2009年11月30日月曜日

New Moon

前作「Twilight」から待つこと半年(アメリカでは1年)、映画館にいる女子、特にに外国人の女子は始まる前からハイテンション。
長ーい広告が終わり、本編の題名が出た途端、待ってましたとばかりに「ヤッホ~!」の掛け声。お目当ての俳優が登場すると「ウワ~」。ジェイコブがTシャツを脱ぐと「キャ!」。若い二人が近づくキメ台詞にはため息が「ホ~」。さて、我々アラフィフ、密にウケたのは、ベラがイタリアに飛んだ飛行機が”ヴァージン・エア”だったところ。映画と若者の臨場感あふれるリアクションに、ワレを忘れて一緒にテレながら楽しんでしまった。
ベラの相手役を張ったジェイコブ役のテイラー・ロートナー(写真左、髪の毛を切ってさっぱり)は、な、な、なんと1992年生まれ。マーシャルアーツをしていたという話だけど、それにしても16才の体にしては腹筋が割れ過ぎている。これから毎日ワカにトレーニングさせたら、5年後にはあんな体になるのか・・・?
 今回エドワード様は背後霊のような影の薄い役回り。しかし最後はジェイコブに負けじと、白塗り発光の筋肉上半身を見せていた(が、メイクといううわさも・・・)。
ベラは相変わらず憂い顔というよりも、つまらなそ~な顔で、ハリー・ポッターもびっくりな困難に立ち向かう。(この先は真っ白で見たい人は読まないでね。)
  • バンパイアに飛びかかられそうになるところを、エドワードに激しい勢いで突き飛ばされ(エドは助けるつもりだったんだろうけど)裂傷
  •  エドワードからは「君を守るため」と言われるも、家まで送ってもらえず森に置き去り一晩明かす
  • 悪夢にうなされ毎夜叫び、お父さんを不眠症にする
  • 友達をウツで心配させ、復活するも暴力映画に連れていく
  • バイクで転倒、頭部負傷
  • ジェイコブからは「君を悲しませない」と言われるも 、うそつき呼ばわりされて突き放される
  • 人間と思ってビンタした(これも結構突然だった)少年が怒って狼に変身し、襲われそうになる
  • 崖から飛び降り(動機不明)、水の中で意識を失い溺れかかる 
ま、自分でまいた種ばかりだけど(エドワード様が「無茶するなって」最後のお願いしたのに!)、こんなことがいろいろある。あんまりいろんなことがあるから、感覚がマヒしちゃったのか、ジェイコブが狼男だって知った時のベラのコメントには思わず噴き出す。抑揚のないつぶやき声で「こんなことが本当にあるのか・・・」。・・・あるわけないし~!。そういえばアリスの妄想の中で、エドワード様とベラがキラキラしながら森の中をスローモーションで走ってるシーン、あれもなんだか・・・ありえない~だった。


第3部(製作終了)が待ち遠しい。クリスティン・スチュワートはそれなりにトシとってもいいけれど、ロバート・パティンソン様(写真右)、第4部も出演決定したとのめでたいニュースが入ってきたが、まだ17歳をがんばれるか?!ダコタ・ファニングちゃんなんぞ、3か月後には別人になってるかも。早く作らないと皆成長しちゃう、心配だわ。

さて、吸血鬼、狼男とくれば、次はフランケン・シュタインにも登場いただかなくては(半魚人でもよし)。

2009年11月28日土曜日

聖ジョルジェ教会 その2


白い外壁で囲まれた外側から一歩入ると、目の前にはあでやかな世界が広がっていた。青を基調になんと1万5千色ものモザイクで文様や聖人が描かれ、壁の下から天井まで、隙間なく飾りつけられている。

左は1階の祭壇。1階といっても天井がズズズ~と高いので、地上部といったほうが正しい。
オーソドックス(セルビア正教)の教会には椅子が無く、礼拝は立ってする。

祭壇側から入り口を望む


天井まですべてモザイクで装飾されていて、ドームから差し込む光の中を天使が飛んでいる。


ドームのてっぺんにはイエス・キリスト。
電気ではなく自然光、とても明るい。



近代セルビアの原点ともいえる教会だから、ガイドも一生懸命説明してくれる。何の装飾もされていない棺と柱の白さが、かえって目を引く。(その3へつづく)

