2008年2月29日金曜日

夢の結婚式

私たちは結婚式というものをしなかった。オットが結婚式は、原始的儀式だし、なんたって恥ずかし過ぎる、ナルシストしか耐えられない、ハンタ~イ!と言ったからだ。先立つものが無かったし、めんどくさかったので、結局何にもせずに終わってしまった。

それからXX年がすぎ、ゆうべオットはヘンな夢を見たという。 
自分はなぜか楽屋にいて、舞台に出る準備をし、そろそろ出ようかなと思ったところで、何の舞台だか側にいる人に尋ねたそうだ。「結婚式ですよ、あなたの、はっはっはっ。」と言われ、仰天し、袖から舞台を覗くと、なんと私がひらひら衣装をまとって踊っているというのだ。極度の緊張と恥ずかしさの中で、意を決して舞台に出ようとしたら、待ったをかけられた。
「まだ、美智子妃殿下がご到着なさっていません。」 (・・・・すごい・・・・、主賓か?)
程なく、美智子妃殿下が到着、なぜかアラブ人と日本人で満員の会場で、にこやかに手を振っておられたそうだ。

ほんとは結婚式したかったんじゃないのか?と、かなり疑う。けど、今更白無垢なんて着れませんわ・・・。

2008年2月28日木曜日

燃料電池車

東京ビックサイトのFC2008(燃料電池展)に行ってきた。
国内の燃料電池車の登録台数は約60台、数年前の予想普及台数をかな~り下回る。

触媒の白金が限られた資源でしかも高価であることなど、車の開発に課題があるし、燃料供給のインフラも同様。CO2排気量ゼロの夢の車だけれど、燃料の水素を生産するのに石化燃料を使い多量のCO2が発生するらしい。だったら今のまま石化燃料を直接車に使い、ハイブリッドやディーゼルのように車のCO2排気量を減らしたほうが早いんじゃないか、という話も出てくる。が、テクノロジーはその先を目指す。

水素生産でたとえば太陽光エネルギーを用いてみては如何か、という話になる。それには発電機器の小型化が必要になるし、雨だの曇りだのの日に「営業できません」では困るのでバッテリーが必要になる。あれこれやって、うまい具合に水素が出来た、すると、保存が問題になる。水素がそのままでは巨大タンクをバンバンバンと道路脇やら住宅地に建設することになる。そんなこと危ないし、土地もない。保存しやすいように液化するとか圧縮するとか、そんな技術も必要になってくる。こういうイノベーションがあちこちで同時進行的に動いている、今はまさに燃料電池車の黎明期なのだ。

山積みの課題を前に、燃料電池車の商品化は絵に描いたモチか、と思えたりしてくるが、ところがどっこい展示会の参加者、皆さん元気で希望いっぱいに見える。そして本気で地球環境のことを考えているようだ、それも何世代も先のことを。地球が46億年せっせとためてきた地下資源、このままでいくと、なんと20世紀を含めたったの500年間で全て使い尽くしてしまうという。子孫にうらまれるようなことにはしたくない。

都会に住んでいる限りはCO2を出し続けることになる。とにかくちょっとづつでも減らすこと、できることから。自家用車は持ってない(持てない)からこれは続ける。夜明けとともに起きて夜は早く寝る、冷暖房使わない。節約、倹約、要するにケチは美徳。友達失くしそうだけど・・・。 ちなみにこの燃料電池車、今のところお値段はたったの一億円。ケチじゃやっぱりだめか。

2008年2月27日水曜日

母、照れる

週3回はオットのほうが帰宅が早い。だから私は駅に着いたら、家に学用品とか料理の材料とか何か必要なものはないか電話する。昨日はワカが電話に出た。

「今、駅に着きましたよ~。何かいるものある?」
「パパ~、何かいるものあるって聞いてるよ~。・・・・・・。無いって。」
「ワカは?」
「ママだけ。」
「あはははは・・・。」

