2011年9月7日水曜日

ニコライ教会@ライプツィヒ

教会の中の柱が広場にも
 市内でトーマス教会と並ぶ2大教会の一つニコライ教会。1165年に建造され、商業の守護聖人である聖ニコラウスに捧げられたこの聖堂は、商都ライプツィヒの象徴として市民から手厚い保護を受ける。


内部はシュロの木をかたどった柱がならび、パステルカラーで明るい。ローマの「なんとか浴場」と言っては失礼か・・・。一見の価値あり!さすがにこの内装は12世紀ではなく18世紀に施されたそうだ。


1724年、ここでバッハの「ヨハネ受難曲」が演奏される。バッハはトーマス教会の音響のほうが気に入っていたが、当時はトーマス教会とニコライ教会で毎年交互に受難曲が演奏されており、その年はニコライ教会の番だったそうだ。
写真中央にデーンと見えるパイプオルガンは5段鍵盤。私たちが教会に入ったとき、ちょうどパイプオルガンでバッハの小フーガが演奏されていて、その音色に圧倒される。


さて、東西ドイツが分断されヘクセンは東ドイツに。1982年から、毎週月曜日にニコライ教会での平和の祈りの後、市民は反対性団体の呼びかけで、市内をデモ行進するようになった。


1989年10月9日、この「月曜デモ」は7万人にもふくれあがる。デモ弾圧という中央の意思には従わず、ライプツィヒの党支部は住民に対話を呼びかける。その波は瞬く間に全土に広がって、ドイツ統一へと繋がる。


ドイツ統一後も、2003年にはイラク参戦に抗議する「月曜デモ」が行われた。意思をしっかり示す、ライプツィヒ市民の象徴のような教会でもある。

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