2012年3月10日土曜日

シャーロックホームズ/シャドウゲーム  Sherlock Holmes: A Game of Shadows

シャーロック・ホームズ第2作目。全体の流れとワルモノの悪巧みは理解できたけれど、途中幾度かついていけない展開あり。ホームズのおつむの回転の速さについていけないのか、編集で端折ったのか、もともとそれほど意味がないのか。それでも、面白いのだ。

またまたものすごい爆発(砲撃)シーン。もちろんCGではあるだろうけれど、そのままの速さで見ると、ズバババ~、ドッカ~ンでアットいう間、労力の割には一瞬でシーンが終わってしまう。それを前回同様、実はこんなことが起きているのだと(思っているかどうかは解らないけれど)、スローモーションで見せてくれる。サム・ペキンパーもやっていた、と言われればそれはそうなんだけれど。違いはというと、役者の動きが、運動選手のごとく実に美しい。普通の動きというよりも、マーシャルアーツや走っているところやそんな「意識した運動」がゆっくり見られるのだ。映像技術だけでは無く、役者の日頃からの鍛錬もおおいに関係しているだろう。「マトリックス」のように洗礼された動きをポーズとして見る、というより泥臭くって汗臭い動きの流れを継続して見る面白さがある。

水を得た魚のような、ダウニー・Jrとジュード・ロウ。シャーロック・ホームズはとにかくキタナイけれど、色っぽくてかっこいいロバート・ダウニー・Jr。繊細だけれど懐の大きいワトソン君役にぴったりのジュード・ロウ。何といってもスルメのように噛めば噛むほどいい味のでそうな”色気”と、軽妙で絶妙なセリフ回しが見どころ。

シャーロックとゼンゼン似ていないお兄さん役を演じているスティーヴン・フライ。すっかりおじさんになってしまったけれど、いい味出してる。ちょっと話がずれるけれど、彼の出演作「ピーターズ・フレンズ」は大好きな作品の一つ。(冒頭、ティアーズフォーフィアーズのEverybody Wants To Rule The World が流れるとゾクゾク)。彼はエマ・トンプソンやヒュー・ローリーやケネス・ブレナーのお友達だ。

音楽のハンス・ジマー、やっぱりこの人は天才ダワ。

2 件のコメント:

  1. 夫はシャーロックホームズのシリーズをすべて読み終わった時とてもがっかりしたんだそうです。
    もう読むのがないからです。
    知り合った時にそれまで読んでいなかった私は
    読まされました。
    いや〜面白かったです。
    シャーロックホームズって麻薬中毒なんですよね。
    主人公の秘密に驚いたものでした。

    映画も観たくてみたくてウズウズしているんだけど
    なかなか行けない状態なんです。
    やはり面白そうですね〜〜。
    Angela さんの解説を読むとどの作品も観たくなります。
    いつか絶対に観ます♪

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  2. エリリンさん、こんにちは。気がついたら2週間もご無沙汰していました。シャーロックホームズの本、面白いんですね。私は小学生のころルパン派で、シャーロックホームズが敵役だったので読んでいないんです。すっかり大人になっているので今更ナニ派もないのに、すっかりタイミングを逃し残念ながら読んでいません。面白そうですね。読んでみよう!

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