照れた。
今思うとその後、にやけながら歩いていたと思う。それも恥ずかしい。

2008年2月26日火曜日

Across the Universe


「フリーダ」の監督ジュリー・テイモアの作品。

ベトナム戦争、学生運動の60年代アメリカをビートルズナンバーで綴っている。さすがブロードウェイの舞台監督、選曲・振り付けが一味違う。主人公はJude、恋人はLucy、もう頭の中でビートルズが流れ始めたでしょ?Jude は閉鎖的で裕福とはいえない社会環境で、シングルマザーに育てられたイギリス人。アメリカ人の父親を探しに渡米する。そこで知り合った友人(”ソウルメイト”と言わせていただく)を通して、裕福と自由が生み出した矛盾の60年代に生活し、絵を描き始める。
彼の故郷にはない多種多様の民族・文化・思想、そしてある意味単純なアメリカ社会に、イギリス人は入り込めずにいる。一歩はなれて社会を見て、そして人に歩み寄る。決して傍観者ではない主人公。ビートルズの屋上コンサートを思わせる最後のシーンは、こみ上げるものが押えられなかった。血の通った個人のつながりは、深ければ深くなるほど傷つくけれど、その先に必ず何かが待っている。そしてその全ての気持ちを音楽にした”ビートルズ”は、時代を国境を越えて普遍的存在なのだ、とこの映画で今更ながらまた念を押された。

ジョー・コッカー、ボノ、セルマ・ハヤックなどがちらりと出ていて、細部までスパイスが効いている。

2008年2月25日月曜日

The Golden Compass

昨日は”ライラの冒険”を見た。映画館に行くまでは”ヒルズの冒険”、春の嵐が吹き荒れ、親子ともども吹き飛ばされるかと思った。
原作は宗教を深く意識して書かれ、アメリカなどではカソリックから抗議を受けたりしているので、忠実な映画化は難しい、かな。 原作を読んで見るのもよし、まだの場合はそう思って見ると、ただの子供の冒険映画ではなくなる。

下世話な私が密かに喜んだのは、”007/カジノ・ロワイヤル”の二人、ダニエル・グレイグとエヴァ・グリーンが出演していたこと。グレイグ様は、子供に優しいインテリもOK。あごひげと青い瞳がとってもステキ。ニコール・キッドマンが「どうよっ」ってなカンジで、相変わらずスキのない美しさを見せ付ければ、ギリシャ風のお召し物にザンバラ髪のエヴァも「ワイルドな私もいけるのよっ」って空を飛んで行った。

ワカは大好きなカウント・デューク(ダースベーダーの次にお気に入り)にお目にかかれて、うれしかった模様。

2008年2月23日土曜日

MIKA

オットがワカに宝くじが当たったら何を買うか、とたずねたら、MIKAを日本に招待する、と言う。ワカは去年オットからMIKAのCDをipodに入れてもらってから、すっかりその魅力にはまってしまった。アルバムの曲を全部覚え、お経を上げるがごとく毎日大声で歌っている。

NHKで彼のロンドン・ライブを見てからますますフィーバーし、CDだけでは飽き足らずDVDを注文。今日待ちに待ったフランス・ライブを収録したDVDが届く。ワカ、オットはむろんのこと私までが、DVDを見ながら歌い、踊りの大騒ぎ。いいです、はまります。(そしてドラムの超カッコイイ、カノジョが気になる。)MIKA様、ウィキベディアを見るとなんと去年来日していて、しかも恵比寿でライブまでしていたとのこと。ああっ残念無念、・・・・このことはワカには黙っていよう。ワカがピアノを続けているのには、なんと憧れのMIKA様の影響があるんだって。がんばれワカ、そしていつか一緒にライブに行こうね!

2008年2月22日金曜日

単刀直入な日本語

たとえば”弁慶の泣き所”、”ぼんのくぼ”、”みぞおち”、”こめかみ”などなど、体の部位を表す言葉は物語があるし、奥ゆかしささえ感じる。しかし、ここにオットが驚愕した言葉がひとつ。
のどちんこ
これで日本人との距離がググっと近づいたそうだ。名誉挽回をかけて他に呼び方はないかと調べたら”のどびこ”というのがありちょっと胸をなでおろしたものの、その隣に「”のどちんぽ”ともいう。」と書いてあった。がたがたと崩れ落ちる奥ゆかしさ・・・。どうもこの器官はあまり生きていく上で意味のないものらしく、よって、なにかまともな名称を与える必要もなかったのか、と。

2008年2月20日水曜日

風邪をひく

先週末、風邪をひいた。ここ数年風邪を引きずることが多いので、今回は先手必勝と、医者へ駆け込んだ。実はその内科の先生がステキなのだ。あの何もかもを包み込むような笑顔に会えるのかと思うと、病気の割には足取りが軽い。しかし先手過ぎて症状は明らかに軽く、アットいう間に診察、終わり。がっかり・・・。処方箋をもらってとぼとぼと薬局に向かう。

