2010年3月5日金曜日

制服の採寸

進学先の中学校で制服の採寸があり、昼間だったのでワカ1人で行かせていいかと聞くと、副校長先生に「お母様とご一緒のほうがよいでしょう。」と言われてしまった。中一のとき家庭科で堂々”2”を取った私が採寸について行っても、何の役にも立たないと思ったのだけれど。

私は中学高校と制服をデパートで注文したので、そんなもんなのかと思っていたら、今回行ったところは『制服屋』とでもいうのだろうか。制服やら関連グッズだけ扱っている。店内には端から端まで様々なサイズの制服のサンプルが、上から下までビッチリぶら下がっている。で、いまどき制服とは言わず「標準服」というらしい。試着のときとなりの中学の標準服を持ってきたので、待ったをかけるとボタンとネクタイが違うだけで他は一緒なんだって。要するに吊の上着を大量生産して、ボタンだけその中学のものをつける。ボタンやらネクタイが一番生産コストが高かったりして。このあたりの学校でガクランはすっかり影をひそめている(達彦さん思い出す)。

さてズボン
店員 「このウエストですと、あっという間にきつくなるかも知れません。」
ワカ (慌てて息を吸ってお腹をへこましながら)「これでも、ゆるゆる!」
店員 「あ、あ、そういうことじゃなくって、どんどん大人の体型になって腰骨ががっちりしてくるんですよ。」
ワカ (大きいのに履き替えて)「ずれそうだ。」
私 「君の想像の及ばない未来があるのよ。大きめのにしよう。」
ワカ 不満顔。

そしてシャツ
店員 「これは綿の割合を多くした新しい素材です。これは従来のもので、綿がすくなく・・・。」
ワカ 「見ているだけじゃわからないから、両方着る。」
私 「えっ?時間かかるし、見ただけで大体分かるから、こっちの新しい方にしよう。」
シャ~っとカーテンを閉めて着替え始めるワカ
ワカ 「新しい素材のほうは腕回りが大きすぎる。こっちの”安い方”が着やすい。」

値札まで見ていたのか・・。大人になったなぁ。なある、副校長先生の言っていることが分かった。小学生と思っていたら、ここにきて自分なりの判断を主張し始める。店員さんとこどもの意見の落とし所を、親が見てろって事だったのね。

てんやわんやで終わった採寸。でも、なんだか嬉しい、なぜだろう。自分が中学に上がるとき母親とデパートに採寸に行ったことやら、今は天国にいる祖母から学生カバンを贈られたことやら、いろいろ誇らしげだった12のころの気分がよみがえってきたからかな。とっても幸せな気分でお店を後にした。

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