2008年10月8日水曜日

ノーベル賞

宇宙の成り立ちに必要な素粒子であるクオークがまだ3つしか発見されていなかった時代に、6つのクオークがあれば宇宙の成り立ちが証明できるという論文を発表したそうだ。

電子顕微鏡でも見られないクオークというものを想定して宇宙を考える。サイズもその時間も広さも桁外れに小さくて長くてそして大きい。すべてはこの素粒子から始まって私達も存在しているわけで・・・、考えただけで気が遠くなりそうだし、なんだかコワイ。

益川敏英さん(68)は論文発表から実に35年後の受賞に「たいしててうれしくない、2002、03年に我々の理論が証明され、科学者としてはこれで終わったこと。あとは社会的現象です」と至極まっとうなお話。しかし南部先生との同時受賞について聞かれると、自分の研究の出発点である南部先生の話をしながら感極まって言葉が詰まり、そしてそのことについては「うれしい」とハンカチを目にあてる。

論文を発表した当時、益川さんは上司に社会との接点なしに科学の勉強も成り立たないと、大学でのの労働組合の役員をしながらこの論文を書いたということ。そして、考えるときは散歩しながら、とにかく歩きながら考え続ける。何者にも邪魔されないスポイルされた環境よりも、雑音の入る世界で仕事をする大切さを言われていた。

私はまったく物理学はわからないけれど、わからない世界のことを頭の中で空想しその果てしなく遠い世界に思いを馳せることはある。他にいい言い方はないのかと考えたけど、あえて言っちゃうと”純粋なロマン”を感じてしまったのである。

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