さて、もらったお薬、とにかく眠い。8時に就寝、翌朝9時起床、昼寝約3時間、8時半就寝、翌朝9時起床、昼寝3時間、8時就寝。よって週末の記憶が無い。2日間、なんだか人生損したような気がする。月曜日は風邪の症状治まるも、まだ眠い。重いからだを引きずって出社、機嫌が悪いのが自分でも分かるのだ。”誰も来るな”光線出しっぱなし。憧れの先生には会えないけれど、やっぱり元気が一番だ。

2008年2月18日月曜日

女性専用車両

女性専用車両はだいぶ周知されてきたように思う。私の利用している路線は特急・急行にこの車両がある。朝は混んでいるから各駅しか乗らないが、帰宅の時は意外と空いているので乗っちゃうことがある。
その車両、女性専用と書かれたステッカーがあらゆる場所にペタペタ、始発駅なので車内アナウンスで念も押される、ホームの床の上にもピンク色のステッカーが貼ってある。車内はかすかに香水の匂い漂う女護が島状態。が、乗ってくる殿方は、やはり、いる。その人めがけてバシバシと鋭い視線が飛んでいるのがわかるし、咳払いされちゃったりしている。「あっ」と車両を移動する人もいるし、ぜ~んぜん気がつかない人もいる。そんな人は「こちらは女性車両ですよ」って声をかけられることになる。

そのときの殿方の反応が面白い。たいてい例外なく「ああっ!すみません。」とか、「いや~参った、参った」、と大変素直に、速やかに女性車両を後にするのだ。聞こえないフリをしたり、「だから、なんなの?」なんて開き直る人、ましてや確信犯らしき人には、まだお目にかかったことがない。(どこかにはいた、という話はちらほら聞くことはあるけど。)

女の味方らしき女性車両であるけど、「超ラッシュアワーには乗りたくない」と言っている女友達がいた。何でもぶつかったり押されたりした時に”ちょっとした”お返しがくるそうなのだ。コ、コワイ・・・。序列無き”大奥”といったところ?

2008年2月15日金曜日

バレンタイン・デー

私はあんまりチョコレートをいただかない。子供の頃具合の悪い時に食べてモドして(失礼!)しまってから、ず~っと苦手だったのだ。大人になっておいしいチョコレートが沢山出回り出した。仕事中イップクするのにぴったし。しかしゴディバとか一粒300円も払うんなら、近所の和菓子屋さんで練り切りのほうがいいと思ったりする。

オットは無類のチョコレート好き、自分用の高級チョコレートをストックしている。数を数えているらしく、減ってると「誰が食べたのだ」、と聞いてくる。そんな彼が数日前に「今年はチョコレートいらないから。」と。そしたら、14日の朝、テーブルに私宛のチョコレートがおいてある。うれしかったけど、何にも用意して無かった私はちょっとバツが悪かった。

やっぱり、会社の帰りにチョコレートを買いに。私のお目当ては”CAFFAREL”。最近、このメーカーのの種類も、置いているお店も増えてうれしい。このユーロ高じゃ仕方ないけど、もちっとお勉強してくれたらもっとうれしい。ワカにはてんとう虫とハートの、オットにはジャンドゥーヤをプレゼントした。二人ともやっぱりうれしそう。
バレンタインのドキドキはすっかり古の出来事になってしまったが、あちらこちらでいろんなドラマがあったんだろうな・・・。

2008年2月14日木曜日

鹿男あおによし・テーマ曲

奈良にライオンが出たか、と思わせるしかさんの力走とともに威勢の良いオーケストラの演奏。”鹿男あおによし”のテーマ曲、耳のツボにぷっつり。佐橋俊彦さんという方の作曲、で、この方「サンダーバード」などが好きだそう。納得。佐橋さんは「ちりとてちん」の音楽もなさっている。

「鬼警部アイアンサイド」とか「ミッションインポッシブル」はテーマ曲聞くだけでワクワクする。「男たちの旅路」(ゴダイゴ!)やら「太陽にほえろ」なんかもテレビドラマテーマ曲の古典。オリジナルでなくても、「君は海を見たか」(’82)などは忘れられない。ショパンのワルツがなんともいえぬ物悲しさでドラマを飾っていた。実は「踊る大捜査線」なんかも音楽の使い方が好きだった。最近の番組はご無沙汰なので、すご~く古い話ばっかだけどうなづいてくれる人がいたらいいなぁ。

