2009年6月8日月曜日

スタートレック

劇場に入って、あれれ・・・。前も後ろもロマンスグレーか薄めのオツムが沢山並んでいる。若い人とか女性がいない、ほとんど。これが日本のトレッキー(スタートレックマニア)の方々なのか。12年振の丸の内ルーブル、全然変わらず”ツァラツーストラはかく語りき”の音楽とともに、バブリーなシャンデリアの照明が落ちる。それが何ともいい具合に先に述べた観客とシンクロしているのだ。
誰でも知ってるスタートレック、でも私、実はちゃんと見たことがない。劇場版鑑賞はゼロ、テレビは10分ほどでそのスローな進展に、しびれを切らして最後まで見たのはまれ。

さて、映画は予想を裏切り?なんと面白かった。カーク船長役のクリス・パインは若い時のブラピに似てる(オットは「え~?」とか言ってたけど)。私の一押しはスポック役のザカリー・クイント様。あの、怖ーい、怖ーいサイラーくん。サイラーの耳まで届きそうな濃くて長い眉毛、ここでは細ーく半分くらいにピンっと切り込み、その下の大きな目と団子っぱながキュート。理論的でジェントルマンで、しかもお母さんは”変装した”ウィノナ・ライダー(関係ないか)。そしてオリジナルのスポック、レナード・ニモイ氏が現れたときは、トレッキーの声にならない声(「おぉぉ~~」って感じ?)が聞こえたのは、何ともおかしかった。

惑星を渡り歩くと、時間も前後して、過去、未来の自分がここそこで生きている。これはチャネリングとか精神世界の本を読むとよく出てくる話だから、それほど目新しい内容ではない。映画やテレビでもよく題材にされている。イイモノは明るい未来のため、時空を飛び交いながら、悪い出来事が起きないようにワルモノと戦う。そこでいつもなんとなく消化不良を起こす、あの人は助けて、この人は助けないこの境目はなんなの。”変えてもいい歴史”と”変えちゃいけない歴史”の区別が私にはわからない。それをオットに行ったら、「スタートレックだよ?SFだよ?ハリウッドだよ?真面目に考えるな」だって。・・・それもそうだわ。

映画の後売店では、心なしかコーフン気味の往年のトレッキーがフィギュァーを大人買いしていた。そして一番若そうな観客のワカは、相当気に入ったらしい。21世紀のトレッキー誕生。

2 件のコメント:

  1. あきざくら2009年6月8日 21:11

    いいな いいな~ 親子3人で「スタートレック」を観る・・・
    私的に すご~く羨ましい風景です。
    今我が家では、高2が毎日「つばさ」を一緒に楽しんでくれています。最後の幸せな図かなぁ。

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  2. 高2、優しい息子さんですね。うちはあと何年つきあってくれるでしょう・・・。

    つばさ、面白いですね。毎朝楽しみにしてます。中村梅雀さんを見ると、なんとなく複雑な思いに駆られますが。それから、松本明子の息子(隼人君)、まだ小学生だと思うけれどなかなかいい味だしてるな、と思います。

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