2010年6月14日月曜日

アイアンマン2

キャスティングの段階で老け過ぎていると却下され、根性でトニー・スターク役を勝ち取ったロバート・ダウニー・Jr.。撮影が終わっても制作者の不安材料だった老けたトニース・タークのアイアンマン第1作は蓋を開けてみれば大ヒット。おそらく成功したのは主人公が”老けていた”からだったと思う。スルメのように噛めば噛むほど味のある主人公に仕上げたロバート・ダウニー・Jr. はかっこいい。左は夕日(朝日だったけか?)を背にうけてドーナッツ店の屋根の上でドーナッツを食べるアイアンマンの雄姿だけど、自他ともに認める”ナルちゃん”である。相変わらず心臓に埋め込んだペースメーカーがイタソウ・・・。

今回はスカーレット・ヨハンソンが花、それも大きな花輪を添えている。クールなお顔とキュッとしまったウエストに少々大きめのヒップがコミックから抜け出てきたよう。相手はたった一人のこむすめ、束になってくればいいものを、なぜか1人づつ(たまに2人づつ)出てくる敵。飛び道具も使わず、必要以上に技を駆使してバッタバッタとなぎ倒す。かっこいい。技の最中はどこからどこまでが本人なのかよくわからないけれど、とにかく最後のポーズばっちり。

ちょっと間抜けな軽めの悪役、ジャスティン・ハマーは注目の(私が、勝手にだけど)サム・ロックウェル。彼もいいなぁ、あそこまで上手にイヤミだと(シェ~!)キライになれない。どことなくゲイリー・オールドマンにアイロンかけたような・・・(オールドマンさんスミマセン)。

で、アイロンかけても元には戻らなそうなミッキー・ローク。以前からたまに見かけるお姿に「あらら」と思っていたけれど、昨年一線に復帰してからもただただ、どうしたらこんなになっちゃうのだろうと写真を見るたびにため息が。今更心配してもしょうがないけど。もしかしたらスターウォーズなみに特殊メイクしているんじゃないかと思ってみたり。今回も地で十分行けそうなのに銀歯をかぶせ、英語まで意味不明にし、脂っぽく、その上に薄汚れて登場。それにしてもすごい迫力だ。今だったら国技館でボクシングやっても、黄色い歓声やヒョウ柄のボクサーパンツにヤキモチ焼く輩もおらず、誰にも”猫パンチ”などと言わせないだろう。たまに見せる目の表情に、昔の色っぽさがかすかに読み取れる。

映画館にはアメリカ人が多かった。登場人物の何気ないセリフにいちいち大ウケし、映画が終わった後もずーっと熱いコメント(評論に近い)が続いている。オット曰く、コミック版のオタクだそうだ。なるほど。セリフのひとつひとつ、衣装や小道具にまでフカ~クのめりこんでいるようだ。大人、それもアラフィフが楽しめる映画。現在ロバート・ダウニーJr.に外れなし。

4 件のコメント:

  1. Toshi2010年6月16日 2:33

    お洒落なテンプレートに変わりましたね!(前のも好きでしたが)
    『アイアンマン2』、かなり前か見たい映画だったのですが、昨日は先に『ねこタクシー』を見に行ってしまいました。201系に乗りながら映画を見に行くというのがあって・・・『アイアンマン2』は立川で見られるわけだし。
    予告編を見た限りでは、スカーレット・ヨハンソンに尽きます。彼女とは『ゴーストワールド』『スパイダー・パニック』の頃からのつきあいだけど、今回は本当に格好良~い! ロバート・ダウニーJr.とミッキー・ロークの共演という「夢」も叶って感無量。だから、もう見なくてもいいくらいですが、いつ映画館に行けるか、非常に楽しみです。最近、見たい映画がたくさんあって、嬉しい悲鳴をあげています!

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  2. Toshiさん、
    真夜中のコメントありがとうございます。
    「ゴーストワールド」はまだ見ていないので、是非見てみたいです。「モンタナの風に吹かれて」で可憐な少女を演じてましたね。今見るとすでに現在の活躍の片鱗が伺えます。しかし名前が私の頭に刻まれたのはそれから数年後の「ロスト・イン・トランスレーション」。とはいえその時も役者よりソフィア・コッポラの方に大いに感心。その後「マッチポイント」でのシリアスな演技と「アイランド」でのテンネンな一面を同時期に見て”!!”。まだ25歳、本当に楽しみです。

    グーグルのブログは初めは使い勝手がよくなかったのですが、最近テンプレートが増えしかも変更作業も簡単に。変更しても今までの設定が自動的に保存されるようになったので、私のようなITリテラシーのない人でも簡単に扱えるようになりました。うれし~。

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  3. 模様替えしたんですね!
    ステキ!!
    お久しぶりお邪魔しています!

    私ゲイリー・オールドマンもミッキー・ロークも好きでした。(過去形なの)
    今でも二人とも嫌いじゃないけど
    映画余り見ていないのでなんとも言えないのです。

    ミッキー様はお姿が見えないなと思ったら
    去年で下か、アカデミー賞にノミネートされ
    (取ったんでしたっけ?〜ア〜〜忘れる、いろんなこと忘れる私)
    久しぶりに拝見しましたが、あの変貌振りに驚きました。
    アイアンマンに出ているんですね。
    あの「イヤーオブザドラゴン」の時の面影はないですね。かっこ良かったです、あの時。

    ゲイリーは「レオン」と「蜘蛛女」の悪徳刑事役が
    とっても好き。
    「蜘蛛女」の最初のシーン好きです。

    Angelaさんの所にお邪魔すると映画のシーンが蘇りました.思い出させてくれてありがとう〜〜♡

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  4. エリリンさん、こんにちは。
    パスワードの変更か何かで、自分のブログに入れずお返事が遅れてしまいました。

    ゲイリー・オールドマン、「シド・アンド・ナンシー」を見たときにはアングリでしが、苦悩するベートーベン役にそそられました。最近は「バットマン」でお会いしました。おっしゃる通り「レオン」や「蜘蛛女」の印象が強く、いつヘンなことをしだすかとドキドキしていましたが、ずっといい人でそれはそれで良かったです。去年「クリスマス・キャロル」で思いっきり情けないけれど優しいキャラクターの声で出演したのを見て、本当はこういう人なのではないかと思った次第です。

    「イヤーオブザドラゴン」を見ていないのです・・・。でも、あのセクシーな姿は目に焼き付いているので、この変貌ぶりを受け入れるのにはちょっと時間がかかるかも。そういえばあのトム・べレンジャーもすっかり恰幅良くなってしまいました。

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