ロイヤル・テネンバウムズとなんだか似てる |
泥棒が家業のMr. Fox(ジョージ・クルーニー)と妻フェリシティ(メリル・ストリープ)は罠に掛かり絶体絶命。そんなときに妻から妊娠を告げられたMr. Fox、もし助かったら足を洗うと約束する。それから2年後、約束通り泥棒から足を洗い、新聞記者として妻と12歳の息子アッシュ(ジェイソン・シュワルツマン)と平凡ながらもシアワセな家庭を築いていた。しかし、42歳のMr. Foxは安全な穴の生活を抜け出しもっといい暮らしをしたいと、アナグマの弁護士バドガー(ビル・マーレイ)の忠告も聞かず、3人の悪徳農場主の敷地そばにある大きな木に新居を構える。新しい家には、父親が病気のためMr.Fox家族を頼って甥のクリストファーソン(エリック・チェイス・アンダーソン)がやってくる。クリストファーソンはハンサムで頭も性格もよく、背が低くて運動神経が鈍いアッシュは面白くない。
一方、今までおとなしくしてきたMr, Fox、悪党農場主の敷地にある獲物を目の前に、野生の血が騒ぎ始める。周到に計画をたて、妻と子どもにナイショで子分のモグラのカイリー(ウォレス・ウォロダースキー)を引き連れ、喜々として泥棒を始める。農場には用心棒のネズミ(ウィレム・デフォー)、や狂犬病の番犬がいるけれど、3農場とも略奪制覇。さて、怒ったのが3悪徳農場主、あるもの全てを総動員して、手加減なしの狐捕獲作戦に乗り出す。どんどんエスカレートする追跡は、やがて他の野生の動物達にも影響を与え始める・・・。
動物占いというのがあったけれど、このキャラクター達はそれぞれの人間を野生動物のキャラクターに当てはめたよう。犬やニワトリなどの家畜は言葉を話さず動物のままなので、人間の言葉で話す野生動物はますます人間のように見えてくる。原作は子ども向けでも、農場主のコワイ執念深さ、ちょっと残酷なシーン、ブラックユーモア、プラス豪華絢爛な俳優人のアテレコが、大人向けのファンタジーを作り上げている。
ミドルエイジクライシスのお父さん、自分を見ているような・・・。何度も襲ってくる危機を家族で知恵と勇気を振りしぼって乗り切っていく。あきらめちゃだめ、家族のためにがんばるそれぞれの家族のみんな、そして友情。・・・そうだよね、何があってもみんなで乗り切らなくっちゃ。
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