2008年2月13日水曜日

全ての欲望を満たすことは出来ない

12日日経夕刊の"明日への話題”で、篠塚英子さんがカンジーの言葉について語っていた。
マハトマ・ガンジー曰く、「地球は全ての人々のニーズを満たすことは出来ても、全ての人々の欲望を満たすことは出来ない。」”地球”が"国家”や"政治”ではないところがいいなぁ。

いい年をして、未だに自分のなかでの”欲望”と”向上心”の区別がつかない。「前進、生活向上!」と思ったとたん「生きているだけで御の字」と、乱気流のなかをもっぱら低空飛行。上を見てもきりが無く、下を見てもきりが無い。かといって世捨て人になり、仏門に入るほどの思い入れも無く。幸福と後ろめたさのハザマで、のんきな生活を送る私はこの上ない幸せ者なのかも知れない。

2008年2月12日火曜日

占い

その昔、”天中殺”というのが流行ったことがある。和泉宋章という人が、「長嶋さんは天中殺に監督になったのでx月x日までに監督を辞める。」と予言し、外れたので表舞台から姿を消してしまった。
宋章さんは人前からいなくなってしまったのに、そのなんともこわいヒビキの”天中殺”(空亡とも言う)は、私の頭の片隅に張り付いてしまった。信じてはいないが、気になってしまうのだ。この天中殺、悪いことが起きるわけではなく、最中に新しく事を起こしたり流れに逆らったりすると、空回りしたりどんどん悪い方向へ進んでいってしまうそうだ。12年の2年が一般的に言われるその時期になるのだけれど、12ヶ月の2ヶ月、120年の20年というのもある。そして私、めでたく今年の節分に天中殺が明けた。だから、信じてはいないけれど気分がいい

信じてはいないけど、密かに占いが好きな私は易を勉強している友人に、自分のことを見てもらったことがある。そのとき友人は5年~10年周期の話しをめた。片思いの彼が振り向いてくれるのか、という目と鼻の先の事を知りたかった私は、なんでもっと近い将来の話をしないのかと聞いてみた。友人曰く、「運命って言うのは大局で捕らえたほうがいいのよね。あんまり目先のことで右往左往していたら、大きな運命の波に乗り損ねちゃうでしょう?」思わずひざを打ちましたわ。や~、合点がいきました。そして続けて一言「でもね、早い話、運命って生まれた時に決まってるのよね。」 そういわれちゃったら、身もふたもない。

2008年2月11日月曜日

American Idol 7

米南部は大変な竜巻の被害を受け、ブッシュ大統領が救済に乗り出したというニュース。あ、まだ大統領はブッシュ氏だった、というくらい次期大統領候補選びがフィーバー。民主の候補者争いはますますハゲシイ。二人とも基本的には同じ政策だしね、なにがアメリカ人にとっての決め手になるのか注目。

そして、日本ではやっと”アメリカンアイドル・シーズン7”が始まる。はじめのここ何回かは地方選、これを見るたびにすごい人(別の意味で)が沢山いるものだ、と口がアングリ。この人たちヤラセでなくて本物だったら、マイルドな怖さを感じる。そのツワモノが二度と舞い戻ってこないように、サイモンがビシ~っと冷たい一撃、しかし、至極全うなことを言って聞かせるのだが、本人とその応援団はたいてい逆ギレしてリベンジを誓いながら去っていく。この自信の塊、アメリカの根性””が違うのだ、とは・・。

そして、アメリカンアイドルでは視聴者の投票が始まると、なんと大統領選挙より票が集まる。オバマ氏、クリントン氏、政策に違いはあまりないのなら、この際歌合戦はいかが?ん、なわけいかないよね。と、思っていたらなんとオバマ氏、グラミー賞受賞(朗読)だって。ん~、あっぱれ、ヌカリなし・・。

2008年2月9日土曜日

シマンテックのコールセンター

パソコンの動きがとてーも重くなった。とりあえずDELLさんに電話し、ハードには問題のないことがわかる。可能性としてセキュリティーソフトが関係あるかも知れないということで、シマンテックさんに問い合わせることにした。

