2008年10月1日水曜日

甘苦上海

昨日から日経朝刊で連載開始。今日は2回目。
主人公早見紅子が上海で誰かを訪ね、ノックしたらハイと返事があった場面。

この声の主を私のものにする。ここまで来たのだから、逃げない。やり遂げた数々の仕事上の困難と同じに、今回もきっと上手くいく。
 ドアが開けられるまでの数秒間、両手で眼尻と目の下のたるみを押した
 51歳の肌は磨きあげたばかりだ。夕陽を味方にし、背中に受けて立てば、しわやたるみも目立たない。ドアを開けた瞬間、39才の男の目を奪いこのアパートに似つかわしくないほどに洗練されて映るには、無表情でいたほうがいい。私は表情を捨てる。”

仲良しのお友達として言っちゃう。まず、この声の主をちゃんと確認してから、私のものにしよう。お父さんが来てるかも知れないし。それから数秒間しかないのに、目の下押したらだめ、戻ってこないかもしれないわよ。夕日か・・、それより眩しくてしわやたるみどころか目も鼻も見えなくなるかも。しかし、訪問時間も計算済みなのは褒めてあげよう。 理性は捨てないように。

これから毎朝楽しみだわ、わくわく。

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