2009年11月27日金曜日

聖ジョルジェ教会 その1 

ベオグラードから70㎞、トポラという町で1804年、オスマン・トルコ帝国に対して、セルビア人が武装蜂起。  そのリーダー的存在だった人物がジュルジェ・ペトロビッチ、通称カラ・ジョルジェ。”カラ”はトルコ語の”黒”という意味で、漆黒の髪を持つ2mほどの巨漢は、結構ザンコクな性格でオスマン・トルコに大変恐れられたらしい。後にオスマン・トルコから分離独立したセルビア王国で はカラ・ジョルジェの子や孫が王位に付き、カラジョルジェ家(通称がファミリーネームに?)は王家となる。

カラジョルジェ家は第二次世界大戦のドイツ軍侵攻の際国外に亡命し、戦後の共和制移行で廃位そのまま国外にとどまった。2001年にユーゴの体制変革で、没収されていた財産が変換され帰国を遂げる。この一家のHPもある。王妃はギリシャ人なのね。  

前置きが長かったけど、その王家の霊廟がトポラにある聖ジョルジェ教会。3回にシリーズでご紹介。


   小高い丘に続く緩やかな林の中の坂道を上がると、

真っ白な壁の、実にシッカリ&スッキリした印象の教会が忽然と現れる。1904年から8年かけてシッカリ建造された。
教会名の由来は”カラ・ジョルジェ”からではなく、キリスト教の聖人”聖ジョルジェ”(聖ゲオルギウス、聖ジョージ)から。 
竜を退治した聖人として信仰の対象となっている。
遠くからは白1色に見える外壁も近寄ってみると・・・


 ・・・美しい細工が見られる。
入り口の扉の上部には、白い大理石に施された美しい彫刻。
そしてモノトーンの大理石に縁どられて、ひときわ目立つ豪華な金色のモザイク。
聖ジョルジェが竜を退治しているところ。
(その2につづく)

2009年11月25日水曜日

子供と少年の間

夏が終わる頃、ワカに背の高さがほとんど追いつかれてしまった。それがうれしいのは私のほうで、背比べしたくって「となりに立って!」と頼むのであるが、当の本人は嫌がる。朝ご飯のとき、寝癖がついてる髪を触ると逃げられる。いよいよ覚悟のしどころかと、去りゆく季節を惜しむように切ない親ゴゴロ。

しかし、季節の変わり目と同じように、少年も行きつ戻りつ成長するらしい。しばらくのめりこんでいたフライトシュミレーター熱がパタリとおさまり、ここ1週間ぐらいは仮想世界からはなれ、レゴや積み木で飛行場を作り、空想を張り巡らせている。昨日はまるで5歳の子供に戻ったように、私とオットの目の前で、「モンスターズ・インク」の曲を上機嫌で踊りながら歌っていた。しあわせ、である。

・・・なんだか子供というろうそくの最後の芯が、勢いよく燃えているような感じ。もう少し、そのままのワカでいてね。
以下、作者・撮影者に無断掲載につき、コソコソしている私。

上空から見た町の風景
(写真・作/ワカ)        









窓のないターミナル      
 (同上) 






な、なんだ?突然、神社登場。表参道か?
(同上)                  

2009年11月24日火曜日

クリスマス・キャロル

ロバート・ゼメキス監督。すっかり気に入ったラ・ゾーナ川崎のIMAXで3Dを満喫。
「ポーラー・エクスプレス」(2004年)はもう閉館した品川のIMAXで見た。その時から俳優の演技をデジタル的に採り込む、パフォーマンス・キャプチャー技術による映像は格段に進歩。とくに人物に関しては驚き。すごい。”ポーラー”のときは、人間の肌も表情も、なんといったらいいか・・、早い話がアニメーションにしか見えなかったのだけれど、今回はパフォーマンス・キャプチャーの良さが最大限に生かされている。

ジム・キャリーは1人7役の声をこなし、八面六臂の大活躍、まさに彼の独り舞台。が!ゲーリー・オールドマン様も負けていない。 スクルージにこき使われている小柄で家族思いの事務員、ボブ・クラチット (Bob Cratchit)。スクルージの共同経営者で、生前の行いを悔やむ ジェイコブ・マーレイの幽霊、 (Ghost of Jacob Marley)。下半身が不自由で松葉杖に頼るボブ・クラチットの末の息子、 ティム・クラチット(タイニイ・ティム)(Tim Cratchit; Tiny Tim)、の3役をこなす。声もさることながら、あのゲーリー様を(よくもあそこまで)情けなくしたクラチットのCGには、大拍手。そしてもう一人忘れてはいけない人、スクルージの甥はコリン・ファース様。うふふ、実写でなくてもエレガントでお上品ななエッセンスはしっかり画面から伝わるわ。

