2009年2月1日日曜日

Mamma Mia!

いや~、メリル・ストリープの歌唱力には驚いた。彼女の実年齢は60歳なので、失礼ながらドナ役にはちょっと年が行き過ぎているかと思ったら、なんのなんの、やはり彼女はミラクルだ。ピアース・ブロスナンの歌声はイタくって、そんでもってボンドさまが一生懸命歌っているのを正視するのが恥ずかしかったけど、それはそれでよかった。娘役のアマンダ・セイフライドはとてもいい声で歌もよい。最後の”Thank you for the music”はアレンジがとても美しく、大いに気に入った。大好きなコリン・ファースもギターで弾き語り、うれしい。

映画中盤にあのダンシング・クイーンでおばさんたちが踊るシーンがあるのだけれど、なんと私、ここで思わず涙。うそじゃなく。15の時、いったい何度この曲を聞いたことだろう。曲の中のダンシング・クイーンは17歳。15歳が17歳を想像するのはそんなに簡単なものではない。体も考え方もどんどん成長しているし、何よりも未来は輝いた未知の世界。その時代の自分の若さやら純粋さを思い出すと、愛おしくって、そして同時にそれが2度と戻ってこないと思うと悲しくって、泣けた。

それから3倍以上の年月を生きて、悲しいことも、辛いことも、夢に描いていたような楽しいこともあった。思い返してみるともっといろんな生き方ができたと思う反面、行く道は既に決まっていたような気もする。あのときみたいにこれからも未来を明るく見てみたい、そしてワカにも存分に人生を楽しんでもらいたい。こんな気持ちでもう一度ABBAを聞く事ができるなんて、ン、生きているってやっぱり面白い。

4 件のコメント:

  1. マンマ・ミーア!
    昨日私も観ました! そして同じ「ダンシングクイーン」で泣きました!
    あれはダメです。私たちの世代(ごめんなさい
    かなりの誤差ありますが)には・・・

    生きてることがとても素敵に思えた一日でした。

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  2. 何でこんなところで涙が出ちゃうんだろうって・・・、ボーボーでした。悲しかったのもあるし、うれしかったのかもしれないし。言葉に表すのが難しいキモチでしたワ。
    メリル・ストリープは911で沈み込んだNYでマンマ・ミーアの舞台を見て、人をこんなにも元気付けて幸せにしてくれるミュージカルに感動し、出演の話があった時は即、「出ます!」と言ったそうですね。そして、私にとっては、ABBAのダンシング・クイーンが私のダンシング・クイーンになった瞬間でした。
    あきざくらさんと一緒に見に行きたかったなぁ・・。

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  3. 『マンマ・ミーア!』
    また、ハマりそう! あの想いがよみがえる!(歌詞より)
    正に、マンマ・ミーアな映画だったのですが、Angelaさんも、あきざくらさんも、すでにご覧になっていたんですね~♪
    ほんとに、「生きてることがとても素敵」に思えました。私は31日に観たんですよ~、やっと今夜、記事が書けたけど、あんこさんの簡潔で的を得たレビューがすでにUPされていたので、書きにくかったなあ~。
    半分踊りながら帰宅後に、早速ABBAのアルバムを取り出したのですが、これとは別に、映画のサントラが聴きたくなりました。オリジナルも悪くないのですが、映画バージョン、かなり良いことがわかりました。

    「ダンシング・クイーン」といえば、キルスティン・ダンスト主演の『DICK』という隠れた傑作でも、この曲が流れます。ウォーターゲート事件を巡るコメディですが、レンタル店などで見つけたら、ご覧くださいませ。面白いですよ~。

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  4. トシ子さん、いらっしゃいませ。
    DICKはまだ見てませんので、チェックします!私のイチオシ”ダンシング・クイーン”は「プリシラ」でしょうか。
    本当に楽しかった、声出して歌いたかったです。トシ子さんと一緒に行っていたら、劇場係員に追い出されていたかも知れませんね!

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