10数年前、会社でポツリと「あ~あ、金のなる木があったらな~。」と言ったら、それを聞いていた上司の一人が翌日「ほら、あるよ。」と言って鉢植えをくださった。ちょっと違うんだけど、と苦笑いしながらも上司のボケに癒された。その日からその金のなる木は彼の苗字をとってカンザキさんと命名、今でも元気にしている。
このカンザキさん、全然手がかからない。日陰も日向も大丈夫、水もそんなにほしがらない。箒にちょっとひっかけて葉っぱが落ちたとき、「ごめんね」と謝って落ちた葉っぱを植木鉢に挿しておいたら、そっから平然とニョキニョキと伸びていく。あんまり手がかからないのでかえって申し訳ないくらい。
そんなカンザキさんにも一度驚かされたことがある。5年前にマンションを買い換えた時、我が家のCASHが底を尽きそうになったことがある。いろいろ計算して決めたこととはいえ、やっぱりキツかった。そんな折り、何とカンザキさんが根こそぎばったりと倒れたのだ。驚いた、金のなる木が・・。そして我が家もここまで来たか、とがっくり。
でもそこからカンザキさんの本領発揮。あれこれせずに(今考えるとかわいそうだけど)、私は元の鉢植えにグサリとカンザキさんを挿し込んだ。そしたら、何事もなかったようにまた淡々と生きている。えらい。カンザキさん、身代わりになってくれたのね、あなたのおかげで今日も元気に暮らしているよっ。
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