随所に「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の明るさや「フォレスト・ガンプ」の純粋さ、または「コンタクト」の神秘さや「永遠に美しく」の愚かさなどのテイストを感じさせながら、名作古典を生き生きとよみがえらせている。いや、20世紀の私は遠い国の名作古典としてしか読んでいなかったけど、これを見て、19世紀のイギリスの守銭奴やその社会の在り方を、自分たちの社会に置き換えてまじまじと考えてしまった。

さて、映画館入場の時、左のスクルージ人形がもれなくついてきた。これ、ストラップがついていて、ワカは大喜びで自分のバックに早速つける。”お金より愛”の映画のはずなのに、スクルージ人形には”金運UP”と説明書き。・・・あるにこしたことないよね。ああ、私の心の中の小さなスクルージが、チャリ~ンとお金を数えている音がきこえる~~。

2009年11月20日金曜日

ジーンズよ

去年、安いジーンズを見つけて喜んだことを書いた。それから1年半、ユニクロの980円を皮切りに、イオンがどうだ!と880円、西友がこれ見よがしに850円、ドンキホーテがなりふり構わず690円と、下がる下がるジーンズのお値段。

3990円は確かにインパクトはあった。アメリカでリーバイスを20ドルくらいで売っているSCがあったので、東京の物価から考えても努力がうかがわれる値段。でもね、690円って、なんか変。ストッキングだって500円、ラーメン一杯もそのくらい。適正価格からどう考えても外れているんじゃないか?こんなことしてどこかにヒズミが来ないのかなぁ・・・、とおせっかいな心配をしている私。

2009年11月19日木曜日

『歌伝説 ちあきなおみ・ふたたび』

何の気なしにリモコンをパチパチしていたら、ちあきなおみさんが歌っていた。歌も容姿も「濃い」印象しかなく、なぜ”喝采”や”夜間飛行”があんなにヒットしたのか、子供には分からなかった(全部歌えるけど・・・)。

やっぱり「濃いなぁ」、と思いながら何気なく見ていたら、う、う、う、チャンネルを替えられない。すごい、この人の歌は。”矢切の渡し”の男女の掛け合いの部分にびっくりし、”夜を急ぐ人”の「おいで、おいで」にのけぞった。私のちあきなおみさんへの長年のイメージをすっかり変えたのは、”朝日楼”(朝日の当たる家)。音域の広さと芝居さながらの歌に吸い込まれてしまった。いまさら、と思われるかも知れないけれど、いまさら気がついたのだからしょうがない。

しかし、私にとってのちあきさんはナンと言っても「さとうきび畑」。NHKの「みんなのうた」で初めて聞いたとき、やさしいアニメーションと一緒に流れるちあきさんの歌を聞いて、中学生の私はぽろぽろ泣いてしまった。そして「四つのお願い」や「X+Y=Love」(今聞くとすごい歌詞!)のちあきさんを思い出して、「あの人がこの歌を」と意外に思ったことも思い出す。

・・・そうなんだ、今回見た番組で気が付いたと思っていたけど、既に子供の私に彼女の歌の心は届いていたのだなぁ。それに気がつくのが遅かっただけで・・・。「みんなのうた」バージョンはなかったけど、「さとうきび畑」やっぱりいい。

2009年11月16日月曜日

学級閉鎖

もう時効だから書いてしまう。
先月ワカのクラスがインフルエンザで学級閉鎖になった。でもワカは元気で自宅待機が嫌で嫌でたまらないようだった。しかし誰に似たのか、真面目というお面をして歩いているような男子。元気だからと開き直ってルールを破ったり(これはオット)、見つかった時はシラを切ったりトボケたりすること(これは私)ができない。

それを見ていた不良老人の私の両親、「人に接触するようなことがなければいいわけでしょう。ならば車に乗っていればいい!」と言って横浜までドライブに連れ去ってしまった。とりあえず、彼の倫理からは外れていなかったらしく、とっても楽しんでいたらしい。しかし、案の定不良老人の誘惑には乗らず、一歩たりとも車外に出なかったそうだ。

