2008年12月8日月曜日

甘苦上海 (68)

紅子さんの運転手趙さん、姪の黄蓉さんが夜のお仕事をしていることに胸を痛めているようだ。で、京と周敏のことを妄想して嫉妬の炎を燃やすよりも、趙さんの相談のほうがラクだって思った紅子さんは。

お金を貸して欲しいということなら、お金と一緒に猫を押しつける。
「話してみて」
「・・・昨夜遅く、と申しましても、もう朝方だったんですが、黄蓉が台所でケータイで話しているのを聞いたのです。黄蓉はいつも朝四時頃に戻ってきて、ソファに寝ます。私は黄蓉を起こさないように、一階の台所で2人分の朝食を作ります。黄蓉はどうかすると夕方まで寝ています」
「夜の仕事だものね」
「同僚の小姐と小声で話していました。日本の男からお金を巻き上げる相談のようで・・・黄蓉はその小姐からお金を借りていました・・・それで、言われるまま男の写真を撮ってきたみたいです」
「写真・・・」
「黄蓉が眠ったあと、枕もとののケータイを見ました。ケータイカメラに、日本人の男の裸の寝姿が写っていました・・・他にも何枚か男の部屋の写真が」

さて、頭をよぎるものがあるでしょう、どう出るか紅子さん。でもケータイは黄蓉が持ってるし、趙さんに頼んだまして持ってこさせるか。・・・いや、もしかしたら趙さん何もかもお見通しで、何か画策してるかもしれないし。もっと考えれば京さんと趙さん結託して・・・。あれこれ、あれこれ・・・。
今後の展開を期待してますんで、お願いしますよ~。

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