年4月14日火曜日

Britain's Got Talent -Ms. Susan Boyle-

イギリスのオーディション番組、昨日は盛り上がったようだ。
以前ポール・ポッツさんに驚いたが、これも驚きのスーザンさん
でも、失礼ながら本当に47歳なのかなぁ・・・。いや、この歌声年齢(そんなものあるかどうか知らないケド)を信じよう。

2009年4月13日月曜日

バーン・アフター・リーディング

生活階級の違う、でも本人達が思うほど知的レベルは大差ない人達の、自己中心的なずる賢い思いつきが偶然にヒットしたとき、思わぬ方向に自体が運んでしまう。社会の上下、裏表を区切っている柵は、いとも簡単に壊される。

演じる俳優をそれぞれ想定して書かれたというキャラクター、
皆が密に想像してた、たとえばこんなこと
ブラッド・ピットは脳みそまで筋肉かも、
ジョージ・クルーニーは今やタダの女好きの中年になってしまったのかも、
ジョン・マルコビッチは見た目そのままのしつこくて変な人だろう、
ティルダ・スゥイントンはコワそうだけど本当にコワいのだろう、
フランシス・マクドーマンドは全然
容姿を気にしてないようで、実は・・・。
みたいなことがそのままなので、実にウケた。・・・こんな意地悪なこと思ってたの、私だけか。その期待を裏切らない俳優の皆さん、本当に芸達者。

特筆すべきはブラッド・ピットのおバカさ、一瞬たりとも見逃せない。実は私、コメディじゃない映画のおバカにトキめいたのは初めてだ。
私のクルーニー様、ここまで落とさなくても、と思いつつもやっぱり好きだわ。
映画は・・、”ファーゴ”や”バーバー”には及ばず、星3つ。

2009年4月9日木曜日

American Idol 8

日本では今週マイケル・ジャクソンがテーマ。アダム・ランバートの"Black or White"は、圧巻、一人勝ち。これを聞きながら、なぜか彼の”ジーザス・クライスト・スーパースター”が聞いてみたいと思った。アダムは”ライオンキング”などのミュージカルに出演していたというから、既に人前で歌っていたわけだけど、誰も声をかけなかったのか、今までなぜ世に出ていなかったのかなぁ、と不思議になる(とローラも言っていた)。まさに埋もれたダイヤを発掘する、という番組の主旨にぴったり合った人材。

アメリカでは今週、トップ8。アダムは、ティアーズ・フォー・フィアーズの"Mad World"を歌う。原曲の雰囲気はそのままに、美しい声を魔法のように操り、しっくり聞かせるアダム・ヴァージョンが出来上がった。サイモンは短めのコメントの後、何も言うことはない、という感じでスタンディング・オべーション。それにつられ他の3人の審査員も立ち上がり拍手。まるでファイナルのような一場面だった。

アダムは万が一何かあっても新ルールの”ワイルドカード”が間違いなく使われるだろうし、もしかしたらこの新ルール、彼のために作られたのではないか、と勘繰ってしまうほど。しかし、ここまで来ればファイナルで優勝しなくっても誰もほっておかないだろう。今更アイドル、って感じではないものね。で、私はアメリカン・アイドルとしてはクリス・アレン君あたりがいいのでは、と思っているのだけれど。

2009年4月7日火曜日

スラムドッグ$ミリオネア

ダニー・ボイル監督、前作「サンシャイン2057」の無機質な空中の世界から180度、とびっきりオーガニック(?)な地上の世界へ。まことにストライクゾーンが広い。脚本は「フルモンティ」のサイモン・ビーフォイ。

これが生のインドの姿とすれば(そうらしいのであるが)、まさに悲惨。見るも無残な境遇の中を、人間の本能 -生命力であったり、善の心であったり、人を好きになる心であったり- その全てをありったけ絞りだしながら、子供たちは駆け抜けていく。あっけらかんとしたはちきれんばかりのエネルギーは、まるで重い現実という壊れかけた車に注がれるハイオクガソリン、私たちをのせてガタガタ道をぐいぐいと走っていく。そんな引力をもった映画だ。

過酷な運命との戦いは人生の教科書、クイズと回答が書かれた紙を読むミリオネア司会者(コイけどみのもんたには負ける)の想像も及ばない世界。”ファイナル・アンサー”、世界中でこれほど人生が詰まった正解はどれほどあるのだろう。シンデレラのようなファンタジー映画、こんなことはないとはわかっていながらも、机上の勉強で頭でっかちな子供ばかりの”どこかの国”っていったいなんなのよ、と思わず思ってしまう。

主人公ジャマールを演じるデーヴ・パテルはお上品(過ぎちゃったかな?)。なーる、ロンドン生まれで既にイギリスのTVで活躍している。ラティカのフリーダ・ピントはソフトなタイプのインド美人(過ぎちゃったかな?)、ウディ・アレン作品に出演が決定している。絵にかいたような美しい若者に成長するのもフィクションの世界、つらい子供時代が美しく変わってゆく非現実の世界は映画ならでは。しかし、うXちまみれになりながらもその過酷な運命を演じたジャマールと兄のサリームの幼少、少年期を演じた子役たちがデーヴやフリーダと同じくらい、それ以上の立役者と言えるかも。

エンディングはいいですよ。たけしの座頭一みたい。ウフフ、見てのお楽しみ。

2009年4月6日月曜日

Twilight


人間の女子高生ベラと吸血鬼の男子高校生エドワードの物語。ステファニー・メイヤーの原作を読んだ女の子が、私も血を吸われたい、と大騒ぎしたベストセラーの映画化。ベラは『イントゥ・ザ・ワイルド』のクリステン・スチュワート、エドワードは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のロバート・パティンソン。

ハリーポッターの延期に伴って上映されたこの映画、ふたを開けてみれば世界中の女の子がハマった大当たり。私でもズブッと片足をのめりこませたような感じ。筋書きどうりの”初恋”が見る人に満足感を与えるのだろうか。色白と言うよりも白塗りのエドワードが、「僕に近づくな」と毎日ベラに近づき、人間離れした能力で彼女を交通事故から間一髪で救い出す。このへんは”ロズウェル”っぽい。そして、なんてことなく簡単にエドワードの正体がわかっちゃうベラ。彼はあっさり認めて自分の秘密やら、ちょっと体の硬いスパイダーマンのようではあるが多彩な芸を披露する。ものすごく強いのに暴力振るわずガンつけただけで悪者は逃げてくし、必要な時に現れて「君を守る」と静かに語られれば、自分に言われてるわけでもないのに年齢を超えてテンション上がる、上がる。

さすが女性監督、視点はマッチョにならず、何が女子の、いや、オットもはまったみたいだから、老若男女の心をくすぐるか、徹底的に分かっておられる。ベラ役のクリスティン・スチュワート、吸血鬼ならずとも本当に美味しそうに見えてくる。エドワード役のロバート・パティンソン、見れば見るほど変な人<<素敵な人。口紅塗ってるし、真っ白だけど、「インタビュー・ウイズ・バンパイア」みたく青筋立ってないし、100歳超えてるのに初々しいのがいい。

「ポーの一族」思い出すなぁ。