ショーン・ペンはすごい。
30年前のアメリカの同性愛者を取り巻く社会に関しては、不勉強なので言及することは避けよう。が、ショーン・ペンは、そんな私をも納得させる圧倒的な演技である。
残念なことに私には聞き取れないのであるが、オット曰く”ユダヤ系ニューヨーカーのゲイ”のアクセントまで完璧に操っていたそうだ。
ペンの監督した”Into the Wild"に主演した、エミール・ハーシュ、やはり彼はただものではない。ミルクと初対面の時に見せた、歩き方、身のこなし・・・、あっぱれ。”スパイダーマン”のハリー役ジェームス・フランコ君は、こんな良い俳優さんだったのか(失礼!)と目から鱗の感動。
ダイアン・レインの旦那さんジョシュ・ブローリンも、マジョリティーであるが故の弱さ、悲しさをスマートに演じている。
監督ガス・ヴァン・サントは、強い存在感を放つ俳優陣に実在の人物を的確に投影し、ひとりひとりの心とその変化がもたらした時代のうねりを、インディペンデント作品の”におい”を残しながら詩的に描いている。
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