冬に逆戻りの寒い朝。大きめのハンカチを用意して出かけた。一抹の寂しさもあるけれど、無事卒業できることが自分のことのように嬉しい。 さて、合唱曲も私のころとは違うし、式も”現代的”になっているのかなぁ、と思っていたら・・・。式自体はン十年前とほとんど変わっていなかった。今どきだなと思ったのは女の子の服装。2人をのぞいて、み~んな紺のブレザーにタータンチェックのスカート。私はベイシティローラーズが頭に浮かび、オットは「男の子も着ればスコットランドだ」だって。
いい意味で意外なこともあった。普段は影の薄い副校長先生、司会(式進行係?)がとっても堂に入って、その声も姿もまるで「鈴木史朗さん」のようだった。それからこどもたち。最近の子は体格が良くなっているけれども、その分動きが鈍い。運動会もしかり、だら~りだら~りと動く姿にちょビットイライラしていた。ところが今日は別人、ザザザっと起立、スススッと着席、ピキピキと歩き、カキッとお辞儀をしているではないか。やればできるのね。(副校長先生、こどもたち、ごめんなさい。)
さて、感動の波が来るか、来るかとハンカチを握りしめる私。卒業証書授与にも、期待していた(?)合唱にも一筋の涙どころか、ウルウルも来ない。で、あっけなく終了。ボーボーになるかと思ってたのに~。周りのお母さんたちも、「思ったよりあっけなかったわね~。」
帰り道、ワカがポツリ。「もう二度と小学校の日は戻ってこないんだよね。あんなに当たり前だったのに。それがとっても不思議なんだよね。」
楽しいこども時代を送ることができたかな?大きくなって幸せだったって思える日々だったかな?ちょっとはそのお手伝いができたかな?当たり前の幸せをかみしめながら、全てが終わった帰り道、じんわりと眼がしらが熱くなった。
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