2012年11月27日火曜日

散歩の季節

三連休最後の日曜日は半日のんびり散歩した。
出発は表参道。
まずNicolai Bergmann Cafeで、花に囲まれながらお昼ご飯。美味しい食事は、お腹をいっぱいにして頭を空っぽにしてくれる。そして青山通りに出てお店を見ながら外苑前まで。銀座線だと一駅分。
伊藤忠前にあるカッシーナが15周年記念。そのお知らせのハガキを持っていったら、何かイイモノをプレゼントしてくれるということで寄ってみた。イイモノは可愛らしいクッキーだった。

銀杏の絨毯
そして、カッシーナからは目と鼻の先にある絵画館前の銀杏並木へ。今、「いちょう祭り」の真っ最中。ここは周りに景色を遮る高層建築物が無い。だから銀杏が一番大きい。高い高い空にピーンと背筋を伸ばす銀杏はいつ見てもいい。この日は快晴、雲一つない。
もっとすごい人出だと思っていたけれど、それほどでもなかった。まだ真っ黄色にはちょっと早いからかしら、もう一週間くらいかな。で、外苑前の銀杏というと、やっぱり焼き芋(私だけか・・)。さっきお昼食べたばっかりだし、香りだけで我慢。
1本だけ私みたいだとオット。どう言う意味か?

















外苑前からは静かな青山墓地を通り抜け、六本木ミッドタウンへ。大江戸線で一駅の距離。青山墓地のいいところは人気が少なくて緑が多い。そして低木の紅葉が楽しめる。楓の赤などはそれはそれは鮮やかだ。春の桜もえらくきれいだけど、やっぱりお墓の土壌は栄養たっぷり、肥えているのかなぁ、ぎょぎょっ・・・。さて、ミッドタウンに来たのはサントリー美術館で開催中の「森と湖の国フィンランド・デザイン」展を観るため。大好きなフィンランドのガラス製品が所狭しと並んでいる。天国だ。19世紀から続く時代を超えた普遍的なデザイン。究極のシンプルさとは誰も真似のできない角度、大きさ、色をたたえていて、簡単であればあるほど真似ができない。今も定番としてお店で買えるデザインが沢山ある。これからもちょっとずつコレクションしていこう。

最後は六本木ミッドタウンからテレ朝通りを抜けて広尾のナショナルスーパーまで。日比谷線に乗れば一駅。オットはこのスーパーの大ファン。手に入りにくい洋野菜や輸入加工食品が、比較的リーズナブルなお値段で手に入る。魚介類もいいのよ。あさりのお買い上げで、夜はワイン蒸しだ~。

地下鉄だと、表参道から外苑前(銀座線)、青山一丁目から六本木(大江戸線)、六本木から広尾(日比谷線)を散歩したことになる。これだけ歩くと結構疲れるけれど、空気はひんやりとしているからいい気持ち。
これからしばらく散歩が楽しめる。

2012年11月20日火曜日

アルゴ    ARGO

1979年11月4日、イラン革命真っ最中、アメリカ大使館に暴徒化したイラン法学校の学生らがあれよあれよと言う間に乱入してくる。大使館員は慌てて大使館員名簿やら機密情報などを、片っ端からシュレッダーにかけたり焼却したり。そんな混乱の中6人の大使館員は大使館を脱出したはいいものの、あちこちの同盟国に断られた挙句、カナダ大使の私邸に匿われる。(残った52人の大使館員は人質となり、結果的に444日拘束されることになる。)

人質を盾にホメイニ師らのイラン新政府は、アメリカ政府に「癌の治療のため」アメリカに滞在中の前国王パーレビの引き渡しを要求する。街頭にはクレーンに吊るされた死刑囚、むくつけき男衆のデモ隊、その中にはブブカをかぶり銃を持った怒りに震える母親の姿も見られる。とにかく街中に抑えようのない怒りが渦巻いているのがコワイ。大使館のシュレッダーにかけられた書類は現地の子供たちがジクソーパズルのようにつなぎ合わせる人海戦術で、次々に復元されていく(すごい・・・)。名簿が復元されれば脱出した6名の存在が明らかになり、捕まれば処刑されてしまう。

