シアターコクーンで野田秀樹さんのキルを見てきた。満員。キルを見るのはこれが始めてなので過去の公演と比べることは出来ないが、残念だった。主役の妻夫木君のセリフが通らないので、いつもの野田劇場の迫力が今ひとつ出ない。テレビや映画ではあんなに光っているのに、華がない。31日までもつか、ちょっとシンパイ。検討を祈る。一方、これまた舞台向きではないと思われた末広涼子ちゃん、これが以外にも裏切られた。オバカなモデルの役を上品にかわいらしく演じている。華がアル。手足の長い本当に美しい女性だ。 小劇場をネタに笑われる高田聖子さんなどは、しっかりとセリフが響き渡る。勝村政信さんは蜷川さんに仕えただけあり、主役をくっていた。
そして、野田さん、がんばる。ずっこける場面ではこれでもか、これでもかとスプリットの連続技(拍手が欲しかったか?)。毎日努力しているんだろうな。彼の声も決して通る声ではないし小柄だし、舞台俳優としては恵まれているとはいえないのに、自分の役柄をぴったりと客観的におさえて、いつもよい立ち居地をキープし、程よいオーラを出している。とても残念だったのだが、昨年のThe Beeを見逃してしまったことだ。野田さん、いつまでも応援してます。
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