・・・もうちょっと、融通のきく子に育たないものかなぁ。それとも、反面教師でよかったのかなぁ。

2009年11月14日土曜日

fish

左サイドバーの金魚ちゃんの水槽にカーソルを持っていくと、金ちゃんたちが集まってきます。動かすとそれについてきます。
マウス左をクリックすると”サイバーえさ”がぷちぷちぷちっと出ます。勿論金ちゃんたちは食べてくれます。

暇なとき遊んでやってください。金ちゃんたちの名前募集中。

2009年11月13日金曜日

ぬくぬく

「ウエルかめ」の胸がときめくシーン、そういえば私も何百年前、バイト先でこんなこと・・・、なんて照れながら見ているが、ウミガメ館の館長が亀園さんに”ほの字”なのには、なんとなし複雑な笑いが込み上げてきた。
その館長さん役の温水洋一さんが出ているDVD「ぬくぬく」。(タイトルをクリック)ねこもかわいいけど、温水さんにシンパシー感じるわ。

で、「ぬくぬく」を見ていたら、最高に笑えるニワトリさんを見つけた。これがまさしく”オチ”というもの。

!!注意!!にわとりのトサカがキモチワルイ人は見ないように(オットが見たら卒倒しますヮ)。

2009年11月11日水曜日

ねむの木のえばちゃん

4月にちょっと、というかけっこう奮発して2mほどのエバーフレッシュ(えばちゃん)を買った。夜になると葉っぱを閉じるのがかわいい。我が家にいる植物は、カンザキさんベンジャミン君もぜんぜん手がかからない子たちばかりなので、あんまり調べずに購入したのだった。

ある日、えばちゃんの葉っぱの下の床が、べとべとしているのに気がついた。葉っぱを見るとべとべとしている。樹液が出る木だったのか、と内心「失敗したかなぁ」と思っていた。しかし、しばらくすると、ちっちゃな葉っぱがあちこちに落ちている。なんだか元気もないようだし。ちょっと肥料でもやろうかと思っていた矢先に、えばちゃんを買ったお店のお兄さんに道でばったり会った。

「木は元気にしてますか?」
「それが、樹液がすごいんですよね。」
「えっ(動揺した顔)、綿のようなものが木についていませんか?」
「そんなもの付いてないです。葉っぱがネトネトして、全体的にしょんぼりしてるんです。」
「綿のような虫が付いて、樹液を吸い取り糖分だけ排出することがあるんですけど、ほんとに綿のようなもの付いてませんか?」

綿のようなものがナンなのかちゃんと聞かずにその場は終わってしまい、でも糖分だけ排出する虫が気になってネットで調べてみると、カイガラムシという害虫らしい。画像特集を見ると、一口にカイガラムシといってもいろんな種類がいて、綿のようなものもいるし、ゾウリムシのようなの、サンヨウチュウのようなのもいる。はっきり言って気持悪い画像がてんこ盛りで、見ているだけで痒くなってきた。そして、そのカイガラムシはエバーフレッシュによく発生するそうなのだ。

そして、我が家のえばちゃんをちゃんと見ると、ゾゾゾゾゾ~。枝のデコボコと思っていたのはなんとカイガラムシ(サンヨウチュウタイプ)。それも半端でない、大名行列のように並んでいる。・・と言っても行進してるわけではなく、縦列のまましゃがみこんでいるような。とにかくベランダに出さねばならない。重くて一人では運べない、しかしオットは虫が大嫌い、口が裂けても今は言えない。「なぜ外に出すのだ、虫が付くじゃないか」とぶつぶつ言うオット。外に出した後で、真実を告げると、怒っていた。

しかし、オットにかまっているバヤイではなく、とにかく歯ブラシでカイガラムシをそぎ落とす。そして根から吸収するタイプの虫除け(オルトラン)をまいた。その甲斐あってか、一週間後にはほとんどカイガラムシは見られなくなった。それどころかえばちゃん、なんだか外気に当たって晴れ晴れとしているようにさえ見える。寒さに弱い南国の木だけれど、ここのところ暖かい陽気が続いているので、もうちょっと外で様子を見ようと思っている。今度はいろいろ調べたから、お部屋に戻ったときはちゃんとお世話するからね。

2009年11月9日月曜日

水銀体温計

会社の同僚のドイツ人はとっても心配性。今朝も眉間に皺を寄せて出社。何でも水銀体温計を壊してしまったらしい。ターミネーターのワルモノよろしく、ころころ転がる水銀の玉を掃除機で吸ったりして全部片付けたつもりだった。しかし、一晩明けて、部屋の隅っこに朝日に輝く直径0.2mmくらいの(要するにほとんど見えないほどの)玉を見つけ、なにやら不安になってしまったようなのである。

