2008年4月21日月曜日

マイ・ブルーベリー・ナイツ

ウォン・カーウァイ監督、ジュード・ロウ(ジェレミー)、ノーラ・ジョーンズ(リジー)。
それが本当に新しい一歩なのか、それともつらい過去から逃げているだけなのか、傷が深ければ深いほど、自分を客観的に見られない。執着することの辛さ、失って初めて分かる一番大切なもの、人を信じること、素直になること、そんな日常の世界をゆっくり時間をかけて通り過ぎていく主人公。

「時間 X 現実の距離 = 恋人との精神的な引力」と方程式を立てると、私の場合、時間と現実の距離は「5年 x 地球2周分」って感じだったかな。結構長いし、かなり遠かった、ぜー、ぜー。いずれにせよ、現実の距離と恋人との精神的な距離は、反比例することは確か。ま、地球は丸いから進めば進むほど元に戻るけどね。

ウォン・カーウァイの独特な映像と色彩は優しさとせつなさに満ちていて、ノーラ・ジョーンズの世界そのもの。レイチェル・ワイズ、どんな役でも任せといてっ。ナタリー・ポートマン、”マチルダ”で燃え上がったうちのオットの恋心は”プリンセス・アミダラ”ですっかり冷却されてしまったが、この映画でV字復活の兆し。
ジュード・ロウ、なにやってもステキ。二度あるキスシーンはロマンチックでクラクラします。(失礼ながらウォン・カーウァイさんのお顔からは想像するのがちと・・・。)”恋する惑星”が好きな方、お勧めの1作。 

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