アメリカでは人質奪還を幾度となく成功させてきたCIAのトニー・メンデス(ベン・アフレック)が国務省の会議に呼ばれていた。八方手詰まり感が漂う中、ふと、6人を映画のロケに来たカナダの映画クルーに見せかけて出国させるという作戦を思いつく。彼はあくまでも真面目である。トニーは特殊メイクのジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)に相談。太っ腹なジョンはハリウッドの大物プロデューサーのレスター(アラン・アーキン)に協力を求める。レスターもすっかり乗り気、映画より面白そうだと思っている様子。イランがロケ地になりそうな見るからにダメダメ脚本『アルゴ』を選び出し、どうせ偽物とハッタリだらけのハリウッド、スポンサーはCIA、怖いものなし。堂々と事務所を立ち上げ、大々的な記者発表を開き、イラン側に作戦だと気づかれないように既成事実を作り上げていく。

1980年1月25日、トニーはカナダ人プロデューサとしてイランに入国、文化・イスラム指導省で撮影許可をもらうことに成功。カナダ大使公邸に潜伏中の6人に計画を持ちかけるが、そんな怪しげな計画に乗れないと反対する職員もいる。しかし、国に(別居しているものの)家族を残し、自らの命をも賭けるトニーに全てを託し、カナダの撮影クルーに化けることを全員が承諾。

いよいよ作戦開始というとき、アメリカ本国から軍による人質奪還作戦への変更を告げられる、すなわち映画クルー作戦は中止。航空券は取り消され、ハリウッドの事務所は閉鎖を告げられるものの、現地の事情をよく知るトニーには映画クルー作戦しか脱出の道は見えてこない。トニーは独断で6人を自分の計画通り出国させると上司に宣言する。そこから始まる手に汗握る脱出劇・・・。

ベン・アフレック、「ザ・タウン」では彼にいちゃもんつけちゃったけど、今回は良い、良い。俳優としてだけでなく、監督としてもあっぱれ。クライマックスはかなり脚色をしているとは思うけれど、映画はこうでなくてはいけない。時代だけではなく、映画自体のつくり方もあの時代風で好感度大。

プロフェッショナルが最大限にそのスキルを発揮し、いかに相手の仕事に敬意を払うか。映画人は映画人として、大使は大使として、メイドはメイドとして、仕事に忠実であること。そのあたりが見ていて爽快だ。事の発端には一言では語れない歴史があるけれど、どちらの国が良い悪いではなく、娯楽映画として割り切って見るのはどうだろう。

この映画を見ると「日本の嫌われ方」なんて、比べ物にならないわ・・・。外交って本当に大変。

2012年11月19日月曜日

豆乳でアレルギー

脇の下の両脇とでもいいましょうか、腕の付け根の前側と後ろ側とでもいいましょうか、蕁麻疹が出始めた。一旦赤みが引いたと思っても、またひょっこりと現れる。1ヶ月程経っても治らないので、さすがに皮膚科に行こうかと思っていた矢先、ふと頭をよぎった・・・。以前会社の健康診断で、背中の湿疹を見た内科の先生から、「花粉症が皮膚に出る人もいるんですよね。」と言われたこと。その湿疹はシャンプーとリンスが原因で、石鹸シャンプーとクエン酸リンスに変えてからはすっかり治ってしまった。

で、花粉症の湿疹についてあれこれ調べてみると、豆乳とカバノキ科の花粉がヒット。このふたつはアレルゲンと構造がよく似ていて、かゆみを伴ったりひどい時はアナキフラシーを起こしたりすることがあるという記事を見つけた。実はお年頃の私には良い、と言われているイソブラボンが豊富な豆乳を飲んでいた。小腹がすいた時に現れるヤクルトさんはとってもありがたく、コーヒー味の豆乳は美味しくて月曜日から金曜日まで毎日せっせと飲んでいたのだ。半信半疑で豆乳をやめてみると、数日のうちに湿疹はどんどん小さくなり、一週間後にはほとんど消えてしまった。

病院で検査したわけではないから、カバノキ科の花粉アレルギーかどうかは解らないけれど、私としては湿疹が収まればそれで一件落着。子供の頃から蕁麻疹やら喘息やらでアレルギー体質なのは知ってたけど、まさか豆乳でね~!大好きな豆腐や納豆は問題なくって本当に良かった。何かを特別に摂取するのではなく、まんべんなく栄養を取る大切さをしみじみと感じる秋であった。

2012年11月6日火曜日

お休み中に観た映画

秋の夜長は、映画鑑賞。ブログは休んでいたけれど、映画はちょろちょろと見ていた。でも感想を書いていなかったので、あっという間に忘却の彼方。ほんとのところ、書いておいても忘れてしまう、古い映画はよくおぼえているのにね。それでもないよりはマシ、と乾いた雑巾を絞るが如く記憶を辿り、一言コメントを綴ってみた。皆様の一言コメ、大歓迎。

