2008年6月18日水曜日

ブロークン・フラワーズ

劇場へ行けず、やっとDVDで。

例のごとくつまんな~いお顔がすっかり定着してしまった感のビル・マーレイ。”グランド・ホッグ・デイ”とか”クイック・チェンジ”などが好きだったのだけど、あの頃はもちっと表情があったような気がする。とはいえ、あの動かない顔でいろいろな感情を表現できるところがすごい。

あらすじは、主人公のドン(ビル・マーレイ)が、元ガールフレンドらしき人からピンクの封筒と便箋にタイプライターで書かれた手紙を受け取る。彼との間に19歳になる息子がいると書いてあるが、差出人の名前がない。これといって行動を起こすわけでもなく煮え切らない彼に、友人が昔の4人のガールフレンドの居場所を探し当て、彼女らを訪ねることを勧める。乗り気ではないがピンク色とタイプライターを手がかりに、手土産の花束を持ち元ガールフレンド達を訪ねる旅に出る。

ジム・ジャームッシュのロードムービー・乗り物がちょっいと豪華版(”ストレンジャー~”よりもね)。面白い音楽をバックに私達はドンと一緒に自動車に乗り、飛行機に乗り、ガールフレンドをたずねる旅に出る。いい感じ。ガールフレンド達は彼と別れてからそれぞれの人生を歩み、それはどこか微妙に”壊れている”ように見える。ところどころにピンク色の物が現れ、彼の意識に念を押していく。しかし、ブロークンなのは彼女達ではなさそうだ・・・。シャロン・ストーンとか、ティルダ・スィントンとか気になる女性が登場する中、アニマル・コミュニケーターという不思議な職業に就いたカルメン役のジェシカ・ラングはトシを召されたけれどもとても魅力的。

そして、やっぱり、ジム・ジャームッシュは映画オタクだ、と思った。

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