紅子さんと京くんはお酒を飲んだあと主席公館酒店の最上階にあるオープンテラスのフレンチに行く。紅子さんは京くんの恋人(周敏さん)についていろいろと聞き出したりする。食事が終って2人は小路の暗がりを歩き始めた。
(前略)体は暑いが、汗は退いている。バーで飲んだジンフィーズやワインが効いていた。こういうときは心にも無い言葉が出てくる。「周敏さんと、一緒に暮らせばいいのに」返事のかわりに、手を握られた。(・・・そうかなぁ・・、話聞いてないんじゃないかなぁ)そのまま歩く。京は背が高いので、私はぶら下がるような不安定な姿勢だ。(ン~、ぶら下がるような姿勢?ちなみに236cmと168cmでもぶら下がるようにはならない。クリックしてみてね)
(中略)暗い場所では、私も幼い気分になれる。「ねえ、キスしようよ」と私はつないだ手をぶらぶらさせながら言う。(手のぶらぶらは幼いかもしれないが、言ってることはお・や・じ)「なんで?どうして?」(しかもこんな返事あるか??)「したくなったから」「じゃ、しよう」(確かに会話は幼い・・・・)
(中略)京の唇は固い。そこから溶けて出入りするものがない。たぶん私の唇も固くなっているのだろう。(なんだか痛そうなキスだ)周敏は、どんな唇としているのだろうと考える。カラダを離して私は言った。「全然、良くないよ、京さんのキス」「愛がこもってないからなあ」「晩御飯御馳走になっといて、キスして、愛がこもってないからなあ・・・それでも、お金を出して欲しい」「だめ?」(ダメ)「出しますよ、12万元ぐらい」(今時点1元14.26円だから、え、え、えッ1,711,200円!!)「ありがとう、紅子さん、大好きだ!」(大好きだ、ってほかに言い方ないのか)京は再び私を抱きしめた。私の体は京の薄い胸に包み込まれる。(背が高いんだよね、京君。しゃがんだか?いや、そんなことはどうでもよろしい。ロマンチックに浸っている場合ではないのだ)「これだけで12万元は高いけれどね!」(高い!高い!高すぎるっ!)見当違いの言葉しか出てこないのは、なぜだろう。(見当違いじゃなくって、計算違いしてないか?)そんな言葉とは遠い気分なんですがね。(つづく)
ああ、紅子さん、もちっと面接してからのほうがいいと思うのだけど・・・。なんだかほっとけない、紅子さん。
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