2010年3月29日月曜日

ゲゲゲの女房

2003年、日経で水木しげるさんの”私の履歴書”が連載された。1ヶ月間その波乱万丈の人生を読むのが毎朝楽しみだった。特に印象的だったのはニューブリテン島での戦争の話。次から次へと襲う困難を潜り抜けまさに奇跡の連続。悲惨な経験の中で、いつも自身を忘れず、そして次元の高いユーモアをもち続ける(ご本人は真剣かも知れないけれど)水木さん。

しかし、私は「ゲゲゲの鬼太郎」がそんなに好きだったわけではない。なぜかというと妖怪どころか人間そのまんま、笑えるツボ満載のねずみ男(怪奇大学不潔学科卒)が、子供のころ本気で嫌いだった。なんで鬼太郎はあんなに胡散臭い人に、しかも、いっつもだまされるのか、そんでもってもっとなっとくかないのが、鬼太郎がすぐねずみ男を許してしまうこと。だから猫娘が出てくるといつも安心していた。子どもゆえにマンガというよりもっとナマナマしく見てたのかも。妖怪って人間の精神世界をデフォルメしたようなものだもの。

さて「ゲゲゲ・・・」の第一話、お見合いの年が昭和36年とあって、正直たまげた。なんだか街の風景がとっ~ても古く見える。私が生まれたのって、こんなに昔だったか・・・?

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