2008年5月7日水曜日

ガンジーなワカ

ワカが「ジジヌキをしよう」、とトランプを持ってきた。二人でジジヌキはあまり盛り上がらないので、七並べをすることにした。これも二人向けではないけれどね。

私はゲームを始めると普段かぶっている猫が跡形もなく消え本性が現れる。自慢するわけではないが、負けず嫌いで且つとても意地悪い。身内をほめるわけではないが、実家の母は私にワをかけて負けず嫌いで意地悪い。しかしなのだ、孫相手となるとこれが同じ人間かと思うほど人格が変わる。ワカの喜ぶ顔が見たくて、わざと負ける。それだけでも十分だと思うのだが、勝たせた孫をさらに褒め称える。だから私はワカには前もって宣言しておく。私は強いわよ、それに意地悪だからね、と。 横から「ほんとに、そうだ。」といつもいじめられているオットの声。

ああ、なのにワカは私がほしいカードをどんどん7の横に並べてくれる。私は馬鹿ね~そんなカード出して、という口調で「ありがと~ね~っ」と言うと、悔しがるかと思いきや、「ママが喜ぶかと思って・・・・」。ああ、なんて心優しい、これじゃシンデレラと継母だわ、と思いながらもナサケをかけることもなく勝っちゃう私。ガンジーなワカも、負けると悔しいらしくなんとなく涙目。

一人っ子っていうのは競争なく育ってるからなぁ。いや、でも私みたくイジワルになる必要もないし、常に競争する必要もない。たとえばイソップの太陽のように、彼なりの力で世の中を歩いていけばそれはそれでよいと思う。君はそのままでいいのだ、ワカ。

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