2013年6月28日金曜日

原発廃炉について

まずは昨日の日経の記事


「福島第1原発の廃炉費用、電気料金算入を検討 経産省」

2013/6/25 日本経済新聞

経済産業省は東京電力福島第1原子力発電所を含めた原発の廃炉費用の一部を、電気料金に算入する検討に入った。従来は廃炉中の設備を安定させる費用のみ算入を認めていたが、廃炉のために導入する設備の減価償却費も認める方向で検討する。事故を起こした福島第1原発は対象外とする意見もあったが、算入を認めることで廃炉作業を円滑にする狙いがある
 経産省は25日、原発を廃炉するための会計制度を整備する作業部会で、廃炉費用の負担のあり方について議論を始める。従来は40年未満しか稼働していない原発を廃炉すれば巨額の除却損が発生する一方、除却損は電気料金に算入できなかった。電力会社は除却損による財務の悪化を避けるため、廃炉を決断できなくなる恐れがあった。(以下省略)
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経産省が電力会社に廃炉を促しているのはいいこと、でも、あらためて長期計画というものがなかったのだ、とアングリ・・・。40年未満しか稼働していない原発を廃炉すれば巨額の除去損がかかるって、じゃあ、40年以上の原発の廃炉は織り込み済みなので大丈夫なんですね。
40年以上であろうが未満であろうが建設したらいつかは廃炉になるわけで、「廃炉のために導入する設備」が必要だなんていうことは専門家だったらわかっていたことですよね。フツ~に準備金なり積立金なりしておくものでしょう。

そんな中でじわじわと上がる電気代、「シェールガス革命だ」などど言っているけど、今はまだ円安で燃料代が高いって。あの~、半年前まではズ~ッと円高だったではないでしょか。
そして、そして、電力会社の株主総会では「脱原発」提案は、沖縄電力を除く8社ですべて否決された。と、いうことは東電でも否決されたということだ。ナンタァルゥチィア~!!

しかし私たちの生活も少しずつゆるくなり始めている。震災直後は暗かった駅の照明や街灯はまた元の通り明るくなり、昼間の電車内も蛍光灯が全部スイッチオン、ビルだってエレベーターが全機動いている。自らを振り返ってもあの時のショックは薄れかけている。消費者として真剣に考えなくては。

大人としてとっても責任を感じるのだけれど、どうしたらいいのだろう、なさけない・・・。

2013年6月13日木曜日

電子レンジやめて、蒸し器

電力会社は電力需要を契約電力から予測する。契約電力というのは使う電力の合計ではなく、家にある電気製品を同時に一番多く使用した電力の最高値をもとにしている。例えば、ある真夏の日、台所では食洗機と炊飯器と電子レンジと電気ポット、洗面所では洗濯機とドライヤー、居間ではテレビ、部屋ではパソコンとステレオ、そしてその全部の部屋のクーラーがON。マックスで家電製品を使うときに合わせて契約電力が決められるわけだ。そのマックス電力を記録した同じ日でも、人が家にいなければ冷蔵庫が一人さみしく活動しているだけのときだってある。今の家に入居するときは何も聞かれず施工業者が60Aを契約していた。

震災の後、節電を心がけながら、契約電力も見直した。契約電力を減らす家庭が多いと新聞で読んだので、この調子でいけば家庭の電力需要予測も減るだろうと思えた。我が家は60Aから40Aに変更することにした。夏場は電力不足が叫ばれていたので歓迎されると思いきや、電力会社の人は50Aにしておいてはどうですか?と言ってたなぁ。我が家は電気ポットも炊飯器もないし、電力会社のHPでシュミレーションしたから、40Aにしてからも一度もブレーカーは落ちていない。とは言え、夏場は2人の暑がり男達クーラーがないと大変なことになるので、冷房中は電子レンジに気をつけなくてはと思っていた。

さて先月、4月分の電力料金を見ると前月から約2千円も上がっていた。すごい値上げではないか!と腹が立ちそうになったのだが、しかし、ちょっと考えて、チ~ン!思い当たるフシがある。電子レンジ。4月に入ってお弁当作りが始まり、電子レンジの出番が各段に増えたのだ。毎朝、冷凍ご飯をチン、野菜もチン、魚も「魔法のお皿」でチン。すっかり消費電力のことなど忘れてしまっていた。反省。

そこで電子レンジを極力使わず、蒸し器を使うことにした。前の晩冷凍庫から冷蔵庫に移して半解凍しておけば、ラップで包んだご飯160グラムx2位の量だったら、お湯が沸騰してから約5分でふっくらと炊き立てのようなご飯に仕上がる。電気を使わなくてもガスを使っているわけだから無駄にしないよう、蒸し器の下段も利用して同時に卵や野菜を一緒にゆでる。

