1979年のジュリー主演の映画。(詳細やストーリーはタイトルをクリック)
懐かしい70年代終わりの東京の風景。当時はイカしていただろうけど今はイケてないセリフの連発。でも分かる、これがあの時代だったのだ。
新宿の高層ビルの壁を押さえるジュリー。DJ役の池上季実子にこうしていないとビルが倒れてくる、みたいなことを言うと、季実子さんも一緒に壁を押さえる。壁押さえで意気投合したのか、あちこちデートしたあと、二人は突然木場の材木置き場で、水に浮かんだ丸太の上を歩いている。丸太の上は危ないので(かどうか分からないが)桟橋に移ったふたり。いきなり噛んでいたガムをペッと吐き出すと季実子さんの唇を奪うジュリー、ガムが甘いわ、と季実子さん、今度はジュリーに自らクチヅケ。あのガム結構長い間噛んでようだけど。すると何を思ったかジュリーは季実子さんを抱き上げ、木場の海に放り込んだ。よく分からない。季実子さんはそれでも投げ込まれる間際に、放射能で汚染されて抜けやすくなっていたジュリーの髪を掴み抜いたようだ。後日銃撃に巻き込まれ死の間際、その髪の毛が36本あったとジュリーに報告する。シュールだ。
70年代を彷彿とさせるのが”トラック野郎”の菅原文太さん。ジュリーを追っかける刑事役。なんだか別の意味でコワイ。この刑事さんが出てくると、刑事ものTV番組にしか見えなくて正直引いてしまった。彼がパトカー引き連れてジュリーを追いかけるシーンはまるで西武警察。ジュリーとの最終決戦でのドンパチ打たれまくっている文太さんは”ケープフィアー”のロバート・デ・ニーロはたまた”ミザリー”のキャシーベイツのようにタフ。このシーンはほとんど”太陽にほえろ”(もっとコワイ版だけど)。映画に必要だったのかなぁ。ま、このごちゃ混ぜ感も含めての作品なのかも。
突っ込みどころ満載なんだけど、何かそれだけではない時代のノスタルジーのようなものを大いに感じる一本であった。
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