2011年10月18日火曜日

ジョブズ氏の制服

私は制服のある会社に勤めたことはないけれど、会社の制服って強制されているみたいで好感度ゼロだった。けれど、こんな見方もあるのかなと。やっぱり世界を旅して、心を開いてモノをみて、自分一人でも実行すればいいのだ。私の頭は硬い、硬い。
以下抜粋。ソース-->ココ


『それは1980年代はじめ。日本出張中のことだった。「なぜソニーの工場では全員同じ制服を着てるんだろう?」―不思議に思ったジョブズはソニーの盛田昭夫会長にその理由を尋ねてみた。すると会長はジョブズにこう答えた。
戦後はみんな服もロクに持っていなかった。だからソニーのような会社では社員になんか毎日仕事に着ていけるものを用意してやらなくてはならなかった。そのうち制服は会社独自のスタイルに発展していき、特にソニーのような会社では社員を会社に結びつけるものになったんですよ、と。それを聞いたジョブズは「そういう結びつきがアップルにも欲しいものだな、と思った」という。
スタイルにこだわりを持つソニーはあの著名デザイナーの三宅一生に社員の制服のデザインを任せていた。その制服はリップストップ(破れ止め加工)のナイロン製ジャケットで、袖のジッパーを外すとベストになる。ジョブズは早速イッセイ・ミヤケに電話をし、アップルにもいっちょベストをデザインしてくれやと頼んだ。
「それでいくつか見本を持ち帰って全社員集めて、どうだい、みんなでこのベスト着たら最高だろ、な、と提案したら、いや~ブーイングの嵐でたちまちステージ退場さ。あの案はみんなにえらい不評だった」
が、この一件で三宅と親交を得たジョブズは、それからもちょくちょく定期的に彼の元を訪ねるようになる。そして自分だけ制服作っちゃうのも悪くないな、と思うようになった。制服があった方が毎日便利だし(これはジョブズが言ってたこと)、制服を通して自分だけのスタイルを人に伝えることができる、というのがその理由だ。
「そこでイッセイが着ていた黒タートルネックの中から気に入ったものを選んで、僕用にいくつか作ってくれるよう頼んでみたんだ。そしたらイッセイのやつ百着も作ってくれちゃったのよ」
あまりの話に呆然と驚いていると、それに気付いたジョブズはクローゼットに山積みになってる黒タートルを見せてくれた。「あれを着てるのさ」とジョブズ。「な、あれだけありゃ一生間に合うだろ」
(ウォルター・アイザクソン著「Steve Jobs」収蔵。転載許可を得て掲載しました)』

2 件のコメント:

  1. いつもイッセイ・ミヤケの黒いタートルネックを着ているとは何かで読みましたが,そんないきさつがあったんですね。百着とはすごい,イッセイさん。
    マイ制服か〜〜。確かに毎朝クローゼットの前で悩まなくて済みますね。

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  2. 100着って、本当にイッセイ・ミヤケは太っ腹ですね。
    ソニーで制服に興味を持ったところが意外。欧米人にとっては、同じ格好をさせられ働かされているイメージを持つのではないかと勝手に思っておりました。ユニフォームって没個性のようで結構インパクトありますよね。枝野さんがネクタイとスーツでいる姿に違和感を覚えちゃうような・・・。

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