2011年9月20日火曜日

リオ! RIO

ラテンビート映画祭のポスター
「アイスエイジ」のカルロス・サルダーニャ監督、今度の舞台は氷河期から一挙に、太陽と海のブラジル、リオデジャネイロ。


アメリカでは今年4月に公開。ワカはこの映画を飛行機の中で見て、激しく感動したらしく、往復4回も視聴。まだ見足りないとのことでDVDをアメリカから取り寄せた。大げさではなく2日に1回は見て、セリフも動作も音楽も暗記してしまったようだ。それでも大きな画面で見たいとぼやく。日本には今だ予告編すら無いということは、もう映画館では見られないかもと諦めていたら、「ラテン・ビート・映画祭」で一回だけ上映されるという。夢がかなったね~。


主人公はオウムのブルー。雛のブルーは捕獲され、遠く離れたミネソタでペットショップに売り飛ばされる途中、リンダという少女に拾われる。2人(1人と1羽)はいつも一緒、リンダは成人し本屋を営み、ブルーは本を読むインテリだけど飛べないオウムに成長する。ある日、トゥーリオという鳥類学者がブラジルからリンダの本屋にはるばるやって来る。ブルーは絶滅危惧種、メスを見つけたのでブラジルの研究所に来て欲しいと言う。悩んだあげく、リンダはブルーとブラジルに行く決心をする。
リオは折しもカーニバルの真っ最中で町中が沸き立っている。しかしブルーとメスのオウムのジュエルは、貴重種の売買をする間抜けなワルモノに研究所から連れ去られてしまう。ブルーとジュエルはコウカンチョウのペドロ、カナリアのニコ、そしてオニオオハシのラファエルたちと、ワルモノから逃れリンダの元へ向かおうとする。


まず声がいい。インテリで理屈っぽいオウムのブルーをジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャルネットワーク)、気が強くて美しいオウムをアン・ハサウェイ。パーフェクトな配役なので、是非吹き替えでなく字幕で楽しみたい。


監督はブラジル出身、映画にはリオのいいところがてんこ盛り。ダイナミックな映像、特に上空からの眺めは気持ちいい。リオには2度行ったことあるけれど、まさに映画のとおり、飛行機の中から見た街の風景は今まで見たどの街よりも美しかった。クライマックスのカーニバルの場面は見ごたえ聴きごたえ十分。
そして何よりもブラジル人の人懐っこさとおおらかさ、また貧富の差に生きる多様な人間を、動物を擬人化することを通して優しい目で描いている。オリンピックとワールドカップ、ブラジルはますます明るくなりそうだ。


行き当たりばったりもたまにはいい、人生を楽しまなくちゃなぁ、と思った。


明るくて楽しいオープニング

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