これがベルリン動物園で生まれて人口保育されたクヌートちゃん。ミュンヘン滞在中、ニュースをみると必ずこの熊君が登場していた。日本におけるタマちゃんやヤガモ(古い!)騒動と似たようなものなのだが、そんなかる~いニュースもドイツ語で聞くとなにやら生物学の講義にでも出ているような、奥ふか~いニュースに聞こえる。
これは時事通信の記事:
「クヌートは昨年12月初めに生まれたが、母親が育児を放棄。飼育係の手で育てられたため、自然に戻れないとして一部から安楽死を求める声も上がっていた。しかし、3月23日に一般公開されてから、その愛らしい姿を求めて見物客が殺到、独メディアをにぎわしている。 ベルリン動物園は株式会社で、地元のベルリン・ブレーメン取引所に上場している。水族館入場権付きの同株式は3月下旬、一時2000ユーロ(約32万円)近辺を推移していたが、お茶の間にクヌートが流れると急騰し、3日の終値は4660ユーロ(約74万5600円)となった。」
*「育児放棄」って言い方は正しいのかもしれないけど、私にはしっくりこない。「私だって、ヒロ~イお部屋に氷を敷き詰めていただいて、ふか~い海水のプールに若くて油ののったデリシャスなペンギンさんを浮かべていただければ子育てだっていたしますわ!」ってつぶやきが聞こえてきそう。*「自然に戻れない」っていずれは自然に戻すつもりだったのか?*「お茶の間にクヌートが流れると急騰し」っていうのもはしょりすぎ、「この熊かわいい!」「よし!10万買い!」とフランクルト取引所で証券マンがパソコンに向かう姿を想像してしまう。
日本にも、とべ動物園のピースちゃんが1999年に生まれて人口保育されている。テレビでその6年間のドキュメンタリーを見たが、飼育係さんがいかに苦労なさったかよくわかる。シロクマはほっとけば泳ぐようになるかというと、そんな簡単なものではないし、原因不明の癲癇の発作をおこしたり・・。とにかく献身的な飼育係りさんの姿と、それを慕うピースの姿には月並みな言い方だが、感動した。
(Berlin Zoo HP)
この足の裏見て!ふわふわ~。たまりません、あ~かわいい~。これからもクヌート君そして飼育係の皆さん、元気で幸せに。
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