以前変なところをクリックして、インターネットにつながらなくなったことがあり、既に問い合わせをしたことがある。そのとき中国人オペレーターの、大変すばらしい対応に驚いた。で、ちょっと調べてみたら、コールセンターは中国にあるらしい。今回も、いつどこで勉強したのだろう、と思うほど上手な日本語を話す人が電話に出た。私のようなパソコン音痴のちんぷんかんぷんの質問にも、こちらの意を的確に汲んで即座に理解してくれる。
ネイティブではないので「ハイ」、「エエ」などの合いの手が入らない。だから、質問した後、言ったことちゃんと伝わったかしらと一瞬疑ってしまう。話はじめも「あの」、「それはですね」という前置きなしに突然用件に突入してくる。話の途中も「え~」、とか「あの~」とか無駄な言葉を発しない。考えるにこれがあいまいな印象を消し、会話をすっきりさせている要因かも知れない。

最近、日本同士で話しているのに、通じないことがあるのだ。それに「よろしかったでしょうか」っていわれたり、「満席を頂戴しております」なんていうのは、だめだ~、ぜんぜん免疫ができない。こうなると、なおさらシマンテックのオペレーターに感動してしまう。

ひとつとってもかわいかったこと。アドレスをスペルアウトしていた時のこと。
オペレーター「チェ~。」
私「Cですか?」
オペレーター「いえ、すみません、チャーパン(Japan)、チェー(J)です。」
中国語では日本語のじゃ、じぃ、じゅ、じぇ、じょという発音はないのだろう。私の英語におけるRとL、BとVはきっとこんな感じなんだろな・・・。

とっても後味のよいコールセンター、用もないのにまた電話してみたいのだ。

2008年2月7日木曜日

スマッシュブラザーズ あちこちで 大乱闘

女王陛下のWiiが我が家に来てから一ヶ月。いつの間にかリモコンが一台追加され、メタボ対策にWiiFit購入のうわさもちらほら・・・。そして1月31日に発売の”大乱闘スマッシュブラザーズX”を、お年玉で買いたいというワカ。ビックカメラのポイントがあるから、ほとんどロハで手に入りそうだったので、オットが会社の帰りに買ってくると約束。無論、御代はワカからいただく(自分の子供相手に商売してどうする!)。

その日の夕飯がのどを通らないほど楽しみにしているワカ。「なんだかどきどきして心臓が口から出そう。」かなり血圧が上昇しているようだ。ピンポーン、オットの帰宅、走り寄るワカ、・・・・が、なんとなく頭をよぎってはいたものの、やはり、売り切れだったのだ。

「こういうこともあると思って、期待しないように、って自分に言い聞かせていたんだよね。」となみだ目のワカ。「そんなモン無い物は無い、まんまと商売にのせられるのは愚か者だ!」と普段だったら言うところが、なぜかこの日は違った。「初日に商品がなくなるとは何たること!」「市場をコントロールしている!」と一方的な思い込みが妄想となって膨らみ、”出し惜しみ”ニンテンドーに対抗心がメラメラと。

あらゆるネット販売を探しまくり、もちろん全滅(アマゾンで中古?!9000円っていうのがあったけど)。イトーヨーカドーの「入荷したらお知らせします」(予約ではない)に一応登録。
そして量販店に電話をかける。「あのスマッシュ・・」「売り切れで~す。」まだ最後まで商品名言ってないでしょ!
町の片隅の小さな仲良しのおもちゃ屋さん。「ご予約!はいはい、なんでしょう。」(さすが、低姿勢)「あのWiiのソフトなんですけど。」「えっ。スマッシュブラザーズだったらないよ。(語調が下手から並列に変わる)悪いね~、予約が多すぎて断ってんだよね~。(完全に上からの語調)もう予約取らないから、いつ入荷するかもわかんないし、ごめんね~。」
あそこだったらと出かけたおもちゃ屋にもフラレ、帰宅するとなんとイトーヨーカドーから「入荷しました」のお知らせが!・・・・が、外出しているうちにもちろん売り切れ。連絡先携帯にしとけばよかった・・・。

そして昨日、2度目のイトーヨーカドーからのメール。このメールであっけなく1人大乱闘の幕は下りた。もうちょっと大騒ぎするつもりだっのに、終わってしまうとつまらないのだ。Wiiでゲームするよりずっとおもしろかったのになあ。

2008年2月6日水曜日

BIRTHDAY

今年の誕生日、以前の上司だったドイツ人が北京から電話をしてきた。
上司「おめでと~!」(結構ハイな声)
私「・・・・??(チャイニーズニューイヤーのことか?)」 
上司「た・ん・じょ・う・び、おめでとう。」
私「あ~、私の?ちょっと早いけど、わざわざありがとうございます。」
上司「早い?そんなことがあるわけがない、毎年今日だったでしょ?変わったの?」(強い語調)
私「い、いえ、生まれてから、ずっといっしょです・・・。」
上司「じゃ、今までなんで言ってくれなかったのだ!」
私「・・・(お祝いされてんだか、怒られてんだかよく分からない・・)。」
上司「ま、いいか。日本人はみんな正月に年をとるしね!」

