ついに飛び出す映画になったglee。とは言っても、TV番組のようにストーリがある訳ではなく、コンサートと楽屋での様子、そこに「負け犬」の若者がgleeによって自分の人生を前向きにとらえることができるようになった、というエピソードが挟まれる構成。
映画は結構な人気で木曜日には金、土曜日上映分が満席、初日に行くはずが出足大幅に遅れてしまい、日曜日になってしまった。六本木シネマの一番大きいスクリーン7(644席)は満席。上映前にはあちこちでうれしそうな話し声が聞こえてくる。わくわくした明るい雰囲気が映画館に漂っている。
リア・ミシェル(レイチェル役)はさすがの歌唱力。バーブラ・ストライザンドが会場に来ていると言われ(ウソ)感極まる表情、笑える、面白い。カートとのデュエットもいい。ジョナサン・グロフ(ジェシー役)が出てくれたらうれしかったな。ボーカル・アドレナリンのボヘミアンラプソディーが聞きたかった。ディープだけれどあのくらいコクなくては、レイチェルの相手役はできないのだ。
ヘザー・モリス(ブリトニー役)の踊りはやっぱりスゴイ。もうちょっとアップで見たかった。
ダーレン・クリス(ブレイン役)はイチオシ、制服で「ウォブラーズ」と登場。ウォブラーズの清潔感漂うアカペラにハマる。ダーレン・クリスは普通のルックスなのに、歌いだすと醸し出すオーラから目が離せない。彼はシーズン3に向けて新人発掘をするオーディション番組、「The Glee Project」で審査に参加。もちろんシーズン3にも出演決定。
グィネス・パルトロウが登場してシーロを歌うと、会場はコーフンのるつぼ。彼女はすてき。
アメリカでgleeは社会現象となっていると聞いてはいたけれど、コンサートの熱狂ぶりは想像以上。New Directionのメンバーはグリークラブにいるだけで、学校の中ではダサイと思われている。普通に見たら歌唱力、ダンス力は桁違いに上手なのだけど、視聴者は「負け犬」として彼らをみて自分を投影する。見終わったあと残るポジティブな気持。この番組のストーリー作りのうまさ、音楽、本当の意味のタレントのなせる技。
FOXTVでシーズン2の再放送が始まる時間だわ、このへんで失礼。