原作はグラフィック・ノベル(コミック?)で、題名そのままカウボーイがエイリアンと戦う話。
あらすじは「べつに~」なんだけど、俳優、景色を実に美しく捉えた映像。乗馬とガンさばきは映画俳優にとって必須条件だろうが、それを上手にこなす俳優は、その人のオーラが馬や標的まで広がりをもち、さらに魅力倍増。良い振付を上手に踊るダンサーのようなものだ。腹が座り背筋が伸び、キビキビ動く人間を見るのは大変爽快。また舞台である荒地の茶色い景色も、いろいろなアングルから変化に富んだ表情で捉えられ、どこを切り取っても絵になる。
主役の記憶喪失カウボーイのジェイクをダニエル・グレイグ、コワモテの大佐をハリソン・フォード、優しいドクをサム・ロクウェル、と芸達者が集合。それら中心の役者が円熟の存在感を見せてくれるだけでなく、脇役やちょい役の人たちも隅々まで神経が行き届いている。ヒロインは、ドクターハウスのサーティーンことオリヴィア・ワイルド。あの人間離れした眼差しがエラ役に合っている。ジェイクとエラの見つめ合いは、ちょっと惚れっぽいジェームスボンドとボンドガールチックではあったが。
エイリアンは飛行、採掘、医療研究などなど、高等なテクノロジーを持つ。そして彼らの武器は、スターウーズで言うところの「フォース」を使って操る精神的に高度なもの。それなのに行動がかなり野蛮、且つ、原始的、彼らの文明とギャップありすぎ・・・。ま、侵略者とは言語道断の存在であろうから、徹底的にワルモノに描くほうがスッキリするのかしらん。
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