2009年11月24日火曜日

クリスマス・キャロル

ロバート・ゼメキス監督。すっかり気に入ったラ・ゾーナ川崎のIMAXで3Dを満喫。
「ポーラー・エクスプレス」(2004年)はもう閉館した品川のIMAXで見た。その時から俳優の演技をデジタル的に採り込む、パフォーマンス・キャプチャー技術による映像は格段に進歩。とくに人物に関しては驚き。すごい。”ポーラー”のときは、人間の肌も表情も、なんといったらいいか・・、早い話がアニメーションにしか見えなかったのだけれど、今回はパフォーマンス・キャプチャーの良さが最大限に生かされている。

ジム・キャリーは1人7役の声をこなし、八面六臂の大活躍、まさに彼の独り舞台。が!ゲーリー・オールドマン様も負けていない。 スクルージにこき使われている小柄で家族思いの事務員、ボブ・クラチット (Bob Cratchit)。スクルージの共同経営者で、生前の行いを悔やむ ジェイコブ・マーレイの幽霊、 (Ghost of Jacob Marley)。下半身が不自由で松葉杖に頼るボブ・クラチットの末の息子、 ティム・クラチット(タイニイ・ティム)(Tim Cratchit; Tiny Tim)、の3役をこなす。声もさることながら、あのゲーリー様を(よくもあそこまで)情けなくしたクラチットのCGには、大拍手。そしてもう一人忘れてはいけない人、スクルージの甥はコリン・ファース様。うふふ、実写でなくてもエレガントでお上品ななエッセンスはしっかり画面から伝わるわ。

随所に「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の明るさや「フォレスト・ガンプ」の純粋さ、または「コンタクト」の神秘さや「永遠に美しく」の愚かさなどのテイストを感じさせながら、名作古典を生き生きとよみがえらせている。いや、20世紀の私は遠い国の名作古典としてしか読んでいなかったけど、これを見て、19世紀のイギリスの守銭奴やその社会の在り方を、自分たちの社会に置き換えてまじまじと考えてしまった。

さて、映画館入場の時、左のスクルージ人形がもれなくついてきた。これ、ストラップがついていて、ワカは大喜びで自分のバックに早速つける。”お金より愛”の映画のはずなのに、スクルージ人形には”金運UP”と説明書き。・・・あるにこしたことないよね。ああ、私の心の中の小さなスクルージが、チャリ~ンとお金を数えている音がきこえる~~。

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