実は私、子供の頃水銀体温計を噛んで壊してしまったことがある。かなり小さかったけれど、母親の激しい動揺と、水銀の玉がころころ転がっていく様子、口に広がる変なにおいを今でもはっきり覚えている。でもまだ元気で生きている。安心させようとしてそれを話してみたが、ぜんぜん眉間の皺が消えない。かえって怖がらせてしまったようだ。あわてて「・・・、だから私、水銀のせいでちょっとヘンなのかも知れませんけどね。」と、言ってみたけど、ぜんぜん笑ってくれない。

しょうがないからウィキペディアを一緒に読む。
”体温計に使用される水銀は液体のまま経口摂取しても、そのまま排泄されるから無害である。”
ほらね、大丈夫なんですよ、と言おうとしたその先に、 
”破損した水銀体温計からこぼれ出た水銀をそのままにしておくと、徐々に水銀が気化し、肺を通じて人体に取り込まれ、主に腎臓や神経に悪影響を及ぼす(水銀中毒)。”と書いてある。
一瞬緩んだ眉間の皺はまたもや元に戻り、すっかりマリアナ海溝。

「神経に悪影響、あ、だから水銀吸っちゃって、そんなに神経質なんですよ!」
・・・冗談通じず。
「刺身を食べても水銀がたまるって言うから、そのくらいの水銀、大丈夫ですよ。」
・・・ますます墓穴。
しばらくそっとしておくことにした。

そして、その日の夕方、すっかり明るい顔をしている。どうやらかかりつけのお医者さんに電話して、一笑に付されてしまったらしい。なんだ、私もヘンに慰めようとしないで、笑い飛ばせばよかったのだ・・・。昔は各家庭に一本はあった水銀体温計、今は電子体温計に。正しく廃棄処理されているのだろうか。考えてみると、そっちのほうがコワイ。

2009年11月7日土曜日

松井くん、おめでとう

松井君は穏やかで、肩の力が抜けていていい。もし、私がどんな人が好きかと聞かれたら「若い人では松井君みたいな人」、と返事するだろう。
実家の母は大変な”面食い”なのだけれど、「松井君は例外!」とこれまた失礼なんだか、ほめているんだか分からないような事を言っている。
そして、意気揚々と我がことのように、
「松井君がVIPとったわよ!」
と、言い放っていた。
ま、どこに言ってもVIP扱いになることは間違いないけれど。

2009年11月2日月曜日

This is it


あまりにもメジャーなので、MJを真剣に見なかった人、好きと言えなかった同世代の人たちがたくさんいるだろう。沢山のスキャンダルが流れてくる、でも、心のどこかで思っていた「あれだけのパーフォーマンスをする人が、ストイックでないわけがない。」
そんな人はぜひ映画館へ。

プライベート用に撮影したというけれど、それにしてはきれいすぎる映像。うがった見方もできるかもしれないが、なんとなく自分の先行きを感じた動物的なカンで、この撮影やリハーサルが行われたとすれば・・・。アートでLOVE一杯なMJが見られる映画。

死亡のニュースを聞いたときは、心身ともにボロボロになった挙句・・、と勝手に想像していた。しかし少なくとも映像の中の彼は、エネルギーに満ち溢れ、体も声も頭も冴えわたっている(これも、薬かもしれないけれど・・・)。もちろん絶頂期のころの踊りとは違うけれど、50歳とは思えない。MJには全ての音、リズム、空間、が的確に把握されていて、回りはそれについていく、というか巻き込まれていくだけ。彼の口から出てくる言葉は常に前向きで、創造力にあふれている。イヤフォンが耳に合わなくて、歌えなかったときも、
I'm not angry, L(エル)-O(オー)-V(ヴィー)-E(イー), loooove”と静かに叫ぶ。

歌や踊り=時間や空間に、完璧な印を付けることは並の才能の持ち主には到底無理。しかしMJは知っている。自分のパーフォーマンスの楽譜が、凡人には見えない空間に見えている。だから何度やってもぶれはなく、聞いている私たちの中にその”様式”がインプットされ、”MJなるもの”が生まれたのだろう、と思う。

地球の破壊に胸を痛めていたMJ。彼自身が壊れていく地球のようだ。もうすこし自分のこと考えて、もっと生きていてほしかった。