監督、ダンカン・ジョーンズ。「第9地区」に続きまたまた見逃せないSF映画。
地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため、月に送られたサム。ガーティというハルみたいな人工知能を搭載したロボットが身の回りの手伝いをしてくれるものの、家族を残して3年間たった1人で採掘作業を行うという契約。任務も残すところ2週間でやっと地球に帰還という時に、自分とまったく同じ顔をした人物が現れる。妄想か現実か・・・。どうも現実らしい。しかしどちらが本物のサムだかわからない。
ここから先は残念だけどネタばれなので黙る。主人公のサム役のサム・ロックウェルはすごい。ピチピチとボロボロ、似て非なる人間ををよくもまあここまで演じ分けられるというものだ。人道的に許されないことをされ、暴れても仕方ない状況の中、サムは最後まで優しい人間を貫く。ああ、ちょっとネタばれ、失礼。
またロボットのガーティは人間以上に人間的。ハルみたいに意地悪じゃない。 真ん中にピースのお顔がついていて、これが笑ったり困ったりする。かわいいし、正直だし、親切。このガーティはケビン・スペーシーが声を担当しているのだけれど、鼓膜に響くセクシーなナイスボイス。物まね好きなケビンさんのことだから、いろいろ考え てなさったに違いない。ここのところエイリアンやコンピューターのほうが、よっぽど人間らしく設定されている映画が多いような気がする。人間このままじゃいけないって、いろいろ皆が思っていることは万国共通なのかも知れない。
ダンカン・ジョーンズ監督はゾウイ君としてファンにはおなじみ(お母さんはAngelaさん、ウフフ)。この映画で父ちゃんの息子とは言われなくなることは確実とみた。とはいえ、DNAの中に「地球に落ちてきた男」が組み込まれていたのかな?
こちらは、ちょっと前の写真みたいだけど、あごの上げ方と歯の長さにパパの面影を見ることができる。
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