土家由岐雄さんのノンフィクション童話。戦争中の上野動物園で市民の安全のために餓死させられたぞうさんのお話で、多くの人が一度は読みそして涙したに違いない。ああ、思い出しただけでも、うるうる・・。
長年終戦記念日で朗読を続けていた評論家・秋山ちえ子さん、その朗読は2005年に終わってしまったが今年8月にCD化された。その英語翻訳版をシンディー・ローパーさんが朗読している。昨晩NHKで来日したシンディーー・ローパーさんのインタビューを見た。
政治家ではないので歌で平和を呼びかける、また、戦争は絶対いけないと。そして「かわいそうなぞう」の朗読をとインタビュアーに頼まれ、まさにぞうさんが餓死し、飼育員がその体を抱きながら戦争が終わることを叫ぶ場面を、あのハスキーな声で静かに読み進むうち、涙で声が詰まってしまった。
90歳を過ぎ、なおかくしゃくとした秋山ちえ子さんに会う。秋山さんに誠心誠意礼を尽くしたシンディーの姿を見て、彼女がどれだけこの絵本に心を動かされたかがよくわかる。アメリカでの売り上げはすべて上野動物園に寄付されるとのこと。
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