冷凍ごはん160グラムを解凍するのに3分20秒x2回で約7分、副菜をチンしたらプラス数分。お湯が沸騰するまでの時間を考慮しても、蒸し器を使うことによって調理時間が伸びるということはない。洗い物は増えるのではあるが。こうしてひと月、極力電子レンジを使用しないでお弁当を作ってみた。そしたら5月分の電気料金はしっかり2千円弱安くなっていた。電気使用量を減らしたこの爽快感。

ガス代はまだ見ていないけれど、ガスレンジよりもガス湯沸かし器の温度設定が肝心かと思われる。我が家の男連中は暑がりでシャワー温度はなんと35度。サブッ。だから夏はいつもガス代がかなりお安くなる。上手な家庭でのエネルギーミックスを実現してみたい。今年の夏の節電は一昨年、去年ほど騒がれていないけれど、私ができるのはこれくらい、細々と続けていこう、節電。

2013年6月5日水曜日

クイジナートフードプロセッサーでフォカッチャ

先生のお人柄と技術、気のおけない友人との”試食”&”おしゃべり”で続けてこられたパン教室もそろそろ2年。一度も一人で焼いたことがなかったパンだけど、「ニーダーがあったらできるかも?ここらでちょいと実験してみようか」という意欲も出てきた・・・り、引っ込んだり。我が家のキッチンにも置ける小型のニーダーを探すこと数か月、クイジナートのパンコネ機能付きフードプロセッサーが気になっていた。

ある土曜日の昼下がり、アマゾンを見ながら買おうか買うまいかPCの前でジト~ッとしていたら、オットが「まだぶつぶつ言ってるの?早く買えば~」って。確かにお店で買う8掛けの価格で送料無料、円安だし買い時かとポチッ。さあ、来週末はいよいよパン作りだな~と思っていたら、なんと翌日の朝10時、宅急便さん現る。もう到着してしまった。びっくりしていたら、「アマゾンさん速いんですよ」と宅急便のお兄さん、あんまりさわやかにほかの会社をほめるから、「いえいえ、宅急便さんも速いからじゃないですか。」と言ったら、お兄さん、照れていた。

余熱で一次発酵中
さて、せっかく日曜日に届いたので、型やら器具が必要ないフォカッチャを作ることにした。しかし、パン教室のレシピとクイジナートのレシピを見比べると、こねる時間と水の量に大きな違い。パン教室は20分、クイジナートは1分30秒。ゼ~ンゼン違うではないか。そして粉の量は同じなのに、クイジナートのレシピの仕込み水は2割ほど少ない。まだ生地の様子を見ながら臨機応変にできるような技術はないし。困る。

しょうがないから適当にやってみることにした。まずたまげたのはモーターの威力で、スイッチを入れると、ガガガガ~と激しい音。水を入れるとまずまず音が大きくなり、機械そのものが振動でドドドと動くき出す。こ、コワイ。何か間違えたことしちゃったかしら?爆発か?感電覚悟で機械を抑えながら1分半回し続けると、スルスルスル~と生地が一つにまとまり、激しい振動も収まった。とりあえず少ないほうの水の量で試して、まだコナコナだったら水を足そうかと思ったけど、まとまったからもう水を足すのはやめた。あとから説明書を読んでみたら(先に読めって?)、コネ時間が少ないので水の蒸発が抑えられ、その結果仕込み水が少なくてすむらしい。

次の困ったは焼成。我が家のガスオーブンは完全にアナログなので、下火と天火の時間配分、火力、はたまたオーブンのどの段におけばいいかなどなどが全く分からない。これも適当に真ん中の段に置き、下火から始めて見た。何となく焼けたみたいなので、今度は天火に変えて焦がさないように上部を焼く。じっとオーブンにぴたりと張り付き中を観察。あ、暑い・・・。

そんなこんなで奇跡的に初めてのフォカッチャは成功して、男衆には大評判。ありがたくも週末になると「フォカッチャ食べたいなぁ」と催促され、ここ3週間焼いている。だんだんコツがつかめてきたから、お客さんにお出しできる日も近い。クイジナートのフードプロセッサーでパンコネ、とりあえず良い選択だったわ。


クイジナートフードプロセッサーで作るフォカッチャ

1.強力粉 300グラム、砂糖5グラム、塩5グラム を混ぜる
2.イースト6グラムを少量のぬるま湯で溶いておく
3.クイジナートのニーダーに粉とイースト、オリーブオイル大匙1を入れパルスを数回押す
4.スイッチをONにし、30秒くらいかけて水を170グラム入れる(様子を見ながら追加)
5.水を入れ2分半、生地が一つにまとまったらスイッチを切る
6.取り出して丸めなおしニーダーに戻し固く絞った濡れ布巾を載せて余熱で一次発酵30分
7.取り出して四角く伸ばして型に入れ、濡れ布巾を載せ二次発酵10分
8.指で表面に穴をあけ、オリーブオイルとガーリックパウダーとローズマリーを散らして発酵20分(様子を見つつ)
9.焼成は200度、下火10分、天火4分