2008年5月12日月曜日

あさり汁

母の日は実家の両親と兄弟を呼び我が家で手巻き寿司をすることに。お魚はいつもの渋谷のFOOD SHOWで仕入れる。大晦日ほどではないにせよ買い物かごの奥様方、結構殺気立っていた。人が沢山いると良い物がドンドン売れてしまうような気がするのよね、きっと。

さて、お魚や野菜のパッケージには”お母さんありがとう”のハートマークのシール張られている。・・・意味がわかんない。ん~、たとえば子供がお小遣いで買ってきたお魚をさりげなく冷蔵庫にいれ、冷蔵庫を開けたお母さんの”サプライズ~!”にするのか?たとえば晩御飯を作ってあげて皿の上にそのシールを貼り直すのか?・・・”お母さん(今日もお買い上)ありがとう”ということなのだろうな、きっと。

さて、あさりがこんもりと無造作に山盛りにされている。パッケージに入っていないと、格別美味しそうにみえる。貝殻の状態をみて中身が判断できるほどの眼力はないが、春はあさりの季節、きっと美味しいに違いない。そして、おいしいあさり汁を思い浮かべ生唾が。しかし、いつもの悩みが「あさり頂戴!」に待ったをかける。今までさんざん食べてといてナンなんだけど、実はあさりを料理するのがコワイ、何度やっても慣れない。生きたものをかまゆでにするわけだから、あさりの身になるとなんともぞっとしない。あさりが鳴声を出さないのがせめてもの救いだ。「アチチッ」なんていわれたらどうしよう。そういえば美々卯の”うどんすき”はとっても美味しいのだけど、生きたえびさんを土鍋にいれる(今もそうなのかな?)のが本当にコワイ。一度とてもタフなえびさんが、土鍋の中から大ジャンプをしたことがあった。と、思いながらも「おじさん、一山頂戴!」。

あさり汁のおだしはいい具合に出来た、後はあさりを入れるだけ。ゆでている最中はかわいそうで見ていられないので、完全に成仏したと思われる頃までふたを開けない。で、チョびっとの間台所を離れる。「もう、済んだかな、出来たかな。」とぶつぶつ言う私に妹は「あのね、自分が素手で格闘して手に入れられるものは食べていいのよ。私は牛さんや豚さんに勝てるとは思えないから、食べないの。」 なある、一理ある。
騒いだくせに、出来上がったあさり汁をオカワリする私。春のあさりはぷっくりとしていてホントにおいしかった。あさりさん、ご馳走様でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