2008年5月4日日曜日

I'm not there

6人の俳優の職人芸を見るよう。ケイト・ブランシェットは相変わらずすばらしく、性を削り取り残った人間としての表情やら言葉がまっすぐ聞えてくる。ウディの映画に”ゼリグ”というのがあったけれど、彼女はまさしくそれ、カメレオンなのだ・・・。

しかし、私にとってボブ・ディランの世界は、飛行機がまだアメリカ大陸までひとっとびできなかった頃と同じような距離感がある。その世界を理解して、この映画に特別な何かを感じることができないのがちょっと寂しい。映画の中でボブが「女だから理解できない」みたいな事いって奥さんのひんしゅくを買っていたけど、そのままそっくり私に向けられた言葉のようで・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