劇場:
スノー・ホワイト: 美しいのはお母さんのシャーリーズ・セロン

アメイジング・スパイダーマン: PPは寝ぼけ顔のトビー・マクガイアよりもアンドリュー・ガーフィールドのほうに一票

メン・イン・ブラック: トミー・リー・ジョーンズお年のためほとんど出番なし

幸せへのキセキ: 予告で十分かと思ったが、日経で☆4つだったので見に行ったら、やっぱり「予告そのまんま」だった

ワン・デイ: ワカさま、アン・ハサウェイに憧れる

ダークナイト・ライジング: 痛そうな場面満載だけれど、俳優陣がいいし、見ごたえあり

トータル・リコール: シュワちゃんのよりもいい

アヴェンジャーズ: 凄い音だった

ディクテーター: ここまで落としても、まだ哲学があるサシャ・バロン・コーエン

テイク・ディス・ワルツ: カナダっぽい映画

プロメテウス: 「エイリアン」を見てからどうぞ

ロック・オブ・エイジズ: トムのタメが長い

ボーン・レガシー: マッド・デイモンいなくてちょっとさみしいが、これはこれでOK

エージェント・マロリー: ソダーバーグらしい佳作、ヒロインがかっこいい

ロラックスおじさん: 資本主義に対する批判、こどもがみてもそれなりにたのしくて、ストライクゾーン広し

ハンガーゲーム: アメリカン・アイドル見ていると楽しみ倍増よ

危険なメソッド: クローネンバーグの恐怖、今回はキーラ・ナイトレイのアゴ...!


ケーブルTVでまったりと邦画も鑑賞。どれも良かった。特に岡本喜八監督の「独立愚連隊」は最高。「市川崑物語」は岩井監督と年齢が近いせいか、テロップ(監督の感想)にいちいち頷く。「暖流」の根上淳はかなりの美男でおどろいた。ペギー葉山のダーリンがオーストリア人のクオーターだったとは。

岩井俊二監督特集: 四月物語市川崑物語花とアリス

日本沈没

犬神家の一族(2006)

中村登監督:紀の川暖流 (1957年度版)

独立愚連隊(岡本喜八)

2012年11月2日金曜日

日野原重明先生と昇地三郎先生

言わずと知れた御年101才で現役の医師、日野原重明先生。先生のご自宅が近いので街中でお見かけすることがある。とても小さい方なのに、「何かが近づいてきた」、とそちらの方に目を向けると日野原先生。オーラ出まくり。

その先生がFacebookで「スマートシニア全員集合」というアカウントを作られ、Siriを使いこなし、毎日Facebookをアップしていらっしゃる。その言葉にずっしりと重みを感じる私。

11月2日の言葉をご紹介。
おはようございます。日野原重明です。
「幸運は備えある人のもとに訪れます。」
☆セレンディピティをつかまえましょう☆
全身に感度の高いアンテナを張り巡らせて、瞬時のひらめきを受け入れる態勢を作りましょう。セレンディピティ=運を引き込む能力は、それを受け入れる準備のある人のもとに前触れなく訪れます。


そして日野原先生よりもさらに年上、御年106歳の昇地三郎先生。公共交通機関を利用して世界一周した最高齢者でギネス登録されている。ただ飛行機に乗るだけではなく、学会に参加なさるというからスゴイ。健康で気をつけているのは食事の際によく噛むこと。2歳の時に母親に言われてから104年間その教えを守り続けているという。スゴすぎる。「お母さんの言うことを100年以上守って、親孝行が出来たと思う」とおっしゃっている。

ここで、ふと思った。もしかしたら幼い三郎くんのお母さんは言ったことを覚えていないかもしれない・・・。親が言った何気ない一言をなぜかよく覚えて、大きくなってから親に聞くと「そんなこと、言ったかしら」と言われたことがある。決して三郎くんの思いに水を差すわけではなくって、親の一言はそれだけ影響力があるということ。だから親となった我が身を振り返るとちょっとコワイ。私はワカに何を言ったのか・・・。いづれにせよ「健康は家庭が基本」と強く思った次第。

昇地先生はおっしゃる「99歳までは助走、100歳からは本番」。お二人とも人生+戦争などもっと大変な世の中で、日々突っ走ってこられたことと思う。日野原先生も昇地先生もとても可愛らしい笑顔をなさっている。そしておしゃれ!(昇地先生の趣味はおしゃれとか!) 

100才の肉体がどんなものなのかゼンゼン想像がつかないけれど、少なくとも今の私の年で疲れたとか、めんどくさいとか言ってられないわ。
今日も明るくいくもんね!