2011年10月26日水曜日

ランゴ   RANGO

ペットのカメレオン、色ではなく中身を変えながら一人芝居でキャラクター作りに熱心。カメレオン俳優ジョニー・デップ、家ではこうやってそこら中にあるもの使って、密かに役作りしてるのかしら・・・。で、カメレオン君、自らの演技にひとり悦に入っている最中、載せられていた車から水槽ごと砂漠に振り落とされる。

ネーチャーにはなじみのない箱入りカメレオン、西部劇そのままのうらぶれた街にどうにかたどり着く。そこの酒場で「ランゴ」(「ジャンゴ」でない)と名乗り、いい加減なことを言いまくり、すっかり信用した酔っぱらいたちからヒーローに祭り上げられる。そこへ猛禽類の王者、鷹の襲来。ランゴは偶然にも鷹をやっつけてしまったばかりに、街の長老亀から保安官を仰せつかることになる。ミッションは水の確保。街には銀行ならぬ「水行」があり、貯水タンクが尽きかけていた。週に一回の給水日にも蛇口からは一滴の水も出ない。乗りかかった船というよりもそこは変幻自在のカメレオン、ちやほやされて悪い気はせず、保安官になりきり、荒くれ共を引き連れて街に水を取り戻そうと荒野に出る。

マカロニウエスタンが好きな人にはいくつかツボがある。そしてランゴが啓示を受けるガンマン、キラキラ光る人型のトロフィーを持ち歩く・・・、誰がどう見てもあの人はあの大物。劇中の冗談やら水をめぐる政治問題などは大人向けの題材。かと言ってディープなジョークわからないおこちゃまは楽しめないかと言うと、枝葉末節を落としても十分OK。ただ、結構緻密な描写で動物たちが描かれているので、爬虫類やネズミとかが苦手な人はキモチ悪いかも。

モーションキャプチャーで動きを捉えており、擬人化というより人間そのものに見えてくる。ストリーテラーが4羽のカントリーふくろう。歌もよし、間も良し、耳からも楽しめる。ジョニー・デップ、絶好調。

2 件のコメント:

  1. TVで予告を見ました。
    観たい〜〜!!!

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  2. 大変丁寧な仕事してます。大人が楽しめるアニメ、是非!

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