2007年4月3日火曜日

ノイシュバンシュタイン城


10年ぶりのミュンヘン。滞在中名残雪が毎夜降った。朝起きると雪化粧、昼には解け、そしてまた翌朝雪化粧。「今まで、天気よかったのに。」と、友人は私に同情した。地球温暖化の話題になると、昨年は激しい豪雪で、たった一年暖かかったからって温暖化とは思えない、と言う。それほど激しい雪だったらしい。そうそう、88年に長期滞在した時、それまでの暖冬から一転、3月の声を聞くなり突然雪が降り始め、そのあまりの積もりように一人ぼっちの私は寒くて寂しい思いをしたことを思い出した。

さて、雪だからといって悪いことばかりではない。寒いと観光地が静かになる。そこでドイツ観光西の横綱、”ノイシュバンシュタイン城”に行く事に。今までなぜか行く機会に恵まれなかった、シンデレラ城。入城に2、3時間待ちは当たり前と聞いていたので、ドイツまで来て人ごみにまみれるのも・・、とは思いつつ、ああ、でもやっぱり遠くからでもいいので本物を見てみたいな、と密かに盛り上がっていた。我が家の王子にも盛り上がってもらうため「ほ~ら、このお城に行けるかもしれないよ。」と、出発前に”チキチキ・バンバン”のDVDを見せておいた。私はビスコンティで”ルードビッヒ”を復習なんて思ったものの、やっぱり、な、長い、意識が遠のく・・・。修行がたりんのだ。
Fuessenまでの街道沿いには、なんと”ロマンチック街道”と日本語で書かれた標識がいくつも・・・。そうやって念を押されると、普通の田舎道となんら変わらない街道も、「ああ、これがロマンチック街道か。」なんて思えてくるから私も単純だ。お城のふもとに到着すると、いや~、空いています!写真はふもとから撮ったもので、ここから20分くらい舗装された山道を歩いて行くとお城に到着。散策できる山道もあるが、雪に埋もれてしまって残念ながら登れなかった。それにしてもアウトバーンもない時代に、ミュンヘンからはるばるこんな遠くまで・・・。ただこの地が好きで建てちゃったって言うから、やっぱり普通の人(精神状態)じゃなかったっていうのは、誰に聞かずとも一目瞭然。
お城もさることながらそこからの眺めがこれまた格別。何一つ邪魔になる建物が無い。この辺がドイツの好きなところ。そしてこれもベルサイユと同じく、当時の財政破綻の原因になりながら現在は観光収入の目玉と言うから皮肉なもの。

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