2008年7月22日火曜日

ピアノの発表会

今月の頭にワカのピアノの発表会があった。今年のお題はハチャトゥリアンの「少年時代の画集」から2曲。ハチャトゥリアンはバレエ組曲では「ガイーヌ」、「仮面舞踏会」、「スパルタカス」などで舞台を見たり、実は私若かりし頃踊っちゃったりしたこともあった。ワカの課題曲はピアノの発表会ではよく弾かれるそうだけど、楽器を嗜まない私は初めて聞く曲。

一曲目の「バースデー・パーティー」はワルツで和音の響きが素晴らしい。「仮面舞踏会」のワルツを思い出し、久し振りに聞いてみた。もう一曲は「エチュード」と言って、哀愁誘う短調の旋律に単純な和音とリズムの繰り返しを織り込みながら軽快に進んでいく。もしワカがピアノを習っていなかったらこの曲とは一生出会うことがなかったのかと思うと、ちょっと遅かったけどそれでも出会うことができてなんだか得した気分。

ハチャトゥリアンは18歳まで正規の音楽教育を受けたことがなかったとか。まったくの想像だけどおそらく音楽教育が必要ないくらい、彼の日常には音楽があふれかえっていたことに違いない。社会主義時代のソ連で私が想像もつかない生活や思いのなかで作られた曲を、時を経て一人の男の子が汗水たらして日本の片隅でその曲を練習している。ま、それを言い出したらすべてのクラッシック音楽はそうなってしまうのだけれど。月並みなことばだけれど、音楽は素晴らしい・・。

そしてハチャトゥリアンの有名な「剣の舞」。ゲルギエフが早回しの指揮でウィーンフィルがなりふり構わず息も絶え絶えに、しかも2回も(!)演奏してる。まるで”トムとジェリー”、もしくは”バックスバニー”のコントのよう。ぜひ暑気払いにご覧あれ。あ、息しながら聞いてね。

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