2009年5月4日月曜日

グラン・トリノ

こう来たか・・・。
私は”ダーティー・ハリー”のイーストウッドにマンマとだまされ、"ウォルト"のイーストウッドに最高のエンディングをプレゼントされた。

現代のスクルージはヴヴヴ~と怒ったトラのような唸り声を出し(これがなぜか笑える)、吠えまくる。仁義の通じない今の時代ははある意味”戦場”と同じ、そんな戦場で、国家権力(警察)に頼ることに何の意味があろう。命令ではなく自分の判断で戦争を生き抜いてきた者の当然といえば当然の姿である。でも!警察に行ってほしかったなぁ・・・。

こんなまっとうな人がなぜか実の息子や孫と分かり合えない。こういう家族関係ってきっと沢山あるのだろう。若いヤノビッチ神父(これまた一昔前の若者のよう)の教えごときで簡単に自分の人生観を変えることはない。が、その辛い気持をどうにか -亡き妻がしたように- ヤノビッチ君に”懺悔”という形で伝える。しか~し、この思い、孫まで伝わるにはどのくらいかかるのだろう・・・。

うだうだゴタクを並べずに、ただしんみりと感激に浸りたい、そんな映画。泣けます。

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