東京ビックサイトのFC2008(燃料電池展)に行ってきた。
国内の燃料電池車の登録台数は約60台、数年前の予想普及台数をかな~り下回る。
触媒の白金が限られた資源でしかも高価であることなど、車の開発に課題があるし、燃料供給のインフラも同様。CO2排気量ゼロの夢の車だけれど、燃料の水素を生産するのに石化燃料を使い多量のCO2が発生するらしい。だったら今のまま石化燃料を直接車に使い、ハイブリッドやディーゼルのように車のCO2排気量を減らしたほうが早いんじゃないか、という話も出てくる。が、テクノロジーはその先を目指す。
水素生産でたとえば太陽光エネルギーを用いてみては如何か、という話になる。それには発電機器の小型化が必要になるし、雨だの曇りだのの日に「営業できません」では困るのでバッテリーが必要になる。あれこれやって、うまい具合に水素が出来た、すると、保存が問題になる。水素がそのままでは巨大タンクをバンバンバンと道路脇やら住宅地に建設することになる。そんなこと危ないし、土地もない。保存しやすいように液化するとか圧縮するとか、そんな技術も必要になってくる。こういうイノベーションがあちこちで同時進行的に動いている、今はまさに燃料電池車の黎明期なのだ。
山積みの課題を前に、燃料電池車の商品化は絵に描いたモチか、と思えたりしてくるが、ところがどっこい展示会の参加者、皆さん元気で希望いっぱいに見える。そして本気で地球環境のことを考えているようだ、それも何世代も先のことを。地球が46億年せっせとためてきた地下資源、このままでいくと、なんと20世紀を含めたったの500年間で全て使い尽くしてしまうという。子孫にうらまれるようなことにはしたくない。
都会に住んでいる限りはCO2を出し続けることになる。とにかくちょっとづつでも減らすこと、できることから。自家用車は持ってない(持てない)からこれは続ける。夜明けとともに起きて夜は早く寝る、冷暖房使わない。節約、倹約、要するにケチは美徳。友達失くしそうだけど・・・。 ちなみにこの燃料電池車、今のところお値段はたったの一億円。ケチじゃやっぱりだめか。
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