私、そんな昔の人ではないのだ・・・。
ドイツでは誕生日前にお祝いをすると、縁起が良くないといわれているので、必死でリカバーしようとしたのだろう。あの国の人も結構迷信深いのだなぁ・・。

2008年2月5日火曜日

象なった少年

じゃ、エレファントマンになってしまう・・。
テレビでなんとなく見始めた「星になった少年」。動物モノにめっぽう弱い私、全編動物だらけに目元緩みっぱなし。
私の中でのみっけモンは、常盤貴子さん(主人公の母親役)。綺麗な人だなとは思っていたけれど、彼女の映画もテレビ番組もほとんど見たことがなかった。ラストシーンの息子を思って号泣する場面はまさしく”女優”。オセロにたとえると、この映画の凡庸な箇所をこのシーンでパタパタパタとひっくり返した、か。柳楽優弥くんは「誰も知らない」よりも多少骨太に成長、その実力は未だ培養中。
坂本教授の戦メリをかすかに思い起こさせる音楽が素晴らしい。

2008年2月3日日曜日

バットシェバ舞踊団

イスラエルのバットシェバ舞踊団『テロファーザ」を神奈川県民ホールで見た。2005年初演で総勢35人のダンサーが、4台のディスプレイの前で一時間半踊り続ける。

ダンサーのレベルがまちまちなのがちょっと気になったが、少なくとも半分以上の踊り手はその訓練された肢体を十二分に使いこなし、クラシックバレエでは見られない舞踊空間を使い踊りきっていた。随所にクラシックバレエの技法をそれと気がつかない程度にうまくはめ込み、しまりのある振り付けになっていると思う。・・・・が、なぜか不完全燃焼なのだ。特に最初の3分の1ほどは、彼らのダンスに乗り切れない私。そし~て、素朴な疑問。なぜ、なぜ、衣装がアンナなの?私は極彩色(右上)のこれが見たかった!もしかしてワンセットしかなくて、洗ってる暇ないから翌日だけこの衣装着たって言うんだったら、とっても怒る。

バットシェバを見るのはこの公演が初めてで、残念ながらとても評判のよい「アナフェイズ」を見ていないので、舞踊団のことをあれこれ語るわけにはゆかないのだが、ひとつ思うこと。イスラエルといえばパレスチナと緊迫した物騒なイメージがあるものだが、それを考えるとこの振り付けはまったく対極のイメージになる。肉体開放、異文化の融和、他人との協調、個人尊重、癒し、というような単語が、私の頭の中に思い浮かぶような振り付けなのだ。だから~、しつこいが、あのコスチュームで見たかった~~~!!

2008年2月1日金曜日

半島を出よ

すごかった。語彙の少ない私にはどう形容してよいものやら。文庫の解説が私の大好きな島田雅彦さん、その彼をしてもあの迫力をアナライズし切れていないような(ごめんなさい!!)。筆舌に尽くしがたい壮絶なクライマックス、’美しい時間’のチャプター。

おそらくあれが映画だったら見ていられないと思う。例えば、
  • レザボア・ドッグス×200人分;お耳のシーンはトラウマなのだ。
  • サム・ペキンパー+メル・ギブソン;ペキンパーさんのスローモーションバイオレンス、メルさん最近の映画。
  • グッド・フェローズ+ゴッドファーザー;今まで和やかだったのに、突然飛び散る血しぶき・・。
を、全部足したような地獄絵図が繰り広げられるのである。ド迫力と繊細な描写が延々と続く。頭に情景を思い浮かべるとコワイ夢を見そうだし、武器だの建築だの専門的なところはどうしても理解不可能。渾身の一文字一文字がもったいないが、この際テンポを崩したくない。わからないところは字面だけを追ってとにかく読み進む。するとそこで起きている残酷な描写は、いつの間にか若者たちの魂の高まりを伝えるための大切な脇役に取って代わる。そして、私は道徳とか正義とか暴力とかではなく、現実的には受け入れがたいはずの若者たちの姿に、ただ、ただ、涙が出てしまった。

「あんたの意見なんていらないでしゅ~。」っていうイシハラさんの声が聞こえそうなので、とにかくすごいものを読み終わったことを記しておこう。