2009年2月9日月曜日

ベンジャミン・バトン

ブラピとケイト・ブランシェットだけでなく、たくさんの俳優が幅広い年齢を演じていて、皆さんすごい。ティルダ・スウィントンはチョイ出ながら存在感抜群。俳優陣には申し訳ないのだけれど、あえて特殊メイクとCGに拍手を送りたい。そんな中、 久しぶりのジュリア・オーモンド、特殊メイクなしに年取っちゃって…、それなりに美しいのだけれど。

映画は長いが”フォレスト・ガンプ”タッチの話の流れで退屈することもなく、しかし、散漫な感じ。理由は明らかで、初めに含みをもって語られる時計のプロローグと本題のベンジャミンの人生が私の中でしっくり結びつかない。過去に戻ることと若返ることは、まったく別の話と思うから。

いずれにせよ人生は、時計を逆さに回そうが、どんどん若くなろうが、生まれて、死んで、出会って、別れて。”ずっと続けばいい”と思う日々は瞬く間に過ぎ去り、運よく続いたとしても飽きてしまうか、不安になって自ら離れてしまう。
いつまでも若くいられるより、年をとっても”ずっと続けばいい”という瞬間に巡り合う回数が多いほうが、幸せな一生と言えるのかもしれない。

ここに来きて遠い世界だった自分の”老い”がなんとなく輪郭を現してきた。自分のこととなると受け入れ方に困る。人類共通のテーマであると同時に、極めて個人的な問題なのだ。これからそんなことに向き合って生きていくのだなぁ。

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