2011年10月19日水曜日

キャプテンアメリカ・ザ・ファースト・アヴェンジャー  Captain America the First Abenger

こってり
マーベル作品のヒーローを一同に集めた「ジ・アベンジャーズ」が2012年公開される。「アベンジャーズ」を見るために、そのヒーローのひとりが主人公となる「キャプテンアメリカ」を見た。タイトルにはもちろん「アメリカ」、主人公の衣装や盾の模様は「星条旗」、ヒーローが軍隊で大活躍。こんなに全面にアメリカを出すと外国では苦戦するのではないかと、制作会社のマーベルスタジオ自らタイトルから「キャプテンアメリカ」を取ることを、各国の配給会社に提案したらしい。私も予告編をみてコテコテのアメリカヒーローに胸焼け気味だった。ところがあそこまで開き直っていると、もったいぶった正義感を見せられるよりかえって清々しい。同じアヴェンジャーズの一人「マイティ・ソー」より面白いと思った。

ヒーローが絶対勝つことは分かっているから、結果よりも過程をいかに見せるかだけど、超能力やスーパーテクノロジーを使うのではなく(ま、それもあったけど)、人間の「火事場のばか力」を駆使した戦いっぷりがいい。MIのトム・クルーズを少しバージョンアップさせたかんじの中超人ぶりが、人間味を感じさせてくれたのかも。

こっちもコワイ
レッドスカルことヒューゴ・ウィーヴィング

@プリシラ
主人公役のステーブ役クリス・エヴァンスの筋肉は見ごたえがある。敵役のレッドスカル役ヒューゴ・ウィーヴィングはすっごいワルもの、けど、赤い顔になるまではどうも「プリシラ」が頭を過ぎり・・・。あ、マトリックスの黒メガネもあったっけか。フィリップス大佐役トミー・リー・ジョーンズやアースキン博士役スタンリー・トゥッチの控えめな存在感は、映画を格上げしている。

第2次世界大戦が舞台なのでナチが悪者。主人公のスティーブは「ナチを殺すのではなく悪いひとが嫌いだ」と言う。アメリカに亡命したドイツ人科学者アースキン博士、日系アメリカ人でアメリカ軍に入隊したモリタ(あんまり出番ないけど)。うがった見方かもしれないけれど、怒りにまかせて戦争するわけじゃない、敵だった国の人全員が敵扱いはしてなかったんだよ、っていう配慮(or思惑?)が見て取れる。それともハリウッドでは第2次世界大戦は、すでに時代劇の世界になってしまったということか。

0 件のコメント:

コメントを投稿